我が家のシステム改造計画。苦節４ヶ月、やっと一段落したのを機に管理人K氏のクリニックをお願いしました。
今回は２度目のクリニックですが、その結果には舌を巻きました。
正にK Magicです。
今回はその報告です。

改造計画は一本のラインケーブル、RCA-1.0PAがきっかけで始まりました。
このケーブルは「無料貸し出しキャンペーン」で友人がお借りしたもの。
それまで使っていた自慢のAETのラインケーブルを、RCA-1.0PAに交換した時の衝撃は今でも忘れる事ができません。
付帯音のないケーブルが伝送するサウンド。
たった一本のケーブルが空気感を一変させてしまったのです。
「ほとんどのケーブルがこれほど色を付けていた」ということを実感すると、むしろ、ぞっとする思いがしたほどです。

その日を境に我が家の改造計画がスタートしました。
ラインケーブルに始まり、スピーカーケーブル、電源ケーブル、電源BOXに壁コンセント、そしてボード類を導入。
製品を導入する度、タマネギの皮を一皮ずつ剥いていくように付帯音が減り、リアリティーが高まります。そして、空気感すら感じられるようになります。
「まだ良くなるのか」、何度感じたことでしょう。

今まで一度として裏切られることが無かったのは、すべてのアコリバ製品が同じ目的で開発されているからだと思います。
だから、私自身迷う事無くここまで導入する気持ちになったのです。
スタートから４ヶ月、次元の違う世界が自分の前に広がっていました。
この間、アンプもプレーヤもスピーカーも、何も変えていないのです。
アコースティックリバイブを知ったことで、オーディオアクセサリーの存在意義を、まざまざ見せつけられた感じです。



そうしたことから、最終確認と次のステップ、ルームアコースティックの改善に関するアドバイスをいただくためにクリニックをお願いした次第。
なんだか面接を受けるような緊張感がありました。
自分の中では自信があったのですが、気持ちが揺らぎます。

「今日はCDプレーヤのチューンナップをしましょう」。
意外なK氏の第一声でした。
ということは、システムは合格だったようです。どんな評価を受けたのかわかりませんが。

私のプレーヤはDENONのDCD-SA1です。
このプレーヤ、私なりにQR-8などを使ってチューンナップしてあったのですが、K氏のチューンナップは比較にならないほど手の込んだものでした。
音出しして唖然です。付帯音が減り、楽器のパワー感や密度がはっきり向上しているのが聴き取れます。
恐らくですが、同一メーカーの上級機種より音が良くなったと思います。

興味深い実験をしてみました。
写真はDave GrusinのDiscovered Againですが、1976年にダイレクトカッティングで録音した作品。
これが数年前に24-bit変換されてCDとして販売されたのです。
以前、両者を比較試聴した時は、圧倒的にレコードが良かったのです。レコードを聴くと、CDの限界すら感じさせる結果でした。

チューンナップ後に比較してみると、なんとレコードの音が貧弱な事か。痩せて貧相にすら感じます。これには意味なくショックでした。

K氏から「レコードプレーヤまわりもチューンナップしましょうか」という申し出、ありがたくお願いしました。
まずはLINNのイコライザーアンプ、LINTOをチューンナップ。
続いてSP-10 MK?の電源、ターンテーブル、そして、SME-3009をチューンナップ、その都度、音の密度が上がっていきます。
K氏が何をしたのか、皆さんにもお教えしたいですね。勉強になりました。
耳に残っていた痩せた貧相な音は驚くほど変化して、圧倒的なドライブを感じます。
改めてCDとレコードを比較してみると、やはりレコードの音が良いのです。あれほど良かったCDは薄っぺらとさえ言いたくなります。

それにしても、CDもレコード再生も、どんなに音質が向上したことか。
K氏の手腕、まざまざと見せていただきました。
まさにK Magicです。
皆さんも機会があったらチューンナップをお願いしてみてはいかがでしょう。高価な次期候補に手を出す前に。
その予算が余ったら、アコリバ製品を購入しましょう。その方がよっぽど効果がありますから。
私の体験から申し上げているので間違いありません。

Kさん。本日はほんとうにありがとうございました。
お陰さまで、気持ちよく音楽に浸れるようになりました。
もう少しがんばります。
まだやりたいことがありますから。