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     西独プレス盤CDの魅力
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投稿者 スレッド
PAKA
投稿日時: 2015/12/15 17:03
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
西独プレス盤CDの魅力
みなさんこんにちは、PAKAです。
本日はAcoustic Revive製品の話題ではありませんが、この1〜2年で個人的に好んで聴いている「西独プレス盤CD」のことについて投稿してみようと思います。

そのようになった経緯は、5年程前から私もクラシック音楽を聴くようになり、CD/SACDを中心に色々な盤を聴いてみた中で、ある機会で同タイトル/同製品型番にもかかわらず再生音の質に明らかな違いを感じる盤に出会ったことです。
以前に投稿したことがありますが「レヴァイン指揮/シカゴ響の「惑星」」(当初所有していたUS盤)が演奏・音質ともに気に入っていたのですが、zappa1993さんが我が家に来られた時に持参していた「W.Germany盤」(西ドイツ盤)と聴き比べてみると、音の滑らかな質感や瑞々しさなど、明らかに「W.Germany盤」の方が良い音で、比較するとUS盤は少しギスギスした荒い音に感じてしまうほどの差がありました。
その後、もちろん私も「W.Germany盤」を探して入手することとなったのですが、それ以来「W.Germany盤」に興味を持ち、好きな楽曲や演奏家・指揮者のもので、デッカ・ドイツグラモフォン・フィリップスのレーベルを中心に蒐集するようになりました。

気が付いてみると150枚くらいになり、聴いたサンプルも多くなりましたので個人的な印象を投稿してみようと思います。


気になる音質ですが、もちろん全てではありませんが、やはり「惑星」の時と同様に音の良い物がとても多いという印象です。
そのように感じる盤は、総じてデジタル再生でよく感じる「ギスギスとしたノイズ感」や「スッキリしすぎた先細り感」というようなものがなく、クリアでありながらもアナログライクな温かみや瑞々しい質感で、アナログとデジタル両方の良い部分を感じます。
最近のCDでよく感じる「メリハリを効かせたマスタリング」の物と比較すると地味に感じるかもしれませんが、個人的には誇張な演出のない自然な音であると思います。

また、こちらも個人的な印象ですが、同じW.Germany盤でもアナログ録音をCD化したものより、元々デジタル録音された盤に音質的な優位性を感じることが多かったです。
これまで、デジタル初期のCDは音が悪いと何度か雑誌などで見たことありましたが、全く正反対な感想なのが不思議です。

最後に私などが恐縮ですが、親しみやすい楽曲で個人的に演奏/音質ともに素晴らしいと感じたW.Germany盤を数枚ご紹介いたします。
ほとんどのタイトルが何度も焼き直しされている名盤かと思いますので、もし同じタイトルの盤をお持ちの方は機会があればW.Germany盤と聴き比べしてみるのも面白いかと思います。
旧西ドイツでの生産なので、80年代にプレスされた古い物で新品での入手はほぼ無理であることから中古品で探すしかありませんが、安価に入手することができることも多いですので、もし興味を持たれた方がいらっしゃれば体験されてみてください。
zappa1993
投稿日時: 2015/12/17 0:07
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 西独プレス盤CDの魅力
PAKAさん
こんばんは

面白い話題をありがとうございます。
西ドイツ盤のCDの音が良いというお話は何度か伺い、また実際に聴き比べもさせていただきましたが、確かにPAKAさんが仰るような音の違いがあったように思います。
西ドイツ(West Germany)と表記されているということは、東西ドイツが統一される前の盤という事で1990年以前のものという事になると思いますが、そう考えるとそれ程古い盤ばかりでは無いという事になりますね。

>また、こちらも個人的な印象ですが、同じW.Germany盤でもアナログ録音をCD化したものより、元々デジタル録音された盤に音質的な優位性を感じることが多かったです。
これまで、デジタル初期のCDは音が悪いと何度か雑誌などで見たことありましたが、全く正反対な感想なのが不思議です。

これは興味深いご感想です。
デジタル初期は設備も乏しく、データのコピーや処理過程での劣化が大きく、その為にどうしても国内盤の音質が悪くなり、その様な評価になったという事もあるのではないでしょうか。
PAKAさんの比較試聴はUS盤とW.Germany盤だったと思いますので、当時の西ドイツのプレス工場が優れていたという可能性もありますね。
(レーベルがイギリスやドイツ、オランダといった近隣国という事もありますし)

