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     私のJAZZ 名盤 Part 2
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投稿者 スレッド
RANZAN
投稿日時: 2015/4/13 12:02
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤?(JAZZ編)
皆さん
  こんにちは。

ピアノの巨匠スティーブ・キューンが叙情溢れる歌心で、繊細な感覚と新鮮で個性的なピアノを圧倒的でエネルギッシュなスイング・パワーで聴かせてくれます。

「 ウィステリア/スティーブ・キューン 」

スティーブ・キューン(p)
スティーブ・スワロウ(b)
ジョーイ・バロン(ds)

UCCE-7019

1)シャレー
2)アダージョ
3)モーニング・デュー
4)ロマンス
5)パーマネント・ウェイヴ
6)ア・ライクリー・ストーリー
7)バストラーレ
8)ウィステリア
9)ダーク・グラセズ
10)プレミセズ・ケブト
11)グッド・ルッキン・ルーキー

そのピアノの美しく奏でられるアドリブ・フレーズが一体となって、艶がある音はリアルで素晴らしい演奏と重厚なサウンドが上手く解け合い、とにかくこれはピアノ・トリオの傑作でもあるといっていいでしょう。

美しく高い技法での演奏は、その魅力を十分に聴かせてくれるもので、ピアノの響きはこのアルバムでも伺い知ることができるのです。豊かなロマンティズムにちりばめられ、個性的な音楽の充実ぶりと意欲的なアプローチで意気よいよく紡いでいくのです。その甘い調べのピアノに乗って、ベースのスティーブ・スワロウ、ドラムスのジョーイ・バロンの響きは、これまた息の合ったいい演奏を聴かせてくれています。
キラキラと輝くような、ピアノの表現力はまるで宝石をちりばめたような表現力には、思わずうっとりとさせられるものです。
こうして瑞々しい感性を持ち続けていて、その素晴らしいメロディを紡いでくれていることに感心させられ、ピアノの心唄での美しい調べに乗せてどの曲を聴いても説得力があり、それをフォローするドラムスも繊細で透明感あふれた気品ある響きが天井高くそびえ立つように弾け飛んでいくのです。
また、ベースもエッジがよく切れ込み、ゴリッとした低音を生み出してくれていて、また深く強烈な響きにも魅せられてしまうのです。
スティーブ・キューン・トリオはメロディを叙情的に歌わせるテクニックと、その美しさとゴージャスなアドリブに満たされ、まさに全曲にわたり絶品の出来映えであり、このトリオの熟成した深い味わいが堪能でるのです。

何時聴いてもキューンのメロディは、その乗りのよいリズム感がとても気持ちいいもので、響きが明るいコントラストとピアノの美しさ、それに絡むベースの深い豊かで引き締まった低域感がとてもよく、ドラムスもシンバルとスネアの繊細感も十分に醸し出しており、抜群のサウンドのよさで彷彿させられ、思わずその独特な音の世界に引き込まれてしまうのです。



RANZAN
投稿日時: 2015/3/25 17:52
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤?(JAZZ編)
皆さん
  こんにちは。

分厚く勢いある音で人気のテナー・サックス奏者、エリック・アレキサンダー・カルテットのレギュラーメンバーとして長年活躍してきたジョー・ファンズワーズがリーダー作を発表したのです。
つまりこのグループからエリック・アレキサンダーからジョー・ファンズワーズへと主役が代わっただけなのです。

「 スーパー・プライム・タイム/ジョー・ファンズワーズ 」

ジョー・ファンズワーズ(ds)
エリック・アレキサンダー(ts)
ハロルド・メインバーン(p)
ナット・リーブス(b)

VRCL-18852

1)リリカル・コールマン
2)スーパー・プライム・タイム
3)イン・ア・センチメンタル・ムード
4)トリッピン
5)星に願いを
6)マイ・ファニー・ヴァレンタイン
7)この素晴らしく世界
8)DMC(ディー・エム・シー)
9)スプリット・オブ・ジャパン

