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| 投稿者 | スレッド |
|---|---|
| ケミ | 投稿日時: 2017/12/27 11:44 |
長老   登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
Re: イコライジングカーブについて みなさん、こんにちは。
Atlantic、Blue Noteに続いてCapitolです。Capitolは”CAP”が用意されていますので、変化の様子をレポートします。また、mono盤は後回しにして、stereo盤の検証を進めます。  Capitol盤『ペット・サウンズ』のRIAA再生での印象は、ヴォーカルがユニット位置よりも上方で上方に向かって鳴ります。それに伴ってベースもユニット位置くらいまで上がって聞こえます。そのベースの存在感は希薄で、低域がすっぽり抜け落ちてしまったのではないかと思えるほどです。 それを”CAP”再生すると、全くの別物になります。全体的に重心が下がり、コーラスがきれいにハモりながらユニット位置で三次元に展開します。そしてベースが強く弾んでコーラスを下から支えます。演奏だけに集中できるようになり、学生時代のように何度もリピートして聴けるようになります。 Capitol盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のRIAA再生は聴けたものではありません。最初に針を下ろしたときには自分のシステムの不良を疑いました。”CAP”再生で大激変する一枚です。ただし、英Parlophoneオリジナル盤のRIAA再生にはかないません。 『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』も前述２枚ほどではありませんが、落ち着くべきところに落ち着いてくれます。これらCapitol盤はほとんど針を落としていないのでこれから”CAP”再生で十分楽しみたいと思います。  この検証をしていてCapitolオリジナル盤(stereo)はあまり所有していないことに気がつきました。しかし、”CAP”再生による「マイ・シャローナ」で意識が高校時代にワープしました。 |
| ケミ | 投稿日時: 2017/12/27 11:46 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
Re: イコライジングカーブについて みなさん、こんにちは。
Columbiaも”COL”が用意されていますので、変化の様子をレポートします。引き続きstereo盤での検証です。  Columbia盤は最も多くを所有しているレーベルで、RIAAとの相性の悪さは一番かもしれません。ハイ上がりになってヴォーカルは上ずるし、低域に力がありません。何よりも演奏が我々に向かってきてくれません。数ある盤の中から『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』『ブックエンド』『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム 』を挙げてみました。 ボブ・ディラン・サイモン&ガーファンクルの声が全く違って聞こえます。声にあたたかさと厚みが生まれます。演奏も当然生演奏のようになりますし、 「Save the Life of My Child」の三次元展開は半端ではありません。「Someday My Prince Will Come 」でもマイルスが穏やかになって6人が一体となった演奏が部屋全体に満ち、部屋を突き抜けていきます。超気持ちいいです。  また、女性ヴォーカルが本当に魅力的になります。ドリス・デイやイーディ・ゴーメはもとより、ジャニス・ジョプリンの金切り声がおさまり超格好いいブルースが楽しめます。両面最後まで聴いてしまいました。  Men at Work『Business As Usual』はKさんから日本盤の方が洋盤よりも音がいいことを教えてもらい、日本盤で「Down Under」を我が家に来ていただいた方に聴いていただいていました。しかし、米盤を”COL”再生してみたら、米盤の方が彫りが深かったです。  Columbia系列のEpicも”COL”再生が正解だと思います。しかし、『Thriller』は音がいいんだけど、『Off The Wall』はイマイチしっくりこないと感じていました。米見本盤でも同様でした。ここにもイコライジングカーブの影響があったようです。 どうも『Off The Wall』はColumbiaカーブで、『Thriller』はRIAAのようです。ColumbiaはこのあたりでRIAAに切り替わったのではないかと考えられ、ビリー・ジョエルの『イノセント・マン』では明らかにRIAAでのカッティングがなされていると思われます。 Columbia盤・Epic盤は所有数も多いし、名盤も数多ありますが、ここあたりで止めておきます。 |
