メイン [00-03]音楽全般 補聴器と音楽について | 投稿するにはまず登録を |
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Harry | 投稿日時: 2021/9/20 18:06 |
長老 登録日: 2012/8/6 居住地: 投稿: 152 |
補聴器と音楽について 皆様
Harryと申します。 こんにちは。 7年ほど前に、ベッドホンでの聴きすぎか(音響外傷)?、耳鳴り症を発症し、その後、加齢もあり、年齢的には少し早いのですが、高音域(4000Hz以上)の聴力が結構悪くなってきました。 耳鼻咽喉科の主治医からは補聴器を、mustではありませんでしたが、勧められていました。 音楽(ジャンルはクラシック)を聴いていて、高音域があまり出ていないと感じることも時々あり、耳が悪くなって来たせいなのか、システム上の問題なのか、よく分からず、耳のせいなら、システム対策しても変わらないと思い、補聴器を試すことにしました。 オーディオシステムはレコードやCDに記録された音を一旦電気信号に変換し、スピーカーで音に変換されますが、補聴器を使うと、更にまた電気信号に変換され、補聴器のスピーカーで音に変換されるため、余計に1回、変換を経ることにより、せっかくオーディオシステムを自分の音に追い込んでいるのに、補聴器のせいで音が大きく変わることが想定されます。 補聴器を着けている人は、音楽を聴く時は、外す人が多いと主治医からは聞いていたので、そもそも補聴器は基本、人の声を対象にしており、音楽を高音質で聴くことを想定していないのではないかと思えました。 今回、補聴器をつけたまま、自分のオーディオシステムの音が満足できるレベルで聴ける補聴器って、本当にないのだろうか?と思い、3社の海外メーカー(GN ReSound、Starkey、oticon)を試聴しましたので、使用感をレポートします。 (1)GN ReSound 北欧デンマークのメーカー パンフレットにはオーガニックヒアリング=耳本来の聞こえ、原音に近い音質を再現すると書かれていました。ミュージックモードがあり、音楽はクリアなのですが自然な音に感じました。最新モデルでは2つのマイクに加え、耳の中に3つ目のマイクを配置して、マイク性能で耳本来の自然な聞こえを実現しています。 (2)Starkey 北米のメーカー パンフレットにはマルチ(クアッド以上?)コアのチップで、音楽用にデジタル信号処理を行っていて、音楽を楽しむために開発された補聴器と書かれています。実際聴くと、はっきり、くっきりした音に感じました。センサー&AIを具備してますが、音質にはAIは使われていないようです。 (3)oticon 北欧デンマークのメーカー パンフレットにはブレインヒアリング=人は脳で聞いているという考えのもと、360度からくる実際の周囲の音(1200万の実際の音の情景)をAIに学習させていて、クリアで正確にバランスの取れた音声を届けると書かれています。 AIを活用しコンピュータ処理で耳本来の自然な聞こえを実現しています。 実際聴くと、柔らかく、とても自然な音に感じました。 音楽用のモードや信号処理はありませんでした。 3社の比較ですが、補聴器で高音域は補正されているので、高音域は3社とも大きく変わります。中・低音域はほとんど補正されていない(とは言え、補聴器から音は出ることになります)ので、中・低音域が拙宅システムの音と変わらず、且つ、その延長線上で同じ音色で高音域が聴こえるかを見ました。 3社の中でクラシックが最も自然で、拙宅のシステムの音に最も近い音(中・低音域はほぼ同じ音)を再現してたのはoticonでした。音楽用のモードや信号処理は付いていないのにです。AI恐るべしです。 GN ReSoundも自然な音なのですが、中・低音域の音が、補聴器を着けずに聴いた拙宅システムの音からほんの少し変わって聞こえました。少しクリアというか、くっきりさが出てました Starkeyは、拙宅のシステムの音がはっきり、くっきりな音に大きく変わってしまいました。アメリカらしいというか、非常にクリアな音で、寒色系で、時にきつく感じられました。ジャンルを選ぶようで、クラシックには不向きのように感じました。 以上から、多分私が補聴器を購入する際は、oticonにしようかなと思っています。 (あくまで、自分の好みの音である拙宅のシステムの音と同じ音を再現するかを見ているものなので、個人的な使用感です) 最後に今回、補聴器で音楽を聴いて感じたのですが、 加齢とともに高音域が聴こえなくなってくるのは自然の摂理で致し方ありません。 補聴器で、高音域を補正して聴くと、これまで聴いていた音のバランスやダイナミックレンジが大きく変わり、聴こえていなかった高音のいろいろな音がよく聴こえますし、高音が伸びます。とても音が豊かになります。きっと二十歳の時はこのような音が普通に聴こえてたんだなあと感動しました。 音楽を、録音時の本来の音を、聴くという意味では、オーディオシステムに手を入れていくのと同様に、加齢で耳が悪くなって来た人が補聴器で音楽を聴くのも、一つの解決策ではないかと思いました。(邪道かもしれませんが) これからも、歳を取っても、ずっと音楽を楽しめたらといいなあと思っています。 ただ、補聴器は高価なところもオーディオに似ていますね(笑)。 何かの参考になれば幸いです。 |
