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   [00-06]アナログレコード
     Garrard 401のレストア&ファインチューニング記
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投稿者 スレッド
zappa1993
投稿日時: 2015/8/29 14:39
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記
皆さん
こんにちは

以前に、オーバーハングとラテラルバランスの調整は大切だというアナログを実践している方から見ればごく当たり前の事を書きましたが、決して針圧を軽視しているわけでは無く、針圧は最終的な音の調整としては有効ですし、僅かな違いで音の出方が変わるのは十分理解しております。
ただ、針圧調整による音の違いは好みの問題も多少は含まれているように思いますし(他の調整にそれが無いと言う訳ではありませんが)、まずはオーバーハング等のアームの設定をきちんとした状態で調整すべき機構という思いがあった為、あのように書かせていただきました。
決して針圧調整を疎かにしている訳ではありませんので、ここに捕捉させていただきます。
もう一点、オーバーハングの調整はオフセットアングルとセットで考えなければならないことも最近ようやく分かりましたので、オフセットアングルをどうするかという点も合わせて綿密な調整が望ましいと思います。

アームの水平や高さ調整にプラスチックの定規を用いていると書きましたが、以下のようにレーザー墨出し器も併用すると便利です。
元々はSPの位置調整用に購入したもので、レーザー距離計と合わせて大変重宝しています。



ラテラルバランスはキャビネットを傾けた状態でアームが床に垂直になるように調整します。
写真はSAECのWE-407/23というアームですが、SPUを取り付けるとラテラルバランス調整用の重りを最外部にしても合わないので、重しと制振の為QR-8をラテラルバランス用の重りに1つ貼り付けています。(この状態で重りを最外部よりほんの僅か内側に寄せた場所でラテラルバランスが合います。QR-8たった1個の重さでそれだけ違うのです)



アームの水平調整にもレーザー墨出し器は便利です。
レーザー光線自体の太さがありますので、厳密な調整には向きませんが、目視で確認できるメリットがあります。
写真ではアームの下側にレーザー光線が当たっていますが、目視で確認するにはアームの真ん中辺りよりも分かり易いために、墨出し器の高さを少し変えて、アームの上側と下側の2か所で確認しています。

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Garrard 401のレストアですが、実際に作業をしてから大分時間が経ってしまい、記憶が薄れてしまったのと、研究用に更に2台のGarrard 401を手に入れ、こちらの調整を今やっている最中ですので、その経過を随時書かせていただくことにしました。(これも買ってから1月ほど放置していました)
最初のレストアは、初めてということもありましたが、とにかく良い状態に仕上げるという思いが強かったために、入念な下調べと調整に時間を割き、モーターの清掃・調整だけでも3週間はかかりました。
今回は2度目ですので手順は心得ていますが、作業に手を抜くつもりはありませんし、文章にまとめるのもなかなか大変ですので、直ぐには投稿できないと思いますが、最後までよろしくお願いいたします。


まず、今回のレストアの目的を羅列しますと、

1.製造時期による音の違いの確認(初期モデルが良いという話はどこにでもあるものです)
2.レストア作業に慣れることで、メインのターンテーブルの今後の調整に生かす。
3.ネジやワッシャー等の金属、ブッシュ等のゴム、循環用オイル等の違いによる音への影響を調べる。(複数台あると比較が楽です)
4.ターンテーブル自体の個体差はあるのか。

と言ったものになりますが、同じGarrard 401でも過去の使用状況がまったく異なりますので、状態はバラバラです。
先に最重要点を書きますが、Garrard 401の様な古いターンテーブルは如何にきちんとしたレストアを施すかという点が、もっとも重要で、どのように使用されたか分からない中古品をそのまま使う(オイルを挿すだけでも同様)ことは本来の性能を発揮しないばかりか、ターンテーブルの寿命を縮めてしまう恐れがあります。
レストア済みの中古品を手に入れるか、レストア代金も考慮して中古品を探されるのが良いと思います。


今回は、簡単な所からスピンドルシャフトについて書かせていただきます。
スピンドルシャフトは、周りにある3本のねじを緩めることで簡単に取り外しできます。(裏側のナットとの間に金属ワッシャーがありますので無くさないように)



工業製品ですが、長年使用されてきたものですので、見た目も状態も違いますし、製造時期による微妙な違いも見て取れます。
(写真右が中期頃のモデルから取り外したもので、写真左はメインと同じ後期のモデルのものです。 ※以下同じ)