ここは特にジョー・ファンズワーズ・カルテットだからドラムソロが強調されているというところは一切ないところに好感が持てるのです。
エリック・アレキサンダーも今回はサイドマンとしての力量もあり、相変わらず厚みのあるトーンで温かみがあり、力強いテナーは依然として健在といったところです。ジョー・ファンズワーズもドラマーとしての存在感を遺憾なく発揮しているのです。
ジョー・ファンズワーズの気迫のこもった素晴らしいドラムスは生き生きと躍動しているところは、聴いていても何故か爽快な気分になってくるのです。ピアノのハロルド・メインバーンもそのデカイ身体から繰り出されるパワフルなピアノ・タッチの流れとスイング感で弾んでいくのです。
今の時代に相応したドラムスのテクニックとその冴え渡るスピード感が素晴らしく、ましてエネルギッシューであるだけでなく、サイドマンのエリックの巧妙で素晴らしい演出の成せる技と、ピアノのメインバーンと共に得意とするイントロから本題に入るまでの引き延ばしが実に巧みで、そこにメンバー全員の表現と気迫のこもった演奏がますます冴え渡っていくのです。

繊細にして切れ味鋭いドラムスのリズム感と、その重量感に満ちた低域部を上手く構成していて、驚くような迫力で迫ってくるのが断然魅力なのです。ピアノも豪快に厚くガッツがある響きに魅了され、腹に染みわたるベース音を聴けば、まさにここはオーディオ的に聴いても非常に優れたカルテットの良さと再現性を発揮しているのです。


RANZAN
投稿日時: 2015/2/22 12:49
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤?(JAZZ編)
皆さん
  こんにちは。

小さな春の足音が聞こえてくるような、そんなちょっぴり暖かな日差しが顔を覗かせるこの頃です。

ヨーロピアン・ジャズの王道を行くピアノ奏者マーク・バン・ローンが珍しくソロで奏でるところは、さすがエレガンスでありひたすら美しくいメロディで綴っていく最も人気と実力を兼ね備えたピアニストでもあるのです。

≪ 永遠の想い/マーク・バン・ローン ≫

マーク・バン・ローン(p)

MYCJ-30584

1)ライク・サムワン・イン・ラヴ
2)ニュー・シネマパラダイス
3)恋
4)タイム・フォー・ラヴ
5)ボディ・アンド・ソウル
6)ワンス・アポン・ア・サマータイム
7)ウィル・リメンバー・トン
8)イット・グッド・ハプン・トゥ・ユー
9)魅せられて
10)いつか王様が
11)マイ・ファニー・ヴァレンタイン
12)イット・ネヴァーエンタード・マイ・マインド
13)青春の光と影

そのマーク・バン・ローンは「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」のリーダーとして、今まで哀愁漂うサウンドと、洗練されたアレンジを特徴として多くの作品を生み出してきたのです。

最初の1曲目1)「ライク・サムワン・イン・ラヴ」を聴いても、ご機嫌なスイング感が素晴らしくピアノに艶が乗りクリアでイッパクトがあるのです。また静寂感を漂わす表現力はバン・ローンの魅力とするところであり、ピアノを最高な美しさで魅せるのです。
それはどれを聴いても哀愁感漂う演奏にはヨーロピアン・ムードそのものでが存在するのです。
ピアノは優しく美しく聴き慣れたメロディを十分に生かしつつ、透明感を保ちクールかつ新鮮なイメージをもたらしながらの演奏は、懐の深さにも感服するような美しい音色と、軽やかなピアノのインタープレイが見事に溶け合っているのです。
ピアノの静寂な響きと澄んだ音色が深みのある音像で、ナチュラルな臨場感を作り上げているところがバン・ローンの素晴らしさでもあるでしょう。

このようにバン・ローン初となるピアノ・ソロは、そのピアノという楽器の持つ美しい輝きを導き出していくところが素晴らしく、音の一粒一粒に豊かな響きと量感を感じることができるのです。
これを聴くと思わず心が澄んで清らかになるようです。

