メイン [00-03]音楽全般 私のJAZZ 名盤 Part 2 | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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RANZAN | 投稿日時: 2022/7/21 14:30 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 管理人Kさん、 こんにちは。 古いページでのテナー・サックス奏者、故マイケル・ブレッカーです。 久しぶりにアルバム「聖地への旅」を試聴してみたのです。 10数年が経過すると、それも我がオーディオシステムでのオーディオアクセサリー類の、 一層の進化向上と、システム全体の能率がよくなっていることが、ハッキリと判断できる のでした。 その音を聴くと、まさに胸迫る感動させてくれるものでした。 サックスの勢いは15年前に聴いた時より、サウンドは躍動感が増し、切れがよくダイナ ミックで分解能もよくなり、その響きは素晴らしい勢いで迫ってくるのでした。 ここでは心新たにするマイケル・ブレッカー「聖地への旅」を聴いた想いです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/7/13 17:24 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 リニー・ロスネスのピアノは都会的な雰囲気がよく、そこから繰り出されるピアノは力強く 躍動的です。 < マンハッタン・レイン/リニー・ロスネス > リニー・ロスネス(p) リッチ・ペリー(ts) スティーブ・ネルソン(vib) ピーター・ワシントン(b) ビル・スチューワート(ds) MYCJ-30567 1)ミラー・イメージ 2)ミスター・ジェントル・アンド・ミスター・クール 3)スーパータイム 4)マンハッタン・レイン 5)マイルストーンズ 6)レッド・ザ・ワイルド・ランパス・スタート 7)モディニャ 8)ウィッシュフル・シンキング 9)ルージュ 師と仰ぐジョー・ヘンダーソンに捧げた前作「黒水仙」でも見事なプレイを披露したのだが、 本作もリニー・ロスネスの意欲が十分に伺えるもので、その繊細なジャズ・ピアニスト、 ビル・チャーラップの夫人でもあるのです。 最初からアップ・テンポのパワフルな演奏を繰り広げていき、バイブと絡むようにピアノが まるで生き物のように飛び跳ねていることが鮮明なのです。エキサイティングな演奏とは まさにこのことでしょう。 ここでは疾風のごとく鍵盤の上を走り抜けていくようで、男性ピアニストではないかと思える 演奏は、力強いテクニックで繰り広げていくかと思えば、一転して爽やかで女性らしく上品さが 醸し出されていくのです。 この美しく響くピアノには独特の女性らしさを感じさせるもので、さすがロスネスの世界でもある と感じたのです。 サウンドでの今回の録音はロスネスのパーソナリティをより前面にうち出した印象を受けるようで、 まるでモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)を彷彿させられるのです。 この見事なまでの躍動するエネルギーと、ダイナミックでパワー溢れるプレイに響きにおいて、 リスナーはグイグイと自然に引き込まれ、何故か安心させてくれるのです。ロスネスも自由に アレンジの幅を広げて、未来の音を予感させるクールな演奏でもあるのです。 ダイナミックでアコースティックなピアノの躍動感に、これからもいっそう大きく世界に羽ばたいて いって欲しいと願うところです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/6/7 16:50 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 スキャットさん こんにちは。 いつもありがとうございます。 フュージョンでのT-SQUAREが人気だった頃、ウォークマンで聴くのが流行りでしたね。 T-SQUARE、CASIOPEA本田雅人のサックスプレイの音色は、今でも心に響きます。 添付してくださった「CASIOPEA vs THE SQUARE Live 2003」 T-SQUAREとCASIOPEAの この競演は、スキャットさんがおっしゃるように、 今でも新鮮でエッジの効いた切れ込みがよく、 まるで6月の空に瑞々しく輝くような響きに感動します。 パソコンを通してオーディオシステムで改めて聴いてみると、また新たな感動が生み出されて くるのです。 |
