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   [00-02]オーディオ全般
     Stereo Sound No.190号
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投稿者 スレッド
zappa1993
投稿日時: 2014/3/16 9:59
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: Stereo Sound No.190号
ケミさん
おはようございます

レスありがとうございます。

最初に今回取り上げた記事をご覧になっていない方への補足説明ですが、文中に出てくる「原音再生」とはCDやレコード等のソースの音を出来る限り忠実に再生するという意味で用いられた言葉で、原音=生演奏の再現の意味ではございません。

今季号の記事は、そもそも前季号の連載記事で和田氏が書かれた内容について山本氏が疑問を呈した点から始まっているようですので、改めて前の記事を読み返してみました。
そうすると、和田氏が仰る「原音再生」の在り方につていは主にスピーカーに焦点を絞ったものであることが分かります。
言うまでもなくスピーカーは電気信号を音響信号に変換するための機器ですが、変換効率が悪くオーディオ機器の中でも最もロスや変調の大きなものです。
また、私達の耳に届く音(振動)を作り上げる機器ですので、その構造や材質などにより再生音は大きく異なります。
私達が普段スピーカーで聴いている直接音は、ユニットから発せられた振動と、エンクロージャーの振動を合成したものになりますが、エンクロージャーが発する音はユニットの振動を受けて素材(主に木材)が共振したもので、電気信号からの直接変換ではありません。
よって、本来ならばエンクロージャーの箱鳴りはソースの音(原音)を忠実に再現したものではなく、悪い言葉で言えば「余計な音」と言えるのかもしれません。(これが悪いと申し上げているわけではございませんし、オーディオ機器メーカーも箱鳴りを含めて音作りをしているはずです)
和田氏が前季号の中で、自身が愛用されるジュラルミン製エンクロージャーのスピーカーの音がしっくりくる、或いは何の変調も受けず欠落や付加がない音が理想の音だと仰るのは、この箱鳴りを極力廃したスピーカーこそ「原音再生」に不可欠ではないかという考えが根底にあるのではないかと思います。
逆に言うと、例え音楽的に豊かな表現を持っていたとしても、木製エンクロージャーやバスレフポートの共振波等は本来ソースに収められた音ではなく「余計な音」ではないかという事の様です。

私がCDのリッピング作業に拘り続けるのも、例えは違いますが同じような考えに根差したもので、CDというソースメディアに入っている情報を出来るだけロスや変調なく取り出したいという思いから来るもので、ソースの原音再生こそが理想であるという考えの為です。
ですが、実際にリッピング作業をされた方ならお分かりいただけると思いますが、ほんの些細なことで音は変わりますし、また対策をすればまだまだ音が良くなる感触もあり、永遠に終わることのない作業に没頭している感じです。
そもそも原音が何かといことも分かりませんし、真の原音再生が可能だとも思いません。
それでも原音を忠実に再現したいという思いで取り組む中にオーディオの楽しさがあると思いますし、その中で色んな発見があり、また着実にリッピング音源の音質も良くなってきている実感はあります。
話を戻しますが、今季号の中で和田氏は、『確かにぼくは、最近ことあるごとに「原音再生を目指している」と言ったり、書いたりしています。でも、これはお分かりと思いますが、言わば確信犯的なもの言いであって、実のところは言っているだけです。本当のところは原音再生が可能だなんてこれっぽっちも思ってはいません。』 ※SS誌No.190号より一部抜粋 ともお書きになっています。

結局のところ、自分が理想とする音を求め続けるという点では誰もが「グッド・リプロダクション」を実践しているにすぎないのかもしれません。
他愛の無い話題ではありますが、この数日間ずっとこのことが頭から離れずに何度も反芻しています。
確かに、付帯音が取れて音楽情報がこと細かに再現された音などを聴くと、それまで聴いていた音は何ともナローで情報量に欠けたように感じ、後戻りできないことがよくあります。
すべてとは申しませんが、金属エンクロージャーの良質なスピーカーの音を聴いてしまうと同じような感想を抱くのかもしれません。


※かく言う私も木製エンクロージャーのスピーカーを愛用していますし、これには昔はドロンコーンと呼ばれたパッシブラジエーターまでついています。

ケミ
投稿日時: 2014/3/13 17:59
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 851
Re: Stereo Sound No.190号
zappa1993さん,こんにちは。

