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     オーディオにおける「質感」を考える
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投稿者 スレッド
管理人K
投稿日時: 2009/11/21 1:51
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
オーディオにおける「質感」を考える
先日、とあるオーディオ販売店にて凄い音を聴きました。

凄い音と言っても、決して「凄く良い音」ではなく、「凄く酷い音」です。

何が酷いって、「質感」というものが全く存在しないのです。
もしくは「恐ろしく電気的で金属的な質感」とも言えるかもしれません。

何しろ凄いのです。
ピアノはエレピに、アコギはエレキになってしまうのです。
しかし、エレピにもフェンダーローズのような素晴らしい音色を持つものもありますし、エレキギターにも名機は沢山あります。
エレピやエレキと言うのは失礼ですね。
いかにも電気的でメタリックな刺激音と言った方がいいでしょう。

実はこの販売店さんからはご好意で試聴室をACOUSTIC REVIVEのために一室提供してくれるとの事でセッティングに伺ったのです。
しかし、その試聴室にあったシステムこそが、電気的でメタリックな刺激音のシステム、しかもオールワンブランドだったのです。

なんとか電気的でメタリックな刺激音が取れないものかと、ルームチューンから始まり、電源、ケーブル、インシュレーター、その他全てのACOUSTIC REVIVE製品を駆使して取り組みましたが・・・。
幾分刺激成分が治まった程度で、電気的でメタリックな質感は変える事が出来ませんでした。

これまで癖の強い機材には何度となく接してきましたが、こんな酷いのは初めてです。
余りの酷さに途中で腹が立ってきました
これじゃうちのせいでこんな音だと思われちまうじゃねえか

非難を覚悟で言いますが、このメーカーの開発者の方、一体何を基準に音作りをされてるんですか?
全ての音楽をヘビメタにでもしたいんですか?
(しかしヘビメタにも好録音はありますし名盤もありますのでヘビメタにも失礼ですね)

更に言えばこのメーカーの製品、値段は決して安くはありませんし、しかも売れてるんだそうです。
買った方は音を聴かれて買われたんでしょうか?
もしもそうなら一体何が良くて買われたんでしょうか?

考えられるのは小音量でしか聴かない方が、この電気的でメタリックな刺激音によって、「高域が立ったように聴こえる」とか、
「高解像度に聴こえる」という事なのか?
もしくはデジタル系の異様なハイテンションな音を持ってして「駆動力が高い」「躍動感がある」などと履き違えてしまったのか?
ついでに言えばこの機材、質感の欠落だけではなく、位相特性も滅茶苦茶です。
奥行きなど全くなく、全ての音が威勢よく前に出てくるだけ。
前後表現や立体感など皆無、3次元的表現ゼロの完全2次元再生です。

いずれにしても私にはどうにも理解出来ない音です。
ACOUSTIC REVIVEが目指すのは自然でニュートラルな音色と質感です。
エネルギーや躍動感など必用なものは絶対に引かず、余計な付帯音や歪み、刺激成分を取り除き、ソースに記録された情報をありのままに引き出す事が生々しいリアリティに繋がるという信念の元に全ての製品を開発しています。
しかし、このような元々機材自体が電気的でメタリックな質感しか出せなければ弊社の製品を使ったところでどうにもなりません。

この事はこういった機材に限った話ではなく、ケーブルやアクセサリーにも言えます。
癖の強いものや、電気的、刺激的なもの、帯域バランスだけ激変するだけで質感が存在しないものなどを使われている環境において弊社の製品をお使い頂いても、効果が発揮されないばかりか、そういった粗を引き出して逆効果になってしまう事もあり得るからです。

かなり過激な投稿となってしまいましたが、これって非常に重大な問題だと思うのです。
そこで一度、会員の皆様にオーディオにおける「質感」についてお尋ねしたいと思います。
オーディオ再生における「質感再現」というものについて皆様のご意見をぜひともお聞かせ下さい。
スタビ
投稿日時: 2009/11/21 22:28
長老
登録日: 2008/2/17
居住地:
投稿: 1116
Re: オーディオにおける「質感」を考える
管理人Kさん

今晩は、スタビです。
お久ぶりになります。
また、先の日頃のメンテナンスでの投稿有り難う御座いました。
其方で投稿とも思ったのですが、順番が変わってしまいこのスレが後にいってしまう為、此方の投稿で失礼します。
また、THIS IS IT 2枚目の3曲素晴らしい物が有ります。
特に管理人Kさんも書いた3曲目のBeat itこのアカペラ最高のバランスです。あの立体感と定位は素晴らしい物が有ります。
2枚目の1・2曲も、出来上がりが良いと思うし私は好きです。