ヨーロピアン・エレガンス!そのミュージシャン達はクラシック音楽を正式に学んだ人が多いということですが、マーク・バン・ローンもその一人であるように、ジャズ・ミュージシャンとしての経験と才能が加味され、なぜか春の新芽の臭いにも似た新しい息吹のようなものが感じられるようです。


RANZAN
投稿日時: 2015/1/1 12:31
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤(JAZZ編?)
皆さん
新年明けましておめでとうございます。

何と響きの深いサックスでしょう。
そのサックスにはロマンティックな歌心が伺えるようで、聴いたとたん感激でした。

「 パッド・ソングス/ジョー・ロバーノ・アス・ファイブ 」

ジョー・ロバーノ(ts,as)
ジェームス・ウェイドマン(p)
エスペランサ(b)
オーティス・ブラウン?、フランシスコ・メラ(ds)

TOCJ-90050
1) パスポート
2) ドナ・リー
3) バルバドス
4) ムース・ザ・ムーチェ
5) ラヴァーマン
6) バードヤード
7) ココ
8) ブルー・コラージュ
9) デクスタリティ
10) デューイスクエア
11)ヤードバード組曲

2人ドラムスでの演奏はL、Rに配置されていることも珍しく、4ビートの効いた心地よいリズムは実によくスイングしているのです。
それが心地よい躍動感を伴ってスムーズに奏でられる各メロディには、ジャズが持つ何ともいえない哀愁さえも漂わせ、ピアノは美しく鍵盤を駆けていくのです。
ベースは朗々と骨太な感触で、ドラムスでのシンバルの繊細な響きにも魅了させられるのです。

スローなバラードで最初から出足快調で軽やかなピアノとサックスの音色がこの曲を一段と盛り上げていくのです。その2人のドラマーのテクニックとコンビネーションのよさが相まって、シンバルの透明感は実に美しく楽しいサウンドを堪能させてくれるのです。
少しスローなミディアムテンポのリズムにおいては、気持落ち着くもので、そのセンスのよさも一段と輝いているようです。

力強く繊細なピアノ、図太く押し出し感のあるベースの胴鳴り、さらに弾け飛ぶすばらしいドラムスと、アス・ファイブの演奏の底力を発揮させてくれるシーンの連続です。
ここもジョン・ロバーノのサックスのスローバラードで奏でられる深く切れがよく、心地よい響きに呆然と聴き入るようです。
よくスイングする4ビートの効いたリズム感が各曲とよくマッチしており、このリズムをまとめたジョー・ロバーノの底力を見せつけられ、その流れの美しさに聴き惚れていたのです。

音のバランスもよく伸びやかな躍動感に富んだ好録音で、粒たちのよい輪郭がはっきりしたところにも、さすがリスナーの期待を裏切らないアルバムに仕上がっているのです。


RANZAN
投稿日時: 2014/12/1 14:39
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤(JAZZ編?)
皆さん
  こんにちは。

半世紀前の録音ですが、何といってもギターの響きがいいですね!

ギターの名手と言われたウェス・モンゴメリーが、1957年から78年にかけて録音したという非常に古い未発表演奏(ライヴ演奏含む)ということで、これもジャズファンには非常に貴重なアルバムです。

「 エコーズ・オブ・インディアナ・アヴェニュー/ウェス・モンゴメリー 」

ウェス・モンゴメリー(g)
メルビン・ライン、バディ・モンゴメリー、
アール・バン・ライバー(p)
モンク・モンゴメリー、ミンゴ・ジョーンズ(b)
ポール・パーカー、ソニー・ジョンソン(ds)

KKJ-1002

1)ディアブロズ・ダンス
2)ラウンド・ミッドナイト
3)ストレート・ノーチェーサー
4)ニカズ・ドリーム
5)ダーン・ザット・ドリーム
6) テイク・アジ“A”・トレンド
7)ミスティ
8)ボディ・アンド・ソウル
9)アフター・アワーズ・ブルース