出来ましたら、最後の写真に写っているCDのタイトル等の情報を教えていただけますでしょうか。
また、レーベルデザインによる音の違いなどもお時間のあるときに追記していただけますと嬉しいです。
PAKA
投稿日時: 2015/12/17 21:02
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 西独プレス盤CDの魅力
zappa1993さん

こんばんは、PAKAです。
返信をくださりありがとうございます。

西独盤といっても色々あるかと思いますので一括りにできませんが、プレス工場というお話しでは、個人的に音が良いと感じる盤の多くがハノーファーの工場でプレスされた物で、何故か音も似たような特徴の傾向を感じるのが不思議です。
なんだか怪しい方向になってきましたが(苦笑)デジタルのCDでもプレス工場の特徴が音になって現れるということがあるのでしょうか。

写真だけではタイトルがわかりませんね、失礼しました。
他にも良い盤はたくさんありますが、馴染みのある曲ということでご紹介してみました。
左上から→進みで、レーベル/タイトル/演奏者(指揮者)と記載いたします。

一段目
・デッカ(LONDON)/フランス・ヴァイオリン名曲集/チョン・キョンファ
・グラモフォン/惑星(ホルスト)/レヴァイン指揮
・フィリップス/ペール・ギュント(グリーグ)/ワールト指揮

二段目
・デッカ(LONDON)/春の祭典(ストラヴィンスキー)/ドラティ指揮
・グラモフォン/ピアノ協奏曲第1番(チャイコフスキー)/ポゴレリチ
・フィリップス/ます(シューベルト)/ブレンデル&クリーヴランド弦楽四重奏団

三段目
・アルヒーフ/四季(ヴィヴァルディ)/ピノック指揮
・アルヒーフ/水上の音楽(ヘンデル)/ピノック指揮

となっています。
ご参考になれば幸いです。


色々と調べていくと趣味として面白い部分も多く、西独盤の見分け方や発売時期による微妙な違いなども少しずつわかってきました。
また機会があれば追記してみようと思います。
zappa1993
投稿日時: 2015/12/22 0:36
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 西独プレス盤CDの魅力
PAKAさん
こんばんは

情報ありがとうございます。
ハノーバー(ハノーファー)工場でプレスされた盤が良いというのも面白い話ですね。
非常にマニアックな世界ですが、私はそうした拘りや探求心も大切だと思いますし、それも音楽の楽しみの一つではないかと思います。
是非、さらに奥深いお話をお聞かせ下さい。

ハノーバーと言うと、ドイツのHRバンドScorpionsの出身地として私の頭の中にその地名が記憶されていて、久しぶりに聴いたその響きが妙に懐かしく感じます
Yo
投稿日時: 2015/12/22 11:03
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: 西独プレス盤CDの魅力
PAKAさん、zappa1993さん

お久しぶりです。
PAKAさんがW.Germany製のCDに嵌っておられるのを見て、途中乱入させて頂きます。

私の考えでは一言で言うとその音の良いCDはオリジナル盤だからです。
以前zappa1993さんからレヴァインの惑星をの話を聞かせていただいて、音がイマイチという話とそのCDがUS盤という話を伺って「それは違うだろう」と思いました。ドイツグラムフォンでUS盤は間違いなくオリジナルではないと・・・。そこでネットで古いドイツ盤を探したらW.Germany盤であって、その盤はやはり音が良かった・・・というところが始まりだと思います。

アナログレコードの世界でオリジナル盤が絶対的に最高とは言えないまでも、録音(音)の良し悪しを云々するならオリジナル盤を聴くべきというのは基本的な考えと思っています。アナログ録音時代にはそのレコーディングマスターテープの劣化前に録音エンジニア、マスタリングエンジニアそしてプロデューサーが一緒になって作り上げたオリジナルレコードが良いというのは納得できます。

そしてこれはCDにも言えると聞いています。プレス枚数の多いポップスのCDで、中古CD屋をめぐってスタンパーのマトリックス「1」を探して買うというアナログレコード並みに拘る人もいるという話を聞いたことがあります。そしてやはり音は良いらしいです。クラシックの場合はそこまで拘る必要は無いと思いますが、オリジナル生産のCDには一日の長があると思っています。

