メイン [00-02]オーディオ全般 西独プレス盤CDの魅力 | 投稿するにはまず登録を |
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PAKA | 投稿日時: 2016/1/12 9:24 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 zappa1993さん
おはようございます、PAKAです。 西独盤に関して色々と調べてくださりありがとうございます。 今回も、まだ私の知らない内容が多くありとてもありがたいです。 CD発売初期に日本国内特有の型番をあたえられたCD(F35L/G/A-〇〇〇〇〇)の〇の部分が50000台のものはディスクが西独盤であるということは、私も何枚か購入しているうちに気付き、それ以降は効率よく西独盤を探すことができるようになりました。 ちなみに、PHILIPSの発売初期の日本国内特有の型番は「40CD」から始まるもので、その後「32CD」となったようです。 入手したCDでは「40CD」のものは全て西独盤で、「32CD」のものはほとんどが西独盤で稀に国内盤もありましたので、過渡期を跨いでいるのかもしれませんね。 LONDONとDECCAの違いは、両方のタイトルがあるCDをうまく見つけることができずまだ比較できておりませんので、もう少し探してみようと思います。 マトリクス番号違いの盤は、オークションの説明文などでそこまで記載されていることが少ないため、意図的に入手するのはなかなか難しい面もありますね。(e-bayは詳しく記載してくれている出品者も多いですね) 先日もお気に入りの盤の手持ちのマトリクス番号が「2」だったタイトルが出品されていたので、「1」が来ないかもう1枚購入してみましたが、今回も「2」が入っておりました(苦笑) こちらも詳細な情報がわかる機会がありましたら入手してみます。 少し違いますが、ほとんど知識の無い頃に、F35G-2〇〇〇〇(国内初期盤)を発売時期から西独盤と思って購入してしまい、後に同じタイトルのF35G-5〇〇〇〇(西独初期盤)に買いなおしたものがありますので、お会いしたときにでも聴き比べをしてみましょう。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2016/1/14 23:16 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 PAKAさん
こんばんは お返事ありがとうございます。 >ちなみに、PHILIPSの発売初期の日本国内特有の型番は「40CD」から始まるもので、その後「32CD」となったようです。 入手したCDでは「40CD」のものは全て西独盤で、「32CD」のものはほとんどが西独盤で稀に国内盤もありましたので、過渡期を跨いでいるのかもしれませんね。 その様ですね。 1982年から国内販売された初期のCDは輸入盤に日本語の商品タグが付いているだけで、まったくの輸入盤だったという事は、現在初期の西ドイツ盤として流通しているものの中にも商品タグが紛失された状態の直輸入盤というものが相当数含まれているのかも知れませんね。(そうなると輸入盤と、直輸入盤の区別がますますややこしくなって来ます) PHILIPSの最初期のCDはラベルが水色のものの様ですが、「40CD」の中にもこのCDは含まれていたのでしょうか? >先日もお気に入りの盤の手持ちのマトリクス番号が「2」だったタイトルが出品されていたので、「1」が来ないかもう1枚購入してみましたが、今回も「2」が入っておりました(苦笑) こちらも詳細な情報がわかる機会がありましたら入手してみます。 アナログではマトリックス番号「1」の盤がボツになり市場に出た最初のマトリックス番号が「2」以降というものも少なくないようですが、CDでも同じことがあるのでしょうか。 これは同じ盤を買い集めて調べるにはお金がかかりますので、ネットの写真などでまず存在を確かめるのが良いかもしれませんね。 私の方は、興味深い試聴が出来そうな4枚のCDを用意することが出来ました。(何れも最初期の全面アルミ蒸着) 西ドイツ盤のDECCA 西ドイツ盤のLONDON(Yoさんが「音の違いが有るか」と書かれていたのはUS盤では無くこの盤の事だったのかも知れません。アメリカも最初は西ドイツからCDを輸入していたという事なのでしょうか) US盤のLONDON(ジャケット、ラベル共に西ドイツ盤とほぼ同じでPrinted in USA) ポリドールの直輸入盤(西ドイツ盤のLONDON) 聴き比べはせずに、今度お会いするときまで置いておきます。 |
