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   [08-02. ルームチューニング]ルームチューニング RWL-3absolute&WS-1
     ルームチューニングを検証する
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投稿者 スレッド
管理人K
投稿日時: 2008/8/19 0:12
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
ルームチューニングを検証する
皆さん、こんにちわ。

以前にnorizouさんからリクエストがありましたので、今回はルームチューニングについて検証してみたいと思います。

ルームチューニングについては現在も様々な主張や理論があり、また多くの製品が存在していますが、それぞれがどのような理論であるか、またどのような目的や効果があるかなどを解っている方は少ないのではないかと思います。

そこで今回はルームチューニングの基本的な概念から、効果的な使いこなし方まで含めて検証してみたいと思います。

空部屋のルームアコースティック















上図の通り、何もない部屋では矢印のように強烈な反射が発生します。
よく引っ越したばかりで家具などが何もない部屋で話すと、まるでお風呂場のようにワンワンと響くのはこの反射波の発生によるものです。
また、各コーナー部にも図のような反射波が発生し、これも耳障りなフラッターエコーや低域の膨張に繋がる定在波の発生に繋がってしまいます。
この状態にてスピーカーを鳴らせばお風呂場で鳴らしているのと変わらず、エコーびんびんで耳障りで低域も膨張した酷い音にしかなりません。
家具やラックなどを入れて行く事によって多少の拡散効果や吸音効果は発揮されますが、決定的な解決にはなりません。

まず具体的なルームチューニングを検証する前に、部屋に対してスピーカーを縦長方向に置くのが良いのか?横長方向に置くのが良いのかを検証してみたいと思います。

今後、解り易いように音波を「矢印」で表示しますが、実際のスピーカーから発生する音波は球形波と呼ばれるスピーカーから全方向に向かって放射されますので、実際は無限大の矢印が存在すると認識して下さい。





縦長方向にスピーカーを置いた場合















上図のように、縦長方向にスピーカーを置いた場合、スピーカーと壁と左右の両壁との距離が近くなるため、不要反射波の影響を非常に受けやすくなります。

横長方向にスピーカーを置いた場合















それに対して横方向にスピーカーを置いた場合は、スピーカーと左右の両壁との距離が取りやすい事が多いため、不要反射波の影響を受けにくくなるメリットがあります。
不要反射波は入射距離や角度によって帯域が変化しますので、左右の壁がスピーカーから近い場合、より多くの不要反射が発生し、音の混濁や耳障りな帯域の突出などが出る可能性が高くなってしまいます。
仮に周波数特性や残響特性などを計測しても、縦長方向に比べて横長方向の方が特性が良くなるのはこのためです。
ある専門誌にてルームアコースティックを長い間連載している中で毎回横長方向にスピーカーを置いた方が特性も良いと薦めていましたが、特性が良いのは当たり前の事なのです。
但し、部屋が狭い場合は横長方向にスピーカーを設置した場合、リスナーとの距離が取れなかったり、スピーカと後ろ壁との距離が取れない事による問題などが発生するため、現実的には縦長方向にスピーカーを設置した時の問題をルームチューニングでどう解決するかを考えなければなりません。


これから先は実際のルームチューニングを検証して行きましょう。
まずは吸音効果からです。

吸音材の互い違い配置















この反射波を解決する手法に吸音板を置いたり、壁面の一部を吸音層にするなどの手法があります。
また反射波は対面壁の反射によって発生するので、上図のように対面壁の吸音層を互い違いにする事で効果的に吸音し、デッドになり過ぎない程よい残響特性に調整出来るメリットがあります。
しかし、この手法はオーディオ再生において致命的な欠点が発生してしまいます。















対面壁の吸音層を互い違いにした場合、上図のように反射される音波と吸音される音波に左右で違いが生じてしまいます。
これはステレオ再生において定位や位相の狂いに繋がり、聴感的にも非常に不安定な音となってしまいます。

吸音材の左右対称、前後対称の均等配置
















では吸音層を左右、前後共に対称の均等配置をした場合はどうでしょう?




互い違い配置のような左右の条件差による定位や位相の狂いは生じませんが、反射層と吸音層による音波の違いは発生してしまいます。
スピーカーから発生する音波は、壁への距離や入射角度などにより周波数帯が変わりますので、場合によっては一部分の帯域が非常に強調された反射波により耳障りな音が発生してしまう可能性もあります。





そこで上図のように吸音層に加えて、拡散層を設ける事で直接的な反射音波を散らす事により耳障りな音の発生を防ぐ事が可能になります。
またコーナーをつぶす事により、コーナーでの不要反射によるフラッターエコーや定在波の発生も防ぐ事が可能になります。
天井対策も含めてこの形態を取れればオーディオのリスニングルームとしての理想形になると思います。