只ここでドイツグラムフォンのCDがW.Germany製であるのは当然としても、フィリップスやデッカ(ロンドン)のCDもなぜW.Geremany製なのか?(逆にオランダ盤、UK盤が無い)・・・が疑問でした。
そこで調べてみると世界で最初にCD生産をしたポリグラムのCD工場(ハノーファー)が、ドイツグラムフォンだけでなくフィリップス、デッカのCDの生産委託を受けていたようなのです。(下記URL参照)
http://audiof.zouri.jp/y-cd-07.htm

ヨーロッパではこういうことが多いです。アナログレコードではオランダが生産国として有名で、フィリップスは当然としてもデッカ(ロンドン)もオランダ盤がオリジナルの場合が多いです。

ここで余談ですが、アナログレコードで同じオランダプレスのDECCA盤とLONDON盤を聴き比べたことがあります。2枚しか聴き比べていませんがはっきり言って殆ど変わりませんでした。一説には「アメリカとヨーロッパで同時発売のレコードの場合、船便輸送の日数の関係からLONDONラベルのレコードのほうが先にプレスしたもの」という話があります。

もしPAKAさんがそこまでご興味があるならCDのDECCAとLONDONラベルの音の違いが有るか?又は直輸入のW.Germany製の日本発売品とヨーロッパ発売のものと音の差があるか?・・・自分の興味を振ってはいけませんが(笑)・・・ご興味があるなら、そこまでW.Germany盤を集められたならやって見られるのも面白いかと思います。
zappa1993
投稿日時: 2015/12/23 9:52
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 西独プレス盤CDの魅力
Yoさん
おはようございます。

この手の話は事実と憶測が入り混じっているようなところがありますし、音の違いに関しては実際に聴いてみなければ分かりませんので、少ない言葉だけでは伝え辛い面がありますね。
私は盤の様々な要素の違い(例えばプレスされた国、時期、工場等)による音の違いを確かめる、そしてその中から最も好ましい盤を見つける作業は好きですので、PAKAさんの投稿はとても興味深く読ませていただきました。

Yoさんの投稿の中で、「以前zappa1993さんからレヴァインの惑星をの話を聞かせていただいて、音がイマイチという話とそのCDがUS盤という話を伺って・・・」と書かれている部分は、少し記憶違い(或いは私の伝え方が悪かったのか)があるようですので訂正させて下さい。
先に同CDのUS盤をPAKAさん宅で聴かせていただいて、とても良い音に感動してこの盤が好きになったのですが、ダブって買ってしまったという同じUS盤をPAKAさんから頂いて自分のオーディオで鳴らしてみると、全然さえない音で、「どうしてでしょうね」という話をYoさんにさせていただいたように思います。
その後の経過はYoさんが書かれている通りです。

>もしPAKAさんがそこまでご興味があるならCDのDECCAとLONDONラベルの音の違いが有るか?又は直輸入のW.Germany製の日本発売品とヨーロッパ発売のものと音の差があるか?・・・自分の興味を振ってはいけませんが(笑)・・・ご興味があるなら、そこまでW.Germany盤を集められたならやって見られるのも面白いかと思います。

実はもう既にその辺りの事も含め色々と探求なさっているようで、少しは話を聞かせていただいたのですが、折角ですからぜひ投稿してくださいと先にちょっとだけPAKAさんに振りました
私は、最近はクラシックのアナログ盤を買う事が多くなり、「輸入メタル原盤使用」と書かれた国内盤も試しに何枚か購入しました。
古い国内盤には、特に表記が無くても輸入メタル原盤を使って国内プレスされているものもあるという話もどこかで読みましたし、この辺りの聴き比べも面白そうです。
総じて、同じメタル原盤を使った場合、プレス時期にもよりますが国内プレスの方が音が良いと言われているようです。

「直輸入のW.Germany製の日本発売品とヨーロッパ発売のものと音の差があるか?」
もしここで音に差があるとするなら、プレス時期の違いという事になるのでしょうか。
(工場は同じと仮定して)
PAKA
投稿日時: 2015/12/24 18:16
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 西独プレス盤CDの魅力
zappa1993さん Yoさん