| zappa1993 | 投稿日時: 2017/12/30 11:10 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: イコライジングカーブについて ケミさん、owlさん、皆さん
こんにちは ケミさん、続きの投稿も興味深く拝見させていただきました。 直接自分で聴いた訳では無いのですが、ケミさんが書かれている内容には説得力がありますし、おそらくその通りなのではないかと思います。 中には本当に「何これ？」と思うようなバランスを欠いた音のアルバムもありますが、殆どのアルバムはRIAAで聴いてもそれなりに聴けるものですし、イコライジングカーブ・マッチングの話を知らなければ、「もう少ししこういう音だったらいいのにな･･･」と思うことはあっても、それはそれで作品を楽しむことは出来ます。 イコライジングカーブ・マッチングの大切さについては、ケミさん、owlさん等のように実際に複数のイコライジングカーブを持ったフォノイコライザーを使って体験した者にしか分からない部分が大きいように思いますし、「それなりに聴ける」と思っていたものが、比べてみると精彩を欠いた音だったというのも実際に聴き比べてみないと分かりません。 RIAAカーブでしか聴けない環境で想像であれこれ言っていても仕方ありませんので、まずは私もイコライジングカーブ・マッチングの検証ができる環境を作ることから始めたいと思います。 Columbiaカーブについての情報ありがとうございます。 聴き比べてみますと確かにオリジナル盤をRIAAで聴いた時はそういう傾向があります。 よって、中にはRIAAでカッティングされたリイシュー盤の方がしっくりくる場合もありました。 そして日本盤の方が音としては自然な場合も･･･。 これらの検証も正しいイコライジングカーブとの聴き比べがあって意味を成すものですので各国盤の音の違いについては今は趣味の範囲にとどめておきます。 ありがとうございました。 |
| ケミ | 投稿日時: 2018/1/4 12:54 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
Re: イコライジングカーブについて zappa1993さん，あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
イコライジングカーブのマッチンッグは，体験された百人が百人ともわかる変化があります。好みがどうのこうのというレベルの話ではありません。 私の環境はそもそもアナログ信号も，プリでA/D変換してからDACでD/A変換していますので，『M2TECH Joplin MK2』導入には抵抗感もありませんでしたし，イコライジングカーブのマッチンッグを体験してからは気持ちを抑えることはできませんでした(初期不良の修理に半年もの時間がかかってしまいましたが･･･)。 zappa1993さんにもぜひとも体験していただきたいと強く思っていました。ただし，『M2TECH Joplin MK2』ならば本体だけではアコリバユーザーを満足させる再生はできません。15ＶDC電源も必要ですし，デジタルケーブルもできればPC-Triple C(できればEX)が望ましいと思います。さらに，良質なMCトランスで昇圧して入力した方が良さそうです。 しかし，その結果得られる”楽しさ”はその価格以上のものがあることをお約束します。少なくとも私は”楽しくて”仕方ありません。 |
| Yo | 投稿日時: 2018/1/9 19:54 |
一人前  登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: イコライジングカーブについて ケミ様
