メイン [00-01]ACOUSTIC REVIVE全般 チェロアンサンブル録音 | 投稿するにはまず登録を |
スレッド表示 | 新しいものから | 前のトピック | 次のトピック | 下へ |
投稿者 | スレッド |
---|---|
zappa1993 | 投稿日時: 2013/12/5 22:34 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: チェロアンサンブル録音 shima3さん
お返事ありがとうございます。 このアルバムはAmazonでも一時的に品切れになっていましたし、e-onkyoのダウンロードランキングでは何と1位になっていますね。 まだ音楽雑誌等でもあまり紹介されていないこの時期にこの売上は立派です。 shima3さんの録音現場の紹介を見て発売を心待ちにしていた人も多いのでは? 私はCDを購入したのですが、ハイレゾ音源という選択も良かったかもしれません。 録音時のフォーマット(DSD5.6MHz)をそのまま聴けるとは何ともすごい時代になったものです。 中々ゆっくりと聴く時間がなく、通して聴いたのは昨日が2回目で、まだ作品をじっくりと味わったわけでは無いのですが、ジャケットの色使いやアルバムタイトルから想像できるような、何とも優しい雰囲気のアルバムのように思います。 何処からともなく香しいお花の香りが漂ってきそうです。 CDが到着してから直ぐにリッピングし、1回目は収録曲も知らないまま聴き始めました。 チェロの演奏と言うことで、もっと荒く力強い弦の音をイメージしていたのですが、それとはまったく違い、実にスムーズで滑らかな演奏に最初は戸惑いました。 あまり抑揚の様なものが感じられず、正直申しあげて少し物足りなさを感じたほどです。 曲はポピュラーなものばかりで耳馴染がありますのでどれも楽しめるのですが、どこか凄味の様なものが感じられません。 それでもジミヘンからクリムゾンに繋がる「20世紀メドレー」にはニンマリさせられました このアルバムは音楽の表現を重視して音圧は上げていないという事を知り、2回目はボリュームを前回より上げて聴いてみました。 すると前回聴いた時とはだいぶ印象が変わることが分かりました。 弦の滑らかさはそのままに、強弱の表現もはっきりし、楽器・演奏者の存在感がしっかり出てきたように思います。 静寂感の中から浮かび上がる鋭い立ち上がりは希薄ですが、これはチェロの5重奏と言うことで溝口さん以外の4人の音が空間を支配しているためで、ソロ演奏とは違い一体化されたアンサンブルの妙を聴くことが出来ます。 楽曲が進む中でも更にボリュームを上げましたが、五月蠅いと感じることは無く、寧ろホールの響きや演奏のニュアンスなどがより感じられるようになりました。 そして「20世紀メドレー」では更にボリュームを上げ、凄味すら感じられる演奏を楽しみました。 実のところこのCDは適正ボリュームが中々難しく、再生ボリュームによって受ける印象が大分変わるように思います。 私の好みとしては、「20世紀メドレー」で凄味がでるボリューム位置を調べ、それよりも少し小さめのボリュームで全体を通して聴くのが良いように感じました。 マスタリングにクレジットされているSTUDIO Dedeと言う名前は管理人Kさんから何度か伺っていましたが、作品を聴いたのは初めてのように思います。 この作品を聴く限りでは、全体に刺激的な音が無く、自然な雰囲気を上手く伝えるのが得意なように感じました。 そう言えば過日studioAにお邪魔した際にも少しだけSTUDIO Dedeが携わったと言う音源を聴かせていただきましたが、空間表現がとても豊かでナチュラルな雰囲気は純粋に「美しい」と思えるものでした。 このアルバムは純クラシックではありませんし、またイージーリスニングでもなく、位置づけの難しいソフトだと思いますが、そう言ったことを抜きに肩肘張らずに演奏に耳を傾ければそこに演奏者を感じ取ることができますし、何とも心地よいチェロの調べに身を任すことが出来ます。 優しさと力強さが共存した素敵な作品です。 この作品を聴きながら、まだまだ我が家のオーディオはこの作品の良さを生かし切れていないなと実感しました。 雑味が無く混濁感のないシステムで聴くと如何に美しくダイナミックな演奏に聴こえるのでしょうか・・・ そう想像させる奥深さがあります。 |
« 1 (2) |
スレッド表示 | 新しいものから | 前のトピック | 次のトピック | トップ |
投稿するにはまず登録を | |