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     良質なクラシックCDのご紹介
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投稿者 スレッド
zappa1993
投稿日時: 2015/1/21 23:35
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 良質なクラシックCDのご紹介
ホワイトメタルさん
こんばんは。

お返事ありがとうございます。

>一度当BOXセットをお貸頂けないでしょうか?
再発盤やリマスター盤でオリジナル盤よりも良かった経緯が無い為にトラウマが払拭できないのです。
我が儘なお願いですが、ご検討の程宜しくお願い致します。

もちろんOKです。
元々ホワイトメタルさんにも聴いていただくつもりでおりましたので、こちらこそよろしくお願いします。

聴き比べて良いと思う部分があると、どうしてもその部分を中心とした聴き方になり、逆に悪くなったり、前の方が良かったという部分に気づきにくくなってしまいます。
前のインバルのマーラーでも、皆さんの、私とは違う感想を拝見して色々と勉強になりました。
このモスクワ・セッションのセット物は、Sheffield labのカタログではありますが、高音質を追及する製作者の熱い思いは、オリジナルCDにのみ込められているような気がしてなりません。
先の投稿で音の違いについて書きましたが、基本的には同じ演奏に聴こえますし、明らかに何かが変わったと言う訳ではありません。
私の聴いた感じでは、リマスタリングは行われていないようですし、単にプレスの違いではないかと思うのはそのためです。
よく、同じ音源の輸入盤と国内盤の音の違いについての話になりますが、感覚としてはそれに近いものだとお考えください。
CDとは言え、再発物よりオリジナルの方が鮮度が高く瑞々しい音であるのは何度も体験してきましたが、このモスクワ・セッションのセット物はその逆であることが不思議で、先に書いた「良いと思う部分」だけに耳が行っているのではないかと自問自答しております。

ホワイトメタルさんの屈託のないご感想を楽しみにしております。

>話しは変わりますが、zappa1993さんも私もsheffild labの他ジャンル録音物を少しずつ購入し始めていますので、当スレのタイトルとは少々逸れますが番外編として意見交換させて頂けますと幸いかと思っております。

こちらも賛成です。
私の所有しているSheffield labのCDにクラシックは僅かしかありませんし、スレッドのタイトルにはそぐわないかも知れませんが、どの様な形を取るかはホワイトメタルさんにお任せいたします。
別のスレッドにしていただいても構いません。
最終的には、同タイトルのアナログとの聴き比べということが実現できればと考えています。
ホワイトメタル
投稿日時: 2015/2/1 15:41
長老
登録日: 2012/8/21
居住地: 群馬県前橋市
投稿: 372
Re: 良質なクラシックCDのご紹介
zappa1993さん、皆様

こんにちは
いつもお世話様になります。

zappa1993さん、モスクワ・セッション:2010年再発盤(BOX:SET)をお貸し頂きまして有難うございました。
3枚組ですが、DISK1のグリンカ、チャイコフスキー、ムソルグスキー収録曲と単売り品ダイレクト・カッティング(オリジナル盤)との比較試聴に焦点を絞って所感を述べさせて頂きます。

※予めご了承頂きたい事がありますが、今回の聴き比べはとちらの盤に優劣をつける為だけの意見交換ではありません。
優れた作品と録音物をより良い再生音で聴きたいと探求するがあまり、純粋な向上心が増した経緯がありましたのでご理解頂けますと幸いかと思っております。

まず、今回zappa1993さんに再発盤をお借りした際に、オリジナル盤の再生音は脳裏に焼きついているでしょうから、すぐに聴き比べを行うのではなく再発盤を聴き込んだ後に聴き比べを行ってみて下さい、と仰しゃる通りに聴いてみました。
仰しゃる様に、オリジナル盤は聴き込んでいますので記憶が鮮明ですので、すぐさま聴き比べを行うと脳内の判断が混濁してしまう懸念がありますので、再発盤のみの試聴から開始してみました。
再発盤の再生冒頭からオリジナル盤で少々感じる音の籠りが軽減されており、各楽器の鮮明さが増すことにより聴いていてリアリティーを感じる事が出来ました。
但し、音の厚みが薄れて各帯域の密度が若干失われてしまったかな?と思い再発盤を聴き終えました。
そこで聴き慣れているオリジナル盤を再生しますと、相変わらず少々音の籠りが払拭できませんが、ぐっと密度が増し各帯域に厚みを感じる様になり、弦楽器のピアニッシモの描写などは生っぽい質感と音に厚みが増した事で定位(実在感)を感じ、金管楽器や打楽器のピアニッシモとフォルティッシモもやはり同様に感じ、音に厚みが増した事で定位(実在感)を感じ、生っぽい描写と質感をも併せ持っている様な感覚でした。
木管楽器は再発盤の方が良いかな?と始め聴いた時に脳裏を過りましたが、聴き比べてみると再発盤はやや金属的な質感が耳に残ってしまいました。