皆様 明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いいたします。 さて、K様、ケミ様をはじめ皆様のレコード再生のイコライジングカーブに関する投稿は興味深く拝見させて頂いております。 そこで先日ケミ様が投稿された一文 「イコライジングカーブのマッチンッグは，体験された百人が百人ともわかる変化があります。好みがどうのこうのというレベルの話ではありません。」 に関しては「ちょっと言い過ぎではないか？」と思う面があり投稿させて頂くことにいたしました。要するにこの一文は読みようによっては「全てのレコード（LP)をRIAAで再生している人は本当の音楽を聴いていない。」となるからです。 もちろんK様、ケミ様のテスト試聴の結果を否定するものでは有りません。これだけは最初に申し上げておきます。 まず最初にこういうレコードの録音再生カーブが何故存在するかということです。それは高音に関してはノイズリダクション、低音に関しては歪みを避けることが目的です。レコードのヴィニル面を針でトレースすると無音溝でも「サー」というサーフィスノイズが再生されます。これを低減する為に録音する音楽の高音のレベルを上げて録音し再生時にレベルを下げることで結果としてノイズを低減できるという仕組みです。低音に関してはエネルギーが大きいのでそのままカッティングすると溝の蛇行幅が大きくなって針でのトレースが困難になり歪みの原因になることから低音のレベルを下げてカッティングし再生時にレベルを上げることで安定した再生音を得ようというものです。これは結果として溝間を詰める事が出来るので長時間録音にも貢献できることになります。 そして、テープの録音再生にも同じような録再カーブが存在します。目的と効果はほぼアナログレコードのカーブと同じで、テープには「シー」というテープヒスというノイズが存在しますし、低音の過入力は歪みの原因になるからです。Dolbyというノイズリダクションはこのカーブにさらに上乗せして独自の録再カーブを設けるもので、カセットでもDolby-B,そしてさらに上級のDolby-Cが存在しました。余談ですが録音技師のヴァンゲルダーはヴァンゲルダースタジオにDolbyのような録音再生のノイズ低減の為の機器を独自に製作して一般カーブに上乗せして使っていたという話があります。 ここで、何故私がテープの話を持ち出したかと言いますと、テープの場合は録音したデッキで再生が可能なのです。要するに録音したヘッドで（同一特性）と、録音したカーブ内臓の回路で再生が出来るということです。この場合は完全に元の信号に戻りますし正しい録音と再生かの判断はすぐに出来ます。私のカセットの経験でもDolbyをかけない状態ですと、録音と再生を別のデッキ（例えばナカミチとソニーとかソニーとDENONなど）で行うとほぼ変わりません（それでも微妙に変わります）が、Dolby-B,Dolby-Cとかけていくと全く違う再生音になった経験があります。もちろん同一機種での録再は全く問題はありません。このように同じカーブでも特性の違う機器での録音再生で音は変わるということです。 何を言いたいかと申しますと、アナログレコードのカッティング後にカッティングヘッドでは再生出来ない、つまりカッティングとは異なるカートリッジでの再生しかできないということです。そしてこのカーブがRIAAに決まっていった時代の再生用の針はモノラル1ミル丸針（25μm）ステレオ0.7ミル丸針（17.5μm）と規格が決まっていましたし丸針しか作れなかった時代です。カッターブレードのエッジは鋭角であったと考えると再生での高域の減衰は明らかです。 こういう録音と再生での物理的な音の違いをどうしたか？ということに関して、かつての優秀なマスタリングエンジニアは再生されたときの音質を考慮した上でカッティングマスターを作成したと聞きます。その中にはこの高域問題はあったと想像します。ひとつの方法として当時のシステムの特性やこの針の問題を考慮して高域を若干持ち上げてカッティングする方法と、もうひとつ、これは全くの私の勝手な想像ですが、ジャケットにはRIAAと書いておいて実際は別のカーブでカッティングする方法も有ったのではないかと思うわけです。RIAAは他のカーブに比べて低域も高域も最もレベル高めに再生されるカーブだからです。・・・これに関しての批判非難は受けます。 では低域はどうなんだ・・・ということになると難しいです。と言いますのもこれこそ好みや部屋の問題で左右されますから・・・。