今季号のSS誌「続ニアフィールドリスニングの快楽」にはちょっと驚かされましたが,いつにもまして興味深く読ませていただきました。

zappa1993さんが内容の概略を説明してくださったので重複は避けますが,今までタブーとされていた(?)部分への和田氏の問題提起,そして今後の展開に期待”大”です。

「原音再生」にはさまざまな大きな壁があるとは思いますが,私は少しでもそれに近づける取り組みをしたいと考えます。したがって,私も和田氏寄りの考えです。

山本氏の「グッド・リプロダクション」もzappa1993さんがおっしゃるように,本人の言を聞かないと判断しかねますが,私は「原音再生」を目指す過程にその人にとっての「グッド・リプロダクション」が待ち構えているのではないかと思います。「グッド・リプロダクション」は目指すものでなく,結果だと思います。

そのような視点で考えると,アコリバ製品の導入やさまざまな取り組みにおいて,何度もその時点での「グッド・リプロダクション」が訪れました。今後もぞくぞくと訪れ続けることになるでしょう。

zappa1993
投稿日時: 2014/3/12 23:50
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Stereo Sound No.190号
皆さんこんばんは

Stereo Sound誌の今季号は、個人的には読み物が面白かったように思います。
特に第一特集である「私のオーディオにとって特別な一枚」は各オーディオ評論家のオーディオチェック用のソースという意味合いで選ばれたものが多く、その思い入れや聴き所等の語り口調が熱く、読んでいて引き込まれるものがいくつかありました。
手の届かないようなオーディオ機器の褒め言葉を読むよりよっぽど面白いと思うのですが、皆さんは如何でしょうか?
また、AA誌と同様に付録CDが付いており、こちらはバッハの教会カンタータ全集からの抜粋という事ですが、77分もの収録時間がありとてもオマケとは思えないような内容です。
きちんとオーディオで聴けていませんので音質等への言及は避けますが、バッハの教会カンタータは好きですのでゆっくり聴くのを楽しみにしています。

さて、今季号の中に考えさせられる記事がありました。
毎季号をお読みの方ならお馴染だと思いますが、和田博巳氏の連載記事「続ニアフィールドリスニングの快楽」です。
知人のオーディオ評論家、山本浩司氏からの手紙への返事という形で書かれているのですが、やや熱を帯びた本音のトークが目を引きました。
自らがミュージシャンであったという経歴の為かどうかは分かりませんが、音楽あってのオーディオというスタンスであるように思いますし、あまり評論家めいたところが無いので個人的には好きな方です。(演奏を聴いたこともあります)
文中に、オーディオを深く探求しようと思うと必ず立ちはだかる「原音再生」についての意見のやり取りがあるのですが、和田氏の『ぼくならば、どんな音が入っているかわからないからこそ、装置の色付けをできるだけ廃して、マスターテープにどんな音が入っているかを、可能な限り正確に聴こえる環境を整えたい、その上で虚心坦懐に聴く。』というスタンスに対し、山本氏は『マスターテープにどんな音が入っているかは誰もわからない、神のみぞ知るというのがぼくの基本的な考えです。当のミュージシャンだって録音エンジニアだってわからない。だからこそわれわれオーディオファイルは「原音再生」ではなく「グッド・リプロダクション」を目指すほかないと思うんです。』と両者の対立した考えが述べられています。 ※『』内はSS誌紙面より一部抜粋
山本氏の「グッド・リプロダクション」の言葉の意味がご本人から説明されていませんので、真意は分かりかねますが、仰りたいことはよく分かります。

私がこの記事の何に興味を持ったかと言いますと、和田氏が確信犯的に問題提起をしている点です。
やり方や言葉使いに嫌悪感を持たれる方も居られるかもしれませんが、私には氏の「このままでいいのか」という思いがよく分かりますし、それは最後の一文によく表れています。
『オーディオ評論家は、もっと恥をかかなくてはいけない。山本さんのことではないです、ぼくのことです。自分の思っていることはちゃんと言う、ということが今オーディオ誌には求められていると思いますので。』 ※同前述

問題の「原音再生」については皆さん色んなご意見があると思いますし、ただ一つの正解というものもありません。
私は基本的に和田氏の考え方と同じなのですが、山本氏が仰ることにも一理あると思います。
要はどこに落としどころを見つけるかという事だと思うのですが、この様な事を考え、真摯にオーディオ・音楽に向かい合う姿勢が素敵だと思うのです。
私はこの記事が紙面を利用した喧嘩だとは思いません。
寧ろこの様な本音の話を読み、そして本音の話をしたいのです。
今回の連載記事皆さんはどう思われましたか?

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