今回の聴き比べ(探求心からくる真剣な行為)は、zappa1993さんのご提案で始めた経緯がありますが結果的に所感が異なってしまい少々残念ですが、システムや再生方法、リスニング環境も異なりますので一概にどちらが正しいなどと思われても困りますし、両盤共に高音質である事は間違いありませんので、ご興味がある方がおられればご対応させて頂きますので宜しくお願い致します。
話しが前後して申し訳ございませんが今回の再発盤で驚いた事は、ダイレクト・カッティングのオリジナル盤よりも再発盤(リマスター盤ではない)の方が鮮度感と音場をクリアーに感じた点です。
今までの経験ですと再発盤(リマスター盤ではなく廉価盤)は、鮮度が落ちて濁った様な音場が多かったイメージがあります。
リマスター盤は鮮度ではなく高域や低域が強調され過ぎ、中域はぺったりと冷たくバランスを完全に崩してしまっているイメージがあります。
zappa1993さんが先に述べられている様に、同じ音源だとするとCDのプレス工場の違いやデジタル技術の進化による音質差の可能性が高いと思われます。
そして何よりも音源は、ステューダー(1/2インチ、2トラック・テープ録音機)で録る事の何物にも代えがたいヒューマニックで滑らかな質感とナチュラルな音像と音場は譲れませんね。

以前に取り上げさせて頂きましたオーディオ・アクセサリー誌:152号の特別付録ジャズ・レファレンス・ディスクCD、STUDIO Dede(エンジニア、吉川昭仁氏録音)の録音機もステューダー(A-80にマウントされた2インチ・モンスターテープ)を使用していて、ミックスではテープから96kHz/32bitでプロ・トゥールスへ取り込んだあとアナログボードに出して、最小限の処理を施してからデジタルに戻すと記されており、その結果ADD録音の最高峰的な録音物に仕上がっておりました。
sheffild lab録音最盛期に上記のデジタル技術が導入されていたならと仮定しますと、もう少し違った再生音を体験出来たかもしれません。

いずれにしましても、今回zappa1993さんには貴重な体験をさせて頂きましたし、いつもながら感謝の気持ちしかございません。
有難うございました。
次回はこのスレッドのタイトルとは相違して申し訳ございませんが、折角の機会ですので同じsheffild labのロック/ポップス、ジャズ/フュージョン系の高音質盤をご紹介させて頂けますと幸いかと思っております。

zappa1993
投稿日時: 2015/2/5 1:18
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 良質なクラシックCDのご紹介
ホワイトメタルさん
皆さん
こんばんは。

CDのご感想ありがとうございます。
いつもながらの真摯な姿勢には頭が下がります。

このモスクワ・セッションは、オリジナル盤と再発盤とで僅かに音が違いますが、それは優秀録音盤という大前提の上での音の差という点では、同じ見解ではないかと思います。

今もオーディオ誌を賑わす高音質を謳ったレーベルは数多くありますが、どこかピントがずれたような気がしてなりません。
この件は掲示板でも何度か話題になっていますが、製作者側、リスナー側共に「高音質」を履き違えている傾向があるような気がします。
或いは、リスナー側が望む「高音質」のイメージに沿った音作りを、製作者側が意図して行っているのかも知れません。
そういう高音質盤と呼ばれるものに何度も失望させられた者にとっては、Sheffield labの作品はとても自然に聴こえ、本来の高音質盤とは聴感上の錯覚を利用した音作りによるものでは無く、優秀な録音に起因するものであるということに気づかされます。
(もちろん録音だけでなくマスタリング作業も重要です)

このSheffield labが面白いのは、「ダイレクト・ディスク」と呼ばれるテープレコーダーを用いずに直接ディスクにカッティングする録音方法(アナログ盤)や、アナログテープのデジタル化などに独自の技術(拘り)を用いていることと、それらが再発盤を含む作品によって違い、聴き比べが出来ることです。
モスクワ・セッションの音の違いは、プレスの違いではないかという仮の結論に達しましたが、その他の作品にはオリジナル盤と再発盤とでマスタリングが違うものも存在します。
(所謂大手レコード会社が行うリマスタリングでは無く、自レーベル内でのリマスタリング作業であるのが興味深い点です)


