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     LAN-QUADRANT-Triple Cを導入、ただしムズカシイことがいろいろ
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メリメロ
投稿日時: 2022/10/19 17:37
半人前
登録日: 2019/5/14
居住地:
投稿: 38
LAN-QUADRANT-Triple Cを導入、ただしムズカシイことがいろいろ
メリメロです。

ネット配信の世界には疎い人間なのですが、最近Amazon Music Unlimitedのお試しをやってみて、ハイレゾにあたるUltra HDの充実ぶりに驚かされました。

ネット環境の改善は以前からのテーマでしたが、どこから手をつけたらよいのかわからないまま時間が過ぎてゆきました。思い切って、手始めにLAN-QUADRANT-Triple Cをお借りしてみました。

我が家は、ネットのほか、電話も、TVもFMも全部SoftBank光に頼ってます。LANケーブルを使っているのは、ONUとWifiルーターのあいだ(1m)一箇所だけ、あとはWifiです。

さっそくLANケーブルを入れ替えて、Mac miniをメインシステムにつないでAmazon Musicを中心に聴きました。この環境で、しかも聴力低下に悩む年金生活者が、LAN-QUADRANT-Triple C導入など身の程知らずという気がしないわけでもありませんでしたが、一緒に聴いた妻(ネット配信の愛用者で、物理的聴力の点では、ぼくなんか比べものにならないくらい鋭いひと)がこれで行きましょう、とアッサリ決断をくだしました。

ここからは、その後いろいろムズカシイことがあったというお話しも含めて。

Acoustic ReviveのLANケーブル三種類については比較視聴されている方も多く、とくにLAN-QUADRANT-Triple Cのズバ抜けた性能についての詳しいレビューもあります。ですから、これをつないだ途端にスゴイことになるのではという先入見がありました。でも我が家の場合だと、最初のうちは、腑に落ちないことばかり、導入してから三週間経った最近になってようやく安定し、そのスゴさがわかってきたところです。

以下は、オーディオ的というよりも、かなり主観的な印象になってしまいますが。

今回はピアノを中心に聴いてみました。この秋メルニコフのリサイタルに行く予定なので、演奏曲目のひとつになっているドビュッシーの前奏曲集をいろんな演奏で聴いてみました。なかでも、師弟関係にあるリュビモフとメルニコフ本人のものが抜群に面白かったです。両方ともCD(ECM2012年およびHarmonia Mundi2018年)は聴いていましたが、Amazon MusicだとリュビモフもメルニコフもUltra HD(前者は24bit44.1kh、後者は24bit96kh)です。

メルニコフが弾いているのはエラール(1885年)、リュビモフは前奏曲集第一巻がベヒシュタイン(1925年)、第二巻はスタインウェイ(1913年)を使ってます、いわゆるヴィンテージ・ピアノでの演奏です。

確かに軽い音に聞こえるときもありますが、「西風が見たもの」(リュビモフ)、「花火」(両者とも)などは力感、スピード感の点で迫力満点です。持続的なピアノ弦の唸り音が随所に聞こえ、普段よりもテクスチャーがくっきり浮き上がるように思われるのもこれらのピアノの特徴といえそうです。

聴感上の特徴としては、すべての音が明快に聴こえてきて、でもデジタル的な精彩感とはちがって、音に芯があり、フォルテシモになるときの音の上がりなども鋭くドキッとします。また音が太く力強いのはアナログ的とも思えます。部屋が実際以上にひろく感じられ、また響きの密度が濃いので、耳元すぐそばに迫るようです。いわゆる音が前に出るというともちょっと違う感じです。

ドビュッシーの前奏曲集は半分以上はピアニシモの世界ですが、そのピアニシモの微妙な動きがこれまでと段違いに生彩をおびて聞こえるのも印象的でした。背後の静寂が深いせいもありそうです。CDもしくはflacファイルで聴いていたときよりもずっと臨場感があります。

不思議といえば不思議です。DACにいたるまでは、ペラペラのプラスチック製ONUやWifiルーター、あとはオーディオ装置でもなんでもないフツーのMac miniというわけで、ノイズ出しまくりのはずのデジタル機器から送り出される音なのですから。

この夏のことですが、虎ノ門にあるベーゼンドルファーのスタジオB-techで友人がシリーズ・コンサート(25名限定)を企画するというので、聴きに出かけました。若い作曲家が自作を含め、インペリアル(最低弦を9鍵分拡張しているモデルです)で難曲を弾きまくる贅沢な会でしたが、リゲティの練習曲で、最低音と最高音をペダルを踏みっぱなしでトリル音を持続させ、トレモロの音の波が何層にもかさなりあい、深くひろがりがある響きにふくれあがるさまは圧倒的でした。