スキャット | 投稿日時: 2021/9/20 22:17 |
長老 登録日: 2020/12/11 居住地: 投稿: 380 |
Re: 補聴器と音楽について Harryさん はじめまして。
スキャットです。 Harryさんの投稿を読ませていただき、私を含め皆さんも必ず通る道と思い、 自分の事のように真剣に読ませていただきました。 宇崎竜童さん、日野皓正さんも補聴器を使って活動されているそうですね。 また晩年の長岡鉄男さんも高域が聴こえなかったそうです。 今は音楽を楽しめる補聴器が多種開発されているようですが 最近までオーディオ、カラオケやTV,PCでの音楽再生には歪みが生じてしまう問題点が解決されなかったとの事。 元々は会話を聞き取るために開発された補聴器もニーズの多様化にやっと動き出し これから更に研究開発が進められ安価になることを切に願います。 Harryさん、これからも心に潤いを与えてくれる音楽をず〜っと楽しんで行きたいですね。 貴重な比較試聴投稿ありがとうございました。 これからも宜しくお願いします。 |
スペンサー&ホーク | 投稿日時: 2021/9/21 11:23 |
長老 登録日: 2011/3/24 居住地: 投稿: 595 |
Re: 補聴器と音楽について Harryさん、スキャットさん こんにちは
人間ドックで検査すると4000HZで左が30、右が45となっています。 これまで、生活上支障がなかったので、気にしなかったのですが(テレビの音は大きくなったような気がします)、 Harryさんの投稿を読み、改めて調べてみると、軽度から中程度の難聴に分類されるのですね。 高音が聞き取れていないのかなと、愕然としているところです。 |
光ちゃん | 投稿日時: 2021/9/21 23:50 |
一人前 登録日: 2015/10/14 居住地: 投稿: 82 |
Re: 補聴器と音楽について Harryさん、スキャットさん、スペンサー&ホークさん、こんばんは。 Harryさん、貴重なレポートをありがとうございました。早速プリントアウト、永久保存版にさせて頂きました。 私は加齢による難聴の進行が恐ろしく、良い音が聴ける内にたくさん聴いておきたいという焦りから逃れられず、 聴き急いでいるような気がしてなりませんでした。(既に難聴気味です) でも、Harryさんのレポートを拝見して安心しました。感謝感激です。 実は補聴器もオーディオ製品の一つ、アンプやスピーカーと同じ装置だということが、よくわかりました。 これは必須のオーディオ機器(アクセサリー?)ですね。 *アコリバさん、是非開発して下さい! スキャットさんもスペンサー&ホークさんも、きっとご賛同いただけると存じます。 Harryさん、お陰様でとても心強いです。 これで私も心置きなく大音量で聴き続けていきたいと思います。 本当にありがとうございました。 |
Harry | 投稿日時: 2021/9/23 21:13 |
長老 登録日: 2012/8/6 居住地: 投稿: 152 |
Re: 補聴器と音楽について 皆様
Harryです。 返信下さり、誠にありがとうございます。 スキャットさん >自分の事のように真剣に読ませていただきました。 自分の事のように真剣に読んで下さり、本当にありがとうございます! >宇崎竜童さん、日野皓正さんも補聴器を使って活動されているそうですね。 >また晩年の長岡鉄男さんも高域が聴こえなかったそうです。 宇崎竜童さん、日野皓正さんが補聴器を使って活動されているのは、ネットにも記事が出ていましたので、存じ上げていました。 音楽家の方がどんな補聴器を使われているのか参考にできたらよかったのですが、さすがに、どこのメーカーをお使いかまでは載っていませんでした。 長岡鉄男さんが晩年、高音域が聴こえなかったことは存じ上げませんでした。 >元々は会話を聞き取るために開発された補聴器もニーズの多様化にやっと動き出し.これから更に研究開発が進められ安価になることを切に願います。 >これからも心に潤いを与えてくれる音楽をず〜っと楽しんで行きたいですね。 おっしゃる通りですね。