話題のコロムビア録音で低域が膨らむというと私としてはマイルスのカインド オブ ブルーのポール・チェンバースのベースの膨らみが思い出されますが、これはコロムビアカーブで聴かれて締まったベースになるのか？・・・です。 ケミ様（K様も）RIAAで再生すると高域がきついというお話があります。私からするとそれはたぶんほぼフラットに調整されたシステムで、確か3ｘ70（楕円の形として短軸ｒｘ長軸R）というレコード溝に接する針の面は現代最高の鋭角に近い針をお使いだと存じますので、それはやはりその通りであろうと想像いたします。その時はきちんとカーブを合わせて聴かれることが正しい再生に繋がるだろうということは同意いたします。 しかし私のように（下記に私のシステムの調整と針を開示します）ちょっと古いシステムで何種類かの特性の針を使って聴き分けた場合それなりに再生できるものだということもお分かり頂きたいのです。 （私のシステム調整） １．高音は3ｋHz以上は駄々下がりに調整しています。具体的には3ｋHzに比べて10ｋHzで-5〜-6ｄB、20ｋHzで-10〜-12ｄBです。測定位置は試聴位置ですが、私にはこれがフラットに聴こえます。私の耳がおかしいのかと心配したこともありますが、評論家の菅野沖彦氏も同じことを仰っていましたので「これでいいのだ」と思っています。なお調整はCDを何枚も何枚も聴いての調整です。CDだと基本的に出力はフラットなのでこれで調整してアナログはそのシステム調整の条件でアナログ機器のほうで調整しています。 ２．低域は元々量感が無いと嫌いなタイプなのと、ビッグバンドやフルオーケストラで同音程でも位相の違う楽器の音の合成音が超低域となる感じを出したくて特に50Hz以下は少し持ち上げています。クラシック好きの方が仰る「地を這うような低音」というところです。これに関しては一関のジャズ喫茶ベイシーの音でビッグバンドが圧巻だったことに感動して「ここまでしてもいいのだ！」と思ってからです。ただそこまですると小編成でも低音が膨らむので上記程度に抑えています。これはスペアナ測定では殆ど出てこない程度です。 ３．針に関しては常設でステレオ3種、モノ針1種ですが、サブとしてモノ針をもう1種常備しています。針は全て低インピーダンス大出力タイプでフォノイコのMC入力ダイレクトで使っています。 Stereo A 針形状 3ｘ30 現代のワイド＆フラットタイプです。主にクラシック、ロックで使います。 Stereo B 6ｘ50 旧世代のフラットタイプですが、今となっては弱カマボコ特性で主にジャズで使います。 Stereo C 8ｘ18 これもジャズで使いますがStereo Bよりはもう一段カマボコ特性が強いです。 Mono A 8ｘ40 殆どのモノ盤はこれで使えますが、もう一段古いものは次のMono Bを使います。 Mono B 25（1mil）古いモノ盤ではここまで必要なものもありますが常設では有りません。 Stereo CとMono Aはカーブ可変のフォノイコを使っていますが、いずれも古いタイプの針ですので殆どRIAA設定で聴きます。 ここでzappa1993さんが拙宅でマイルスのアガルタの日本盤と米国盤の聴き比べで米国盤の再生がイマイチだったように書かれていますが、私としてはどちらも上記Stereo Bの針で問題なく再生できたと思っていますし、私の好みでは米国盤のほうが音の厚みとグルーブ感があって好きです。zappa1993さんには申し訳ないですが追記させて頂きます。 長くなりましたが以上です。という私ですが何かの折にカーブを切り替えての良い再生は聞かせてもらいたいと思う次第です。 |
| 管理人Ｋ | 投稿日時: 2018/1/10 1:05 |
管理人  登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: イコライジングカーブについて Yoさん、皆様、こんばんは。
