メイン [00-03]音楽全般 私のJAZZ 名盤 Part 2 | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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RANZAN | 投稿日時: 2021/8/28 13:13 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 2020年には90歳を迎えたということ、何といっても今でも現役で活躍中ということが凄いことです。 それを信じさせない技巧なテクニックは素晴らしいものです。 < ブルームーン〜ザ・ニューヨーク・セッションズ/アーマッド・ジャマル> アーマッド・ジャマル(p) レジナルド・ヴィール(b) ハーリン・ライリー(ds) マノロ・バドレーナ(per) KKE-012 1)オータム・レイン 2)ブルー・ムーン 3)ジプシー 4)インヴィテーション 5)アイ・リメンバー・イタリー 6)ローラ 7)モーニング・ミスト 8)ジス・イズ・ザ・ライフ 9)ウッディン・ユー アーマッド・ジャマルの元気さが溢れ出す演奏を聴けば、ジャズへの情熱をいっそうかきたてられて くるようです。 油の乗り切ったベテラン揃いの心の通い合った演奏は白眉でもあるのです。 軽快にスイングする冷徹さに加え、斬新なセンスが伴っているジャズ・ピアニストとしての新しい アーマッド・ジャマル像が浮かび上がるのです。ピアノは実に巧妙で、美しく響きわたりクールな リリシズムとクリスタルのような美しい響きを持った音色が魅力なため、新しい息吹を与えてくれる のです。5)「アイ・リメンバー・イタリー」を聴くと、ジャズ史上屈指のよくスイングしたリズムと 繊細な響きで満たすところの美しさに酔うばかりです。 ピアノに合わせるかのように、ベースのピッチが絶妙な音のバランスを刻んでいき、軽快に弾むピアノと 上手くフォローするベースとドラムスのどれもが力強く、アーマッド持ち前の美しいタッチが光り、 ジャズらしいリズムと切れ込みを駆使した素晴らしい音の世界を演出して聴かせるのです。 力強く伸び伸びした旋律で打ち出すピアノが断然魅力的で、繊細なリズムは最後まで一分のすきなく音の 洪水に満たされるのです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2021/10/1 12:53 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 ジャズ・ギターの名手ジョン・ピザレリが、ビートルズの曲などを交え、原曲の雰囲気を崩さないようジャズから ロック系の曲を融合させた、独特のギター・テクニックを披露してくれるのです。 <ダブル・エクスポージャー/ジョン・ピザレリ> ジョン・ピザレリ(g,vo) トニー・カドレック(tb,flh) ジョン・モスカ(tb) アンディ・フスコ(as,ts) ケニー・バーガー(bs) ラリー・フラー(p) ラリー・ゴールデングス(org) アーロン・ワインスタイン(vln) マーティン・ピザレリ(b) トニー・テデスコ(ds) ジェシカ・モラスキー(vo) UCCT-1237 1)アイ・フィール・ファイン 2)ハーベスト・ムーン 3)トラフィック・ジャム 4)ルビー・ベイビー 5)アリソン 6)ロザリンダの瞳 7)エリザベス・リードの追憶 8)ドランク・オン・ザ・ムーン 9)雨に歩けば 10)パリの自由人 11)テイク・ア・ロット・オブ・ピクチャーズ 12)アイ・キャン・レット・ゴー・ナウ 13)ダイヤモンド・ガール そのファッショナブルなギターを聴かせるリズムと響きの相性もよく、抜群にいい雰囲気に包まれる美しい響きなのです。 ベースを担当するジョンの弟マーティン・ピザレリは、ほどよいダンピングを効かせトニー・テデスコは切れのよいタイトな ドラムスで、ギターの美しさを上手くフォローしていて気持ちが乗るのです。そのジョンは各楽器群と歩調を合わせるように、 メロディを美しく絡ませ呼吸がピタリ合って、各奏者と心が通じていることがよく伝わってくるようです。 素晴らしい歌心は、まさに文句のつけようのないジョンのギター・クインテットで、切れのあるリズムと響きは最高の気分を 刻んでいき、ポップス調でリズム感がよく、スッキリとしているので誰もが楽しむことができるのです。 