>次回はこのスレッドのタイトルとは相違して申し訳ございませんが、折角の機会ですので同じsheffild labのロック/ポップス、ジャズ/フュージョン系の高音質盤をご紹介させて頂けますと幸いかと思っております。

Sheffield labはどちらかと言えば、ジャズ/フュージョン系の盤に人気があるような気がしますし、私も何枚か所有していますので、また意見交換お願いいたします
PAKA
投稿日時: 2015/2/14 20:52
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 良質なクラシックCDのご紹介
ホワイトメタルさん
みなさん

こんばんは、PAKAです。
アンプのメンテナンスが完了し、昨日の休みを利用して設置・音出しまで完了しました。
やっとオーディオを楽しめる環境が戻ってきてほっとしております。

ホワイトメタルさんにいただいたCDもやっとメインシステムで聴くことができました。
感想が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
まだシステムの調整不足なところもありますが、現状での1枚通して聴いてみた感想を投稿いたします。

演奏会に通われるホワイトメタルさんが推奨されることがよくわかる、ナチュラルでオーケストラの一体感が感じられる、良い意味でオーディオ的でない鳴り方のするCDですね。
耳をつくようなキツい音や、押し付けがましい圧迫感がなく、自然と聴き入ってしまう音質は個人的に好印象です。
また、大きな演出感がないので一聴マイルドで地味に聴こえるかもしれませんが、奥行感の深さや瑞々しさ、演奏の強弱がしっかり収録されているダイナミックレンジの広さなど、オーディオ的にも聴きどころはたくさんあるように感じ、若干派手な傾向の我が家のシステムの音には相性が良さそうです(笑)

演奏の良さはもちろん、今後我が家のシステムのチェックなどにも再生機会が増えそうで、重宝させていただきます。
素晴らしいCDをプレゼントしてくださりありがとうございました。

ホワイトメタル
投稿日時: 2015/2/14 23:25
長老
登録日: 2012/8/21
居住地: 群馬県前橋市
投稿: 372
Re: 良質なクラシックCDのご紹介
PAKAさん、こんばんは

いつもお世話様になります。

アンプがメンテから無事戻ってこられた様で一安心ですね。

早速、モスクワ・セッション(1)のご所感を頂き有難うございます。
PAKAさん宅は、クラシック再生が一際素晴らしかったと今でも鮮明に記憶しておりますが、ナチュラルで柔らかい質感でDレンジが広い位相の整った再生音が目に浮かびます。

ご所感の中でとても嬉しかった点が、

>大きな演出感がないので一聴マイルドで地味に聴こえるかもしれませんが、奥行感の深さや瑞々しさ、演奏の強弱がしっかり収録されているダイナミックレンジの広さ

この様なご所感を頂けると、このCDをご紹介した甲斐がありました。
有難うございます。

今後とも宜しくお願い致します。
ホワイトメタル
投稿日時: 2015/3/8 23:00
長老
登録日: 2012/8/21
居住地: 群馬県前橋市
投稿: 372
Re: 良質なクラシックCDのご紹介
皆様、こんばんは

いつもお世話様になります。


PART3としてご紹介させて頂きたいCDがございます。
当スレッドのタイトルとは相違して申し訳ございませんが、sheffield lab{レーベル}のロック(ポップス)/ジャズ・フュージョン系の2枚になります。
今回ご紹介させて頂く経緯につきましては、事前にzappa1993さんとお互い購入したCDを貸し借りして、音質や作品の内容等をご紹介出来るまでの域に達しているかを判断し合いました。
zappa1993さん、とても有意義で楽しい経験をさせて頂きまして有難うございました。
また、既に私よりも沢山のsheffield lab CDをご購入頂いているご様子で、興味を持って頂けた事にとても感謝しております。
また、かなり余計なご出費となってしまいまして申し訳ございませんでした。


以下がご紹介CDになります。(写真なしで申し訳ございません)

1、 CLAIR MARLO(クレア・マーロ)
「LET IT GO」:89年作

Perfomed Live to Two-Trackと記されておりますが、所謂スタジオでの一発録り(ステレオ)と呼ばれている録音方法かと思われます。(間違っていたら申し訳ありません)
この一発録りは、演奏者の技量が試される恐ろしい録音方法かと思われます。
一発録りと仮定しますと、Multi Track(多重録音)とは異なりとても鮮度溢れる躍動感のある生々しい録音(これも想像です)が特徴ではないかと思われます。
このCDもアナログ・マスター(テープ録音機)の様ですし、プロ・トゥールス等で合理的に録ったデジタル録音物とは全く異なる音質が体験出来ると思われます。