PAKA | 投稿日時: 2016/1/15 22:12 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 zappa1993さん
こんばんは、PAKAです。 返信をくださりありがとうございます。 >>PHILIPSの最初期のCDはラベルが水色のものの様ですが、「40CD」の中にもこのCDは含まれていたのでしょうか? PHILIPSの水色ラベルの物は何枚か所有していますが、見返してみるとほとんどが直輸入盤でした。 1枚だけ「40CD」があり、それは水色ラベルでした。 出品されている物を見ていると、「40CD」でジャケットデザインが初期バージョンでも、水色ラベルと後の白とあずき色のラベルが混在しているようですね。 4枚も同タイトルを集められたのですね。 それぞれを聴かせていただくのを楽しみにしています。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2016/1/22 1:24 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 PAKAさん
こんばんは 私はPHILIPSの水色ラベルのCDを所有していませんので、聴かせていただくのを楽しみにしています。 前々回、GRAMMOPHONの3D CLASSICSというシリーズのCDはPDOの発売時期にもかかわらずPDOの文字が無く、「MADE IN GERMANY」となっていたという話を書きましたが、その後に手に入れた同シリーズの2枚のCDは、何れもPDO期の通常のCDと同様に「MADE IN W.GERMANY BY PDO」となっていました。 また、3D CLASSICSではないCDの中にも、「MADE IN GERMANY」とだけ書かれたCDがありました。(1984年発売のCDですが、プレス時期がもう少し後の盤なのかも知れません) 詳細は書き切れませんが、過渡期と思われるものも含め色んなバリエーションがあるようですね。 |
Yo | 投稿日時: 2016/1/22 19:12 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 PAKAさん
Zappa1993さん 少し見ぬ間にお二人の検討と調査が進んでおられるのに驚きました。 そしてPAKAさんのいろいろCDを買われて確かめる行動力や、zappa1993さんの調査力には敬服しております。 私が「CDもオリジナル」と申すのも、私自身かなり以前(1990年代)からCDの音の違いが気になり、特に再発盤や各国盤に音の悪いものがあるということで、後年になって過去の盤を買おうとする場合には出来るだけ発売国の初期盤を探すことが習い性になっていたからなのです。・・・と言うことでzappa1993さんにレヴァイン惑星のUS盤のことを聞いた時に失礼ながら「それは違うだろう」と思ったわけです。 その当時から私はアナログレコードのオリジナル盤に立ち位置を移しておりましたので、気になったCDで同時発売のアナログ盤があるときはそれを探して買うようにしておりましたので、CD同士の聴き比べはやっておりません。(1990年代初期までの同時発売のアナログ盤は各レーベルにアナログに習熟したエンジニアが未だ存在する時期でデジタル録音であっても素晴らしいアナログ盤を発売しておりました。) その自分がやってこなかったことをお二人をそそのかしてやらせているようで申し訳なく思っております。 そこで私もこれまで気になっていたCDがひとつありましてこれに関してオリジナル盤と他盤を聴き比べて報告させて頂こうと思いました。 それはミッシャ・マイスキーのバッハ、無伴奏チェロ組曲1984年録音ドイツグラムフォン盤です。(1999年にもグラムフォンで同曲を再録音しておりますが評判は良くないです。)これは最初3枚組盤で出されまして私は日本盤を買って気に入り、友人にも聴かせましてその友人も探したのですがもう売ってないとのことでCDをコピーして差し上げました(違法ですが個人使用です。)。その後その友人が2枚組となって再発されたので買ったが音が悪く私がコピーしたCD-Rのほうがずっと良いというのです。ちなみにその友人はCDラジカセで聴いていました・・・ラジカセで聴いても分かるくらい悪かったということです。そのまた後にその友人は3枚組を見つけて買って納得したようです。