スキャット | 投稿日時: 2022/6/6 22:26 |
長老 登録日: 2020/12/11 居住地: 投稿: 344 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 RANZANさん こんにちは。
スキャットです。 青春時代はいつもフュージョンばかり聴いていたのでTーSQUAREの夢曲は懐かしく久しぶりに聴いてみました。 当時を思い出して心が躍りました! アルバム中のトラベラーズは友人のバンドが良くコピーしていました(笑)。 本田雅人さんはまさにハイパーサックスプレーヤーの異名を持つ天才ですね。 今でも多数の有名アーティストのレコーディングやライブで活躍されていらっしゃって、変わらぬ音色はいつも勇気と癒しを与えてくれます。 日本のフュージョン全盛期はT-SQUARE、CASIOPEA,難波エキスプレスを聴きまくり今でも時々聴いていますが、 その中でT-SQUARE、CASIOPEAが共演した 『CASIOPEA VS THE SQUARE Live 2003』は今見ても本当に感動します。 https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=QzzKp_w4Rbw ウオークマンで聴いていた青春時代ですが、今はちゃんとしたシステムで聴くことでまた新たな感動が湧き起こりました 。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/6/1 13:48 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 このアルバムは当時人気だった頃の曲を集めたものです。 < 夢曲(ゆめうた)T-SQUARE plays THE SQUARE〜 > 安藤正容(el-g) 伊藤たけし(as,fl) 河野啓三(p,key) 坂東 (ds,per) 田中豊雪(el-b) 田中普吾(el-b) 1) いとしのうなじ 2) 君はハリケーン 3) イン・ザ・グリッド 4) トラべラーズ 5) ケープ・ライト 6) サバナ・ホテル 7) チェイス 8) プリーズ・アンド・ユー 9) ラッキー・サマー・レディ 10)エル・ミラージュ 10)エル・ミラージュ 11)トワイライト・イン・アッパー・ウェスト 12)リトル・マーメイド T-SQUAREは 今も同じフュージョン界で活躍しているアルト・サックス奏者本田雅人も、元T-SQUAREのメンバーだったのです。 T-SQUAREはフュージョン全盛期だった頃、その明るく弾けるような軽快なリズムは、スピード感もあり柔らかな サウンドは耳に心地よく馴染んでいったのです。 ワクワクさせる圧倒的でエネルギッシュなサウンドは、パワーがあり美しいアドリブ・フレーズが一体となり、 そのメリハリの効いたカラフルな感触がたまらないのです。 明るくポップなリズム感が弾けるようで、響きのよいギターは繊細で新鮮なリズムを聴かせ、軽快なリズムに乗って ギターとアルト・サックスには美しく十分な響きを醸し出しているのです。 フュージョン独特の軽快なサウンドで光彩と色艶が豊かにちりばめられているようで、個性的な充実ぶりと意欲的な アプローチが実にいい雰囲気を醸し出しているのです。どの曲も甘く軽快なリズムに乗って、透明感があり品格ある響き が天井高くそびえ立つように力感があるのです。 どれもが選び抜かれ、絶品の出来映えでありフォローするメンバーも、エッジの効いた軽やかな切れ込みが気持ちよく、 まさに素晴らしい響きを聴かせてくれるのです。 サウンドはリスニングルーム一杯に広がる素晴らしい録音であり、音場の安定性は抜群で個々のサウンドもクリアで質感が 高く、軽快なこのサウンドの魅力に引き込まれてしまうのです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/5/1 13:15 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 イギリスのジャズ・シーンにおいて貴重な存在が、ボーカリストのクレア・マーティンであり、 今や様々なジャンルを歌いこなすアーティストなのです。 < ア・モダン・アート/クレア・マーティン > クレア・マーティン(vo) マーク・ナイチンゲール(tb) ナイジェル・ヒッチコック(as) ガレース・ウイリアムズ(p) フィル・ロブソン(g) ローレンス・コトル(b,arr) ジェームス・マッドレーン、クリス・ダグレイ(ds), ソラ・アキンポラ(per) PAKD-340 1) エブリシング・アイブ・ゴット・ビロングズ・トゥ・ユー 2) ソー・トゥエンティース・センチュリー 3) ラブ・イズ・リアル 4) ロウアーケース 5) ア・モダン・アート 6) エッズ・ウエイズ 7) ラブ・オブ・アナザ 8) トータリー 9) エブリバディ・トゥデイ・イズ・ターニング・オン 10) サンデー・モーニング・ヒア・ウイズ・ユー 11)プロミシーズ 12)シングズ・アイ・ミス・ザ・モスト 13)アズ・ウイ・リブ・アンド・ブレス 14)ニルバーナ スタンダード・ナンバーのほかに、ジョシュア・レッドマン、マイケル・フランクスといったロック・ポップスを 織り交ぜて、新時代のジャズを切り開くそのアーティスト達の曲を取り上げていて、クレア・マーティンらしい 楽曲に対するセンスあふれる、優雅な歌の世界を繰り広げていくのです。 1)「エブリシング・アイブ・ゴット・ビロングズ・トゥ・ユー」2)「ソー・トゥエンティース・センチュリー」と いった曲は、普段あまり歌われない曲ということですが、それは彼女らしい新鮮な歌唱力で新しい生命力を吹き 込むことをベースにしながらも、自分の培ってきた音楽の好みやセンスに合ったボーカル表現を心がけていると いっていいでしょう。 ガレース・ウイリアムズの美しいピアノとマーク・ナイチンゲールのトロンボーンが上手く重なり合い、落ち着いて ゆったりとした歌声で気持ち良いのです。7)「ラブ・オブ・アナザ」では、マーティンのように歌える歌手はそう多く ないのです。であろう。各楽器のメロディによくのり、分厚いベースとピアノの流れがゆったりとしたリズムを刻んで いくのです。そこへサックスが加わり何とも言えないジャズ・ボーカルの深い味わいを聴かせてくれるのです。 バラードが心の底に染み渡るようで、ガレース・ウイリアムズのピアノ、ナイジェル・ヒッチコックのアルトサックスも 強力であり、そのバックの頼もしくフォローする姿が見えてくるようで、これが新しいジャズの発見になるかも知れない と思うのです。 このように、しっとりしたクレア・マーティンの甘い歌声に寄り添うように、トロンボーン、ピアノ、ギター、パーカッション の力がこもって、いい雰囲気なコンビネーションがよく伝わってくるのです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/4/16 13:21 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 テッド・ローゼンタールのピアノにはロマンティックな歌心があり、厚く深いピアノの響きであることが よく分るようで、実によくスイングし心地よい躍動感を伴うリズムはスムーズに奏でられていくのです。 < ソー・イン・ラブ/テッド・ローゼンタール > テッド・ローゼンタール(p) 植田典子(b) クインシー・デイビス(ds) XQAM-1515 1)アウト・オブ・ジス・ワールド 2)ソー・イン・ラブ 3)ジョーンズ嬢に会ったかい? 4)プレリュード第二番 5)エンブレサプル・ユー 6)粋な噂をたてられて 7)ロータス・ブロッサム 8)ハウ・ロング・ハズ・ジス・ビーン・ゴーイング・オン? 9)クライミー・アーリバー 10)イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング 各メロディには、ジャズが持つ何ともいえない哀愁が漂うピアノは厚く鍵盤上を跳ね、ベースは朗々とした感触で ドラムスは鮮明で透明感があり、シンバルの繊細な響きに思わず魅せられるのです。 早速1)「アウト・オブ・ジス・ワールド」から出足快調で、優雅で軽やかなピアノ・ソロで始まり、女流ベース 奏者植田典子のベースが、これは太く心地よい音質で奏でられていき、ドラムスは言わずと知れたクインシー・ デイビスだが、彼独自の超テクニックでのドラム捌きとコンビネーションのよさでは群を抜くのです。 