さて、質感ですか・・・。
難しい議題ですね。
音楽や音や声の質感此は、オーディオをやる上で一番大切なものだと思います。
この質感を解らないので有れば、オーディオは遣らない方が幸せかも知れません。

では何を持って良い音だと定義するか?
・自己満足な音。
・有名な評論家の評価が良い物を使用。
・金額が高い機器やアクセサリー使用。
・空想の音。
・名盤とされているソフト。
・売れている物を使用。
・生の音楽。

結構良い音の定義が解らず、有名な評論家が評価を良く着けた物が良い物といった感じで右ならえで評価がされて居る様に感じがとれます。また、オーディオ店で進められて、オーディオ店で良い音だと言えばその音が良い音と認識をしてしまう様にも感じます。

良く生音だ!
と言った言葉も良くききますが、生の音を聞いた経験の無い人でも生音だと判断してしまいます。生音も聞いたことが無い人が、判断出来るのでしょうか?
また、音楽に携わっている方でも、生音の区別を出来ない方も居ます。此は、おそらく空想の音が基準になって居る様に感じます。

音に何の基準も無いから

>考えられるのは小音量でしか聴かない方が、この電気的でメタリックな
>刺激音によって、「高域が立ったように聴こえる」とか、
>「高解像度に聴こえる」という事なのか?
>もしくはデジタル系の異様なハイテンションな音を持ってして
>「駆動力が高い」「躍動感がある」などと履き違えてしまったの>か?
>ついでに言えばこの機材、質感の欠落だけではなく、位相特性も>滅茶苦茶です。
>奥行きなど全くなく、全ての音が威勢よく前に出てくるだけ。
>後表現や立体感など皆無、3次元的表現ゼロの完全2次元再生で>す。


この様な内容でも、良い音だと判断をしている様に感じます。
何の基準も無いから、良いと判断するしか無いなかも知れません。
使用する側も、作る側もオーディオで再生される本当に良い音を聞いたことが無いのが問題なのかも知れません。

私には、文章で良い音の定義を書くのは難しくて書けませんが、マイクなどを通さず生で聴いた音楽や音や声や空間の諸々の質感を基準にして音を判断して、自分勝手に解釈せず、いかにその音にシステムから出る音楽を近づけるかが良い音の定義としています。
当然ながら、判断をするときに使用するソフトも質感が良い物でなくて成り立たない事では有りますが・・・。

良い音を出せば努力次第で、大げさかも知れませんがオーディオで生音さえも越える良い空間を出すことが可能な物です。

旨くまとめる事が出来ませんが・・・。

皆さん音の基準は有りますか?
是非投稿を・・・。
管理人K
投稿日時: 2009/11/22 1:08
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: オーディオにおける「質感」を考える
スタビさん、こんばんわ。
元気になられたようでなによりです。

真摯なご意見誠にありがとうございます。

>音楽や音や声の質感此は、オーディオをやる上で一番大切なものだと思います。
>この質感を解らないので有れば、オーディオは遣らない方が幸せかも知れません。

う〜ん、どうなんでしょう?
どんなに質感が悪くても(質感が存在していなくても)ご本人が満足していればオーディオという趣味自体は成り立ちますからね。
もっとも質感がなく電気的でメタリックで刺激的な音を出している行為はオーディオ自体に興味のない人様、他人様を納得させる事など出来ませんし、オーディオ自体に偏見を持つような方には「それみたことか」と格好の餌食になってしまうでしょうから同じオーディオ人としては迷惑極まりない行為とは言えると思います。

そもそもオーディオにおける「質感」という言葉自体が理解出来ない方もおられるかもしれません。
少なくとも今回のような機材を提供するメーカーの開発者やそれを好んで使われる方には理解出来ないでしょう。
きっと一体何を言っているのかすら理解出来ないでしょうね。

また、オーディオ自体が「生に近い質感や音色を出す事」がそもそも不可能だと思っている方も案外多いような気もします。
「生に近い質感や音色を出す事」は確かに簡単な事ではありませんが決して不可能ではありません。
可能にする、もしくは近付ける手法として、一つだけ断言出来るのはACOUSTIC REVIVEのケーブルやアクセサリーをシステムの上流(前段)からお使い頂く事です。
そして色付けや癖の強いケーブルやアクセサリーを上流から排除して下さい。
この手法を採られて生の質感や音色に近付くクオリティUPが実現されなかった場合はお買い上げ頂いた製品をお返し下さい。
全額返金させて頂きます。

