管理人様　こんばんは。

B&W Signature Diamondの投稿、大変興味深く読ませて頂きました。

ケミさん、初めまして＆導入おめでとうございます。

知人から聞く話や雑誌記事内容以上に凄いスピーカーだったということが判る詳しい内容でした。
一度は聴いておきたいスピーカーですね。
自分で所有できたら最高ですが（汗
スピーカーをはじめ他の機器も素晴らしい物をお使いですね。
それらをアコリバで固めているとあれば鬼に金棒ですよ！！
ケミさんの素晴らしい努力にも感動です。

さて、本題からそれてしまいましたがスピーカーのセッティングについて書かれていたことについてのお話です。

＞この音離れの良さとスムーズな音場の広がりは私がAVALONのDiamondにおけるシステムで徹底的に追い込んだ先に出た音に近いものがあると感じました。
しかも、フェア会場のポン置きでです…。

＞スピーカーの位置や振り角度を調整して更に追い込んだ先に出てきた音は正に別次元。

スピーカーの形状や特性の違いでこんなに違いが出るのかと驚きました。それともAVALONのDiamondはセッティングが難しいのでしょうか？
ポン置きでも凄い音が出るSignature Diamondですら追い込んで更に別次元もっていけたようですが、そこも簡単に行けてしまうものですか？

＞スピーカーの存在を全く意識させない圧倒的な音離れとこのサイズのスピーカーが鳴ってるとは思えない左右の広がり、奥行き共に巨大な音場。

スピーカーを感じない音離れ、上下左右への広がり、更に奥行きや立体的な定位はスピーカーをセッティングする上での重要項目ですね。スピーカー自体の特性も考慮しなければいけないでしょうが、基本的にやらなければいけない事、またやってはいけない事など俗に言うセオリーはあるのでしょうか？？

最近スピーカーのセッティングについていろいろ悩み考えていたので何か参考になるお言葉を頂戴できればと思い書かせていただきました。
システムをトータルで追い込んでこそ見えてくるもの（音）だとは思いますが、スピーカーセッティングについてアドバイスお願いします。

TAKUMIさん、こんばんわ。

スピーカーのセッティングや、そのセオリーなどに付いては最近は雑誌等でもすっかりやらなくなってしまったので、TAKUMIさんのように悩んだり疑問を感じている方も多いかと思います。
また、独りよがりのスピーカーセッティング法の情報が数多く発信されていますので、余計に混乱されてしまっている方もおられるでしょう。

ブックシェルフ型スピーカーは床から浮かして使うとか、壁からある程度離すとかの最低限のセオリーはご存知かと思いますが、このセオリーさえも無視して得意気になっている人間まで存在するのには呆れるばかりです。

まず、スピーカーの部屋に対する置き位置や振り角度などですが、
それぞれのスピーカーや部屋の環境、システム構成などによってかなり変わってきます。
一概に２等辺三角形が良いとか、４５度がいいとか、正面向きが良いとかの問題ではないのです。

スピーカーはその構造やユニット構成、ユニットの音波放射パターンなどの違いによって、ベストな振り角度が決まってきます。
更に、部屋の環境やシステム構成によっても微調整が必要となりますが、おおよそはスピーカーの構造やユニット構成、音波放射パターンでもって決まると言っても過言ではないでしょう。

ちなみに今回話題に出たAVALONのDiamondには親切な取り扱い説明書が付いていて、スピーカーの振り角度や壁からの距離などが事細かく指定されています。
私も導入後、色々とセッティングを変えてみましたが、最終的な
角度や位置は取り扱い説明書に近いものになりました。
取り扱い説明書に詳細な設置法が載っているスピーカーは他に知りませんし、非常に良心的な親切さを感じますが、それ以上に、このスピーカーはこう鳴らすとベストだというポリシーと経験値をAVALON社自体が持っている事の証とも言えるでしょう。