ローゼンタールのピアノのビート感は素晴らしく、一段と気合の入った演奏は見事であり、愛いっぱいの美しさと スイング感タップリの楽しいリズムといい、植田の押し出し感あるベースの胴鳴り、さらにデイビスのシンバルが 弾け飛ぶ様も絶品です。 ピアノのリズムが力強く繊細であり、センスのよさも一段と冴えているのです。 ダンピングの効いたノリのよいピアノがひときわ輝き、後を追うようにベースが深く切れ込み、心地よい贅沢な低音 の響きにしばし酔いしれるのです。 全曲にわたってそのスイング感とリズム感とが見事にマッチングしていて、ボリューム感たっぷりの弾ける演奏は見事 なものです。 こうして久しぶりに聴くローゼンタールの骨太な音は新鮮であり、普通のジャズ・ピアニストより倍ほどの厚さと響きが 魅力であることから、それが全身に伝わってくる快感と優雅さは格別のもので、その豪華な音が加味されている美しさに 聴きほれてしまうのです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/4/1 13:07 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 アフター・ミッドナイト/ナット・キング・コールと彼のトリオ アナログレコードの傑作です。 同時に当時のヤマハのアナログの豪華なプレーヤー A-1 (オイルダンプアーム付き)にも憧れた のです。 上記のアルバムは1957頃のアナログレコード(モノラル盤)ですが、その独特のハスキーな声と 艶やかで、表現力抜群の歌声には温もりさえ感じられ、たちまち魅了されてしまったのです。 このトリオはナット・キング・コールのヴォーカルと彼のピアノのほか、ギターのジョン・ コリンズ、ベースにはチャーリー・ハリス、ドラムスのリー・ヤング、ボンゴにはジャック・ コスタンソンのほか、アルトサックス、トランペット、バイオリン、トロンボーン、といった 豪華メンバーが揃い、濃厚な感覚を持った比類のない演奏者ばかりでした。 ナット・キング・コールはアメリカの生んだ偉大なアーティストとして君臨したのです。当時この レコードはアマチュアにも非常に好まれる、そのポピュラーさと玄人筋にも好まれる小粋なジャズ としてのよさ、タイトルの雰囲気からくるムード音楽として、それは捨てがたい要素を備えていた のです。 その中でも最も有名な曲「Route 66」が大ヒットし、”ルート シックス、シックス”と、よく口づさん だものです。 「When l Grow Too Old To Dream」「It’s OnlyA Paper Moon」など、好みだった曲はレコードの溝がすり 減るくらい繰り返し、よく聴いたものです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/3/1 12:45 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 ジャズ、ロック、ラテンといった幅広い分野で活躍するテナーサックス奏者ポール・フライシャーが、ニューヨークで 録音したというだけに、さすが気合が入ったアルバムです。 <ザット・ブリッジ/ポール・フライシャー> ポール・フライシャー(ts) ケニー・バロン(p) ボブ・クランショウ(b) アル・フォスター(ds) DDCJ-7103 1)スター・アイズ 2)ジャズト・ア・ジゴロ 3)ワーク・ソング 4)イン・メモリー・オブ 5)サリー・ウイズ・ザ・フリンジ・オン・トップ 6)レイン・オン・ザ・ハドソン 7)アーリー・オータム 8)オン・グリーン・ドルフィン・ストリート 9)ミッドナイト・ダンス ポール・フライシャーをフォローするメンバーはトップ・アーティストばかりで、ニューヨークで活躍するピアノの ケニー・バロン、ベースはボブ・クランショウ、ドラムスがアル・フォスターという豪華な顔ぶれです。 テナーサックス奏者としてポール・フライシャーの名前を知ったのは、彼が来日した90年代頃だったと思い出すのです。 そのテナーは厚い響きを伴った豪快な響きは、深く心に染み入るようで、まさにリスナーを虜にするといった感じでした。 