※注 但し、前記のような極端に質感の悪いシステムご使用の方は除きます。

せっかくオーディオを始められたのですから、ぜひオーディオシステムで生に近い質感が出るという快感を感じて頂きたいと願っています。

オーディオやりながら電気的な質感や音色しか体験出来ていないのは、、、

もったいない。
ユーハル
投稿日時: 2009/11/22 1:41
長老
登録日: 2009/11/6
居住地: 愛知県
投稿: 223
Re: オーディオにおける「質感」を考える
管理人Kさん スタビさん こんばんは。

今回のモニター応募をきっかけに入会させていだきましたユーハルと申します。
こちらの掲示板は参考になることが多く、今後も活用させていただこうと考えております。
徐々にですが投稿にも参加したいと思っておりますので、よろしくお願いします。

この世界には、ケーブルなどアクセサリーでは音は変わらないと騒いでいる人達や、変化が分からない人たちもいます。
私も最近までは、音は変わらないと考えて居ました。
でも確かに変わるのです、でもこの変化が分からない人も居ます。
この世界は、かなり不思議な世界だと思います。

質感についても人それぞれ感じ方が違う物だと思います。
メタリックな音が良いと感じる方には、もうそれはどうしようも無いと思います。

又は、数値などで表現できない質感は、スタビさんが言われるように音に基準も無いので、良い音を聞いたことが無い人が誤った判断をしているようにも思います。
私も偉そうに人のことは言えないですが・・・。

単純ですが、私は付帯音の無さと立体感を基準に判断しています。

まだまだこの世界が良く分かっていない私が勝手な事を言わせていただきました。
ピースケ
投稿日時: 2009/11/22 14:09
半人前
登録日: 2009/9/8
居住地:
投稿: 30
Re: オーディオにおける「質感」を考える
こんにちは。ピースケです

オーディオにおける「質感」、というか自分にとってよい音がどのようなものか意見を投稿したいと思います。

コンサートといってもクラシックなどアコースティックなものもあればロックなどの音を増幅して聴かせるものもあったりするので、多少は音楽のジャンルによってすみわけがあってもよいのかなと思います。
しかし基本は低域がありその上に中域、高域がバランスよく乗ることで心地よい音が出るのではないかと思います。

私の好みでいえばバイオリンのボーイングが始まって音が出る直前の空気の震えを感じたりする臨場感というか空気感とでもいうのでしょうか、またオーディオを聴いていて目の前に楽器の形が浮かんでくるような感じ(すごく抽象的ですが。)がよい音で、その再生には中低域の充実が必要不可欠であると思っています。 

比較試聴用で借りたアコリバタップの威力には正直驚かされました。
他社の製品をいくつか使いましたが、透明感が増したり、音が引き締まったり、それぞれよさはあったのですが、残念ながら中が抜けているものばかりでした。
どうしても中域の厚みに欠け、生の音とはかけ離れたものでした。空気が震える感じや静けさなど、臨場感を出すにはどうしても中域から低域の音の充実感が必要だと思います。アコリバの製品はそのあたりの音域が非常に優れていて(なぜかデジタルケーブルや電源ケーブルでも同様の効果があるのが不思議なのですが。)なおかつ音が死なずに生き生きと鳴ってくれます。
ただ思うに様々な製品を比較試聴して初めて気づいたのであって、オーディオ初心者であれば、きれいな高音の伸びや低域の音が出ていればビックリして、それだけでよしとしてしまうかもしれない気がします。
シングルコアケーブルの覧で管理人さんが投稿されていましたが、店員さんがそれでは駄目ですね。
店員として商品をすすめるのであれば、責任を持って仕事してくれ!という感じですね。管理人さんのようにオーディオ界全体のことを考えて製品を開発している方にとってはゆゆしき事態と感じられたのではないでしょうか。

オーディオにおける「質感」ということで主観的な意見を書きました。音楽を聴くことが目的ではあるのですが、自分の思う方向に音を変えていく楽しみもまた、オーディオの醍醐味ですかね。
やまちゃん先生
投稿日時: 2009/11/22 16:22
一人前
登録日: 2008/6/26
居住地:
投稿: 86
Re: オーディオにおける「質感」を考える
管理人K様、皆様

ご無沙汰しております。

今回とても難しい内容になっていますね。
私は音に対してもオーディオに対してもかなり素人の部類ですので、あまり難しいことは言えませんが、私なりの感じ方を書かせてください。