アナログ盤で枚数を圧縮したりサービストラックを追加したりする場合にカッティングレベルを下げて長時間対応をするので音が良くないというのは常識的なことですが、CDでの枚数圧縮で音が悪くなると言うのは理解が難しいのですが事実です。ちなみに私はそのオリジナルアナログ盤を(人気盤なので高かったです)買いましたのでCDオリジナルは買っておりません。 そこで、このオリジナル西ドイツ3枚組盤を買ってみようとオークション(日本&海外)を探しましたが出てません。2枚組とその片割れ(全6曲の内3曲入ったもの)はたくさん出ています。やはり良くなかったのでしょうね(笑)。と言うことでこの盤の購入はしばらく諦めて、他の盤(DECCAとLondonの西ドイツ製CD)はそれなりに市場にありますので、私がアナログレコードで持っている中で選択して購入して見ます。また追って報告します。 「CDもオリジナル盤が良い」と言うことに関して何が影響しているのかを考えますと、私としてはスタンパーやファーザースタンパー(アナログレコードではメタルマザーと言いますがCDではこう言うらしいです。)の劣化ではないかと思うのです。アナログレコードでは1枚のスタンパーで1000枚程度のプレスと言うのが相場ですが、下記のサイトを読みますとCD場合数万枚から10万枚のプレスが行われるらしいのです。と言うことはプレス枚数の少ないクラシックでの再発盤は1stスタンパーの使いまわしか2ndスタンパーでのプレスということになって、新たにファーザースタンパーを作成すると言うことは少ないのではないかと思われます。そうするとスタンパーの劣化によってCDのピットの形がダレたり変形するのではないか?、アコリバのDSIXデジタルケーブルの説明にあるようなデジタル矩形波の読み取りがより悪化するのではないか?・・・などと考えてしまうのです。 http://www.telomeregroup.com/CD/Stamper.html |
zappa1993 | 投稿日時: 2016/1/24 10:40 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 Yoさん
おはようございます。 興味深いお話ありがとうございます。 ミッシャ・マイスキーの無伴奏チェロ組曲は、アナログとCDの何れもYoさんに聴かせていただいたように思いますが、その様な思い入れのある盤だったのですね。 確かに良い演奏で、中低域の実在感が凄かったように記憶しています。 CDの売上が低下し、乱売され始めてからは2 in 1や数枚のCDの中にオリジナルアルバムをすべて詰め込んだような物をよく目にするようになり、私も試しに何枚か買ってみましたがあまり音は良くなかったように思います。 この場合は、想像ですが音量差を揃えるためにノーマライズの様な処理が行われたか、何度もデジタルコピーされた音源が用いられたからではないかと思いますが、ミッシャ・マイスキーのCDの場合はそう言う訳では無さそうですので、やはりスタンパーの違いという事になるのでしょうか。 CDの音の違いがスタンパーの劣化というご意見はなるほどと思います。 ピットの形がダレたり変形するのと言うのは十分あり得ると思いますし、その事によってアルミの蒸着に微妙な差が生じるという事もあるのではないでしょうか。 以前に、明るい光を照射しアルミの密着度を高めることで音をよくするというオーディオアクセサリーがありましたが、これを使うと音が明瞭になり鮮度が高くなったような印象を受けました。(反面、硬い音になりました) もっとも、このアクセサリーは使いすぎるとポリカーボネートが硬化してしまうという注意書きがあったように思いますので、また別の理由により音が変わったのかも知れません。 PAKAさんが同じ西ドイツ盤でもプレス時期によって微妙に音が違うと書かれていますが、何れの時期も工場自体は同じですし、社名が変わったに過ぎませんので、この音の変化はYoさんが仰るスタンパーの劣化というものも大きく影響していそうですね。 (もちろんCD作成の材料や設備の変更というのも無視できませんが) |
PAKA | 投稿日時: 2016/1/25 1:31 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 Yoさん zappa1993さん
