みなさんこんにちは、PAKAです。

今回、スピーカーのインシュレーターとして、ヒッコリー材と水晶を組み合わせた試作品の複合インシュレーターを製作していただいたので、その感想を投稿しようと思います。

以前よりAcoustic Reviveの製品は多く使用してきましたが、スピーカーのインシュレーターについては、我が家の設置環境において既製品のRIQ-5010ではどうしても高さが足りず、ホームセンターなどで売っている木材から他社の発売している色々なインシュレーターまで試してみて、その中でも最も音質的に好みであった大阪のIというオーディオショップのブランドが販売しているマグネシウム素材でできた金属製のインシュレーターを使用していました。

今までのインシュレーターでの設置状況の写真です。




















このインシュレーターは色々な物を使用してきた中で、高域〜低域までよく伸びていて、低域は量感と瞬発力が両立し、高域はシャープながら柔らかさも感じられるというもので、大変高性能な物であると思います。
ただ、全く不満がないというわけではなく中域付近の無機質さが目立ち、ボーカルなどはどうしてもハスキーさがつきまとい、潤い感やしっとりとした表現は苦手で、少し薄めの音質傾向でした。
今までは我が家のシステム構成の音質傾向が、若干低域が緩めであったので、それを締めるのには大変効果的でしたが、システムのクォリティが上がり、バランスが整ってくるにつれてどうしてもアラが際立ってきて気になるようになってきました。
管理人K様とのメールでのやりとりで何気なくそういう話題が出た際に、「では作ってみましょう」と言っていただき、この度試作品が完成した次第です。
いつもながら前置きが長くなりましたが、到着した試作品のインシュレーターの写真を撮ってみました。

ヒッコリー材のインシュレーターに、RIQ-5010を収めることができる1mmの深さの溝が彫られています。
写真ではわかりづらいかも知れませんが、仕上げもとてもキレイです。




















溝にRIQ-5010を置いて使用します。




















早速マグネシウムのインシュレーターから変更してみました。




















肝心の音質についてですが、現在セッティングの変更など細かい調整をしているので、近日中にまとめて投稿しようと思います。
とりあえず本日は、セッティングの変更をしないといけなくなる程、再生音に大きく影響があったという投稿に留めさせていただこうと思いますが、大変高いポテンシャルを秘めたインシュレーターであるのは間違いないということだけは付け加えさせていただきます。

みなさんこんばんは、PAKAです。
試作品のヒッコリー材＋水晶の複合インシュレーターを使用して2週間経ち、ある程度のセッティングも決まりましたので音質についての感想を投稿させていただこうと思います。

到着した初日は、まず今までのインシュレーターとそのまま差し替えて試聴してみました。
それまでのインシュレーターの音質と比較すると、音の密度感が上がりすぎて、押し出し感や力感が強調されてしまい、全体的なバランスが崩れてしまいました。
スケール感のある、ゆったりとした明らかな低域寄りの音質傾向で、強すぎる低域に高域の情報がマスキングされてしまっている印象です。
しかし、あまり低域の激しくない弦楽などを聴いてみると、以前に比べ艶やかさや滑らかさ、高い音域でのピーク感の無さなど、今まででは表現できなかった部分が多く聴き取れ、大きな可能性は感じました。
そこで経験上、高低のバランス調整にはスピーカーのセッティング変更が最も基本的で効果があると思っていますので、久しぶりにスピーカーのセッティングに手を入れてみようと思い、何日かに分けて、休みの日にカットアンドトライで少しずつ調整してみました。
やったことと言えば、スピーカーの間隔や振り角度の調整、後ろの壁との距離をとる為、スピーカーを少し前に出したくらいです。
これだけでも、初日の音質傾向とは大きく変化し、以前のインシュレーターでの不満点であった、中域付近の無機質感や潤い感不足などもに有機的な厚みが加わり、初日の不安要素であった低域の強調感は解消でき、キレや瞬発力も満足のいくレベルまで調整できたと思います。
今回のインシュレーターは、試作品なので製品化する可能性は低いかもしれませんが、ヒッコリーと水晶の組み合わせはかなり効果的であることは間違いないと思います。
今後の新製品に、この組み合わせの物が発売されるのを期待したいと思いました。
今回は、久しぶりに試行錯誤しながらのセッティング変更で音質の変化を楽しませていただき、また良い勉強になりました。
今後もカットアンドトライで更に良いセッティングを見つけていきたいと思います。

PAKAさん　こんにちは。

RANZANです。

今回のこのようなアコリバ試作品ヒッコリー材での台座と、
RIQ-5010を使ってのインシュレーター、これはPAKAさん独自の
アイデアだったのでしょうか。写真を見る限り、収まりもきれいで
安定感が抜群ですね。それに比較するとマグネシウム材はやはり高音質向上には
適さないということが、聴き比べると自ずと分かるのではないでしょうか。
PAKAさんのオーディオへの熱心に試行錯誤されている様子等、その思いが
見て取れるようです。

＞今回のインシュレーターは、試作品なので製品化する可能性は低いかも
＞しれませんが、ヒッコリーと水晶の組み合わせはかなり効果的であることは
＞間違いないと思います。
＞今後の新製品に、この組み合わせの物が発売されるのを期待したいと
＞思いました。

実際にこの試作品インシュレーターは試聴していないので、何ともいえませんが、
アイデア的にも素晴らしく、私も一度使ってみたくなるのです。
おっしゃるように、ヒッコリーとRIQ-5010の絶妙な組み合わせ、今後
各機器への導入で、マニアの熱い要望の期待に応えることができ、
そして高音質向上に繋がるのではないでしょうか。
そうなれば、ぜひ発売されることを期待したいですね。

RANZANさん

ご無沙汰しております、PAKAです。
ずっとレスをいただいていたのを見逃しており、お返事が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。

このヒッコリー材＋RIQ-5010の複合インシュレーターのアイデアは管理人K様で、私は当初高さのあるRIQ-5010を使用してスピーカーのインシュレーターとして使用できればなぁ、と考えておりました。
ヒッコリー材で高さを稼ぎつつ、ヒッコリー材の豊かで躍動感のある音質傾向に併せて、RIQ-5010の水晶特有の落ち着きのある滑らかな質感も加味され、特に低域のスケール感が顕著に向上しました。

自分では思いもつかないアイデアで素晴らしいインシュレーターを製作していただき、これからも大切に使用していくつもりです。
試作品なので製品化するのは難しいかもしれませんが、もしそのような機会があれば是非お薦めしたい大変質感の高いインシュレーターであると思います。