以前K様にお会いしたときには申し上げたことがありましたが、私は高校時代に吹奏楽をしておりました。
もちろん、その部はさほど強いわけでもないのでものすごく上手な高校とは較べようもありませんが、実際に生の楽器の音に触れていると「心が落ち着く」ような感じになるものです。

大学生のときも、たまたま大学の学祭でベートーヴェンの交響曲第8番の生演奏を初めて聞き、「心がビリビリと震える」ような感じを受けました。

結局自分がオーディオに求めるものはこの「心」に作用してくれる音なんだと思います。
ipodなどでは感じることはなく(好きな音楽は楽しく聞けますが、「心」には響きません)、自分のシステムもこのような感覚になることはあまり多くないのですが、以前K様のシステムを聞かせていただいたときは「心」の震えが止まりませんでした。

今はデジタル化のためかきっかりしている音(他の板にある「ドンシャリ」のようなもの?)がしっかりしている音のような感じになっているのかもしれませんが、これって「心」を動かすことはないと思います。

難しいことを書こうとしてグダグダになってしまいましたが、ただ音をハッキリさせるのではなく、楽器による強弱の違いや音の鋭さ(楽器によってはまろやかな音が本当の音であるものもあるので)などを忠実に表現できているシステムの音が音楽の「質感」を忠実に再現しているのではないでしょうか。
このような音に触れたときはどのような音楽でも心豊かに音楽を聴き続けることができると思います。

ということで、駄文・長文失礼いたしました
Spencer
投稿日時: 2009/11/22 22:39
一人前
登録日: 2008/3/31
居住地:
投稿: 128
Re: オーディオにおける「質感」を考える
Spencerですみなさんこんばんは。

自分は質感を持った音を聴くとゾクッとします。
それと変わっているかもしれませんが口の中に何だか滑らかなものを感じます。

高いお金をだして完全2次元再生では、安いコンポで割り切ったほうがずっとマシですね。

客に主観的なものが無い場合、営業的な店員にとっては都合の良いお客になるのかもしれません。仮にドギツイ高音がする機材をそのお客が聴いたとしても機材がブランドでしかも高価であればあるほど、店員が高解像度で情報量が多いのだとか適当なことを言えば、おそらくそのように受け止めてしまう。まして雑誌で高い評価をうけてたりすると余計に。音を感じ取って頭で聴くような事を知らないお客なら高域と低音が出てれば、そのほかの判断基準がないわけですから店員も製作者もやりやすいでしょうね。
仮に確かな耳を持つ店員がこのような機材を薦めるのだとしたら
お客をなめているし、買い替えを見込んで売る。
あくまで営業を行っているだけです。そいう店やメーカは最悪ですね。












管理人K
投稿日時: 2009/11/23 16:19
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: オーディオにおける「質感」を考える
ユーハルさん初めまして。

ご投稿誠にありがとうございます。

>この世界には、ケーブルなどアクセサリーでは音は変わらないと騒いでいる人達や、変化が分からない人たちもいます。

仰る通りですね。
ケーブルやアクセサリーで音が変らない。
そう断言してしまうのが凄いと思いますね(苦笑)
しかも、その音の違いが判らないという事を偉そに騒ぎ立てる訳ですから滑稽極まりないですね。
それって自分の感性のなさや耳の悪さを自慢してるようなものですからね。

こういった方達は一体何を持ってしてオーディオを調整するんでしょうか?
スピーカーの位置決め?(あえてセッティングとは言いません)もしくは機材の組み合わせだけ?

機材の音質の違いはあるけど、ケーブルやアクセサリーでは音は変らないという方もおられますね。
しかし、こういった方に限って何故機材によって音質差が発生するかの説明が出来ません。
せいぜい回路設計が違うからとか、真空管とトランジスタの違いだからくらいしか説明出来ません。
回路設計が同じあっても、内部配線や基盤の引き回し方や配線パターンの違いだけでも音質が激変する事をこのような方々は知らないのでしょうか?