こんばんは、PAKAです。 いつもながら、すぐに返信できず申し訳ありません。 Yoさん 申し訳ないなどとはとんでもなく、とても楽しませていただいており感謝しています。 >>1990年代初期までの同時発売のアナログ盤は各レーベルにアナログに習熟したエンジニアが未だ存在する時期でデジタル録音であっても素晴らしいアナログ盤を発売しておりました。 これは私も強く感じていまして、Yoさんや管理人Kさん宅で聴かせていただいたデジタル初期録音のクラシックのアナログ盤(特にPHILIPSの盤が印象深いです)は本当に音の良いものが多く、それを頼りに同じタイトルの西独盤CDを探し求めたものは、やはりどれも同様に音が良かったです。 アナログ時代に培った感性や技術力のあるエンジニアが携わっていたケースが多かったことも、当時のCDの音が良く感じる大きな理由の一つなのかもしれませんね。 マイスキーの無伴奏チェロの西独盤は、何度かオークションでみかけたことがありましたが、Yoさんのお話しを伺うと手に入れておけばよかったなぁ、と思いました。 こればかりは一期一会で、気にしだすとなかなか出会えないというところも古いCD蒐集の面白いところでもありますよね。 反対に、Yoさん宅でレコードで聴かせていただいた時にとても気に入った、マリナーの「新世界より」はすぐに西独盤CDを探して入手することができましたが、それ以来、一年以上オークションで見かけたことがありませんので、運が良かったのかもしれません。 またお会いできたときにでも、良い盤を聴かせていただけるのを楽しみにしております。 zappa1993さん zappa1993さんの調べてくださった >> Polygram, Hanover, West Germany期(1982〜1985) PDO(Philips Du Pont Optical)期(1986〜1991) PRS(PolyGram Record Service)期(1991〜1992) PMDC(PolyGram Manufacturing & Distribution Centers)期(1993〜1999) の各過渡期の盤は、同タイトルでも製造が混在している場合が多いようで、写真でもないとなかなか判別が難しいですね。 水色ラベルの物は確実に最も初期にプレスされた盤となると思いますが、付加価値もついてしまい高値で取引きされることが多く、なかなか入手することが難しいです。 気に入った盤で水色ラベルが存在するものは今後もモニターしていこうと思っていますので、入手できたら是非一緒に聴きましょう。 |
PAKA | 投稿日時: 2016/2/14 22:24 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 みなさんこんばんは、PAKAです。
先日、zappa1993さんと一緒にYOさん宅を訪問した際に、三人で西独盤CDの聴き比べを行いましたのでその様子を投稿してみようと思います。 個人的な興味にお付き合いくださり、お二人には大変感謝しております。 興味のある方は少ないかと思いますが、「よくやるなぁ」程度でご容赦していただけると幸いです(苦笑) 聴き比べの趣旨は、 ・同じタイトルの盤でも、マトリクス番号や盤の刻印などから判断してプレス時期の違いにより音の違いがあるのか。 ・同じ西独盤でもDECCA盤とLONDON盤で音の違いがあるのか。 という感じで、それぞれが用意したサンプル盤を持ち寄って、楽しみながら聴き比べをしてみました。 まず最初は、DECCA盤とLONDON盤の違いから開始しました。 ・ベルリオーズ「幻想交響曲」/デュトワ指揮 ディスクの「DECCA」と「LONDON」のプリント以外は同じに見えます。 LONDON盤 DECCA盤 どちらもマトリクス番号は01です。 聴き比べた結果は、不思議ですが私にはわずかに違いがあるように感じ、個人的にはLONDON盤の方が音の厚みがあって、より好みに感じました。 お二人も「微妙だけど違いがある」というご感想だったかと思います。 続いて2枚目です。 ・サン=サーンス「交響曲第3番オルガン付き」/デュトワ指揮 LONDON盤 DECCA盤 この2枚も「幻想交響曲」と同じくLONDON盤とDECCA盤の違いだけで、どちらもマトリクス番号は01です。 不思議ですが、こちらの聴き比べでは明らかな違いを感じました。 DECCA盤の方が繊細でしっとりとした質感があり、それと比較するとLONDON盤は勢いがあり元気ですが、弦などを注意深く聴くと少し荒い印象に感じました。 好みは断然DECCA盤で、帰宅後に家にある盤を見てみるとLONDON盤だったので、機会があればDECCA盤も揃えておきたいと思いました。 1枚目は微妙な差でしたが、こちらは明らかに違いを感じましたので驚きました。 3枚目です。 ・ヴィヴァルディ「四季」/イ・ムジチ(カルミレッリ盤) 一般的なPHILIPSの白とあずき色レーベルの盤。 マトリクス番号は03。 こちらは初期プレスの水色レーベルの盤。 