誰でも通る道で、加齢により、ますます高音域が聴こえなくなってくるので、音楽が聴けない補聴器は、豊かな生活を送る意味ではとても寂しいと思います。日進月歩の世界なので、もっと音楽が自然に聴ける製品が出て、安価になることを切に願います。 スペンサー&ホークさん >改めて調べてみると、軽度から中程度の難聴に分類されるのですね。 そうですね、25〜40dBは軽度難聴で、40〜70dBは中等度難聴に分類されます。30dBが補聴器の装用を検討する目安のレベルとのこと。 ただ、聴力測定の誤差は5dBくらいあるそうなので、30dBまでは健聴耳と判断するそうです。 なので、中等度までは行ってらっしゃらないのではないでしょうか。 光さん >貴重なレポートをありがとうございました。早速プリントアウト、永久保存版にさせて頂きました。 >Harryさんのレポートを拝見して安心しました。感謝感激です。 そこまで参考して下さり、私の方こそ、感激です。 >これで私も心置きなく大音量で聴き続けていきたいと思います。 どんなに補聴器が発達しても、耳で直接音楽を聴くことに勝るものはないと思いますので、あまり無茶はされませんようお願いします。 聴力が落ちることを極力先延ばしにできる方がベターと思いますよ。 でも、先のことを心配しすぎても、今、音楽を楽しめなくなるようにも思いますので、お互い無茶はしないようにして自然体で楽しみましょう。 皆様、これからもよろしくお願いいたします。 |
Harry | 投稿日時: 2021/10/23 13:29 |
長老 登録日: 2012/8/6 居住地: 投稿: 152 |
Re: 補聴器と音楽について 光さん、スキャットさん
Harryです。 こんにちは。 oticonに、音楽用プログラムのOticon MyMusicが具備されたとアナウンスがありました。 補聴器の最大の課題の一つである高音質な音楽体験を提供すると謳われていました。 これで私が試聴した海外3メーカー共に音楽用のプログラムが具備されたことになり、あらためて、補聴器を着けても音楽を楽しみたいというニーズがとても大きいんだなあと感じました。 以下、oticonの最新のパンフレットの抜粋です。 Oticon MyMusic 音楽が好きな人のためのプログラム あらゆる音楽のニュアンスを楽しむのに最適なプログラムです。 音楽が好きなユーザーにとって最も重要な、音の喜びを取り戻すことができるようになりました。 音楽に特化した音情報処理により、通常の音声処理を音楽に適用するより、音楽が持つ複雑な音の強弱を、はるかによく捉えることができます。 MyMusicにより、生演奏からストリーミングでの音楽まで、ユーザーの音楽体験を向上させます。 以上、ご参考に |
スキャット | 投稿日時: 2021/10/25 4:10 |
長老 登録日: 2020/12/11 居住地: 投稿: 380 |
Re: 補聴器と音楽について Harryさん 光ちゃんさん こんにちは。
スキャットです。 先日20代から30代の方々を集めてモスキート音の可聴テストを行ってみました。 みんなが聴こえるという音が私だけ聴こえず、テスト結果は補聴器が必要な難聴と結果が出ました。 特に左耳が悪い様です。人間ドックの聴力テストでは問題なしなのですが(笑)。 最近、男性の低くボソボソと話す声、女性の中低域の話し声が聴き取りにくい時が多くなり 周りから耳悪くなってない?と言われてテストしてみました。 小さい文字も読みにくくなり老眼鏡を作ろうかと考えていたところで、今度は耳。いつの間にか 体のパーツが老化していたことにショックというより、仕方ないなこれだけ生きてきたのだからと妙に納得しています。 耳が遠い家系でもあるので致し方ないという感じです。 HarryさんのOticonをHPで調べてみました。 Oticonは 脳で聴く ブレインヒアリング オーティコン モアは、クリアで完全にバランスがとれた音の情景の全体像を細部に至るまで届けることで、これまでにない豊かなサウンドを体験できます。 オーティコン モアは、鳥のさえずり、バイオリンの協奏曲、子どもたちの笑い声など、あなたの周りに広がる豊かな音を忠実に届けるので、きっとあなたの "もっと" に応えることでしょう。 専用の音楽プログラムであるOticon MyMusicは、スマートフォンアプリのオーティコン ONアプリからも簡単に切替えられ、ライブ音楽でもストリーミング音楽でも優れた音質を楽しむことが可能。 1.アプリによる操作 Oticon ONアプリにより、音量調整、補聴器プログラム変更、その他様々な機能。 2.さまざまな外部デジタル機器と接続 テレビ、パソコン、音楽プレイヤーなどとBluetooth®(Bluetooth省エネルギー)を介したステレオサウンドでのワイヤレス接続が可能です。 3.コネクトクリップ コネクトクリップは主にアンドロイドスマートフォンとのハンズフリー通話、ステレオ音楽のストリーミングを可能にします。リモートマイクとしても機能します。 これだけ世界が広がれば楽しい音楽ライフが送れそうです。 もうオーディオコンポーネントの域ですね。 今まで聞こえなかった音が情報量が増えて聴こえてくる楽しさも増えますし。 私も耳鼻科へ行って検査の結果必要とあれば迷わずOticonにしようと思います 。 |