更には機材内部のパーツや配線材では音は変るが、ケーブルやアクセサリーでは音は変らないという変わり者(笑)もいます。
こういう方は同じスペックでもどこどこのコンデンサーや抵抗は音がいいとか言いますが、何故メーカーの違いで音が違うのかを説明出来ません。
方式や素材によって当然音が変る訳ですが、こういった方の中には同じスペックでも精度が違うから音が変るんだと言い張る方もいたりします。

一番愚かなのは、デジタルでは音が変らないという連中でしょうね。
大まかな符号表示でしかない0、1のバイナリデータが同じあれば音は同じであるなどと、CD創設期にデジタルは音は変らないなどとほざいたお馬鹿な設計者と同じレベルの石器人のような連中がいまだにいる事にも呆れ果てます。

>この世界は、かなり不思議な世界だと思います。
>数値などで表現できない質感は、

確かにオーディオは不思議な事だらけです。
数値で出ない(出し様がない)のに音としては激変するものも少なくありません。
おそらくそれは、人間の耳がいかなる優秀な計測器よりも優れているかの証明以外の何物でもないと思います。
元々音楽自体が人間の感性に訴えかけるために作られたものです。
音楽を聴くという行為は感性で感じ取るという事です。
どのような計測器を使おうと音楽の本質などが見えてくる事がないのとオーディオは同じだと思います。

もっとも計測によって音との因果関係が何となく見えてくる場合もあります。
弊社が行った各金属の振動減衰特性などはその一つでしょう。
また弊社のアクセサリーはどれを使っても周波数特性などを計測すると明らかに違いが出ます(RD-3のデータなどをご参照下さい)
しかしその周波数特性の変化自体を音の良し悪しと決め付ける事は出来ません。
最終的に音の良し悪しを決めるのは人間の耳ですから。


>メタリックな音が良いと感じる方には、もうそれはどうしようも無いと思います。

メタリックな音が好きならそれは確かに仕方ないのですが、一般的に多くの方はそういった音を嫌うでしょうね。
増してクラシックや女性ヴォーカルなどをメタリックな音で聴きたいという人は皆無でしょう。
今回、話題に出した販売店は大型モールの中にあるお店で、オーディオを体験した事のない人や、久々にオーディオを再開してみようと思うお父さんなどが気軽にオーディオに接する事が出来る貴重な環境のお店さんです。
だからこそ、こういったメタリックで電気的な音でデモンストレーションして欲しくないのです。
最新の高額なオーディオ装置がこのようなメタリックで電気的、刺激的な音しか出ないと思われたら、誰一人オーディオをやってみようなどと思う人は出てこないでしょうから。
そういう意味で腹が立ちますし、迷惑極まりないと思うのです。


>単純ですが、私は付帯音の無さと立体感を基準に判断しています。

とても大切な事ですし、そういった判断基準をお持ちであれば特に問題は発生しないと思いますよ。

オーディオマニアの中には、付帯音を「情報量」とか「倍音成分」
「空気感」などと履き違えている人も多く見られます。
先日お会いした寺島靖国さんなんかもその一人でしょう。
もっともその付帯音や雑身などがオーディオ再生における「雰囲気」を醸し出すという点では否定はしません。
しかし付帯音は多過ぎれば雰囲気どころか音楽再生の邪魔にしかなりませんし、終いには刺激音や歪みに繋がってしまいます。

音楽や演奏の大切な部分をマスキングしてしまうような付帯音は取り去るのが一番だと弊社は考えます。
付帯音や歪み、ノイズなど余計なものを取り去った先に本来演奏者が伝えたい意図などが見えてくる感動。
生を彷彿とさせるような楽器や声の質感を聴く快感。

せっかくオーディオを始めたのならば、こういった感動や快感をぜひ体験してもらいたいのです。
それは決して不可能な事ではないのですから。
管理人K
投稿日時: 2009/11/23 17:33
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: オーディオにおける「質感」を考える
ピースケさん、初めまして。

先日のオーディオアクセサリー大試聴会in秋葉原にお越し頂いたそうで誠にありがとうございました。

ご投稿誠にありがとうございます。

>多少は音楽のジャンルによってすみわけがあってもよいのかなと思います。

「何々向き」みたいなものは多かれ少なかれ存在するとは思います。
例えばROCKを聴くなら多少テンションが高くてエネルギーがあってとか、古いJAZZを聴くならば雑身を取り過ぎないで雰囲気重視で行くとか...。
しかし基本は余計なノイズや付帯音、歪みを取ってやり、必用なエネルギーや躍動感などを引き出す方向でチューニングしてあげれば
全ての音楽ジャンルで過不足なくオールマイティに楽しめるものだと思います。
ROCKのPAを通したライヴ音源などにしても、余計なノイズや付帯音、歪みがない方がより会場の空気感やライヴ感なども生々しく再現されますからね。