返信をくださり、ありがとうございます。
私の個人的な最近のブームにお付き合いくださり、大変恐縮です。

私が西独盤を好んで聴くようになったきっかけをくださったお二人にはとても感謝しております。
そして、このような探求や拘りを通じて、また1つオーディオ趣味としての楽しさを知ることができました。
ありがとうございます。

Yoさんのおっしゃる「W.Germany製CDの音が良い理由はオリジナル盤だから」というご意見は、確かに説得力がありますね。
ご紹介くださったリンク先のサイトを拝見すると、世界で初めてCD生産を開始したのがハノーファーのポリグラム工場だったことからも、当時生産されたハノーファー製のCDは、当然CDとしてのオリジナル盤であったと推測されます。
アナログ時代は当然マスターの劣化が音質の劣化に直結してくるので、その影響を最も受けていないオリジナル盤が音の鮮度も高いということは容易に理解できますが、デジタル録音されたCDでも同様の現象を私も感じており、とても興味深いです。

西独盤を多く集め始めて、各CDの発売時期やオークション出品者のコメントなどから、同じ西独盤でも初期に生産された物を推測できるようになり、同じタイトルの西独盤で初期生産と思われる物と後期生産と思われる物を両方入手する機会があり、聴き比べてみたことがあります。


※以下は、自分なりに調べてみた中で個人的に精査した内容であり、確証の持てる情報ではありませんので、間違っている部分があった場合は申し訳ありません。

初期盤と後期盤の見分け方についてご紹介すると


こちらが初期プレス盤で、盤の中心部付近に製品番号の刻印があります。


こちらが後期プレス盤で、同じく盤の中心部付近に製品番号の刻印がありますが、併せて「MADE IN W.GERMANY BY PDO」と刻印されています。
上記の例のような同じタイトルの盤を4ペア程持っていたのですが、かぶった盤は全て1枚ずつ色々な方に譲ってしまったので、違うタイトルでの写真になっていることはご容赦ください(苦笑)
また、80年代後半に発売されたタイトルは元々「MADE IN W.GERMANY BY PDO」の刻印がある盤しかないと思いますので、最初にプレスされた場合でも「MADE IN W.GERMANY BY PDO」の刻印が入っていると思います。

私が同じタイトルで「MADE IN W.GERMANY BY PDO」の刻印なし(初期盤)と、刻印あり(後期盤)を聴きくらべてみたところ、とても微妙な差ではありますが、後期盤の方がわずかにソフトな印象で良く言えば聴きやすい音に感じました。
シャキっとした明瞭さでは初期盤に分があり、イメージ通り鮮度感の高い音に感じ、個人的にはこちらが好みでした。
それ以来、オークションなどでは写真で判別できる場合はできるだけ初期盤を入手するようにしています。
実際は、全て中古なので到着した時にどの仕様の盤が入っているか楽しみ半分、不安半分で楽しんでいます(西独盤でない物が入っていることもよくあります(苦笑))

>>CDのDECCAとLONDONラベルの音の違いが有るか?又は直輸入のW.Germany製の日本発売品とヨーロッパ発売のものと音の差があるか?
という点でも機会があれば、海外オークションなどから入手して確かめてみたいと思います。
私が色々と入手してみた中では、日本のクラシックCD初期盤は西独盤の中でもマトリックス「1」の比率がとても高いですので、けっこう初期プレスの物が多く入ってきていたのかもしれませんね。(クラシック中心なので、そもそもプレス数が少ないだけかも知れません)

>>一説には「アメリカとヨーロッパで同時発売のレコードの場合、船便輸送の日数の関係からLONDONラベルのレコードのほうが先にプレスしたもの」という話があります。
このお話しが真実であれれば、LONDON盤の本当の価値ももっと高いものとなりますね。
実際に聴き比べてのご感想なので信憑性もあり、そのような知識に基づいた推測や考え方はとても勉強になります。

今後も引き続き、色々と探求していこうと思います。
zappa1993
投稿日時: 2015/12/27 12:07
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 西独プレス盤CDの魅力
PAKAさん
こんにちは

