メイン [00-02]オーディオ全般 analog誌 vol.46 | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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zappa1993 | 投稿日時: 2014/12/23 11:56 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: analog誌 vol.46 皆さん
こんにちは。 「アナログ・ラヴァーズ」の文章に魅了され、2人の関係を思い出しながらトム・ウェイツとリッキー・リー・ジョーンズの初期のアルバムを通して聴いてみました。 トム・ウェイツのデビュー作「クロージング・タイム」(1973年作)、セカンドアルバム「土曜日の夜」(1974年作)と、リッキー・リー・ジョーンズのデビュー作「浪漫」(1978年作)、セカンドアルバム「パイレーツ」(1981年作)の4枚で、発売時期に少し隔たりがありますが、何れもデビュー間もない頃の作品でまだ初々しいところが残っています。 両者に共通して感じるのは、デビュー当時から既に自分のスタイルというものを確立しているという点で、まだ若さが勝っている感もありますが、それが逆に作り込まれていない素の歌を強く印象付け、アーティストの魅力を高めているように思います。 また、レコードデビューという念願が叶った中でのレコーディングにも拘らず、気負いのようなものが不思議と感じられず、等身大の歌ゆえに、余計に心に強く伝わってきます。 通して聴くとよく分かりますが、トム・ウェイツは、2ndになると、更に歌に余裕のようなものが感じられますし、歌い回しにも工夫が見られます。 ホワイトメタルさんご推薦の「土曜日の夜」も本当に良い曲ですし、曲間を出来るだけ短くしたり、SEを効果的に使うなど、1st、2nd共に流れるように曲が進んでいく感じで、意識はトム・ウェイツの世界にどっぷりと浸かって行きます。 一方の、リッキー・リー・ジョーンズも天真爛漫な歌い方という印象の強い1stから、2ndには楽曲を歌い上げるという感じも曲もあり、たった2年で大きな成長が感じられます。 もちろん、あの独特のボーカルスタイルは健在で、本当に愛らしい歌声だと思います。 何れの作品もアメリカのミュージシャンらしい作風に仕上がっていると思いますし、ブリティッシュ・ロックとはまた違った魅力に満ちあふれた作品だと思います。 私が聴いたのはCDをリッピングした音源ですが、何れも音が良く、あくまでボーカルが主で、バックの演奏は必要な音しか出さないというプロに徹しているように思います。 リッキー・リー・ジョーンズの「Pop Pop」はオーディオ誌の試聴などでも取り上げられることがありますが、音楽の本当の良さを引き出したいと思われるなら、上記の味わい深い4作品を聴かれるのも良いのではないでしょうか。 最後になりますが、私がリッキー・リー・ジョーンズに会いたいと思ったときにかけるのは、1995年に発売されたアルバム「ネイキッド・ソングス」です。 ギターまたはピアノによる弾き語りのライブ盤なのですが、本当に目の前で彼女が歌っているかのように感じれらる録音の良さに加え、会場の臨場感もとてもよく伝わってきます。 何より、弾き語りという事で、自分のテンポでリラックスして歌っているボーカルがとても良く、ややトーンを落として気だるさを感じさせる歌い方も魅力的です。 初期の2枚では、声を張り上げることでメリハリをつけていたような所が、ここでは逆に声量とテンポを落とし歌詞に感情を載せたような歌い方に変化しています。 収録も「恋するチャック」を始め名曲ぞろいですし、多くの方に聴いていただいたい作品です。 ※2人の作品をすべて聴いた訳ではありませんので、歌い方の変化などは私の知る限りの中での感想です。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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analog誌 vol.46 | zappa1993 | 2014/12/17 1:47 |
Re: analog誌 vol.46 | ホワイトメタル | 2014/12/20 21:14 |
Re: analog誌 vol.46 | イナバウ庵 | 2014/12/21 20:51 |
» Re: analog誌 vol.46 | zappa1993 | 2014/12/23 11:56 |
Re: analog誌 vol.46 | きくりん | 2015/2/7 10:13 |
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