メイン [00-01]ACOUSTIC REVIVE全般 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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zappa1993 | 投稿日時: 2017/11/18 23:09 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 皆さん
こんばんは 少し遅くなりましたが私もCDの感想を書かせていただきます。 アップされた写真のように美しい装丁のジャケットで、プラスチックと言う無機質な物に比べて手に取った時の喜びも大きいですし、これらの作品に対する作り手のこだわりというものが強く感じられます。 今回は3作品が同時発売という事で共通のデザインが用いられたのだと思いますが、今後も定期的に良い音楽を録音・発売していくとのことですので、引き続き統一感のあるデザインにしていっていただければと思います。 3作品は録音された順番にカタログナンバーが振られているようで、1番と2番は昨年のオランダ・ベルギーでの海外録音、3番は今年の5月に国内で録音されたものです。 海外録音のものは録音からリリースまで1年程かかっており、海外録音の話を知ってからいつ出るのかと首を長くして待っておりました。 良いものを発売したいという作り手の拘りからリリースが遅れたと伺っておりますが、失礼ながら期待していた以上の出来栄えで、聴き始めてものの数分で私にとっては特別な一枚になりました。 リュートはその素朴な音色が特徴で、楽曲や演奏者の事は知らなくてもクラシカルな演奏に心を癒される方も多いのではないかと思います。 私もリュートは好きでいろいろなアルバムを聴いてきましたが、わりと似通った楽曲が多く、また単楽器演奏という事もあり聴いている途中で退屈になってくるものが多くありました。 この作品も同様のリュート作品ではあるものの、とにかくリュートの音色と教会に響く余韻が美しく、常に新鮮な気持ちで聴き続けることが出来ますし、再生を開始した途端演奏の魅力に引き込まれます。 まるで時を遡った昔の演奏を聴いているようで、厳かな空気感とリュートの調べには崇高なものすら感じられます。 音楽を聴きに行くのではなく、自然と音楽が染み入ってくるような印象で、リラックスしている中で感動というものが湧き上がってくる感じがします。 名画などを見ていると感動のあまり絵に引き込まれ、その絵画が描かれた時代にタイムスリップして当時の観衆に交じって一緒にその絵画を見ているような錯覚になることがありますが、このリュートの演奏を聴いているとそれによく似た感覚を覚えます。 オーディオの再生音を聴いているのには間違いないのですが、どこかそうしたことが無となるような意識下で音楽を聴いています。 感覚的な話ばかりになってしまいましたが、リュートの録音にしては以外に低い音まで入っていて楽器の存在感が高く、今まで聴いてきた作品とは一線を画した音質であると思います。 次にベルギーで録音されたバロックものですが、バロック音楽も昔から好きで、アルヒーフ、オワゾリール、ハルモニア・ムンディと言ったレーベルの古楽作品も時折楽しんでいます。 こちらは3人編成の演奏で、リコーダーがメロディを奏でていることもありリュートに比べるとやや音色の変化には乏しい感じがしますが、こちらも様々な楽曲が収められていて最後まで何度も楽しむことが出来ます。 また、少し音量を上げて聴くことでヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの存在感がぐっと増し、演奏の一体感が強く感じられるようになります。(それでもリコーダーが五月蠅くなることはありません) バロック音楽にも様々なスタイルがありますが、軽やかな曲調の楽曲が多く収められておりこちらもリラックスして音楽が楽しめる好盤です。 素朴な音楽であるが故、大編成の交響曲のような圧倒される重厚感や起承転結といったものはありませんが、奇をてらったところのない音の繋がりが音楽というものを生み出しているという感じがし、音楽に対峙するのではなく演奏者ととともに音楽を楽しんでいるような感覚がしました。 本当に教会の中で生演奏を聴いているような自然な響きの録音で、オーディオ的な聴きどころはたくさんありますが、音の良し悪しをあれこれ考える前に素直に良い演奏に引き込まれます。 収録時間も長く一曲一曲を明確に覚え込めるわけではないのですが、好きな曲調のものは自然とメロディを覚えますし、全体としてバロック調の音楽の良さというものがすごく伝わってきます。 これも優れた録音であるが故の事ではないかと思います。 1番、2番の海外録音はトーンマイスターと呼ばれる方が編集に携わっておられるとのことで、統一感のある音作りになっています。 最後のピアノ作品は、私も以前にPAKAさん宅で録音されて直ぐの音源を一緒に聴かせていただきました。 この時は結構大きな音量であったこともありますが、物凄い迫力のある演奏で、とても小柄な女性が弾いているとは思えないものでした。 演奏されている楽曲はおそらくその時初めて聴いたものだと思いますが、メロディアスな中にもちょっとしたアクセントがあり、美しい音の並びに自然に音に耳がついていくような感じでした。 この時聴かせていただいた音源はピアノの音は芯があって凛とした生の臨場感を伴ったものでありながらアンビエント成分も以外にはっきりと聴き取れるのが不思議で、最初はアンビエント成分がちょっと多めかなとも思いましたが、しばらく聴いているうちにこれがとても自然に感じられるようになりました。 管理人さんに窺ったところ、あえてアンビエント用のマイクを立ててこれをミックスしているとのことでした。 実験的ながらきっとその方が良いと確信して録音したと仰っていましたが、なるほどその管理人さんの目論見は見事に成功しているように思えました。 CD化された作品を聴いてみると、記憶にあったようなアンビエント成分は少し抑えられているような感じがしましたが、よりピアノに一体化した自然なホールトーンになったとも言えます。 PAKAさん宅とは再生環境が違いますので、もしかしたらそのせいで聴こえ方が少し違ったのかも知れません。(また機会があればPAKAさん宅でこのCDを聴かせていただきたいと思います) 福原さんのことは最近まで知りませんでしたが、女性とは思えないような強い打鍵で音の強弱、表現力の豊かさには物凄いものがあります。 避けていたわけではないのですが以外にブラームスはあまり聴く機会がなく、今回何度もCDを聴いているうちにじわじわと良さが分かってきました。 割と古典の様式に通じるようなところもあり、聞き込んでいくうちに曲構成の良さを強く感じるようになりました。 これも演奏者の技量によるものではないかと思います。 最後の作品は鈴木智雄さんの録音でStudio Dedeで最新のDSD編集技術をもって製作されています。 その為かどうかは分かりませんが、最初の2作品に比べてよりアナログライクな音作りになっているのではないかと思います。 3作品ともライナーノーツも美しく、また詳しい解説も載っています。 何れも素晴らしい作品で、少しでも多くの方に聴いていただければと思います。 詳しくは以下のリンク先及び通販サイトをご覧になって下さい。 https://acousticrevive.jp/acoustic-revive-label/ |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | PAKA | 2017/10/18 11:37 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | 管理人K | 2017/11/3 3:16 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | ケミ | 2017/11/11 10:46 |
» Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | zappa1993 | 2017/11/18 23:09 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | yasualfa | 2017/11/19 18:25 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | PAKA | 2017/12/4 9:57 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | PAKA | 2019/9/24 21:40 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | モリア1 | 2019/10/25 21:16 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | PAKA | 2019/10/28 15:43 |
Re: 新発売のAcoustic Reviveレーベル クラシックCD 3枚 | PAKA | 2021/11/25 20:34 |
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