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     スピーカーケーブル(バイワイヤーリング)の魅力
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投稿者 スレッド
RANZAN
投稿日時: 2008/2/19 15:40
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3315
スピーカーケーブル(バイワイヤーリング)の魅力
皆さん こんにちは。

オーディオ機器だけでなくアクセサリー類にも嵌っていますが、好みの新しい製品が発売されると、何しろ真っ先に試してみたくなるのです。
現在のオーディオアクセサリー類も多種多様で、何をどのように取り入れてどう音質効果を高めるか、それはオーディオマニアであればチャレンジのし甲斐のあるものだと思います。

以前からスピーカーケーブルの種類はシングルワイヤータイプが多いのですが、その反面バイワイヤーリング端子付きのスピーカーシステムを使っているリスナーが多いのも確かです。
そういう私もシングルワイヤータイプとジャンパーケーブルで結線していたのです。

そこで今回よりクオリティUPのためアコリバ(シングルコアケーブル)バイワイヤーリング・ケーブルに挑戦したのです。
新しいスピーカーケーブル(SPC-PA)は非常にフレキシュブルで、取り回しも良好でした。
これは本格的なバイワイヤータイプで仕上げた優れものです。
本品はPCOCC-A導体を採用したということで、その音質効果は試聴したとたん見通しがよく、SN比がグゥーンと高いことが確認できるものでした。
どの音楽ジャンルのピアノ音もクッキリとした美しい響きで、リスニングルームの音場空間を穏やかな感じにしてくれるようでした。
また音質は確かにスッキリとしたニュートラルで明るい再現性を保ち、一音一音の解像度がハッキリ手に取るような感触で伝わってくるようでした。

実は今までシングルワイヤータイプのスピーカーケーブルにジャンパーケーブルを併用していましたが、このスピーカーケーブルSPC-PA(バイワイヤータイプ)で最初聴いた瞬間、あまりにもスッキリしているので低域感が出ていないように感じていました。しかし時間が経つにつれ段々と今まで体験したことのない低いところまで深く沈みこんでくるのが、ハッキリ聴き取れるようになってきたのには実に驚きでした。
その低音はダイナミックに一日一日量感のある低域感と解像度が増してくるのが確認できるものでした。
長年愛用してきたシングルワイヤーとジャンパーでの音は、骨太感が大変強いので、スピーカーケーブルとしては音の好みであり大変気に入ってもいました。

だが改めてこのアコースティックリヴァイブ製の本格的バイワイヤーリング・ケーブルで聴くと、全く次元が違った未知の世界が目の前に出現してくるのが実感できたのです。これが常に進化する時代の差でもあるのだと思い、心を新たにしたのです。
現在発売されているオーディオスピーカーの接続端子は、バイワイヤーリングが主力を占める現状を考えると、その対応にはスピーカーケーブルもシングルワイヤーケーブルとジャンパーケーブルとの併用でなく、使用するスピーカーに沿った本格的なバイワイヤーリングで結線することが最も理想で音質的にも有利ということは以前からも熟知していたのです。

しかし6年前導入した時点では、シングルワイヤとジャンパーの組み合わせで、その音を聴いて「これがベストだ!」と自負していました。
でも長年聴いていくうち次のような不満点があったのも事実です。そのケーブルでは量感はかなり出ている方で、その音は好みでもあったのですが、少々膨らんだ音の再現性が気になっていたのです。一定の低音の沈み込みはあるのですが、希望とするもう一つ深い低音の伸びが足りないような印象を持っていたのです。
実は低域感の沈み込む途中で息切れしたような再現性には、少々ストレス感も増していました。

そのことからジャンパーケーブルと結線での戦いが始ったのです。
ジャンパーケーブルでの音質効果は、よく言われているように逆起電力による音質の低下と情報量の損失をいかに最小限に止めるか、また、ケーブルの接続は高域からか、低域からかでも大いに迷っていたのです。低域に繋いで聴き高域に繋いでは聴き、また低域と高域の斜めタスキがけに繋いだりと悪戦苦闘の毎日でした。またそれを試せば音質が変わるので、より病みつきになっていったのだと考えられます。

こうしてシングルワイヤーとシャンパーケーブルの組み合わせと新しいバイワイヤーリングでの仕様で、改めて双方比較試聴すると一目瞭然だということが、ハッキリと聴き取れたのです。
この高音質を支えているのは導体の楕円形状PCOCC-A単線(シングルコアケーブル)採用の成果は勿論ですが、ここに採用されている真鍮切削加工にダイレクトロジウムメッキ鏡面仕上げのYラグプラグ(RYG-1)の高品位さも貢献度大で、このバイワイヤースピーカーケーブルに、かなり高音質効果的に寄与しているところが大きいのではないかと感じ取ったのです。
こうしてよりエージングに時間を掛けて聴いていくと、やはりシングル・コアーケーブル「SPC-PAバイワイヤー仕様」の優秀性と、その能力の凄さにただただ驚くばかりでした。
より好感を抱かせたのは、低域感はより引き締まりベースの音質も軽快に躍動感を伴って、各楽器の一音一音が鮮明に骨格をなし位相もピタリとフォーカスが合っていて、その質感や表情に滲みがなく、調和の取れたスッキリとした透明感のある心地よい響きは、今まで体験したことのない見事な音質に満足感を抱かせるものでした。