情熱的なギターが深いハーモニーを生み出すし、甘く温かみのある歌声も魅力的であり、その躍進するピザレリの妙技は このニューアルバムにも集約されているといっていいでしょう。 サウンドも各奏者のサポートとバランスも非常によく冴えわたり、伸びやかで音場的な開放感が味わえるもので、 エレクトリック・ギターの織り成す音質にすごくリラックスできるのです。ジョン・ピザレリのギターは音像がシャープで 目の前に分厚い音空間が出現するそのダイナミックな響きが頼もしいかぎりです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2021/10/25 16:16 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 ジャズらしい緊張感が漂うなか、聴き入るほどに自然と緊張が解れていく不思議な演奏に感激です。 < ラヴ・ミー・テンダー/モンティ・アレキサンダー > モンティ・アレキサンダー(p) ハッサン・シャクアー(b) ウィリー・ジョーンズ(ds) VHCD-1051 1)ビューティフル・フレンドシップ 2)キャント・ユー・シー 3)カム・フライ・ウイズ・ミー 4)ガット・トゥ・ゴー 5)アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォー 6)ラヴ・ミー・テンダー〜ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 7)ルビー 8)スイート・レディ 9)ユースト・トゥ・ビー・ジャクソン 10)ユー・コール・イット・マッドネス 11)愛のプレリュード 力強く美しいピアノでジャズファンを魅了するモンティ・アレキサンダーは、オスカー・ピーターソン直系の 正統派ピアニストでもあるのです。スイングジャズを思い起こさせる、ピーターソン色の濃い内容となっているのです。 独自のスタイルで、スイング感溢れるトリオ演奏に魅了されるくらい、しばし時を忘れ聴き入ってしまうのです。 それはリズムとスイング感は何時聴いても分かりやすく、繊細な演奏もダンピングの効いたノリのよいピアノで、 粒立が煌びやかでひときわ光輝いて聴きとれるのです。美しく流れるようなリズムがエネルギッシュに躍動するところに 元気がもらえるのです。アレキサンダー独特のスリリングなインタープレイが独創的であり、美しくメロディアスな力強い アドリブが抜群にいいのです。この美しいメロディが鍵盤上を軽快に踊るように、ハッサン・シャクアーのベースがたっぷり と弾き出される、豪快な胴鳴りが深く沈み込み瞬間、思わずしびれてしまうのです。ウィリー・ジョーンズのドラムスは呼吸も ピタリと合い、なかなか繊細でさわやかに発するのです。静寂な世界に導くメリハリのついた鮮明な押し出しは見事といっていい でしょう。 サウンドは、ピアノ、ベース、ドラムスが一体となって、音には美しく躍動感溢れんばかりの豊かさがあり、レンジの広い音像と カラフルな演奏が素敵です。 |
RANZAN | 投稿日時: 2021/11/18 13:57 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 イタリアのジャズ・ボーカリスト、ステファニア・ラバの癒しのある一枚です。 < スイーテスト・サウンド/ステファニア・ラバ > ステファニア・ラバ(vo) マッテイア・チバリーニ(as) アンドレ・ポッツァ(p) アルド・ズニーノ(b) シェーン・フォーベス(ds) PCCY-30159 1) ザッツ・ホワイト・フレンズ・アー・フォー 2) バーニング・アップ・ザ・カーニバル 3) エンプティ・フェシズ 4) スノウフレイク 5) スイーテスト・ペイン 6) キャント・スリーブ 7) ファミリー・アフェア 8) ネバー・ワズ・ラブ 9) スイーテスト・サウンド 10) オーディナリー・ペイン 前作とは、トロンボーンとトランペットが抜けていますが、フルートとアルトサックスが新たに加わったのが 強い味方でしょう。アンドレ・ポッツァのピアノも見事なフォローを聴かせてくれており、曲が進むにつれ ステファニア・ラバ実力のほどが伺え知ることのできるもので、思わずジーンと心に伝わるものを感じるのです。 ソウル・フュージョン的に聴かせるところも実に心にくいところでしょう。 ミディアム・テンポの曲が多い中でソウルフルですが、歌への情熱・愛情が表現されているところに歌の国イタリアを 感じさせるところはさすがで、歌唱力も群を抜いていると感じられるのです。 