「吾が西方の音」（１８）
「ＭＵＳＩＣＢＩＲＤ」への希望　　　　　　２０１４１１１７
音楽放送「スターデジオ」のクラシック番組を１６年間慣れ親しんでしんできたが、最新ＤＡＣに換えたらノイズが入り受信機を取変えても直らず、やむを得ず「音楽専門」衛星デジタル放送の「ＭＵＳＩＣＢＩＲＤ」に取替えた。アンテナを増やす煩わしさが有ったが日頃愛聴しているＳＡＣＤと比べても十分納得出来る音質であり安心した。下位機種のＣＤＴ−１ＡＭＤでもこの音質なので上位機への期待が膨らむ。１２１ＣＨ（Ｔｈｅ　Ｃｌａｓｓｉｃ）の番組は、国内外の新譜紹介、ライブ録音放送、話題の演奏家の特集、「レコード芸術」や「ステレオ」誌で馴染みの音楽、オーデオ評論家の語りと音楽、聴く機会のない邦人演奏家の特集もあり、最新の演奏を聴く事ができる。多くの名演奏家を輩出した時代の音盤だけを聴いているガラパゴス化した私には、大変新鮮に感じる。しかしスタンダード５０パックの内、肝心のクラシック番組は、５ＣＨしかない。私にとって多くの他番組は、「猫に小判」であり、クラシックファンの少なさも表している様な気もする。クラシックの素晴らしさをより理解して貰う為にも、ＭＵＳＩＣＢＩＲＤクラシック音楽番組に希望する事は、先ず１２１ＣＨ（Ｔｈｅ　Ｃｌａｓｓｉｃ）１１７ＣＨ（ＫＬＡＳＳＥ）１１８ＣＨ（Ｃｌｓｉｃ　Ｇａｒｄｅｎ）２１８ＣＨ（オペラ・声楽）２１９ＣＨ（バロック）と他のパックに有る２３５ＣＨ（シンホニー・コンチェルト）３０８ＣＨ（クラシックＢＧＭ）３１５ＣＨ（クラシックベストセレクト）３１６ＣＨ（室内楽・器楽）の９ＣＨに（作曲家・演奏家・モノーラルＬＰ・ＳＰ特集）番組を加えた１０ＣＨの「クラシック専用番組パック」を設うければ愛好家に重宝されよう。次に、「レコード芸術」の優秀録音盤ばかりでなく、日本ばかりでなく欧米の音楽評論家による優秀推薦盤も放送してもらいたい。聴き比べを通して日米欧それぞれの国の特徴を感じたい。
更に、受信機能を強化した光、同軸デジタル出力端子のみ（多くの音楽愛好家は、既に別途ＤＡＣを使っているのでアナログ出力は、無用であろう）で録音機能が付いた受信機が発売される事を願う。聴きたい演奏を録音しておけばいつでも再生して楽しむ事が出来る。クラシックファンは、この種のエアーチェックに馴染んでおり、ネットオーデオより操作をし易いし、音楽フアンを増やす手助けになろう。
オーデオ・ホームシアター展では、ハイレゾ関連を展示しているブースが多くこの流れは、主流に成っていきそうで、音盤愛好家には、その行く末が心配になる。この展示会のＭＵＳＩＣＢＩＲＥＤのブースで、係の人に上位機種のＣ−Ｔ１ＣＳの音質ついて尋ねると「ＣＤＴ−１ＡＭＤのデジタル出力をＤＰ７２０でアナログ変換をしているなら現用機でも音質は、十分確保されている。」と良心的な回答に好感を持ったが、1１月号の「ステレオ」誌で「Ｃ−Ｔ１ＣＳを光ケーブルより同軸ケーブルＤ／Ａ変換した時が３機種の中で最高音質になる」と有る。自分の耳でも確認すべく「Ｃ−Ｔ１ＣＳ」を借用し、新導体ＰＣ−Ｔripleを使用したアコーステックリバイブの同軸デジタルケーブル「ＣＯＸ−１．０ｔｒｉｐｌｅＣ−ＦＭ」も借りてＤＰ７２０でＤ／Ａ変換した。これまで愛用のサエクの光ケーブルＯＰＣ−Ｘ１接続でも音質向上を確認出来たが、それ以上にアコリバの同軸デジタルケーブルとの組み合わせは、大きな空間の中に人や楽器の佇まいが自然であり雰囲気豊かな再生音に魅せられた。内部動作モードを４８ＫＨｚと９６ＫＨｚに切り替えられるが、４Ｋテレビが在来の電波を受信機側で補正して映像を良くする手法と同じと思うが、９６ＫＨｚモードの方が再生音に色気を感じる、現用のＣＤＴ−１ＡＭＤのリース契約が再来年の春まであり、音質も圧倒的で差はないが、されど、既に後戻りで出来ない自分自身を感じている。