どれもがしっとりとして美しいバラード曲は知的でもあり、テンポは比較的速いが落ち着いて、情感溢れるリズムとそのフレーズが素晴らしいのです。
美しく再現していくその音色はすっきりとしていて、ウェス・モンゴメリーが持つ豊富な経験から、良いとこばかりをお互いに出し合い、また信頼しあったミュージシャン同志の証がここに実現したのです。

メロディを美しく絡ませ、メリハリを効かせたフレーズが明快でフォローするアーティストとの呼吸もピタリ合っていて、心が通じていることが伝わってくるようです。
明るいギターでのモンゴメリーの顔が見られるし、ブルースをバランスよく、ギターの音像がシャープで目の前に分厚い音域が出現したようで、観客からの掛け声でウェス・モンゴメリーミユジックの気合が十分な輝きを放ち、これは半世紀以上前の録音とは思えない内容が充実したダイナミック感を伴って響きわたるのです。

サポートもバランスよく、ウェス・モンゴメリーのギターは全身をこめて奏でられるエネルギー感が功をそうしており、弾き出すエネルギーの押し出し感にもガッツがあり、まさにその魅力に引きこまれそうで、安定感も抜群といっていいでしょう。


RANZAN
投稿日時: 2014/11/17 11:52
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤(JAZZ編?)
皆さん
  こんにちは。

時代の変化と空気感を読んでいるような、オランダの人気ギターリスト、ジェシ・バンドルが奏でる音色は、美しいジャズの世界に彩を添えて輝いていくのです。

「 ザ・ナインス・プラネット/ジェシ・バンドル 」

ジェシ・バンドル(g)
ヨリス・ルーロス(cl)
クレメンス・バン・デル・フィーン(b)

FNCJ-5550

1)ラウムテ
2)フローティング・オン・トップ
3)コスミック・バックグラウンド・ラディエーション
4)ザ・ナインス・プラネット
5)スマイリング・イン・ザ・コールド
6)ウィンド・ベルズ
7)ザ・ウェイ・ザ・ホール・シング・エンズ
8)ヒッポカムボス
9)ウェルカム・トゥ・プレゼンス
10)キング・オブ・タンドール

このギター、クラリネット、ベースによるトリオはドラムレスですが音色は華やいだものです。
厚みのあるジェシ・バンドルのギター・トーンは実に堂々としながら柔らか味と温かさがあり、そこに優れた表現と気迫のこもったヨリス・ルーロスのクラリネットの音色が冴え渡っていくのが心強いのです。

さすが、リーダーのジェシ・バンドルと気心の合った仲間たちで、どの演奏にしても呼吸がピタリと合っていることが伺えるのです。
その素晴らしいギターは生き生きと躍動しているところは、聴いていても爽快な感じになってくるようで、クラリネット、ベースの弾みも爽快で実に巧みに描かれていくのです。
ここはギターとクラリネットの響きを大切に、独自のスピード感をも伴って、分厚くそして繊細感もあり、これは巧妙で素晴らしいジェシ・バンドル演出の成せるところであり、ましてその演奏は柔らかく味わい深いのです。

インスピレーション豊かに、抑制を効かせた各楽器のトーンは創意工夫を凝らし、どんどん盛り上げていくところなどは心憎いほどです。
ジェン・バンドルの深くも柔らかな世界と、当時若干28歳とは思えないようなヨリス・ルーロスのクラリネット、そこに芯のしっかりしたクレメンスのベースに乗って、実に温か味のある音色が彩りを添えていくのです。

ガッチリとしたギター、クラリネット、ベースといった、小リズムが重量感に満ちた低域部を構成しており、ジェシ・バンドルの好サポートを受けながら、各楽器はシャープな線を描き、音像が目前に浮かび上がるような親密感を抱かせる再現性は見事といっていいでしょう。