まず1)「スター・アイズ」でのケニー・バロンのピアノがゆったりしたイントロで始まり、続くポール・フライシャーの テナーには魅せられ続けられるのです。この一曲を聴いただけで、グルーブ感のまとまりのよさが判断できるようです。 そして2)「ジャズト・ア・ジゴロ」を聴いても、テナーは力感ある響きで、全く衰えを見せないようで、いや、それどころか ここに至って今が最高潮といった印象さえ抱くのです。厚く美しく新鮮な響きのテナーはいっそう輝きを放っていくようで、 ソウルフルなアレンジが実に上手く、またジャズにぴたりと合っているのが粋な感じです。 ベテラン・ピアニスト、ケニー・バロンが奏でる音色と合わすかのように、テナーが優しく問いかけてくるのです。 情感溢れ心癒される演奏を披露してくれている、そのシーンに心が思わず和むのです。フライシャーはエモーションを抑制 しながら聴かせる妙技と、情感豊かに醸し出す音色とが相まって、ボブ・クランショウのベースとアル・フォスターの ドラムスが快適な音質の彩を添えていることが心強いものでした。 このテナーの豪快で力強く押し出されてくる迫力は申し分ないもので、そこにピアノの硬質な粒立ちと繊細感を伴って、 ストレートで爽やかな感じを与えてくれているのです。ベースのエネルギーもグゥーンと低く深く感じられ、それぞれの 楽器の残響が加わり透明感を伴って、より伸びやかさが感じられるのです。 |
RANZAN | 投稿日時: 2022/2/10 15:05 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3256 |
Re: 私のJAZZ 名盤 Part 2 皆さん こんにちは。 アルトサックスの巨匠リー・コニッツとピアノのウォルター・ラングのドイツでのライヴ演奏です。 < サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー/ウォルター・ラング・トリオ > リー・コニッツ(as) ウォルター・ラング(p) トーマス・マルキュソン(b) セバスチャン・メルク(ds) MYCJ-30587 1)サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー 2)枯葉 3)アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー 4)太陽の東 5)オール・ザ・シングス・ユー・アー 6)風と共に去りぬ 7)今宵の君は 今作はリー・コニッツに添った流儀とヨーロピアン知性が生かされた演奏となっているところです。 ウォルター・ラング・トリオは以前から、ジャズの中でもクラシック曲が得意だった気がしていたのです。 ヨーロッパ・ジャズ・アーティストには、クラシック曲がよく合う感じがするようで、風土から生み出される 哀愁を帯びたメロディのせいかも知れないのです。 聴いていくと、ウォルター・ラングは叙情的ですばらしいリズムで刻んでいくようで、ところがウォルター・ラングは リー・コニッツを主役に立て自分は脇役に徹しているのです。キラキラした甘美なピアノが独特で、誰もが納得できる メロディで構成されており、アドリブの要素を随所に取り入れ、これ見事に仕上がっているのです。 ライヴでの観衆の拍手がそれを象徴しているかのように、コニッツのアルトといい、ラングの流れるようなピアノ奏法と いい、その音色はどこかビル・エバンスのような滑らかな艶があり、テイストとフィーリングが実によく似ているようにも 映るのです。 多分ウォルター・ラングはビル・エバンスやキース・ジャレットの流れを受け継いでいるのだろうと思えてくるのです。 ベースのトーマス・マルキュソンとドラムスのセバスチャン・メルクも、派手さこそないのだがゆったりと落ち着いた 表現力と自然発想でフォローしており、どれもがカラフルな音色で彩を添え、最高齢サックス奏者リー・コニッツとの コラボレーションとウォルター・ラングをしっかりと支えているのです。 この滑らかで程よい広がりのサックス、艶やかなピアノ、繊細かつ見事なシンバル&ブラシの躍動感溢れる鮮やかなドラムス、 骨格ある深みを伴って弾むベース、各楽器ひとつひとつの音場空間で溶け合っていくところに好感が持てるのです。 |
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