次に、スピンドルシャフト下部にある2本のネジを外し、底からシャフトを抜きます。
左側のものからは粘度の高いオイルが出てきましたが、右側のものはオイルが切れているように見えます。(シャフトのお尻とスラストパッドに見える黒い汚れは、金属の摩耗によるものです)
この状態を見ると、左側のターンテーブルの方が丁寧に使用されてきたように見えますし、私も最初はそう思いました。(メインと製造番号が近い事もあり、もともとこちらのターンテーブルはサブ用にと考えて購入しました)
しかし、品質の悪いオイルが使われていた為か、シャフトには変なまだら汚れ(一部凸凹もあり)があり、スラストパッドとの接点も中心から僅かにずれています。
スピンドルの内部も粘性の高いオイルがへばりついており、添加物の入った自動車用のオイルか何かを使われていたのではないかと思います。









レストア作業は以下の手順で行いました。

1.毛羽立たない布で全体を拭く(私はワイプオールという不織布ワイパーを使用しています)
2.パーツクリーナーで清掃(ホームセンターやカー用品ショップで手に入るものです)
3.液体コンパウンド等でシャフトを磨く(磨き方については後述)
4.再度パーツクリーナーで汚れを落とし、無水エタノールで洗浄(錆の原因になりますので水で洗うのは避けた方が良いと思います)
5.シリコングリスをシャフトとスラストパッドに多めに付けて一旦組み上げ、慣らし運転をする(時間に決まりはありませんが、私は日を分けて10時間程度行いました)
6.再度きれいに洗浄し、こんどは実際に使用するオイルを入れて慣らし運転をする(これも6番と同じくらいの時間)
7.再度きれいに洗浄して、オイルを入れて組み上げる。

慣らし運転後にシャフトに擦れた痕等がある場合は、極細かい液体コンパウンドで磨き上げ慣らし運転を再度行います。

3番のシャフトの磨きが一番難しいところで、不用意に力を入れて偏った磨き方をするのは厳禁です。(逆に磨き傷が残ります)
ワイプオールなどの布にコンパウンドを付け、優しく時間をかけて光沢が出るように磨いてください。
また、目立ったキズ等が無ければ、柔らかい布で丹念に磨き上げるだけで良いと思います。
コンパウンドやヤスリには、目の細かさや形状により多くの種類がありますが、一つのもの済ますのではなく、目の粗いものから目の細かいものへと順番に用いる方が綺麗に仕上がります。(今回は目の粗いものは使いません)
とは言え、表記方法に統一性が無いこともあり、買ったコンパウンドにどれ程の研磨力があるのかよく分かりませんので、写真にあるような光沢のある金属板を実際に磨いて傷のつき具合で判断するのが良いと思います。
写真の例で言えば、真ん中の研磨フィルム(#4,000)が最も傷つきやすく、次いで、左のシリカコンパウンド、右のアルミナコンパウンドの順となりました。(2番と3番は大差なく、シリカとアルミナの違いはそれ程ないようです)
写真には写っていませんが、最終的には超極細と書かれた鏡面仕上げ用のコンパウンドを用いました。
研磨フィルムは使いやすく、もっと目の細かいものもありますが、フィルム自体にある程度の硬さがあるため力が入りやすいという欠点(利点?)があります。



5番のシリコングリスにはごく僅かながら研磨作用があるということをネットで見ましたので、最後の磨き作業と内部の汚れ除去を兼ねて使いました。
スピンドルシャフトの裏蓋についているパッキンにもオイル漏れを防ぐためにこのシリコングリスをしみ込ませました。(定評のある信越シリコーンのG40Mを使用)

6番の慣らし運転も、内部洗浄と実際に使用するオイルを馴染ますために行っています。

上記の手順の中に書き忘れましたが、スピンドル内とシャフトのお尻も目の細かい液体コンパウンドで軽く磨いて汚れを落としています。

こうしてみると、何とも手間のかかる作業に見えるかもしれませんが、大切な機器のレストアであることと、良い状態で使用すれば良い音になるに違いないという思いで作業していますので、苦になることは全くありません。(モーターの調整に比べれば訳ありません)



これは慣らし運転前の写真ですが、特に左側のシャフトがキレイになっているのがよく分かります。

次は、折角ですので、スピンドルシャフトによって音の違いがあるかについて実際のレポートを書かせていただきます。
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題名 投稿者 日時
   Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 zappa1993 2015/6/21 10:06
     Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 zappa1993 2015/6/28 12:21
       Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 ケミ 2015/7/20 15:57
         Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 zappa1993 2015/7/25 4:51
         » Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 zappa1993 2015/8/29 14:39
             Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 ケミ 2015/8/30 10:38
               Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 zappa1993 2015/8/31 22:01
                 Re: Garrard 401のレストア&ファインチューニング記 zappa1993 2015/9/2 20:32

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