RANZAN
投稿日時: 2014/10/25 13:26
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤(JAZZ編?)
皆さん
  こんにちは。

現在、ヨーロッパで実力のあるヴォーカリストが多い中、このデンマーク出身のシーネ・エイもその一人であり、また実力がなければ生き残れないジャズ・ヴォーカル界でもあるのです。
そのことからもシーネ・エイはその美貌と実力を兼ね備えたヴォーカリストで、爽やかな歌唱が心にしみわたるのです。

「 ブルーな予感/シーネ・エイ 」

シーネ・エイ(VO)
ジャコブ・クリストファーセン(P)
モーテン・トフトゴール・ラムスベル(b)
モーテン・ルンド(ds)
イェスパー・リース(tp)

VACM-7001

1)ブルーな予感
2)ハイウェイ・ワン
3)ザ・ライティング・オン・ザ・ウォール
4)ラスト・ライト
5)グッドバイ
6)ダン・オン・ウェストフーシン・ルー
7)サウンド・オブ・ミュージック
8)ザー・ストリーリ・オブ・ベルリン
9)マイ・フェイヴァリット・シングス
10)タイム・トゥ・ゴー
11)春の如く

シーネ・エイはリスナーに訴えかけてくるような、その堂々とした表現力は抜群であり見事なものです。
最近聴いた中でも心癒されるヴォーカルは久しぶりであり、その存在感ある独特の雰囲気が聴く者を虜にするのです。
そのしっとりとした歌唱が何とも心地よく耳に残るのです。また、イェスパー・リースのトランペットが幻想的な雰囲気を醸し出し、そのサウンドにも魅了されるのです。
心地よい風を運んできてくれるようなフレッシュなイメージで、その若さ溢れる歌声に加えエネルギッシューにして、その表現が見事なくらい全体のしなやかさと柔らかさを感じさせてくるようです。

このようにスウェーデンのジャズには気品があり、素晴らしい出来栄えで独特の透明感がジーンと心に染みわたってくるのです。
艶やかで伸びやかな歌声が魅力で、音質はクリアーで細かなディテールまで綺麗に聴かせてくれるのです。


RANZAN
投稿日時: 2014/10/1 12:48
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤(JAZZ編?)
皆さん
  こんにちは。

最もピアノ・トリオを好むところですが、オーディオ的にいってこのような楽器数の多いビッグバンドのテクニックある強烈で音が溢れだす音源にも魅せられるのです。

≪ フォア・ザ・モーメント/ボブ・ミンツァー・ビッグバンド ≫

ボブ・ミンツァー(sax)
スコット・ウェンホルト、トニー・カドレック、
ジェームス・ムーア、スティブ・ホーク(tp)
マイケル・デイビス、キース・オクイン、
ジェイ・アシュビー、マックス・シーガル(tb)
ローレンス・フェルドマン、ボブ・マラック、
マイク・トマロ、フランク・バジル(sax)
ラッセル・フェランテ(p,key)
シコ・ビニェイロ(g,vo)
リンカーン・ゴーインズ(b)
ピーター・アースキン (ds)
アレックス・アークニャ(per)

PCCY-30200

曲名
1)アハ
2)ウン・フェルメ
3)イレックイエート
4)フォー・オール・ウィ・ノウ
5)ビリンバウ
6)フォア・ザ・モーメント
7)レシフェ
8)コルコヴァード
9)オウロ・プレト

フアッショナブルなテナーの雄ともいうべき、ボブ・ミンツァー率いるビッグバンドの登場で、彼自身が目指し具現化したものです。
それはスイング時代から継承する70年代のフュージョン世代のティストが上手く生かされ、今回はブラジリアン・ミュージックをテーマに木管や金管楽器が織り成す多彩なホーン・セクションの豪華な音の競演は、まるで音のシャワーを浴びるようです。

