皆さん

こんばんは

ここ数日間あるテストをしています。
と言っても何も大したことでは無く、誰にでもできるテストです。
切っ掛けは、先日PAKAさん宅で行われたオフ会での会話なのですが、「オーディオ機器の電源はONにしたままの方が音が良いか？」という話になりました。
PAKAさんは、オフ会に備えて数日前からCDPの電源をONにしたままにしていたと仰るのです。
流石にアンプ類は発熱が大きいので付けっぱなしと言う訳には行かないが、CDPは電源を入れたままにした方が音が良いことを実感していると言うことです。
同じような話をYoさんからも伺っており、YoさんのCDP（だったと思います）は購入してから電源を切ったことが無いとまで仰います。
私はと言えば、機器が熱を持つのが好きではなく、聴き終わった後にはすべてのオーディオ機器の電源をOFFにしています。

「電気機器を熱を持ったままにしておくと、部品の劣化などで故障に繋がりやすい」という考え方がある反面、「電源ON／OFF時の突入電流が電気機器にとって大敵だ」いう考えもあります。
どちらも考え方としては正しいと思いますし、あとは自分が良いと思う方を選べばよいのですが、「電源を入れっぱなしの方が音が良い」となれば、これは試さずにはおれません。

日々音楽を聴いている中でも、休日などは朝から晩までオーディオの電源を切らないこともあり、そうした時は朝と夜では音質に違いがあるのは理解していますが、果たして1日、2日と時間が経過するにしたがって更に変化があるのでしょうか？


結果から申し上げますと、確かに音に変化はありました。
しかも、1日目、2日目、3日目と日を追うごとに徐々に変化していき、それが良い方向への変化なのです。
ネットワークプレーヤーの電源を入れてから今日で丸5日なのですが、今日は心底音楽に感動し、私のオーディオ機器から発音されている音と思えないほど真に迫った演奏で、数十年の時間を遡り生の演奏を聴いている感覚すらありました。

この一週間ほどは50〜60年代のJAZZばかり聴いていたのですが、日を追うごとにホーン・セクションのエネルギー感が増し、音が前に飛び出してくるようになり、ベースの弦の弾きも引き締まったうねりを見せ、ドラムもヘッドの音圧を直に聴いている感覚に近づいてきました。
今日特に強く感じたのは、ホーン・セクションの恐ろしいまでの実在感で、それはピントが定まった定位の正確さから来るものではなく、寧ろ音像は大きめに感じられるのですが、それは楽器の音が肥大化したものではなく、楽器は力強く芯のある音色で微動だにしません。
そこに楽器の余韻や部屋の響き等がとても自然に合わさり、演奏者の存在をそこに形作っている感じなのです。
そして何より驚いたのは、休符部分の演奏が聴こえるのです！
休符部分に演奏はありませんから真におかしな表現ですが、休符部分すらアーティストの演奏だと感じられるのです。
フレーズとフレーズの間に２拍ほどの休符が何度も出てくるのですが、次に吹くフレーズを考え、入るタイミングを見計らっている演奏者の間までが演奏から伝わってくるように感じられ、その休符部分ですら演奏者の存在はそこにあり、音符・休符のすべてが演奏なのだと改めて思い知りました。
Hi-Fiオーディオの場合、演奏が途切れた無音部分は出来るだけ静寂さが感じられる方が音が良いと思われるのが普通で、当然私もそう思っています。
しかし、生演奏にとっては必ずしもそうではなく、休符或いは曲間においても全くの無音部分と言うものは無く、それらの部分すら描き切った時の実在感の凄まじさはオーディオ再生の至高のひと時ではないかと思いました。


と、昨日はここまで書き、今日6日目の試聴をしました。
更に音が生々しくなり、毎日薄いヴェールをめくっているような感じがします。
力強く吹かれたサックス等は「炸裂する」と言う表現がピッタリくるほど瞬時に音が飛び散りますし、ドラマーも手数（てかず）が増えたのではないかと思う程多くの音が耳に届くようになった気がします。
そして演奏のノリがより克明に感じられ、演奏者同士の間の取り方や呼吸を合わせて演奏している様が1つの空間内に再現されている感覚を覚えました。
楽器の音色も決して一つしかないわけでは無く、たった一つのノートですら同時にいくつもの表情が感じられ、倍音の豊かさが音を生きたものにしています。


