エージングに関して、昔から不思議に思っていたことがあります。

それは、エージングは「必ず音が好ましい方向」へ変化するという事実です。
理屈では、逆の「好ましくない」方向へ変化する確率も50%あるはずですが、必ず好ましい方向です。
なぜでしょう？

自分の心にある「こうあってほしい」と思っている力（意識下の念）、それが機械に作用するのでしょうか？
こうなると「超能力」「サイコキネシス」etc、いわゆるオカルトの類になってしまい、好ましくないのですが、他に納得のいく説明はあるでしょうか？

あいうえおさん、こんにちは

確かにエージングとは直訳しますと「劣化」になりますので
悪くなることもありそうですが、オーディオにおいては「馴染み」
の意味として使われることが多く、実際ケーブルにおいてはエージング
によって導通特性が向上することが科学的にも立証されています。
ケーブルがエージングで導通特性が向上するのは時間の経過と共に
格子欠陥という導体製造時のストレスによって生じた銅の分子構造の
乱れが元の正常な状態へと戻るためです。

ケーブルの他にも馴染みによって状態が良い方向へと変化することは
オーディオにおいては多々考えられます。
しかし、当然のことながら馴染みによって良い方向へと変化するのは
新品状態での話であって、長年使用した先には経年変化による
本来のエージング(つまり劣化)が待っています。

使い手の気持ちによる効果があるかないかといえば私はあると思います。
科学的に証明することは現段階では出来ませんが、使い手による音の違いは間違いなくあるからです。