ゴージャスなリズム・セクション、その主体となるサックスのボブ・ミンツァーとドラムスのピーター・アースキン、エレキ・ベースのリンカーン・ゴーインズ、ピアノ・キーボードのラッセル・フェランテというゴージャスなメンバーが繰り出すスイング感に乗って、そのリズム感には自然と身体が反応するのです。

目が覚めるようなスピーディな演奏と、アレンジに魅了されるようで、サックス群とトロンボーン群から繰り出される強烈な響きと、その後を追うようにトランペット群が、いっそう輝きを増してくるところも見事です。ギターとボーカルで参加のシコ・ビニェイロの心憎いまでのテクニックと歌声は、聴いていても思わずブラジルの匂いがしてくるようなパフォーマンスを披露してくれているのです。
瞬間的なパワーが炸裂するビッグバンドの華やかなリズムでのスイング感がこれまたたまらないものです。

ボブ・ミンツァーの上手くアレンジしたサックスも軽快に奏でられていき、ここでも奏者一体となって一段と輝きを放ち、ピーター・アースキンのシンバルが上手くミックスされて流れるようなリズムを刻んでいくのです。決して派手ではないですが、ドラムスとの一体感は抜群であり、そのふくよかな音色にスピード感を織り交ぜて奏でていくシーンに、思わず聴く者を酔わせてくれるようです。

こうして快適なリズムに乗ってテナーとトランペット、ピアノがこれも上手く絡み合い、どこまでも心うきうきさせてくれる軽快なリズムに乗って、ボブ・ミンツァー率いるビッグバンドの迫力溢れる一枚です。

このサウンドは各楽器の明快な音がリスナーの周りを深く包んでくれるようで、その豊かなサウンドで再現されるところのボブ・ミンツァーの意気込みが強く感じられ、そのテクニックとアレンジそして録音も見事といっていいでしょう。


RANZAN
投稿日時: 2014/9/15 11:26
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤(JAZZ編?)

9月初旬まであの暑かったのが嘘のように、ここにきて朝晩急に涼しく過ごしやすくなりました。
まさに秋の夜長、オーディオ&音楽を愛でるには最適です。

フラメンコの本場スペイン出身のピアノ奏者チャノ・ドミンゲスが、ジャズの帝王マイルス・デイビスの“カインド・オブ・ブルー”発売50周年を記念して開催したとされるライブ録音です。

「 フラメンコ・スケッチズ〜スパニッシュ・カインド・オブ・ブルー/チャノ・ドミンゲス 」

チャノ・ドミンゲス(p)
マリオ・ロッシ(b)
イスラエル・”ピラーニャ“・スアレス(per)
ブラース・“ケヒーオ”・コルトバ(vo,palmas)[hand-clap])
トマス・”トマシート“・モレーノ(palmas)

TOCJ-90073

曲名
1)フラメンコ・スケッチズ
2)フレディ・フリーローダー
3)ブルー・イン・グリーン
4)ソー・ホワイト
5)オール・ブルース
6)ナーディス
7)サーペンツ・トゥース

チャノ・ドミンゲスの創造力がライブ会場いっぱいに響き渡る豪快な演奏には、そのピアノはスパニッシュとジャズを融合したもので、まさに大地を切り拓いていくような勢いがあるのです。

力強いピアノが聴ける演奏は、断然スケールが大きく繊細なタッチで「これぞジャズの王道をいく!」というような勢いがあり、強力なその演奏についつい引きつけられていくのです。
ライブ録音の雰囲気が真近に感じられる、食事中のナイフ、フォーク、食器等の触れ合う音の中に、素晴らしいジャズ演奏が何ともいえないムードを盛り上げるのです。
力感が溢れ、なおかつ繊細でデリケートな感触で紡いでいくところが斬新に感じ取れるもので、リラックスしたフィーリングで聴くことができるのもまたいいものです。深く強烈な響きを聴かせてくれる繊細感溢れるジャズの醍醐味も満喫できるのです。