AVALONのDiamondはどちらかというと正面向きに近い僅かな振り角度がベストでしたが、ケミさん宅でのB&Wのsignature Diamondの場合は、ずっと振り角度が強くなりました。
左右スピーカー間隔も広めになり、スピーカー振り角の延長線上の
交差ポイントがリスナーのほんの少し手前になる感じでした。
セッティングを変えた事で、どのように変化したのか？本当に別次元になったのかはケミさんに確認して頂いた方が宜しいかと思います。

それ以外のスピーカーも、それぞれベストな置き位置や振り角度は違いますし、当然、部屋やシステムなどの環境によっても微妙に変わってきます。
それぞれのスピーカーでベストなポイントを見つけ出すには、ずばり、試聴で追い込むしかありません。
あくまでも試聴を行った上でどうあるべきか？どれがベストなのか？の判断をして行くしかなく、試聴せずとも音を完璧に決められる便利な道具など存在しません。
レーザーポインターや巻尺などは、あくまでも補助的に使うべき物であって、リスナーの感覚こそ最高の測定器だと思って下さい。

それには経験を重ねて、スピーカーからの出音を理解して行く事も大切ですが、それ以上に正確な判断を可能になる、リファレンスのソフトを持つべきです。
正確な位相、正確な音像配置、正確な音場再現が再生出来るように
収録されたリファレンスソフトを持って下さい。

もちろん、その正確な位相、音像、音場がどういうものかを理解する必要もありますね。
例えばですが、POPS系のヴォーカルものとかでは、正しい録音・ミックスのものはヴォーカルが中央にシャープに定位し、バックの演奏などはヴォーカルよりも奥に配置されているものです。
しかも良い録音・ミックスではヴォーカルは単に中央に定位するだけでなく、立体的な肉厚感を伴って定位しますし、奥行き感も非常に豊かに収録されているものです。
また、クラシックなどではオーケストラの楽器のそれぞれの配置や位置関係が判るほど、前後感や奥行き感、左右のセパレーションが収録されているものが正しい録音と言えるでしょう。

言葉だけでは説明も難しいですし、理解されるのも難しいでしょうから、今後は私のリファレンスソフトを使った様々なスピーカーのセッティング法などを写真付きで掲載して行きたいと思います。
こちらで用意出来る限りのスピーカーを同じ部屋の環境で鳴らして、ベストなセッティング法を探ってみたいと思います。

宜しくお願い致します。

PS、一つだけ誰にでも判りやすいスピーカーセッティングやシステム全体の位相特性の良否の判断方法がありますのでご紹介しておきます。

ヴォーカルものなど、中央音像定位が明確なソフトをかけた状態で
ご自分の首を左右に振ってみて下さい。
簡単に中央にあるべき音像が首を振った方向に移動してしまうならば、全然位相が揃ってない証拠です。
本当に正確な位相が整えば、首を振っても中央音像定位は微動だに
しませんし、スピーカーの横で聴いても、中央音像がスピーカー間の真ん中にいるのが判るはずです。
スピーカーの横で聴いてスピーカー側にヴォーカルが鳴ってるようでは全然駄目だという事です 皆さんのシステムは大丈夫ですか？

管理人様　こんばんは

大雑把な質問でしたが、丁寧に解説頂き大変ありがとうございました。

そうなんです、雑誌などでは意外とこの手の情報が入手できないです。新製品のスピーカーなどを紹介した際にでもこのスピーカーはこんな感じのセッティングが好ましいなどの情報があっても良い気がしますね。

＞ちなみに今回話題に出たAVALONのDiamondには親切な取り扱い説明書が付いていて、スピーカーの振り角度や壁からの距離などが事細かく指定されています。

これは、驚きました。どのような環境でも自分たちが狙った性能が発揮出るように狙いに狙って造り込まれた逸品なんでしょうね。
しかも丁寧な説明書付とは揺ぎ無い自信の表れですね。