但し、このような形態にするには新築時に予め施工するか、もしくはリフォームで施工するしかありませんし、莫大な予算も必要になります。
また、反射波による周波数帯などは入射距離と角度などの計算式によってある程度は割り出せ、拡散層の深さや幅なども同じく計算式である程度は出せるのですが、実際にスピーカーから発生する音波は無限大のランダムなものであり、更にはスピーカーの種類や大きさ、置き位置などで大幅に変わってしまうため正確な寸法を割り出すのは到底不可能で出したところで全く無意味です。
更には一般の壁紙や吸音材の表面材などは化学繊維で出来ているものが殆どで、独自のピーク音や音色的な悪い癖によりオーディオ再生音を著しく汚してしまう危険性すらあります。

そこで一般の方の極一般的なリスニングルームでも効果を発揮するのがRWL-3となります。

RWL-3を3枚使用















上図のようにスピーカー後方中心にRWL-3を3枚設置する事により、スピーカー周辺からの反射波を散らして混濁が防げるので、スピーカーからの直接音波を聴き取りやすくなるため、音像定位が非常に明確になり、立体感や透明度も飛躍的に向上します。
また、スピーカー左右後方のRWL-3を部屋のコーナーをつぶすようにハの字で設置すれば、コーナー部でのフラッターエコーや定在波の発生自体を防ぐ事が出来ますので更に効果的です。

しかし、スピーカー前方横面やリスナー後方の壁からの反射波の影響は残ります。

















その場合は更に横面や後方の一時反射面にRWL-3を追加設置します。




こうする事でスピーカー前方横面やリスナー後方面の反射音を散らして、直接的な反射波の影響を抑える事が可能になります。
スピーカーからの音波の一次反射面は鏡を使い、リスニングポジションから鏡を見てスピーカーユニット(特に指向性の高いツィーターなど)が鏡に写り込む位置になります。
また、RWL-3の設置場所は自由に移動出来ますので、実際の再生音を聴きながら最も効果の大きい場所を探し出す事が可能です。
RWL-3は表面材も素材自体が大きな拡散効果を持ち、音色的な質感の高い天然シルクを使用していますので、化学繊維を使用した他のルームチューニング材のようにドライでざらついた音色や質感にならず、有機的で滑らかな音色、質感に向上させてくれるのも美点です。
RWL-3がない反射面の壁には同じく表面材に天然シルクを使用した吸音材WS-1を使用すれば他の吸音材のように音が荒れたり死ぬ事がなく極めて理想に近いオーディオリスニング環境が実現します。

norizouさんは現在、家を新築中でリスニング環境も整えたいとの事でしたので、今回の検証をご参考にして頂ければ幸いです。
設計、施工などに当たって不明な点などありましたら、ぜひご質問下さい。
RANZAN
投稿日時: 2008/8/19 13:59
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: ルームチューニングを検証する
管理人K 様 こんにちは。

このルーム・チューニングのカラーでの、詳細な図表に沿って検証さ
れているところを拝見して、RWL-2、RWL-3を愛用している者にとって、
大変分かりやすく説かれています。
改めて見直すチャンスだとも思っています。
また大変軽量コンパクトとされる吸音材(WS-1)の効用も把握することが
出来ました。

これから導入を予定されている方にも、非常に参考になるのではな
いでしょうか。


スタビ
投稿日時: 2008/8/19 21:40
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 1116
Re: ルームチューニングを検証する
管理人Kさん今晩は

ルームチューニングの説明、非常に苦労したのでは有りませんか ?
大変お疲れ様でした。

この内容は、以前私の部屋にRWL―1・2を導入際に教えて頂いた内容ですね。
あの時は非常に参考にさせて頂きました。

私が、初めてRWL-1を導入時は感動しました。
 黒がRWL-1

白のスタックがRWL-2



私も管理人Kさんのアドバイスの様に、対面式に拡散しています。

導入後の音は、音像定位の素晴らしさや音像密度か増し響きも格段に良くなった時は非常に感動しました。
8畳ながら、こんな馬鹿デカイスピーカーを導入した時は音場の広がりに縁が無かったですが、サイドにRWL-2を導入して問題解決でした。
あの時のアドバイスやその後のアドバイスが無ければ、良い音にはならなかったと思います。
何時も適切なアドバイス感謝いたします。

オーディオを知らない人が来た際に、良くRWL-1・2を見て「これ何!」
と良く聴かれますが、拡散ボードを説明し有るときと無いときの音を体感してもらうと
殆んどの人がビックリします。
「凄いねこれ !」と・・・。

まだ体感していない人は是非、試しに貸し出しで体験してみるとその凄さに感動しますよ。
特にRWL-3はね・・・。  


話は変わりますが・・・。
確か雑誌で推薦し特集まで組まれた相違に吸音すると言う内容を、昔実際に私も試した事が有ります。
チグハグに毛布を壁に貼り吸音をさせ、音楽を聞いた事が有りましたが管理人Kさんが言っていた通り、確かに音像定位や立体感が非常に変になりグチャグチャな空間になったのを思い出されました。
センターに居た筈の音像が片寄って直らない・・・。
有り得ない事を平然と、良い事と雑誌で書いて有ったのを、頭にきた事も思い出されます。