以上のことから現在使用のバイワイヤーリング仕様は想像を遥かに凌ぐ性能を発揮してくれているのです。
これはアコースティックリヴァイブの最新技術が盛り込まれたもので、聴感的に全帯域の粒立ちやほぐれのよさも鑑み、その音楽が持つ豊かな音は分厚く豊潤なバランスを保ち、聴いていても前方、左右、奥行とそれは広大な音場空間を描き出していて、そこに抜群の音質効果をもたらしてくれているのです。
また高域感も素晴らしい再現性でした。ニュートラルでありながらダイナミックレンジが広大で、ピアノ、ドラムスの質感と輪郭の明快な音質には、現在まで使用してきたジャンパーケーブルでは、「これ到底再現できない!」と思えるくらいの素晴らしい音質だったので、思わずその驚きと喜びとが交差しているようでした。今まで目の前に広がっていたモヤモヤ感が一瞬にして明るく開けていくような好印象を持ちました。
そこで女性ボーカルも聴きましたが、その声質と表現が繊細で鮮明に聴こえ、何時も聴くサ行での発音が、よりリアリティ感を伴って
目の前に迫ってくるようで、透明度が高く響きはたっぷりしていて、その上ニュートラルで滲みのない音に何より好感を抱いたのです。

これはどの音楽ジャンルにおいても、そのソフトが持っているニュートラルな本来の良さを発揮してくれることは間違いないと確信しました。
それにしてもスピーカーケーブルのバイワイヤーリング仕様によって、これだけの高音質をもたらしてくれた事が信じられないくらいです。

今ではこれバイワイヤーリングで聴くと、もうシングルワイヤーには戻れないと魅了されています。


管理人K
投稿日時: 2008/2/19 23:59
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1909
ありがとうございます
RANZANさん、いつも詳細なレポートありがとうございます。

RANZANさんにはSPC-PAのバイワイヤYラグ仕様をご愛用頂いております。
かつてのRANZANさんのように高級ジャンパーケーブルを使用されている方はいまだに多いのではないかと思います。
ここ数年、ようやく弊社のバイワイヤーアダプターBWA-4のような製品が数機種発売されて、バイワイヤーの意義がようやく雑誌等でも取り上げられるようになりましたが、それでもいまだにバイワイヤーの意義を理解されてない方が多いように感じます。
ですので、もう一度ここでバイワイヤーの意義を説明させて頂きたいと思います。

高域側と低域側でそれぞれ別々に入力端子があるバイワイヤー対応スピーカーはジャンパーやジャンパー線で繋いでしまったのではバイワイヤーにしている意味がなくなってしまいます。
確かにジャンパー線を交換した場合には間違いなく音色などは変わりますが、根本的な解決や改善は不可能なのです。

バイワイヤーの目的はウーファーの振幅など低域側で発生する起電力(一般に逆起電力と言われています)が高域側のツィーターなどに流れ込んで歪みや混濁などが発生するのを防ぐものです。
アンプ側から2組のスピーカーケーブルを使って、高域側、低域側
それぞれ別々に配線した場合、低域側から発生した逆起電力はアンプまで戻ってある程度吸収されますが、ジャンパーやジャンパー線を使用してしまった場合は、低域側から高域側へと直ちに逆起電力が流れ込んでしまい、歪みや混濁など著しく音質を劣化させてしまいます。

このバイワイヤの意義すら理解していない専門家の方が多いため、
異様に高額なジャンパー線が存在したり、高域側、低域側のどちらに繋げば良いかの議論や、終いには+−側でたすき掛けで接続するのが良いなどと言い出す方まで出てくるのです。

バイワイヤの本当の理想はアンプも2台使用したバイアンプ駆動ですが、アンプ側から2組のスピーカーケーブルでバイワイヤ接続されるだけでも充分にバイワイヤの効果は発揮しますし、アンプ側で2組のスピーカーケーブルが接続出来ない、または高額なスピーカーケーブルを使用しているので2組目のスピーカーケーブルを購入するのは大変だというような方は、弊社バイワイヤーアダプターBWA-4を使用して頂けば、2組のスピーカ−ケーブルを使用したバイワイヤ接続と殆ど同じ効果を発揮させる事が可能になります。