セッティングする上で自身の経験値を上げることが大変重要であることが判りましたが、それにもまして「基準となるソフト持つ」とのお言葉に大変興味が沸きました。

自分なりに何枚かリファレンスとしているものがありますが、それがオーディオ的な特性を比較する上でどのように使えるものかと聞かれると良く分からないですね
管理人様がどんなソフトでどのように確認しているか大変興味あります。
私をはじめ他の方も、正確な位相、音場、音場、定位って体験してみないとわからない部分があると思います。いろいろ紹介してくださるとのこと、大変ありがたいです！！

最近の私の悩みは、音場感（空間）が大変気持ちよく再現できるようになったのですが、その反面音像が希薄になってしまった感がありました。


こちらでご紹介頂けるソフトやセッティング方法も参考にいろいろトライしてみようと思います
よろしくお願いします。


ちなみに、私のシステムは位相特性は大丈夫でした！！

TAKUMIさん，こんばんは。ケミです。

私の場合ＡＶもやっているので，スクリーンの外側にスピーカーをセッティングしなければならず，セッティングにあまり自由度がありません。以前使用していたスピーカーは背も高く，大型で，最終的には視聴位置に焦点を合わせる感じのセッティングになりました。

以前のスピーカーはスピーカーとスピーカーの間の音像はすばらしかったのですが，上方左右への音場の広がりが不足していたため，まずは思い切ってスピーカーを正面向きにしてみました。すると，広がりはでるものの，中央音像が希薄・曖昧になります。そこで，しだいに内振りを強めていき，最もバランスのよい点を見つけていきました。ただ，壁からの距離でも音は大きく変化しました。

Signature Diamondもまずその位置でセッティングしてみました。エージングが進むにつれ心配していた低域がでるようになりましたが，今度は中低域がふくらみ，抑えられなくなってきました。
このタイミングで管理人さんに調整していただきました。調整後，スピーカーの間隔が少し広くなり，内振りの角度が強くなりました。視聴位置の少し手前に焦点がある感じです。

すると，広大な音場はそのまま，あるいはそれ以上で，中央音像がシャープになり，厚みも増しました。中低域も見事に制御されています。みごとでした。暴走していたエネルギーが制御されたわけですから，この結果は当たり前かもしれません。

その後，エージングがさらに進み，この絶妙なバランスにも再調整の必要性が生じてきています。今度は管理人さんのセッティングを参考にして，自身での微調整，さらにはアクセサリーの効果を楽しんでいこうと思います。

ケミさん、こんばんは。

早速のご返信ありがとうございました。
なるほど、以前のスピーカーと同じ位置から始められたんですね。
設置上の問題などもあったのでしょうが、変更後の変化を確認するうえでは妥当な位置ですね。
また、以前のスピーカーでもいろいろなセッティングをトライされたようですね。

Signature Diamondのエージングが進むにつれて決まっていたセッティングの見直しが必要になってくるのも、言われてみれば当然ですね。
私の場合、他の部分でバランスを取り直してしまいがちでしたし、一度決まったのを動かすのが怖いなんて思ってしまい・・・。（苦笑

やはり、スピーカーの特性を考慮して良いバランス（妥協点）を見出す必要がある訳ですから、その為にも一度は思い切りよくセッティングを変更してスピーカーの反応を確認するが必須な気がしてきました。

ケミさん、貴重な意見を頂き大変ありがとうございました。
管理人さんをはじめ、経験豊かな方たちの意見は大変参考になりました。

一度時間をかけて思い切り良く色々なセッティングをトライしてみます。
そこでしっかりとつかめれば、エージングが進んだ先の音の変化にも気付けるでしょうし、対応も出来そうな気がします。
うまくアクセサリーの使いこなしとも融合できれば最高です。
がんばります！！

TAKUMIさん、こんばんわ。

リファレンスソフトについては近く紹介させて頂きたいと思います。
好きなソフトという意味ではなくて、あくまでも音決めをするのに
使えるソフトという事で紹介させて頂きます。