Yoさんが仰ることはよく解ります。 何故ならYoさん宅で聴かせて頂いたcolumbiaカーブと思われるレコード盤（EPC盤チャーリー・ラウズのYEAH!）は全く違和感がなかったどころか素晴らしい音質、演奏に聴こえたからです。 ブッカー・リトルのベツレヘム盤（ブッカーリトル＆フレンド、これはどうもAESカーブのようです）もこれ以上はないのではないかという素晴らしい音で感動したのを憶えています。 ところがこれらの盤は拙宅では全くというほど良い音で鳴りませんでした。 それ以外のレコード盤でも状態の良いオリジナル盤でありながら、どうにも上手く鳴らないものや中には聴くに堪えないものまで存在するのが不思議で仕方ありませんでした。 総じて言えるのはハイ上がり且つ窮屈な音だという点です。 位相も狂っているように感じるものが多く、殆どの場合、楽器の音が本来の楽器の音でなくなっていると感じるものも多かったです。 私の場合、JAZZやクラシックにおいては最初にCDを聴いたものが多く、CDでは全く違和感がないのに、更にはレコード盤でもリイシューされたものでも違和感がなかったのに、オリジナル盤のレコード盤では何故だかおかしいというものが多かったのです。 しかし、２年ほど前にM2TECHのJOPLIN�鬚砲突諭垢淵�リジナル盤を当時のEQカーブでマッチングさせた音を聴いた瞬間に全ての謎が解けました。 もちろん、EQカーブをマッチングさせた音を聴かなければRIAAカーブでの再生でも十分に良い音だと思えるレコード盤もありますが、中にはRIAAカーブ再生では聴くに堪えないレコード盤も多く、ケミさんが仰るような百人が百人とも判ると言えるレコード盤があることもまた事実です。 Yoさん宅でEQカーブがマッチングしていなくとも心地良い音で聴けるポイントはカートリッジの針先や周波数帯域のコントロールにありそうですね。 かつてアンプに必ず「トーンコントロール」なるものが着いていたのはスピーカーやルームアコースティックの調整ではなく、EQカーブのミスマッチングを補うのが目的だったそうです。 EQカーブのマッチングにはターンオーバーなどの調整も必要ですから高域と低域の可変だけで完全なマッチングは出来ませんが、それでも明らかに高域、低域のレベルが狂っている状態に比べればトーンコントロールでの調整は有効だったことが容易に想像出来ます。 しかし、CD時代になって以降のオーディオシステムはトーンコントロールも排除され、ひたすらフラットでピュア＆ストレートなシステムとなってしまいました。 アンプのトーンコントロールやイコライザーはもちろん、スピーカーのアッテネーターすら存在しません。 ケミさんのシステムを始め、現代の多くのオーディオファイルのシステムは自身で周波数特性を調整することが出来ません。 このような状況化で仮にEQカーブがマッチングしていなければ当然の如く帯域バランスは大きく崩れてしまいます。 始末が悪いのは周波数帯域だけでなく位相特性まで影響が出てしまう点です。 左右の音場が狭くなったり、窮屈に聴こえたり、音像配置の前後がひっくり返ったりしたように聴こえるのは位相特性まで影響していることに違いありません。 Yoさんは確かこのフォノイコライザーアンプをご愛用されてますよね？ http://www.hifido.co.jp/KWABA/G2--/P/A1/J/60-60/S4/M1/C15-86323-39350-00/ このフォノイコライザーアンプは様々なEQカーブが搭載されており、スイッチ一つで簡単に試せるようになっているようです。 これらのEQカーブを試されたことはありますか？ Yoさんにはぜひとも一度ご自身の環境にてEQカーブのマッチングを試して頂きたいです。 但し、その際はこれまでの周波数帯域の調整をフラットに近付ける必要があるかもしれませんし、また、columiaカーブには数種類あるのでご愛用のフォノイコライザーアンプに搭載されているcolumbiaカーブが最後期のcolumbiaカーブではない可能性もあります。その場合は最終columbiaカーブに近いと言われるNABカーブにて試してみて頂ければと思います。 尚、各レコード会社が採用していたと思われるEQカーブは下記の一覧をご参照下さい。 https://midimagic.sgc-hosting.com/mixlabls.htm お手数お掛けしますが宜しくお願い致します。 |
| Yo | 投稿日時: 2018/1/10 18:16 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: イコライジングカーブについて K様、皆様 こんにちわ