肝心の作品内容ですが、CLAIR MARLOが(ボーカル、キーボード、シンセサイザー、ストリングス)を担当しており、錚々たる参加ミュージシャンが一際目をひきます。
スタジオ・ミュージシャン(セッション系)の強者が揃っており、中でもドラムはJEFF PORCAROの名がクレジットされています。(購入する決め手がJEFF PORCAROでした)
楽曲は80年代特有のハートフルで大変親しみやすい曲が多く、zappa1993さんともご所感が重なりましたが、80年代に一世を風靡した女性ハード・ロックバンド「HEART」にとても楽曲が似ており、HEARTを優しくマイルドにした様な雰囲気が漂っていて好感が持てました。
歌唱力については突出したものはありませんが、超優秀に録られている歌声が何物にも代えがたい雰囲気を醸し出しております。
JEFF PORCAROのドラムも、正にPORCARO!と言うべきやや突っ込みぎみのテンポで軽快で明瞭に録れております。
始めはドラム音がやや軽い質感で気になりましたが、これでいいのだと徐々に感じております。
ABRAHAM LABORIEIの柔らかく深く沈み込むベース音が、この作品をしっかり支えていて安心感を覚えました。
この作品で感心したのが、最終trackがインストゥルメンタルの曲である点で、楽曲の良さもさる事ながらソプラノサックスの素晴らしい音色まで堪能出来る事がやや通好みのプロデュースかと思いました。
とてもバランスの良い録音物かと思いました。

続きまして、あと1枚ご紹介させて頂きます。

2、PAT COIL
「JUST AHEAD」:92年作
※プロデューサーはCLAIR MARLOです。

こちらの作品もLive to Two-Trackと記されており、スタジオでの一発録り(ステレオ)かと思われます。
元々アナログ盤(180g重量盤)の音に惚れ込んで愛聴盤になった経緯がありましたが、CDでの音質も良かったのでご紹介させて頂く事となりました。
内容につきましてはインストゥルメンタル作品で、ジャズ・フュージョン系(どちらかと言うとイージーリスニング)に感じますが、心地よく聴ける作品です。
それよりも、演奏が兎に角巧いです!
PAT COILがピアノで作曲とアレンジをして良い演奏をしておりますが、バックの演奏が巧すぎて主役を食っております。
一際私の心を揺さぶったのが、スタジオ・セッション系・ドラマー:JOHN ROBINSONでした。
もう一人参加しているドラマー:WILL KENNEDYも素晴らしいのですが。
ROBINSONのパンチ力のあるドラミングと正確無比なテンポは、ロック系にも十分通じるものかと思い調べてみましたら、何とマイケル・ジャクソン、マドンナ、その他数えきれない程の大物ミュージシャンと共演しておりました。
中でも、DAVID LEE ROTH「CRAZY FROM THE HEAT」でも共演していて、ハード・ロック系も叩ける稀有な才能の持ち主の様です。
音質につきましては、とても音場が広くナチュラルで楽器が明瞭に録れている高音質盤だと思いました。

最後に、今後ハイレゾ音源配信(DSD 11.2MHz 1bit)が主流になりつつ将来が近づいており、CDが近い将来市場から消えると方々で書かれておりますが、30年程の長い年月をかけて少しずつ集めた愛聴盤をあっさりと見捨てる事は出来ませんしアナログ再生への愛着も半端ではありませんので、DSD 11.2MHz 1bitの実力が本物であって、いずれネットワークプレーヤーでの再生も視野に入れなくてはいけなくなるかもしれませんが、暫くは頑固にCDとアナログ再生に限定してより良い再生音を目指して尽力していきたいです。

尚、sheffield lab作品はAmazonで新品もしくは中古品も容易に入手出来ますので、ご興味のある方は是非購入して頂くと幸いかと思っております。
今回ご紹介させて頂きたCDの他にも素晴らしい作品や高音質盤もあります。

※但し、当レーベルは面白みに欠ける作品やSERIESによってはやや精彩を欠く録音が存在しますので、十分吟味して購入をご検討されて下さい。
zappa1993
投稿日時: 2015/3/27 22:07
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 良質なクラシックCDのご紹介
ホワイトメタルさん
こんばんは。