マトリクス番号は01。 この2枚の聴き比べは個人的にとても興味がありました。 「水色レーベル盤」はその希少価値からか、中古市場で人気が高いためどうしても高価になってしまい、今回の聴き比べで音質的な優位差が認められなければ、今後は安価に入手できる「あずき色レーベル盤」で事足りると考えていたからです。 しかし、聴き比べでその淡い期待は見事に裏切られました(苦笑) 元々所有していた、今回の「マトリクス番号03 あずき色レーベルの四季」は自宅システムで聴くと、所有しているPHILIPSの西独盤の中では、いかにもデジタルっぽいギスギスした質感が感じられて、あまり音が良くないなぁと感じていました。 YOさん宅でも、まず最初にあずき色レーベル盤から聴いてみると、やはり自宅と同じ印象でした。 次に水色レーベル盤を聴くと、こちらの方が明らかに瑞々しくしなやかな再生音で、これなら納得できる質感であると思いました。 これはお二人も同意見で、マトリクス番号01と03の差であるのかはわかりませんが、とても興味深い結果となりました。 次はプレス時期の違う盤です。 ・チャイコフスキー「くるみ割り人形」/メータ指揮 LONDON盤 刻印は製造番号のみの初期プレス。 マトリクス番号は01。 DECCA盤 製造番号に加え「MADE IN GERMANY BY PDO」の刻印があり、恐らく1990年台前半にプレスされたものと思われます。 マトリクス番号は02。 こちらの聴き比べも明らかな差があり、初期プレスのLONDON盤の方がしっとりとしたしなやかな質感で良好でした。 マトリクス番号02のGERMANY盤はやはり少し質感が荒くなっている印象です。 他にも聴き比べをした盤がありますが、概ね同様の結果となり、個人的にはプレス時期やスタンパーの違いが、不思議なことに音へも影響していると考えてもよいという結論になりました。 ただ、あまり拘りすぎるのも疲れるので、気に入った盤は写真などで確認できればマトリクス番号の若いものやプレスが初期のものを選んで入手していきたいと思います。 この度は、YOさんとzappa1993さん、楽しい貴重な体験をさせていただきありがとうございました。 聴き比べに際しては、YOさんに聴き比べたほとんどのタイトルでアナログのオリジナル盤も併せて聴かせていただき、西独盤CDの良さを改めて確信することができました。 みなさんも機会がありましたら、西独盤CD聴かれてみてください。 |
Yo | 投稿日時: 2016/2/21 13:33 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 PAKAさん、Zappa1993さん
先日は拙宅に集まって頂き、懸案だったDECCA(London),PhilipsのCDの初期プレス盤の聴き比べ、そしてzappa1993さんがアナログレコードを始められて同じレコードでもオリジナル盤、日本輸入盤、メタルマザーを輸入しての日本プレス盤の聴き比べ、そしてホテルカリフォルニアのオリジナル盤でのプレス工場違い盤の聴き比べなど盛りだくさんでほぼ10時間以上の長丁場でお疲れ様でした。レコードの聴き比べに関してはいずれzappa1993さんから掲示板にアップされるのではと思います。 PAKAさんがアップして頂いたDECCAの2枚は私の愛聴盤でもあり、デュトワ=モントリオールはフランスの作曲家などオーストリアやドイツのメインとなる作曲者以外を得意のレパートリーとして、ある意味近代のアンセルメ=スイスロマンドと言えるものと思っています。そしてCD初期のDECCAを代表する演奏者でもありレコードも併売されていることで集めていました。 まずベルリオーズの幻想交響曲とサンサーンスの3番交響曲オルガン付きのDECCA(LONDON)の2点ですが、どちらもCDとしてラベルのロゴが違うだけでマトリックス等は同じです。特にサンサーンスの2枚は入っている冊子もバーコードも同じで全くロゴの違いだけです。そして音として共通して感じたのがDECCAラベルの方が高域が伸びていると感じました。それが幻想交響曲の場合はDECCAの方が艶があってわずかですが良く感じ、サンサーンスもPAKAさんが仰るようにDECCA盤の方が繊細さとオルガンの重厚さを兼ね備えて良かったですが、LONDONも腰が据わって安定感のある音で嫌いではありません。。いずれにしても同時比較しないとわからない程度ですがオリジナルDECCAラベルに良さを感じました。私の勝手な想像ですが同じスタンパーでDECCAの方が先にプレスされたのでは?と思います(CDのスタンパーのプレス枚数が数万枚という情報から)。