メイン [02-01. シングルコアケーブルシリーズ]シングルコアケーブルシリーズ PC-tripleC SPC-PA導入記(その2) | 投稿するにはまず登録を |
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kab907 | 投稿日時: 2010/2/6 15:50 |
新米 登録日: 2008/4/20 居住地: 東京都 投稿: 12 |
SPC-PA導入記(その2) こんにちは。kab907と申します。
(その1)に続いて、マイシステムへの 「SPC-2.2PA ダブルバイ ワイヤ、全端末Yラグ(RYG-1)仕様」 の導入後の模様をレポート させて頂きます。 ところで、私の従来使用のスピーカーケーブルは中高域用:Ort.社、 低域用:A.T.社の、どちらも6Nクラスで撚り線、キャブタイヤ構造のものでした。 今や旧製品だけれど、当時は評価され自分なりに吟味したつもり だったので、本当にSPC-PAへの切り換えで明確な差が出るのか? 正直、一抹の不安もありました。 1月24日、予測より早く到着したSPC-PAを取り付け音出し開始して、 まず10時間くらいで試聴。 おお〜、違う!・・・まず、音像のフォーカスがピタリと合っていて、 音のにじみ・付帯音が無い。 弦の伸び、透明度も格段に高くなっているのがハッキリ分かる。 (この違いは長年、通常の撚り線構造のスピーカーケーブルの音 に慣れた耳には、一種のカルチャーショックと言える!) この時、既に深夜となっておりVOLUMEは8時の位置。 小音量でも音域のバランスが失われず、痩せない。 微弱音が美しい。 導入前の一抹の不安なんか吹っ飛ぶ。 こりゃ、凄いことになりそうだ! 管理人さんからのアドバイスで、SPC-PAのエージングは100時間 くらい掛かるとのこと。おそらく最初の1/4くらいの変化が大きい のでしょうね (…これは私の独断ですが)。 ということで、セッティング後25時間程度での試聴記です。 まず感じるのは、全域にわたり音像のフォーカスがシャープ になっているが、エッジの強調感などは全く感じず、ごく自然であること。 解像度が大きく向上し、楽器が重なっても混濁せずハーモニーが 素晴らしい。 音場の奥行き、高さ、音像の配置などがとてもリアルに再現され、 特にライヴ収録のものは臨場感が高まる。 無音時に漂う雰囲気さえ滲み出てくる。 今まで聴き慣れたつもりのCDにこんな情報が入っていたの? 聴き慣れたCDの音質上の欠点は、その録音〜製作過程の所為とばかり 思っていたのに・・・ 1)サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」/アン セルメ、スイス・ロマンド管弦楽団(SHM-CD、1961年録音) 今まで機器の入れ替えなどのチェックでよく使ってきたソフトで、 数多いこの曲の中でも、オルガンの重低音のパワフルさでは1,2 を争う(らしい?)という名盤だが、録音の古さのためか、高弦は 分離が悪くやや荒れ気味で、そこがチェックポイントでもあった。 SPC-PA導入により、過去聴けなかったオケパートの分離や奥行き感、 ホールの高さが同じCDからとは思えないくらいクリーンに再現される のは感動ものだ。 第一楽章の後半から入ってくるオルガンの重低音がこれ程伸びよく、 マッシブに聴けるのも初めてだ! 2009年10月10日ミューザ川崎で聴いた東京SOのコンサート、この曲の 生演奏で得たリアルな雰囲気が蘇り、新たな感動を生んでくれる。 2)ブラームス 交響曲第1番/カラヤン、ベルリンPO (輸入:DG474264-2、1987年録音・2003年リマスター盤) いわゆる名演奏だが、弦はかなりダンゴだし、全体的に音に潤いが 無く埃っぽくもあって、聴くには忍耐力が必要だった。したがって過去、 積極的に聴きたくなるCDじゃなかった。 SPC-PAへの切り替えで歪感が減って弦が良く分離し、各パートの 奥行き感が出て、聴き易くなった。 こんな効用もあるんですね。 3)ドヴォルザーク 弦楽四重奏第12番「アメリカ」/アル バンベルクSQ(HQCD、1989年ライヴ録音) SPC-PA導入前は、音は平凡、音場は平板、まあこんなものか・・・ と思っていた。 が、これが全然違った。 