尚、バイワイヤー接続をした際には低域側から高域側に流れ込む逆起電力が減少する事のデータが計測出来ます。
詳しくは弊社バイワイヤーアダプターBWA-4のコーナーをご参照下さい。
http://www.acoustic-revive.com/japanese/bwa4/bwa4_01.html
TAKUMI
投稿日時: 2008/2/21 1:24
常連
登録日: 2008/2/15
居住地:
投稿: 45
Re: スピーカーケーブルSPC-PA(バイワイヤ仕様)の満足度
こんばんは。

素晴らしいレポート内容ですね。出る幕無しって感じです(笑
私は、シングル接続ではありますがSPCかSPC-PAにステップアップしました。
初めてSPCを使用した時、私も「これは凄すぎる、これしかない」と自負しておりました(笑
ワイドレンジで付帯音も少なく、ストレスなく出てくる音は爽快の一言。混濁感がないので音場が広く
見通しが良い所や、ジャンルを問わず全ての楽器の質感が高いのも特筆に価するところでした。
と言う事で、それまで何の不満もなく使用しておりその他のケーブル類も
アコリバのRCA1.0FやDSIX1.0を愛用していました。
が・・・、ある日RCA1.0PAと出会い衝撃を受けることになります。
RANZANさんが詳細に書かれておりますが、S/Nの向上や質感の向上が目覚しく低域の沈み込みも凄い。
そして音の浮遊感と前後感が何ともいえない感じでした。このあたりは位相がよりしっかりしている効果?
だと教えて頂いた記憶があります。
オーケストラなどは各楽器の隙間や位置が克明になってきますね。
新しくなったRCAプラグもかなり良い効果を発揮しているようでした。
以前のSPCですら他のケーブルを圧倒していたのですから凄すぎです!!
これを切欠に我が家のケーブルはPA仕様にほぼ全て更新となりました。


RANZAN
投稿日時: 2011/8/25 12:17
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3315
Re: スピーカーケーブルSPC-PA(バイワイヤ仕様)の満足度
皆さん こんにちは。

掲示板が開設された当初(約3年半前)の、この掲示板からレスします。

できる限り新規スレッドを立ち上げず、その時のレポートに見合ったスレッド欄
から送信するようにしています。

それにしても懐かしいネーミング”TAKUMI ”さん、今どうしておられるでしょうか。

迷走電流の発生がない理想のPCOCC-A楕円形単線を用いた、SPケーブルは
シングルワイヤーでもその効能は絶大ですが、多くのSPケーブルを経験して
きたものとして、SPC-PAを更にバイワイヤー仕様で使うと、その音の好みする
重要な低域に関しても強力なダインピング力で、音のザラつきやモヤつきを
一切感じさせず、ビッグバンドの静寂な立ち上がりから大スケールサウンドの
切れ味鋭くクリアにどこまでも見通せるところは圧巻です。

ましてニュートラルな質感でありながら、クオリティUPに繋がる音質の再現を
満たしてくれるもので、高次元な音質の再現性を発揮してくれるのには、
我がオーディオ&音楽を愛するファイルとして、毎日が爽快な気分です。
ましてバイワイヤーSP使用であるならば、ここは経験上迷わず、各自の
システムに合った、ニュートラルでバランスに優れたバイワイヤー仕様
スピーカーケーブルを選択して頂きたいと思うのです。


RANZAN
投稿日時: 2012/7/19 23:04
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3315
Re: スピーカーケーブルSPC-PA(バイワイヤ仕様)の満足度
皆さん こんばんは。

暑中お見舞い申し上げます。

今日(7/19)一日も暑かったですね!

6年ほど前に導入したO社のシングルワイヤーSPケーブルは現在も保有して
いますが、それよりも4年前に導入したアコリバ・スピーカーケーブルSPC-PA
(バイワイヤ仕様)を採用してから以後、シングルワイヤーSPケーブルは
箱の中に眠ったままです。

何しろアコリバ・バイワイヤー仕様を使ってみて明らかなのは、そのニュートラル
な音質を一度味わえば、もう二度と元に戻れないのです。いや!正直言って
戻りたくないのです。バイワイヤータイプ・SPケーブルは素晴らしいの一言に
尽きます。

まさに ”何も引かない 加えない” そのものです。

RANZAN
投稿日時: 2012/12/31 23:00
長老
登録日: 2008/2/16
居住地:
投稿: 3315
Re: スピーカーケーブルSPC-PA(バイワイヤ仕様)の満足度
皆さん こんばんは。

あと一時間で新しい年(巳年)です。

きっと来年もSPC-PA(バイワイヤ仕様)は当システムにとって、
まさにM-6000をかえし、B&Wでその本領を発揮し続けてくれると
信じるのです。

この優れたバイワイヤー仕様に惚れ込んだ以上は!!・・・


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