Kさん、早々のご返事ありがとうございます。私の書いたことご理解頂けた様でホッとしています。 「アナログテープの再生にリファレンスや正しい方法論は存在するが、アナログレコード再生には存在しない。そしてそれはユーザーの技量と感性に委ねられている。」ということが私の概念としてあり、それを上手く表現したかったのです。 そして、かつて聴いて頂いたレコードのこと覚えて頂いていてありがとうございます。そして褒めて頂いて恐縮です。 しかし、それらが両方ともKさん宅で全く上手く鳴らないというのも解せません。なぜならあの2枚の魅力のポイントが違うからです。ひとつはトランペットソロでペットのボディ感と抜けの良さ、片やテナーサックスのそれも低域の図太さですからね・・・それがKさんの場合カーブの選択で上手く鳴り、私の場合は針の選択だったという実に不思議なことと思っています。 私の方も、Kさんが仰るとおり ＞Yoさん宅でEQカーブがマッチングしていなくとも心地良い音で聴けるポイントはカートリッジの針先や周波数帯域のコントロールにありそうですね。 ということには完全に同意なのですが、私のシステムも書いたとおりCD（ジャズだけでなくクラシックなども聴いて）でフラット感を出したものですし、以前Kさんの音を聴かせて頂いても決してハイ上がりには聴こえませんでした。 カーブ可変フォノイコの件は、仰るとおりの機種です。もちろん何度かカーブを変えて聴いて見ましたし、以前にもFMアコースティックのターンオーバー値も全て可変のフォノイコをしばらく借りたこともありましたが、いずれもRIAAが最も好ましい結果でした。しかし今になってKさんやケミさんのテストを拝見して分かったことはいずれも旧世代のカートリッジを使ってテストしたことの間違いでした。私としてはカーブ可変のフォノイコはカーブ混乱期の古いレコードの為のものと思い込み、カートリッジも古いタイプでテストした結果であったと思います。今もStereo CとMono Aを繋いでいますので、本当のテストはStereo Aですべきですね。結線を変更して聴いてみます。 私の場合はたぶんこのまま針（カートリッジ）の特性の違いでレコードを聴き分ける方向で進むと思いますが、カーブを変えてドンピシャ合った音も聴かせて頂きたく、何かそういう聴き比べの会でもあればお誘い頂きたく、タイミングが合えばレコードを持って参上いたします。 ＞しかし、CD時代になって以降のオーディオシステムはトーンコントロールも排除され、ひたすらフラットでピュア＆ストレートなシステムとなってしまいました。 アンプのトーンコントロールやイコライザーはもちろん、スピーカーのアッテネーターすら存在しません。 ケミさんのシステムを始め、現代の多くのオーディオファイルのシステムは自身で周波数特性を調整することが出来ません。 仰るとおりですね。これで良いのかと思ってしまいます。私のはアンプもイコライザータイプが付いていますし、SPはアッテネーター（私のSPはユニットのレベル調整ではなくポイントとなる帯域調整タイプです）も当然あり、アンプの方は今でこそ全てフラットポジションですが調整段階では随分助けられましたし、SPの方は部屋の左右の形が違うのでアッテネーター位置は左右で全く違います。プロなら多機能で音の良いものを作れと言いたくなります。 又Kさんの音を聴かせて頂ける事楽しみにしております。 |
| ケミ | 投稿日時: 2018/1/11 17:15 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
Re: イコライジングカーブについて Yoさん、ご意見とご自身のシステムのシステムの調整と針についての開示ありがとうございます。
私がお伝えしたかったことは、アナログレコード再生においてYoさんのように周波数特性や針の特性の違いで調整することのできない私のようなシステムの場合のアプローチの”一例”として『M2TECH Joplin MK2』によるイコライジングカーブでの調整を紹介させていただきました。 Yoさんのようなアプローチもあり、私のようなアプローチもあり、もちろんその他のアプローチもありで、フラットなRIAA再生だけではアナログレコードに刻まれた情報を十分に引き出すことができない事実を広く知ってほしかったためです。 アナログレコード歴十数年の私でもRIAA以外のイコライジングカーブがあることは承知していましたが、それはRIAA統一前の話であり、その盤を所有していない私にはまったく無縁な話であると思っていました。 うまく再生できないのは私のシステムがデジタル時代のものであり、そのためのミスマッチなのだろうと思い込んでいました。さらに、Yoさんのように周波数特性や針の特性の違いで調整できる技量や感性をはじめハードも持ち合わせてませんでした。 ところが、イコライジングカーブマッチング(近似化)の取り組みをしてみると、80年代まで独自カーブが存在しているであろう事実に行き着きました(私の結論です)。 イコライジングカーブマッチング(近似化)してのレコード再生は、今までの違和感を払拭するどころか、別世界へと精神を誘ってくれます。 そして、Yoさんをはじめとして多くの方にイコライジングカーブマッチング(近似化)によるアナログレコード再生を体験していただきたいと思っています。 |