追情報ありがとうございます。
同じハノーファー工場でプレスされた盤でも製造時期により微妙な違いがあるのですね。
私が所有する盤も何枚か見てみましたが、PAKAさんが仰る初期プレス盤は無く、「MADE IN W.GERMANY BY PDO」と、「MADE IN GERMANY BY PMDC」のものばかりでした。
調べてみますと、1982年に最初に出来たハノーファーのプレス工場(Polygram, Hanover, West Germany)から1986年に改名されたのがPDO(Philips Du Pont Optical)の様ですので、PDOと書かれていない盤が初期プレスというPAKAさんの情報は正しいと思われます。
因みに、PMDCというのは、PolyGram Manufacturing & Distribution Centersの略で、1993年から1999年にプレスされた盤にはこの記述があります。
何れも工場自体は同じで、名称の変更に伴う表記違いだけですが、当然製造時期が違うという事になりますので、設備の変更などにより音の違いが表れるのかも知れませんね。

以上を簡単にまとめてみますと
Polygram, Hanover, West Germany期(1982〜1985)
PDO(Philips Du Pont Optical)期(1986〜1991)
PRS(PolyGram Record Service)期(1991〜1992)
PMDC(PolyGram Manufacturing & Distribution Centers)期(1993〜1999)
以降はUniversalとなります。
(年の途中で変更になっている場合が多いので、実際には両時期が混合している年があります)


PAKAさんが例に出された盤は何れもCDでは1982年に最初にリリースされた盤だと思いますので、400 026-2は初期プレス、410 022-2は名称がPDOに変更になった1986以降にプレスされた盤という事になると思います。

今回のPAKAさんの投稿を通じ私も自分なりに色々と調べてみて勉強になりました。
Yoさんにも盤から読み取れる多くの情報についての興味深いお話を何度も伺い、CDやレコード一枚を取ってみても非常に奥深いものであるという認識を得ることが出来ました。
お2人にはとても感謝しております。
PAKA
投稿日時: 2015/12/28 21:53
長老
登録日: 2008/2/22
居住地: 兵庫県
投稿: 764
Re: 西独プレス盤CDの魅力
zappa1993さん

こんばんは、PAKAです。
返信をくださりありがとうございます。

年代別の表記のまとめ、ありがとうございます。
私もまだ調べきれてない部分もたくさん含まれていてとても勉強になりました。

購入時に、ジャケットのプリントは「W.GERMANY」となっていても、中の盤は「MADE IN GERMANY BY PMDC」であるケースが何度もあり、なかなか希望どおりに入手できないこともありました。
ジャケットと盤は別生産かと思いますので、やはり90年代に入ってしばらくは混同している時期があったのだと思います。
そういうこともあって、何枚かは買いなおしたりしているので両方の盤を所有していますが、興味深いのがやはり「MADE IN W.GERMANY BY PDO」と「MADE IN GERMANY BY PMDC」にも音質の差があることで、同じタイトルの物でもGERMANY盤になってからは少し音のエッジが少しキツめで、個人的にはW.GERMANY盤に心地良さを感じます。
盤のアルミ蒸着部分の範囲もわずかに変更になっていて、その辺りにも何か秘密があるのかもしれませんね。

こちらこそ、このような機会をくださったお二人には感謝しています。
また何かわかりましたら発信させていただきます。
zappa1993
投稿日時: 2016/1/11 14:11
長老
登録日: 2011/3/17
居住地:
投稿: 1916
Re: 西独プレス盤CDの魅力
PAKAさん
Yoさん
こんにちは

連休を利用して、私も西ドイツ盤の初期プレスについて少し調べてみました。
大手古本チェーン店で目ぼしいCDをカウンターで検盤させていただき、1980年代に発売されたCD(西ドイツ盤、ポリドールの直輸入、ポリドールの国内盤)の違いを確認し、その中から聴いてみたいものを何枚か購入しました。
あいにく1982年発売のものは有りませんでしたが、初期のCDは結構な数があり、それらを参考に1980年代に発売された盤の移り変わりを見ますと、昨年調べたとおり1986年以降はPDOの文字があり、それ以前はありませんでした。
これは、GRAMMOPHON、LONDON、PHILIPSに共通しており、やはり何れのレーベルもハノーファー工場でプレスされていたようです。
同じレーベルでも別シリーズのものがあり、これらは通常版とジャケットデザインも違う上にラベルやマトリックスにも多少の違いがあるようです。
以下はジャケット右上に3D CLASSICSと反射印刷された西ドイツ盤ですが、通常版(410 032-2)が1983年の発売に対し、こちらは1989年から2年ほどの間に発売されたシリーズの中の一枚で、カタログナンバーは427 805-2となっています。





