皆様こんばんは。

弊社のフェライトコアノイズフィルターFCS-8は発売して既に15年以上のロングセラー製品ですが、HPやカタログ、取扱説明書に書いてある通り、オーディオ機器には使わず家電機器やOA機器などのノイズ発生減に使うことでオーディオ機器へのノイズの回り込みを防ぐものです。

フェライトコアノイズフィルターはオーディオ機器の電源ケーブルやオーディオ機器へ直接繋がる屋内配線に使用しますとエネルギー感の減衰が避けられないばかりでなく、磁性体のため磁気歪みが発生し混濁や歪みが発生し、音色や質感が著しく悪化してしまいます。

家電機器やOA機器、照明などの電源ケーブルに装着した場合はそれらの機器が電源を通じて垂れ流すノイズを吸収消滅することが出来ますので、結果、オーディオ機器へのノイズの流れ込みが避けられるため音質が向上するという言わば逆転の発想な訳です。

ところが最近こんな記事を見つけました。
https://musicbird.jp/audio_column/p215/

某メーカーの試聴室ではフェライトコアを使っていてそのメーカーから80個ものフェライトコアが送られて来たというくだりの記事となっています。
その文中にはフェライトコアはオーディオ機器もいいとの記述があり驚きました。
正気の沙汰とは思えません。
オーディオ機器へのフェライトコア使用は百害あって一利無しと断言しておきます。
このメーカーは非常に導通特性を落とし強い音色的癖を発生する接点材などを平気で販売していますのでフェライトコアによる弊害や副作用が聴き取れない致命的な駄耳なのかもしれません。

かたや送り付けられたオーディオライターもフェライトコアをオーディオ機器に使用した際の音質副作用に触れながらも、分電盤の写真を観ると、なんと！大元の台ブレーカーの入力配線に巨大なフェライトコアを装着してしまっています。
これではオーディオ機器へ給電されるAC電源が大元からエネルギーロスと磁気歪みが避けられません。

こんな記事を読んで真似する読者も多いことでしょう。
実際、このオーディオライターが絶賛した導通特性が落ち激しい音色的癖が発生する接点材を塗り捲って音質を劣化させてしまったマニアも決して少なくありません。

オーディオライターに求められるのは絶対的な正しい知識と絶対的な判断能力であり、音質が副作用無しに向上する正しい手法を啓蒙する立場であるにも関わらずこのザマです。

もう一度言います。

フェライトコアは絶対にオーディオ機器の電源ケーブルや電源回路に使用しないで下さい。