| Yo | 投稿日時: 2018/1/13 8:53 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: イコライジングカーブについて ケミさん
皆様 こんばんわ ご返事ありがとうございます。 せっかくカーブ切り替えでレコード再生が楽しくなり皆さんで盛り上がっていたところに水を差すようなことをして誠に申し訳ございません。 そして、我々旧世代の再生で楽しんでいる者にとって少々刺激的だったあの一文も、いかにケミさんが感動されたかが良くわかるものと理解しています。 ご返事の中でイコライジングカーブマッチングという言葉にわざわざ（近似化）という一語を足して頂いているのは、私が書いた「アナログレコードのカッティングと再生は特性の違うもので行っているのでカーブを合わせても元の音に戻らない」という事にご配慮頂いているのかと思っています。ありがとうございます。 私の経験としても、前文に書きましたようにカーブマッチングの効果はイマイチでしたし、かつてオーディオ仲間でカーブマニアがおりましてカーブを合わせることでの再生を自慢げに語るのですが、何一つ魅力的に鳴らないという事もありました。しかし今回Kさんやケミさんのテスト結果を拝見してそのレコードの時代環境とは逆の超現代の再生環境を作ることでカーブマッチングが生きてくるのであろうと思っています。 私としては個人的にレコードやCDに刻まれた音の信号を100％スピーカーから音にして放出したとして凄い音になるかも知れないが素晴らしい音楽になるかと言うと「ならない」という考えを持っています。それは一つに再生する部屋のルームアコースティックと折り合いをつけていないという事ともう一つはレコードやCDというパッケージメディアを作成する上でその録音、ミキシング、マスタリング、カッティングなどの段階で付いて回る必要悪が必ず存在するはずで、それを白日の下にさらすような正確性を重視した再生の必要はなく、逆に素晴らしい音楽にする為の演出が有って良い・・・という考えを持っています。もちろんその演出は独善的ではダメですが・・・。ですからこういう偏った考えを持っていますので余計にカーブマッチングには重きを置いてこなかった経緯もあります。 いずれケミさんやKさんのカーブマッチングさせた素晴らしい音楽再生を聴かせて頂けること楽しみにしています。 |
| PAKA | 投稿日時: 2018/1/28 8:49 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: イコライジングカーブについて ケミさん
みなさん おはようございます、PAKAです。 アナログをしていない私ですが、先日、zappa1993さんにお誘いいただきowlさん宅でEQカーブの違いを体験する機会がありました。 その時の印象では、確かにEQカーブによる再生音には明らかな違いがあり、マイルスのコロンビア時代の盤（カインドオブブルーやラウンドアバウトミッドナイトなど）はRIAAカーブでは中低域は膨らみ気味で、高域も薄く上ずった感じになってしまいますが、Columbiaカーブに変更すると、高域のきつさが緩和されて厚みのある重心の下がった音になり、演奏にも一体感がでてしっくりきました。 また、反対にRIAAカーブかと思わる比較的新しい盤をColumbiaカーブで聴くと、厚ぼったいぼやけた音になり、なるほどEQカーブを合わせるということはこういうことなのかと納得しました。 アナログは音の変わる要素がデジタルと比べると無数にあり、各々のオーナーが多くの独自の調整を行っていると思いますが、どの盤もしっくりと聴こえるように調整されるのは本当に大変なことかと思います。 今回体験した印象では、EQカーブを一致させるという要素は、その一助になるものであると感じました。 今回もまたオーディオの奥深さの一つを知ることができました。 |
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