発売時期から考えると、PDO期だと思われますが円盤内周部にはMADE IN GERMANYの文字があるだけでPDOの文字はありません。
上のカタログナンバー下にも他にはない2文字がありますが、1984年発売の以下の輸入盤にはその様な文字はありません(PAKAさんがお持ちの盤と同じタイプです)



ラベル右側の四角で囲った中の文字表記も、発売時期によって微妙に違うのが面白いところです。
円盤内周部のカタログナンバーも、PAKAさんの写真の最初期の物は6つの数字が隙間なく並んでいるのに対し、私が目にしたものはすべて3つ目の数字の後ろにスペースが入っていましたので、結構早い時期に変更になったのかも知れませんね。


次にポリドールの直輸入盤ですが、国内のカタログナンバーがF35L(LONDON)F35G(GRAMMOPHON)F35A(ARCHIV)で始まり、ハイフンの後の数字が5万台のCDが西ドイツから輸入した盤を使っているようです。
その後にF28から始まるカタログナンバーに変更されますが、これらは国内盤でした。
また、同じF35のシリーズでも、ハイフンの後の数字が2万台のものは国内盤になっていると思われます。(販売価格によって35や28以外の数字もたまにあります)



DECCAの古楽レーベル、オワゾリールもF35Lのカタログナンバーで発売されており、LONDONと同様に西ドイツ盤が使われています。


(国内発売は8702から1987年の2月と思われますが、盤自体は1986年のためPDO無しのハノーファー工場です)



裏ジャケットを見てみますと、直輸入盤が使われているCDはその旨記載があります。
(F35シリーズでも国内盤のものはこの記載がありません)
また右下の4桁の数字が発売年と月を表していますので、これが1987年以降のものは直輸入盤でもMADE IN W.GERMANY BY PDOである可能性が高いですが、そもそもちょうど1987年ごろを境に直輸入盤から国内盤に変更されたように思われますので、PDOのものはあったとしてもごく僅かではないかと思います。(この時期はF28から始まるもや、F35の2万台のもの等が混在しています)
面白いのはCDにも拘わらず「このレコードを」と書かれているところで、1987年以降の文字のインクが水色になったジャケットではこの部分と「テープその他に」の文字が無くなっています。




最後にPHILIPS盤ですが、こちらはあまりサンプルが無く詳しくは分からないのですが、私が購入したMiniatureシリーズ(輸入盤:全16枚からなる、デジタルリマスタリングされたコンピレーションアルバムの様です)は他の例と同様にMADE IN W.GERMANY BY PDOの文字が見られますので、オランダのレーベルにも拘らずドイツのハノーファー工場でプレスされたというのは間違いなさそうです。




さて次は、最も重要な同じタイトルの輸入盤と直輸入盤、LONDONとDECCAの音の違いですが、LONDON(US)盤に関してはこれから調べるとして、先に輸入盤と直輸入盤の音の違いを確認してみたいと思います。(可能なら最初期の国内盤も)
これから同じタイトルのもう一方の盤を購入するのは無駄になりますので、PAKAさんYoさんがお持ちであれば是非聴き比べをさせてください。
オリジナル盤が一番音が良いとするのは、劣化の問題を考えますと至極当然の事だと思いますし、その事に関しては深く考えませんでしたが、アナログなら製造工程の中で有限な物体がいくつもあるのに対し、デジタルであるCDでは物体の劣化というものは殆ど考えられません。
故に、アナログならオリジナル盤とセカンドプレスの音の違い、更にオリジナル盤でもマトリックス番号の違いによる音の違いなども起こりうるわけですが、CDではリマスタリングでもされない限り音は変わらないと考えるのが普通です。
しかし、実際にはCDとは言えプレス国の違いで音は異なりますし、今回PAKAさんがご報告されたように例え同じ工場であってもプレス時期によって音が変わるとすれば原因はどこにあるのでしょうか?
この件に関しては、実際にどれくらい音が違うものなのかを自分の耳で確認してから考察してみたいと思います。
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