私はクラシックの演奏会やJAZZのコンサートの他に、ROCKのライヴもよく行くのですが、下手なPA屋や劣悪なPA装置ではROCKにおいても聴くに耐えない状況になる事も少なくありません。
オーディオにおけるメタリックで電気的、刺激的な音というのはこれに通じるような気がします。

>残念ながら中が抜けているものばかりでした。

音楽再生における最も重要な帯域は中域だという意識が欠けているんじゃないかと感じる音作りをしているオーディオメーカーは少なくありませんね。
やたらと周波数の両端ばかりを広げて殊更ワイドレンジを強調しようとして肝心な中域がごっそり抜けてしまって、音楽を聴いてもちっとも心地よくないばかりか苦痛にしか聴こえない音作りをしているメーカーは多いと思います。

その反面で、中域から中低域あたりを意識的に持ち上げてあえてカマボコ型のナローレンジにして粗を目立たせなくする音作りをするメーカーもあったりします。
一時期(今は少々傾向が変りましたが)のスコットランドの某メーカーなどがそうでしたね。
いわゆる中抜けでドンシャリの粗ばかり目立つハイエンド製品に嫌気がさした人達にこの音は余りに聴きやすく、これこそ俺が求めていたのはこの音だ〜!などとはまってしまった方も少なくないようです。
機材だけでなく、ノイズカットトランスなどにはまる方も同様の事が言えますね。
トランスはノイズはある程度カットしてくれますが、本来の電源エネルギーは減衰し、立ち上がりや立下り、切れなどが鈍り、音のスケールが萎縮してしまうものが殆どです。
そして何よりも「トランス自体の音」が付いてしまいます。
おおよその傾向としてトランス自体の音とは、切れのない中域から中低域にかけて膨らんだものになります。
ですのでそういった音作りの機材同様、粗が目立たず総じて聴きやすい音調になりますが、それが無難(もしくは厚みのある音などと履き違える)だと割り切ってしまう方が多いようです。

しかし、こういった音作りでは真の空気感や凄み、リアリティなどは引き出す事が出来ません。
真のリアリティを引き出すには、ノイズや付帯音、歪みがなく、ある意味フラットでワイドレンジな環境が必用だと思います。
フラットといっても、薄っぺらい平坦な音ではなくて、全ての帯域が厚みがあり充実しているのが理想です。

そういった音になった時、初めてリアルで自然な「質感」も再現出来るのだと思います。
またそれはACOUSTIC REVIVE製品を正しく使った先に必ず出てくる事を保障致します。




管理人K
投稿日時: 2009/11/23 18:27
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1907
Re: オーディオにおける「質感」を考える
すみません追加です。

>店員さんがそれでは駄目ですね。
>店員として商品をすすめるのであれば、責任を持って仕事してくれ!という感じですね。

まったく仰る通りですが、店員に限らずオーディオ評論家と呼ばれる方の中にも同様のドンシャリしか判断出来ない方が数名おられるのだから仕方ないのかもしれません。

以前にO社の社長さんがこんな事を言っていました。

「××の評論は一般的な素人のオーディオマニアと同じレベルだから指示されるんだよ。ドンシャリってのはそれだけ素人にも判り易いって事」

だそうです
確かにそうかもしれませんが...。

また、

「これが正しい音なんて言ったところで、ちゃんと判るマニアなんかいねえよ。だからうちは色々バリエーション増やしてマニアに勝手に選ばせる」

とも

更にはオーディオアクセサリー大試聴会in秋葉原の打ち合わせ時には、

「無意味に高額な製品は駄目で洗濯ばさみとか安いケーブルで充分と書いてくれる庶民感覚の××さんをうちは指示する」

とまで

世の中、無意味に高額な製品ばかりじゃないんですけど...(苦笑)
高額になるのは質感やクオリティを求めるためにそれなりの素材を使ってるからで、××やあんたがそれを聴き取る感性がないだけだって

好みは別として、本当に正しい方向性を示す必要性や責任がオーディオメーカーや業界に携わる人間にはあると思います。
嘘の情報に振り回されて、自分が求める方向とは別方向の酷い音を高額な金額を叩いて購入してしまった方は多いはずです。
本当の情報がないために、本来自分が求める心地良い音を知る事が出来ず(体験出来ずに)騙され続けて、オーディオは所詮こんな程度と諦めてオーディオ自体を止めてしまう事にでもなったら、それこそ悲劇です。
実際、そうやってオーディオを止めて行った方は多いですし、これ以上被害者が出ないためにも、正しい情報を発信して行く必要がオーディオ業界関係者には求められているはずです。
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