とても家では再現できないピアノの響きですが、Ultra HDで、あるいは本当の主役というべきLAN-QUADRANT-Triple Cを通して、リュビモフやメルニコフを聴いていると、ベーゼンドルファーの濃厚な響きとはまったく異なるヴィンテージ・ピアノ独特の響きであるはずなのに、B-tech(たぶんうちの部屋の倍くらいのひろさの空間)での音響体験に重なりました。

ほかにもベロフ、ミケランジェリ、ツィマーマンなど、アルバムのリリースと同時期に聴き、思い入れが深い演奏を少しばかり聴いてみましたが、B-techでの音響体験を彷彿とさせるところまではゆきません。ピアニストの技量も、また使われているスタインウェイも究極のものであるはずなのですが。逆に言うと、リュビモフやメルニコフの場合、弦の張りもゆるそうなヴィンテージ・ピアノから、なんであんなにワイルドな表現(動きの良いスポーツカーみたいです)が生まれるのか不思議です。

ついでにグレン・グールドが弾くバッハのインヴェンションとシンフォニアもAmazon Musicで聴いてみました。Ultra HDです。大昔、高校生の頃、毎日のようにこのLPを聴き、楽譜にはない装飾音や、ノンレガート奏法を真似して弾くという、生意気なことをしていた時期がありました。グールドが弾いているのはスタインウェイCD318(確かそんな名前のモデル)という変なピアノで、ある音域でハンマーが不規則に動き、喉にひっかかるような音が出るのはこちらの肉体的記憶に刻まれています。久しぶりにその演奏を聴いてみたら、スタインウェイCD318が目の前におかれ、手を伸ばせば、鍵盤に触れることができるような不思議な感覚がありました、聴覚的という以上に触覚的な感覚です。1960年代半ばの古い録音ですが、これは意外でした。LP、CD、flacファイル再生では、そこまで感じたことはありませんでした。

リュビモフやメルニコフやグールドが弾くピアノ(つまり個体としての楽器のことですが)は性格俳優のようなもので、その楽器にしかない独特の響きがあります。そして彼らのピアノは、大ホールで聴くよりは、小さなスタジオ、あるいは自分の部屋などの小空間で聴くほうがふさわしいような気もします。そんな響きをちゃんと聴きとどけるには、どうしてもハイレゾの世界にゆかざるをえず、LANケーブルの交換はそのための一番の近道だというのが今回の実感です。

最後に、表題にある「ムズカシイこと」についてです。
ひとつは出音が落ち着くまで三週間くらい、そのあいだは疑心暗鬼の連続でした。時間帯によっても出音が異なるように思えたりもしました。Wifiがいけないのかもしれません。よくわからない世界です。対策として、LANターミネーターで空いていた箇所を埋め、ONU、Wifiルーターの電源周りを改善、ONUにはTB38-Hをあてがい、そのほか各機器の足回りに手持ちのもの(RKI-5005やRIQ-5010、そのほかKANADE、Krynaなど)入れ替えて使い、ようやく安定し始めました。あるいは単にエージングに三週間くらい必要だったということなのかもしれません。仕上げにLANアイソレーターの二個目をWifiルーター側にもつけました(一個目はすでにONU側につけてありました)が、これは相当効果がありました。

Amazon Musicとの付き合い方にもムズカシイことがあると思いました。お気に入りのカザルス四重奏団が弾くベートーヴェン作品18の5(Harmonia Mundi2020年)は、このうえなくエレガントな演奏で、Ultra HDで聴くとさらに輪をかけてエレガントに聞こえ、うっとりと最後まで聴いてしまいます。これに対して、たまたま聴く気になったアルバン・ベルク四重奏団による同じ曲の演奏(EMI1981年)は、なんとも痩せこけた音の響きに拍子抜けし(これはHDですが)、最後まで聴く気になれませんでした。あれほど大きな功績を残した演奏者たちなのに気の毒に思えました。LPのほうが音がよいので、これはリマスターなどのプロセスを経て、倍音成分にあたる部分が洗い流されてしまったのではないかと疑いました。

そのほかには、Amazon Musicだと、曲情報がほとんど得られず、リュビモフやメルニコフやグールドがどんなピアノを使っているのかわかりません。この種の情報は単なるモノガタリではないはずですが。

というわけで、いろいろありますが、でも一段落してみると、これまでほとんどその存在も知らなかった光アイソレーションとか、ストリーマーなどが気になり始めました。

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