返事が遅くなりまして申し訳ございません。
ホワイトメタルさんにモスクワセッションのCDを頂いたことで、遅ればせながらSheffield labというレーベルを知り、そこの作品を色々と集め聴くうちに、現在でいう高音質盤とは目指す方向が少し違っていることが分かってきました。
ここでそれらの優劣を語ることはしませんが、生演奏をダイレクトに録音、そして再生することに拘ったSheffield labの姿勢が今後も引き継がれていくことを切に願います。

あまりに沢山の作品を聴いたもので、何から取り上げれば良いのか測りかねておりましたが、ホワイトメタルさんの方から今回2作品をご紹介していただきましたので、その流れに沿って私も少しずつご紹介できればと考えております。

さて、Clair Marloですが、これは私もお気に入りの一枚です。
音質の良さもさることながら、収録されている楽曲がどれも魅力的で、非常に優れたポップ・アルバムだと思います。
殆どの曲をClair自身が手掛けていますが、カバー曲も違和感なく溶け込んでおり、2曲のインストゥルメンタル曲を挟むなど構成もよく練られています。
聞くところによると、Clairはバークリー音楽院を出ているようで、現在も音楽に携わった生活をしているようです。
(BEHAVIOUR SELFというタイトルの2ndアルバムが他所から出ていますが、こちらはかなり作風が変わっており、私は好きになれませんでした:写真右)
HPを見ますと、再びDoug Saxと組んでニューアルバムを作成しているようですし、Let it Goのアナログ盤の再リリースも楽しみです。
そのLet it Goですが、Sheffield labらしいダイナミックレンジの広さが特徴で、まるで音のすべてが閉じ込められているかのような感じがします。
今手元にCDが無いので詳細は分かりませんが、確かこのアルバムはスタジオでの一発録りだったと思いますので、そのせいかも知れません。
昨今の女性ボーカルアルバムは、SP間にピンポイントでボーカルが定位し、透明感を感じる高域寄りの音像であることが殆どで、この様な情報の欠落や少なさからくる不自然な声をハイエンドの音と勘違いしている人が偶にいます。
しかし、Clairのこのアルバムは、どっしりと腰の座った音で、デジタル臭さは微塵も感じられませんし、非常に有機的で生きた音楽が詰まっています。

このアルバムは1996年?に「The Audiophile Reference Series」としてGOLDディスクのリマスター盤がSheffield labから出ています。(写真左) (2003年に別のレーベルからSACDも出ています)
Sheffield labのリマスタリングには当初から興味があり、このアルバムを含め何枚か手に入れましたが、私にはオリジナル盤の方が自然で、静と動のバランスも優れているように感じられました。
決して不自然なリマスタリングでは無いのですが、やはりどこかを持ち上げたような感じが拭えず、どこか飽和したような感覚を覚えました。




続いてPat Coilですが、こちらもSheffield labの録音の良さを示す好例の一つでは無いかと思います。
ホワイトメタルさんも書かれていますが、こちらもスタジオライブの一発録りのようです。
Pat CoilはSheffield labに3枚のオリジナル・アルバムを残していますが、他にもう一枚ベスト盤となるGOLDというアルバムがあります。
(ややこしいですが、こちらも「The Audiophile Reference Series」のリマスター盤(GOLDディスク)です)
Just Aheadのオリジナル盤の音は、殆どコンプレッサーがかけられていないかのような音圧とダイナミックレンジですが、ベスト盤(以下GOLD)に収録されているJust Aheadからの楽曲を聴くと、リマスタリングで中低域が強調され、全体に厚みのある音に変わっていることが分かります。
各楽器の音色は、GOLDの方が本物に近く感じられるところもあるのですが、低域がふくらみリズム隊のキレが悪く感じてしまいます。
Clair Marloのアルバムもそうでしたが、私はリマスター盤よりオリジナル盤の方が好みです。
オリジナル盤も、ベースの音像はやや大きめですが、質感が自然で、うねるような感じがよく出ており、リズム隊の粘り感まで感じられるのは一発録りが故でしょうか。
チョッパーも高域のアタック感だけを強調したような薄っぺらい音では無く、ボトムがしっかりした本物のベース音がします。
曲によっては渡辺貞夫を彷彿させるような雰囲気もあり、楽曲のクオリティも高く、良いアルバムだと思います。




最後に、Sheffield labにも色んなタイプの作品がありますが、モスクワセッションで感じたような音のこもりは今回の2枚には感じられませんでした。

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