ちなみにサンサーンスはもう2枚US盤LONDONと日本盤DECCAもありましてどちらも「動物の謝肉祭」とのカップリング盤(ジャケ違い)ですが、どちらも悪くないレベルですが、日本盤は高域の伸びも良く納得できました。 もう一枚同じくデュトワ=モントリオールのレスピーギのローマ三部作もあったのですがオリジナルDECCA盤と日本盤しか比べられませんでした。これもオリジナルDECCA盤が良かったですが、日本盤(初期盤)も決して悪くないものでした。 そしてPAKAさんが持って来られたPhilipsのイムジチの四季ですが、これはPAKAさんも仰るように大きな差がありました。再発であるあずき色ラベルは「これがイムジチ?」と思うような滑らかさと艶がなく、オリジナルの水色ラベルとは大きな差がありました。ドイツ・ハノーバーとはいえCDを最初に生産した工場ならPhilips(CDの特許をソニーとともに持っている)が主導権を持っていたはずです。そのPhilipsが再発とはいえこんなものを出してはいかんだろう・・・と思えるものでした。 今回の聴き比べでの私の結論ですが、「やはりオリジナルの初期盤は良い。しかしオリジナルの工場でのプレスでも再発となるとスタンパーの元になるファーザーメタルの劣化が著しいのかスタンパーNoが大きくなるとレコードの場合以上に音質劣化が激しい。それなら日本盤の初期盤の方がはるかに良い」というものです。と言ってまだまだ検証数が少ないですから十分なことは言えません。比較試聴盤が集まったらまたやりましょう。 PAKAさんは西独盤にこだわっていらっしゃいますが、西独(そして西独時代)がオリジナルのCDの場合だと思いますが如何でしょうか? |
PAKA | 投稿日時: 2016/2/23 11:47 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: 西独プレス盤CDの魅力 Yoさん
こんにちは、PAKAです。 返信をくださりありがとうございます。 先日は長い時間お邪魔させていただき、楽しい一日をありがとうございました。 今後のディスク蒐集の私なりの指針ができ、とても充実した聴き比べの機会となりました。 アンセルメとデュトワ指揮の演奏は、鮮やかで華麗な印象が私もとても好きで、所有しているCDで二人の指揮しているものの比率は高いです。 また、特意としているレパートリーも似通っていますね。 DECCAとLONDONのマトリクスが同じ盤の聴き比べに関しては、確かに差はわずかながらも、何故か音の傾向に違いを感じましたね。 個人的には「繊細で滑らかなDECCA」、「元気で押し出しのあるLONDON」という印象でした。 DECCAの方が先にプレスされたのでは、という推測はなかなか確かめることは困難かと思いますが、実際に比べた印象での想像は、オーディオ趣味をより深く楽しむことができますよね。 私も同じスタンパーからのプレスであっても、その1枚目と最後の1枚とでは、やはり音への影響は出るのではないかと推測しています。 ただ、その差はわずかであることは確認できましたし確かめることもできませんので、イムジチ「四季」での体験から、確認できる物は若いマトリクス番号を選ぶという点を落としどころにする程度に留めようかと思っております。 西独盤にこだわっているという点ですが、CD生産の最初の工場がハノーファー工場であるということから、Yoさんのおっしゃるとおり、当時にプレスされた各タイトルはCDとしての最初の盤(オリジナル盤)である可能性が高いという観点から蒐集するようになりましたので、Yoさんのご指摘どおりです。 ただ、最近ではハノーファープレスの「盤面が真ん中までフラットの鏡面仕上」に安心感を覚えているかもしれません(笑) また、以前同じ西独でもソノプレスでプレスされたEMI盤のCDも何枚か入手してみましたが、そちらは音質が芳しくなかったのですっかり入手することがなくなり、ハノーファー盤を蒐集するようになったという感じです。 ただ、こちらはサンプルが少ないので結論を出すには早いかなと思っており、機会があればまた他の盤も聴いてみたいと思っております。 先日のお話しで伺ったソニープレスのグールドの最初期プレス盤(運良くファーストプレス?かと思われる盤が入っていました)も入手することができましたが、こちらは同じタイトルの比較CDがSACD盤しか所有していないため、他のCDも入手してから聴き比べてみようかと思います。 こちらはまたお会いできた時に持参いたします。 |
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