非常に大そうな表現が続きましたが、たった一週間程度のテストだけでオーディオ機器の電源をONにしたままにした事との因果関係は証明できませんし、今後も同じように感じるかどうかも分かりません。
使う機器は同じでも家庭内の電源環境や、気温や湿度等の外的要因もありますし、聴く人の気分的なものもあります。
取りあえず、あと2,3日この状態で音楽を聴き、それから一旦電源をOFFにして音に変化があるか確認し、再度1週間ほど同じテストをするつもりです。
私のネットワークプレーヤーは2年半ほど前に購入したもので、一年の内300数十日は一日に数時間音楽を聴いていますので、エージングが進んだとは考えにくいと思います。
また、アンプは聴く前に電源をONにして毎日条件を同じにしましたし、トランジスタアンプの為日々のばらつきも殆どないと思います。

電源を入れっぱなしにすると言うことは、それだけ電気も消費しますし、省エネが叫ばれる時代に逆行する形ですが、それでもその方が音が良いという事になれば、果たして欲求を抑えることが出来るでしょうか･･･
最初に書きましたように、私はオーディオ機器を熱を持ったままにすることが好きではありません。
おそらく皆さんの中にもそう考える方は多いと思います。
これから夏を迎えるにあたり、機器の電源をONにしたままにすることは予想外の故障に繋がるかもしれませんので、少なくとも夏の間だけは聴き終わったら電源をOFFにするつもりです。
これを読まれて、「私も試してみよう」とテストしていただくのは有り難いのですが、何らかのトラブルになっても責任はとれませんので、くれぐれも無理の無いようにお願いします。（特にアンプ類は高熱になりますのでお控えください）

良い・悪い等なんでも結構です。
皆さんのご意見をお聞かせいただけますと幸いです。

zappa1993さん

こんばんわ。
電源入れっぱなしの件、余程驚きだったご様子ですね。
私の知るかぎりパワーアンプ以外点けっぱなしという人は結構いますので、取り立てて不思議な話ではないのです。

私の場合、DAC,フォノイコは点けっぱなしです。トランスポートも表示は消しますが基本電源は入れっぱなしです。プリアンプは完全ONだと少々熱くなりますのでスタンバイモードにしています。パワーアンプはもちろんOFFにしています（純A級なので音楽信号が入らなくとも電力消費は半端ではなく熱くなりますので）。目的はもちろん機器の動作の安定です。この状態からプリとパワーをONにしてすぐに音楽を聴いてもストライクゾーンは外れません。ストライクゾーンど真ん中になるには２〜３時間かかりますが高域と低域がスムーズに伸びる程度の差で音楽によってはあまり気になりません。

電気の専門家ではないので記憶違いかもしれませんが、点けっぱなしで問題になるのはフィラメントのある真空管くらいで現在の機器では発熱の大きいパワートランジスタ以外は問題なく、逆にON/OFFで劣化するのはコンデンサなどと理解しています。

私のWadia ProのDACはほぼ20年、フォノイコは５〜８年くらい点けっぱなしでシステム調整や1週間くらいの出張以外はOFFにしたことはありません。もちろん故障したこともありません。

最近の機器でON/OFFスイッチが背面にあるような機器の場合、基本的に点けっぱなしがメーカーの推奨だと思って迷いなく点けっぱなします(笑)。

・・・驚かれたでしょうか？

zappa1993さん、Yoさん、こんばんは！まさこです。

私もパワーアンプ以外は常時電源ONのままです！

私のシステムではCDP、プリアンプがONのままです。

私のDENON DCD-SXも夏になると天板が熱くなります。
最初は気になっていましたが、ひと夏無事に過ぎてからは今では気にならなくなりました。

私のシステムでは、パワーアンプの電源を入れて２時間後位がBESTな調子になってくるようです。

これからの時期、一番怖いのは雷ですね！

zappa1993さん
Yoさん
まさこさん

こんばんは、PAKAです。
zappa1993さん、早速先日お話ししていたことを実践されていたのですね。
文面からかなり劇的な効果を感じられたようで、消費電力の問題も考慮すると少し悩ましい部分もあるかもしれませんね（苦笑）

私は先日お話ししたとおり、普段は機器の電源はオフにしていますが、ゆっくり音楽を聴けそうな日には前日の寝る前に機器の電源をオンにしています。
我が家のシステムでは、電源を入れた当初は明らかにパフォーマンスが落ち、具体的にはベストコンディションと比較すると、音に厚み、深みが欠けた少々薄っぺらい印象になってしまい、音の温度感が希薄に感じられます。
個人的な印象では、我が家では電源オンから半日から一日くらいで安定するように思います。