光ちゃん | 投稿日時: 2021/10/26 14:27 |
一人前 登録日: 2015/10/14 居住地: 投稿: 82 |
Re: 補聴器と音楽について Harryさん、スキャットさん、 光ちゃんです。 思わずホッとしてニンマリ、私だけではないことに小躍り。 超貴重な情報と勇気の出るお言葉の数々をありがとうございました。 最近、テレビの海外ドラマをよく見るのですが、吹替えよりも字幕の方を好んで見るようになりました… …字幕の方が生々しいというよりは、吹替えの声が小さくて聞きづらいのです。 ニュース番組も、いつからか字幕にふと頼るようになりました… …これはいかんとビビッておりました。 しかし、ご紹介頂いた素晴らしい機器が出来てくればいつでも大丈夫、耳鼻科に行かずに様子を見る自信がつきました。Oticonも無料貸出制度があるといいですね。 (モチロン、本当に危なくなったら行きます) 殆どお達者クラブのお話になってきましたので、このあたりで失礼します 次回は、ハイスペックなオーディオのお話にしたいと存じます…! |
スペンサー&ホーク | 投稿日時: 2021/10/26 16:02 |
長老 登録日: 2011/3/24 居住地: 投稿: 595 |
Re: 補聴器と音楽について 皆様こんにちは
この度、oticonに2週間の無料視聴を申し込み、補聴器を試してみました。 まずは取り扱いがある眼鏡店に行くと聴覚テストをしました。 人間ドックの場合、1000HZと4000HZの2段階ですが、ここでは1000HZ刻みでやっていました。 結果的には4000HZではやはり5dBほどドックの検査より低くなっていました。やはり測定誤差でしょうね。検査した方からは、聞こえていますねと言われました。 測定結果によって、補聴器の調整をやっていただき視聴しましたが、聞こえ方はそれほど変わった印象はありませんでした。 価格を聞いたのですが、両側で90万円でした。高級アンプが1台買える値段です。 装着してオーディオの音がよく聞こえるようになったらどうしようかと思いました。 自宅でオーディオを補聴器を着けて聴きました。 着けないほうがいいと判明しました。 Oticonは無料貸出制度があるので、気になる方は試されたらと思います。 |
Harry | 投稿日時: 2021/10/26 19:49 |
長老 登録日: 2012/8/6 居住地: 投稿: 152 |
Re: 補聴器と音楽について スペンサー&ホークさん、皆さま
Harryです。 こんばんは。 詳細な聴力検査でよく聴こえてるとのこと、良かったですね。 地耳が一番なので。 私の場合は高音域の聴力が結構落ちているので、補聴器を着けると音が一変します。 私が試聴した時はまだMyMusicの設定がなかったのですが、MyMusicの設定はお試しになられましたでしょうか? 通常の設定だと、音が圧縮されているのと、ダイナミックレンジに制限が加えられていて、高音域と低音域がカットされているそうです。 なので、音に生気がなく、人の声の帯域にチューニングされているので、音楽は聴けたものではありませんでした。 そこで、私の時は、圧縮とダイナミックレンジ制限の設定を手動で解除してもらって、イコライザーの設定(250Hzくらいの単位で設定可能)を少しいじってもらったら、音楽がよく聴けるようになりました。 新たに追加されたMyMusicに設定すると、メーカー推奨値で自動的に圧縮やダイナミックレンジ制限の解除やイコライザー設定をするそうです。 oticonの一番高価な製品を試されたんですね。各社とも両耳30万円、50万円、70万円、100万円あたりの価格帯で製品ラインナップを出しています。 いずれかの価格帯がないメーカーもあります。 また、両耳価格という割り引き価格、片耳価格の1.7倍とか1.8倍で両耳の補聴器が買えるようにしているメーカーもあります。 おっしゃる通り、まさしく高級アンプそのものですね。おいそれと手が出せる価格ではないので、耳が悪くなってきている者としては、なかなか辛いです。 光さんがおっしゃる通り、お達者クラブの話になってきたかもしれませんので、この辺りにて。 余り興味のない方、失礼しました。 |
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