いずれにせよ
私には難しい事ですが、オーディオルーム構築を行う方は管理人Kさんの投稿を参考にするべきでしょうね。

でも願わくば何時かはオーディオルーム欲しいな私も。

それと拡散はぜんぜん問題無しだけど、吸音はし過ぎは音が死にますので注意して下さいね。
norizou
投稿日時: 2008/8/20 11:20
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 209
Re: ルームチューニングを検証する
オーディオ全般の方に書き込みしたのですが、こちらの方がにぎわっていますのでこちらにも書き込み致します。

管理人Kさん、こんにちは。

詳細なご説明ありがとうございます。
今まで疑問に思っていたことがすべて解決できました。

私の場合、新築でルームチューニングを考えながら作ることが出来ていますが、物理的に理想のルームチューニングまでは出来ないようです(涙)

窓や扉などの関係で左右均等な配置では無かったりしていますので、今後、専用ルームが完成してから音を聞きながらRWL-3の追加などで対応していこうと思います。

見た目的にはかなり悪いと思いますが、床にRWL-3を置くのも効果的なのでしょうか?
フローリングなのでかなりの反射をするだろうと思っています。

今後、スクリーンの取り付けやプロジェクターの天吊りなどでご相談させていただきたいと思っています。
RANZAN
投稿日時: 2008/8/23 16:43
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: ルームチューニングを検証する
管理人kさん こんにちは。

効果抜群であろうルームチューニングの例題提示、ありがとうございます。

この提示例を参考に最も好みの音に合ったルームチューニングを施したい
と意欲をもって挑戦しょうと思います。

ケミ
投稿日時: 2008/8/25 11:56
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 851
Re: ルームチューニングを検証する
管理人Kさん、詳細なルームチューニングの解説ありがとうございます。

このような解説は今まであるようでなかったので、RWL-3使用による音の変化を理論的に理解することができました。最終的には自身の感性が重要になるのでしょうが、論理的に理解したうえでルームチューニングを行うことが必要だと思います。

また、専門誌等での紹介されている横長設置の優位性も理解することができました。ただ一般家庭において横長設置には本文でのデメリットのほかデッドスペースが増えてしまったり、プロジェクターの使用等には無理があると思います。

現時点ではハーフサイズRWL-3も仮設状態ですし、その他のRWLの設置場所や置き方も今後研究していきたいと思います。

RANZAN
投稿日時: 2008/9/11 14:27
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3265
Re: ルームチューニングを検証する
皆さん こんにちは。

管理人Kさんの解説通りルームチューニングでの様々な使い方での模索を続けています。

現在アコースティック・コンディショナー(RWL-3)をスピーカーの両サイド、斜め後ろ八の字を描くように設置し、またRWL-2はリスニングポイントの後ろに設置しています。

その効果は音像定位が安定してきて、生々しく有機的で滑らかな
音質の再現性を発揮し、驚くような音質効果を聴くことができたのです。

JBL4348はその相乗効果もあり、大型システムならではの雄大なスケール感は、パワフルでメリハリ感も向上してきたようです。

管理人Kさんの「ルームチューニング検証する」を参考にいろいろと試し楽しんでいます。

Plain
投稿日時: 2009/1/9 20:32
長老
登録日: 2008/11/7
居住地:
投稿: 156
Re: ルームチューニングを検証する
皆さんこんばんは。

私は現在RWL-1を二枚使用しています。
従来はスピーカー後方に八の字置きで非常に良い結果をもたらしてくれていました。

ところが、暮れに部屋の模様替えが発生してしまい置き場に非常に苦慮していました。

そこで、音に高さ方向をだしたくてラックの上(85cm)に乗せ八の字で設置してみました。

結果は・・・NGでした
低音がスッポリ抜けてしまい、音に落ち着きがなくなってしまいました。

私なりに推測してみましたが
?高い位置だけに使うのは好ましくない
?基本は床置きでスピーカー後方やコーナーに置いてから高い位置 に設置する
などと考えてみました。
いやぁ安直でした。
高い場所で拡散させれば高さ方向の表現が出ると思ってました。

そんなこんなで今は普通に床置きでスピーカー後方に正面むきで置いて使っております
スタビ
投稿日時: 2009/1/9 23:01
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 1116
Re: ルームチューニングを検証する
Plainさん今晩はスタビです。

お久しぶりです。

上の領域を出すのに苦労している様ですね。
私が行った内容で、上にシルクの生地を付けると良い成果が出るかも知れませんね。

Plainさんが、私の想像の人で有ればスピーカー後部に確か細長い窓が有ったと思いますが、其処をシルク生地等でガラスを隠すと良い成果が出る様に感じます。

一番良いのは、私みたいにRWLをスタックしてスピーカー後部に配置するのが好ましいかと思います。

もし宜しければ試してみて下さい。
Plain
投稿日時: 2009/1/10 0:44
長老
登録日: 2008/11/7
居住地:
投稿: 156
Re: ルームチューニングを検証する
スタビさんこんばんは。
アドバイスありがとうございます。

RWLのスタックですか
追加購入もハードルが高いですね 物理的にも導入は非常に厳しそうです
これは専用室を作るまでの楽しみになりそうです

シルクの生地は他の方からの意見も頂いて、現在検討中です

苦しみながらも楽しんでいまっす
(1) 2 »
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