3)「エンプティ・フェシズ」を聴くとアップテンポで唄うところが、正統派的であるということが気に入ったのです。 5)「スイーテスト・ペイン」では少々気だるく、スキャットを多く使い、ゆったりとした気分でグルーブ感を出すところは 独自の持ち味であり、ラバの自作曲はジャズ&ロック調という組み合わせが面白いところです。 力みのない自然体の歌は彼女の愛情に触れる感じで、優しい雰囲気と、堂々として時にダイナミックな歌い方には、実に心が 和むところです。 聴けば聴くほどステファニア・ラバの歌の上手さに酔いしれ、我々ボーカルファンをこれからも癒してくれるでしょう。 アルトサックスと、ピアノ、ベース、ドラムスが上手く絡み合い、音色が心地よく伝わってくるようで、鮮明で切れの よい盛り上がりは、オーディオ的にもハイレベルな録音であると感じるところです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2021/12/15 12:52 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 ウイントン・マリサリスに才能を見出されたダン・ニマーは、現代的でガッツが溢れ出す若々しく斬新な ピアノ・プレイはダイナミックに弾むのです。 < モダーン・デイ・ブルース /ダン・ニマー・トリオ> ダン・ニマー(p) デビッド・ウォン(b) ビート・バン・ノストランド(ds) VHCD-1042 1) ブルース・ボッサ 2) 慕情 3) クレオパトラの夢 4) アウト・オブ・ザ・バースト 5) ブラック・パールス 6) ル・コワフール 7) ワバッシュ 8) ハウ・クッドユー・ドゥ・ア・シング・ライク・ザット・トゥ・ミー 9) アー・ハー 10) アイム・アン・オールド・カウハンド 11) モダーン・デイ・ブルース ダイナミックで心地よいリズム感は何時までも健在であり、その貴重なリズム感は永続してもらいたいと願うところです。 いつもニマーが奏でるオーソドックスで、ブルース・フィリングはキッチリと現代風にアレンジしているところなどは さすがであり、ちょっぴり斬新なプレイで粋に聴かせるところが憎いのです。 そのビートの効いた若々しく強力なタッチと心地よい響きは、本来ジャズが持っている奥深い味わいといえるものです。 グルーブなピアノ演奏にピッタリのいい曲ばかりで、そこにニマーのピアノのシンプルな表現に心を打たれ、思わず静かに 聴きいってしまうのです。 現代的でスピード感溢れるプレイに徹した演奏であり、全曲にわたり生き生きとした軽快なリズム感でよく弾んでいく のです。 まさに、躍動感溢れるダン・ニマーの個性とスタイルを強くアピールした作品に仕上がっており、オーソドックスなスタイルを 継承しつつ斬新でフレッシュな演奏に専念していて、そのピアノの力強いがっしりした響きをフォローするベースの太さ、 ドラムスは殊にシンバルの素晴らしい輝きが溶け合い、豊かな色彩感を生み出していて聴き手に心を高揚させる魅惑的な 音質は、これオーディオ的にも実に優れた一枚でもあるのです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/1/1 13:17 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん 明けましておめでとうございます。 本年もどうかよろしくお願い申し上げます。 年始めの元旦はいつもピアノ・トリオで始まるのです。これはピアノ・トリオと一点の曇りも無い歌声と透き通るような 表現力で聴かせてくれるヴォーカルは、これはさすがシモーネの世界といっていいでしょう。 < ニュー・ロマンス/シモーネ、コップマイヤー > シモーネ・コップマイヤー(vo) ウォルフガング・ブシュニック(as,fl) アナ・アサトリアン(vio) カレン・アサトリアン(p) ラファエル・ブライショル(b) ラインハート・ウインクラー(ds) VHCD-1052 1)フィール・ユー 2)カム・ダンス・ウィズ・ミー 3)宮殿の光 4)トゥー・ラブ・バーズ 5) ニュー・ロマンス 6)フリー 7)愛の悲しみ 8)ストレンジャー・イン・パラダイス 9)マイ・スウィート・ラブ 10)花のダンス 11)アワー・ラブ・イズ・ストロング 12)風の音 13)ララバイ 今回はチャイコフスキーのクラシックとジャズの美しい出会いを大切にしたという、シモーネの力量が発揮された傑作でもあるのです。 