省電力で寝起きも音も良い機器が登場してくれるとうれしいですね。

皆さん

こんばんは
沢山のレスを頂きましてありがとうございます。

意外と電源を入れっぱなしの方が多いのですね。
そして、その方が機器の動作が安定して音質が良くなるということの様ですね。


Yoさん

20年つけっ放しはDACでしたね。
最初に伺ったときは驚きました。
そこまで徹底されているなら、新たに機器を購入しても何のためらいもなく電源をONにしたまま使われているのでしょうね。
ある意味その方が楽かもしれません。

「電源つけっ放し」が良くないと仰る方の理由の大半は、熱によるコンデンサの寿命低下のようです。
これは温度が10℃下がると寿命が2倍になる性質から来るもので、逆に温度が上がればその分寿命を縮めます。（コンデンサにはパーツメーカーが規定した保証寿命があります）
しかし、手で触れないような高温状態でない限り、普通は保障寿命の何倍も持つようで、またこの「何倍」と言うのもあくまで目安とのことです。
それよりは、突入電流による影響の方を心配した方が良いのかもしれませんね。


まさこさん

まさこさんもパワーアンプ以外は電源をつけっ放しですか。
私ももうしばらくテストしてみて、それ程熱の問題がなければこの夏から試してみます。
今日は窓を開けて外出していましたらそれ程熱くはなっていなかったようです。

＞これからの時期、一番怖いのは雷ですね！

確かにそうですね。
落雷で機器が故障しては元も子もありませんから、これには注意しなければいけませんが、何か対策はありますか？


PAKAさん

早速試しています。
確かに時間経過とともに音質が変わるようです。
これがある程度まで行くと安定した音質になるのか、しばらく様子を見てみます。
ただ、私の場合、電源を入れてから温まるまでの、やや線が細く硬めの音も聴く音楽によっては合う事もあり、長時間連続で聴いているとやや熱垂れしたように感じることもあります。
一度電源をつけっ放しにした時の音に合わせてSPの位置を微調整してみるつもりです。

zappa1993さん、こんにちは！まさこです。

＞落雷で機器が故障しては元も子もありませんから、これには注意しなければいけませんが、何か対策はありますか？

落雷対策は残念ながら電源ケーブルを抜く以外に有効な手段がないように思われます。

私は雷でも現在は電源ONのままです！
その理由は、機材を入れ替えた当時は雷のたびにケーブルを抜いていましたが、あまり頻繁に電源をON、OFFを繰り返したくないのと、アコリバ赤コンセントの噛み付きが、抜き挿しを繰り返すことにより若干弱くなるのと、POWER REFERENCEのコンセントプラグのメッキがはがれてきてしまうからです。

オーディオ的ではありませんが、建物に火災保険（通常の火災保険は落雷による家電製品などの保障が含まれていると思います）を掛けておくのが最良な方法だと私は考えています。

かなりいちかばちかな方法ですが、以前Kさんに同じことを伺ったところ、やはりその様にしているみたいでした！

zappa1993さんはどのようにお考えでしょうか？

まさこさん

詳しく教えていただきましてありがとうございます。

私は今までオーディオの電源をつけっ放しにしたことがありませんので、「するとしたら」という仮定の話をさせていただきます。

電源プラグを頻繁に抜き差しすることでメッキが剥がれる心配もありますし、留守中に落雷することも考えられますので、そういった事故を対象とした保険があるなら、私もそれに入ると思います。
ただ、新しく同じものを購入できる機器なら良いですが、手に入らないものだとお金には代えられませんからね。
う〜ん　悩ましい

まさこさん
zappa1993さん

こんばんわ！、
雷の件は確かに問題です。実際にパワーアンプを飛ばした（修理は出来たようです）友人を知っていますから・・・。

私の場合は・・・点けっぱなしです(笑)。
理由は二つあって、一つは私の家の近くで雷の被害は聞いたことが無い。もう一つは私の機器はすべて電源トランスを介しているので（おまじない程度であることは分かっています）直接つながってないので少しはましか？・・・なんて思っています(笑)。

電源を抜く前に直接家にドーンときたら・・・点けっぱなしていなくともリスクはゼロではないですからね。