ステージの奥行きが手に取るように分かる。バイオリンの倍音 とそれを支えるチェロの響きが何と美しいことか! ライヴ収録でも全くアンサンブルに綻びをみせないアルバンベルク SQの、寄り添い、絡み合う4つの弦のハーモニーが実に自然で、 しっとりした味わいが素晴らしい。 同じレーベルのジャクリーヌ・デュプレのコンチェルトも聴いた。 アナログ〜デジタル初期のころの、このレーベル独特の音作りが どう聴けるかだが、以前に比べ、弱音のニュアンスが良く分かり、 音場の見通しもかなり改善されて、聴き易くなった。 こうして残した録音にも彼女の生涯が色濃く投影されているように感じる。 このレーベルの音作り、その多くの録音がカーテン越しに聴くような模糊 とした音場、滲んだ音像、誇張したように響く間接音に加え、時折突き 刺すような直接音のカタマリ・・・そんな音質傾向が、彼女を取り巻く 悲壮感とか抑圧感みたいなものを助長しているように感じるのは私だけ だろうか・・・。 ARTリマスタリング盤になって、音ヌケとか間接音成分と直接音のバランスが かなり改善はされて来たけどね。 彼女がもしPHILIPSに録音したならば、印象はかなり違うものになった ろうに・・・ 4)Send In The Clowns /サラ・ヴォーン&カウントベイ シー・オーケストラ(xrcd2、1981年録音) 81年SJ誌ジャズ・ディスク大賞ヴォーカル賞受賞の名作で、 全曲にわたりサラの説得力のある歌声、スキャットが聴ける。 3曲目の「IF YOU COULD SEE ME NOW」では、張りのある声が 何のストレスなくダイナミックに盛り上がる。 ミュートを掛けたトランペットが実にシャープに定位する。 この曲でも、従来に比べ臨場感が格段に高まっているのが よく分かる。 ソロの弱音からフルバンドの強奏まで大きなDレンジを一杯 使ったカウントベイシー楽団のパワーをありのままに伝えて くれるSPC-PAの実力は量りきれない。 5)Milva & Astor Piazzolla/Live in Tokyo 1988(1988年 ライヴ録音) 偶然見つかったという20年以上前のNHK放送音源で、しかもカセット から起こしたマスターとのことだが、良好なS/N、艶やかな高低音 の伸びが古さを感じさせない。 ピアソラのバンドネオンと隣に立つバイオリン、それぞれの音像が ピシッとフォーカスされる。 歌い上げるミルバの声量の豊かさ、囁くように歌うときの直接音と ホールの間接音が溶け合い臨場感を盛り上げてくれるが、 こんなシーンでも、再現の精度の高さ・自然さはSPC-PAによって 格段にアップしている。 いろいろ聴いてみて、まだ充分なエージングが出来てないに も拘わらずマイシステムの機器の実力を脚色せず、そっくり 引き出してくれるSPC-PAのパフォーマンスに納得した。 アクセサリーとしてはかなりの出費を伴ったが、結果として もたらされるであろう今後の至福の感動は何物にも換え難い。 ========================================== 申し遅れましたが、私のシステムは CDプレーヤー:ESOTERIC X-30 プリメインアンプ:DENON PMA-2000SE スピーカーシステム:VICTOR SX-L77 などで、すべて昨年入れ替えた”やっとミドルクラス”の機器ですが、 つなぎ役のSPC-PAをはじめACOUSTIC REVIVEのシングルコア ケーブルの面々が仲間に加わって以来、俄然本領を発揮している ようで、今まで以上、みんな大好きになりました(笑)。 写真も載せようと思ったのですが、やり方がよく分からなくて・・・ 次回のスレの際、またチャレンジしてみます。 以上、長文になりました。 読んで頂き有難う御座います。 |
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» SPC-PA導入記(その2) | kab907 | 2010/2/6 15:50 |
Re: SPC-PA導入記(その2) | hidebo | 2010/2/7 6:26 |
Re: SPC-PA導入記(その2) | kab907 | 2010/2/7 16:56 |
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