ボーカルファンの心を掴み、釘付けにしてやまない優しく美しい歌声は、どこまでもリアルで、清く爽やかに心に響いていくようです。 早速1)「フィール・ユー」から聴いていくと、シモーネの愛くるしい歌声には相変わらず癒されてしまうのです。 リアルでチャーミングな歌声はさらっとしたところが非常に好感が持てるところであり、それは独特の雰囲気を醸し出しているのです。 3)「宮殿の光」では、さらっとした唄い方で心地よく響いていくのがよく4)「トゥー・ラブ・バーズ」では、サンバのリズムも軽快且つ 躍動感あふれる歌声を聴かせてくれるのです。その歌声は相も変らぬ美しく心の底に染み渡る可憐で、時にはセクシーな雰囲気を醸し出す シモーネのボーカルに酔いしれてしまうのです。 まして、シモーネの唄はどこまでも温かく、ヴァイオリン、アルトサックスの繊細で心地よく響く音にも同時に心が落ち着くのです。 また、カレン・アサトリアンの美しいピアノのフォローが上手く噛み合ってゆったりと気持ちよく歌っているのも見事であり、ジャズ・ ボーカルの深い味わいを聴かせてくれる大人のムードが溢れ、ロマンティックでノスタルジックな歌声には、艶があり、愛らしくもあるのです。 ピアノの明るく繊細で清らかな音と相まって、シモーネの愛らしい歌声は優雅なリズムに乗り、美しいイメロディがいっそう郷愁を誘い、 何とも可憐な歌声でいっそう雰囲気を盛り上げるところが心憎いばかりです。 サウンドとしても、このクラシックとジャズとのコラボレーションは、しっとりしたシモーネの歌声と実によくマッチして、ヴァイオリン、 アルトサックス及び、ピアノ・トリオが最高の雰囲気を損ねることなく、寄り添うように上手くフォローし、とてもよく絡み合いリアルで 繊細な音像が浮かび上がるのです。 コロナ禍が落ち着き、今年1年いい年でありますように願うところです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/1/1 13:24 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 最新情報誌によると、日本ジャズ界を代表する「ナベサダ」の愛称で親しまれている、 ベテランサックス奏者渡辺貞夫(88歳)は現在も精力的にステージに立ち、ライヴ魂で生きる 新しいライヴ盤「Sadao Watanabe JAZZ & Bossa Live at Suntory Hall/渡辺貞夫ジャズ&ボッサ ライヴ・ アット・サントリーホール」を発表したというのです。 88歳になって未だいい音は自分が「納得する音」を目指す!それしかないというのです。 我らが「ナベサダ」さすがです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/1/7 13:38 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 前稿「ナベサダ」の続編です。 日本のジャズ界をけん引する存在ですが、ブラジルやアフリカを旅した豊富な 経験から触発され、国内外の多くのミュージシャンたちとボサノバやアフリカ のリズムを取り入れたアルバムも発表していて、本人も「時代にも本当に恵ま れたし、出会いが僕の音を育ててくれるんです」と語っているのです。 最近嬉しいことがあって、昨年9月に手に入れたばかりというピカピカのサックス。 20年ほど使っていた楽器を『生涯の友』だと思っていたけれど、この新しい サックスでフレーズを吹いたら『おっ!』なって「来た時からこれはいい感じ なんです」と、満足だったということでした。 「いい音、自分が納得する音を、それしかないですね、僕の人生」新たな「伴侶」 と共に、その先へ!「僕を刺激してくれるミュージシャンをいつも探しています。 いい出会いをたくさんつくっていきたいですね、そのために生きているんだから」 と、毎日1,2時間は楽器を触っているそうです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/1/25 14:33 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 毎日リスニングするのが楽しみな1枚。 <RYAN KISOR/ONE FINGER SNAP-Incredible Ryan/ ワン・フィンガー・スナップ〜インクレディブルー・ライアン> ライアン・カイザー(trumpet) ピーター・ザック(piano) ジョン・ウェーバー(bass) ジョー・ストライサー(drums) VACM-1294 1, HORROR SHOW 2, BLUES FOR WORM 3, TIN TIN DEO 4, ONE FINGER SNAP 5, MY IDEAL 6, BUFFALO 7, MILESTONES 8, A WALK IN THE PARK 人気、実力ナンバー1のライアン・カイザーのトランペットには、聴く前からドキドキさせられ るのです。 それは息遣いが聴こえるくらい高域は真っすぐ伸びて冴えわたり、中、低域は解像度と分離 もよく、バランスもよくドスッと深く沈み込むのです。 カイザーは好みのトランペッターということもあり、アルバムの所有枚数も多くよく試聴する のです。 どのアルバムにおいても、ジャズトランペット奏者「ライアン・カイザーの凄くエッジの 効いた渋みがあって、ピリッとているところがたまらないのです!」熱いブロウと滑らかな スイングに思わず聴き惚れてしまうのです。 これはまさにライアン・カイザーのワンホーンの魅力を余すところなく捉えた最高傑作と いえるもので、オーディオ的に聴いてもトランペットのリアルな響きは天井高く聳え立ち その熱いブロウにはいつも魅せられるのです。 ジョン・ウェーバーの厚いベース音は解像度が上がり、深く沈み込むように体を揺らして みせるところはさすがです。 このゴリッと感のあるジャズは断然魅力があり最高です。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/2/10 15:05 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3255 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 アルトサックスの巨匠リー・コニッツとピアノのウォルター・ラングのドイツでのライヴ演奏です。 < サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー/ウォルター・ラング・トリオ > リー・コニッツ(as) ウォルター・ラング(p) トーマス・マルキュソン(b) セバスチャン・メルク(ds) MYCJ-30587 1)サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー 2)枯葉 3)アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー 4)太陽の東 5)オール・ザ・シングス・ユー・アー 6)風と共に去りぬ 7)今宵の君は 今作はリー・コニッツに添った流儀とヨーロピアン知性が生かされた演奏となっているところです。 ウォルター・ラング・トリオは以前から、ジャズの中でもクラシック曲が得意だった気がしていたのです。 ヨーロッパ・ジャズ・アーティストには、クラシック曲がよく合う感じがするようで、風土から生み出される 哀愁を帯びたメロディのせいかも知れないのです。 聴いていくと、ウォルター・ラングは叙情的ですばらしいリズムで刻んでいくようで、ところがウォルター・ラングは リー・コニッツを主役に立て自分は脇役に徹しているのです。キラキラした甘美なピアノが独特で、誰もが納得できる メロディで構成されており、アドリブの要素を随所に取り入れ、これ見事に仕上がっているのです。 ライヴでの観衆の拍手がそれを象徴しているかのように、コニッツのアルトといい、ラングの流れるようなピアノ奏法と いい、その音色はどこかビル・エバンスのような滑らかな艶があり、テイストとフィーリングが実によく似ているようにも 映るのです。 多分ウォルター・ラングはビル・エバンスやキース・ジャレットの流れを受け継いでいるのだろうと思えてくるのです。 ベースのトーマス・マルキュソンとドラムスのセバスチャン・メルクも、派手さこそないのだがゆったりと落ち着いた 表現力と自然発想でフォローしており、どれもがカラフルな音色で彩を添え、最高齢サックス奏者リー・コニッツとの コラボレーションとウォルター・ラングをしっかりと支えているのです。 この滑らかで程よい広がりのサックス、艶やかなピアノ、繊細かつ見事なシンバル&ブラシの躍動感溢れる鮮やかなドラムス、 骨格ある深みを伴って弾むベース、各楽器ひとつひとつの音場空間で溶け合っていくところに好感が持てるのです。 |
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