そのアドリブの一体感ある素晴らしさと共に、ドミンゲスのピアノの持つ魅力を十分に味わうことができるもので、より力感があって厚くそして透明感も増しているところなども魅力です。重厚なサウンドがとにかく快感でもあり、美しく奏でられるアドリブ・フレーズが一体となって、独特のサウンドの光彩と色艶が豊かなロマンティズムにちりばめられているようです。
個性的でキラキラ輝くような、ドミンゲスの表現の仕方に思わずうっとりとするばかりです。どれを取っても、
全曲にわたり絶品といえる出来映えで、それをフォローする各ミュージシャンの上手さもよく打ち出されているのが分かるようで、透明感があふれるこの品格ある響きは天井高くそびえ立つように弾け飛んでいくのです。

オーディオ的に聴いても、チャノ・ドミンゲスと各ミュージシャンの個性が熱く弾き出されていて、良質な音質効果もあり音像のフォーカスが鮮明に描き出され、繊細でありながらダイナミックな再現性に魅せられるのです。


RANZAN
投稿日時: 2014/9/1 14:12
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3142
Re: 私にとっての名盤(JAZZ編?)
皆さん
  こんにちは。

暑くて気象的現象も激しい8月でしたが、9月の声を聞くとホットします。
だが、油断大敵台風のシーズンでもあります。用心しましょう。

ピアノの巨匠、チック・コリアの意向に添った流儀で、同じピアニストのステファノ・ボラーニとのデュオ・アルバムでもあるのです。

「 オルヴィエート/チック・コリア&ステファノ・ボラーニ 」

チック・コリア(P)
ステファノ・ボラーニ(p)

UCCE-1128

1) オルヴィーエート・インプロヴィゼーション?1
2) 白と黒とのポートレート
3) イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー
4) ドラリセ
5) ジターバグ・ワルツ
6) ア・ヴァルサ・ダ・バウサ
7) オルヴィエート・インプロヴィーション
8)まなざし
9)ダーン・ダット・ドリーム
10)ティリティトラン
11)アルマンドのルンバ
12)Fのブルース

様々なアーティストとのピアノ・デュオで、その知性が生かされた演奏を繰り広げるチック・コリアは、今回優れたピアノ・テクニックと音楽性を持った優秀な、ステファノ・ボラーニを選んだのです。
それは二人が対峙しあった静かに流れる中、哀愁を帯びた短的なメロディの中にもジャズが醸し出す雰囲気は、何とも言えない優美さが醸し出されるのです。

チックは叙情的ですばらしいリズムで刻んでいくが、5)「ジターバグ・ワルツ」を聴くとさすがそこはチックだ、相手ボラーニを引き立て自分は脇役に徹しているかのように演じているところは、さすが巨匠といわれる由縁がここにありと判断できるものです。
ボラーニは自分なりのオリジナリティを表現しようと努めていることが直感できるのです。
二人の独特のキラキラした強力なピアノは光輝いているように感じるのです。

ここはジャズでのアドリブの要素を随所に取り入れ、この見事な仕上がりとこれ以外の曲を聴けば誰もが納得できるメロディで構成されており、ライヴでの観衆の拍手がそれを象徴しているように感じるのです。
チックの音楽性が濃く味わい深い洞察力はライヴとは思えない心地よさが生み出されていくようです。
ボラーニもまたメロディを単になぞろうというものとは対局の、アグレシブな決意を感じ、躍動的で流れるような奏法と相まって、音色はどこまでも温かく滑らかに艶が乗り、そのフィーリングが実によくマッチしているのです。

派手さはないが実にゆったりと落ち着いた表現力と、自然発想で二人の相性のいいピアノがよく絡み合い、カラフルな色彩感を添えているところを聴くと心が休まるようです。
デュオでのピアノは輝くような感触で紡ぎ出され、力強く良く弾むように滑らかで程よい広がりと艶やかな音色は鮮やかさでスリリングでもあり、かつ深みを伴って音場空間いっぱいに広がるところはオーディオ的にも好感が持てるものです。



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