>ちなみに、私のシステムは位相特性は大丈夫でした！！

横方向から聴いて、スピーカー間中央に中央音像があるのが判りますね？それなら位相は大丈夫です。良かったですね。
おそらく、横で聴いてる側のスピーカーに音像が寄ってしまってる方は多いと思いますし、「何言ってるんだこいつら？」と思われる方も多いでしょう。でも正確な位相とはそういう事なんです。
少なくとも、横方向に音像が寄ってしまう方は弊社ACOUSTIC REVIVEのケーブル郡を使って頂けば、横で聴いてもある程度中央に定位するようになりますので、その意味が判ると思います。
位相はケーブルでも大幅に狂ってしまう事が多いのです。
「位相管理をしてる」なんてケーブルに限ってより位相が狂っている事が多いのが残念ですね。
位相の意味も判らずに「位相が見える」とかいう人間が多過ぎます。

ケミさん、こんばんわ。

>その後，エージングがさらに進み，この絶妙なバランスにも再調整の必要性が生じてきています。

仰る通り、エージングが進むに連れ、スピーカーの音質、音の出方は刻一刻と変化して行きます。
ですので、その都度、ご自分で微調整されるしかありません。

オーディオはご自分の理想とする音をご自分で実現させる趣味です。私のセッティングはあの段階におけるベストに近いポジションだと思いますので、そのベスト時の音の記憶を元にエージング後のベストポジションを探って行かれて下さい。

しかし、こう考えると10万円以上もの料金を払って、奇妙なスピーカーセッティングをその手の業者にしてもらう事がいかに馬鹿馬鹿しく情けない事か判ってもらえるでしょう。
もちろん、私はセッティング料など一銭も取りませんが。

管理人さん、こんばんは。

＞リファレンスソフトについては近く紹介させて頂きたいと思います。
＞好きなソフトという意味ではなくて、あくまでも音決めをするのに
＞使えるソフトという事で紹介させて頂きます。

ありがとうございます、楽しみにしております！！

＞横方向から聴いて、スピーカー間中央に中央音像があるのが判りますね？それなら位相は大丈夫です。良かったですね。

面白い確認方法でした。
さすが、アコリバケーブルです。首をゆっくり振りながら確認しましたが、ボーカルのセンター定位が全然ぶれないんですね。
偏るのかとおもっていました。

位相が狂ってしまうアクセサリーが存在しているのは非常に残念ですね。私もコンセントで体験したことがあるので気になります

TAKUMIさん、こんばんわ。

>位相が狂ってしまうアクセサリーが存在しているのは非常に残念ですね。

それは、位相が狂ったのを良しとしてしまうユーザー側にも問題があると思います。
一言で位相と言っても色々な位相があるのですが、とりあえず前後の位相関係について理解していない例を挙げれば、

とにかく全部の音が前にせり出してくれば良い、奥に定位すべき音まで前に出てくるのを良しとする「元気が良ければ良し」とするオーディオマニア。
逆に音が奥へ奥へと展開し、前に浮き出る音まで奥に引っ込むのが
「音場感が出た」とかするオーディオマニアなど。

前後の位相に関して言えば、前にあるべき音は前に、後ろにあるべき音は後ろに定位するのが正確な位相です。
これが理解出来ないと、何もかもおかしな方向に行ってしまいますのでご注意下さい。

色々なところで今日のスピーカーセッティングのこと書いていました。ここに書けばよかったですね＾＾

CECのTL51XZが修理から戻ってきて今日朝から3時間もかけてスピーカーのセッティングしました。今までのがいかにひどかったかを思いました。お世辞でしょうが、管理人の方に完璧（誇張ですね）にできてるといわれたくらい良くできてたのに、いつの間にかどんどん変な風に変わっていってしまって、最近の音のひどさの原因がわかりました。CDPが修理中でもアナログは聞いていたのですが、音がぜんぜん駄目だったんです。
やっと取り敢えずまあまあ一応納得して一段落するところまではセッティングできました。やはり自分のシステムなかなか良いのだな、と思いました。最近はとんでもなくひどい音でなぜかそれに気づかない状態でしたので。
CECのは右チャンネルが聴感上おかしいということでそこを新しいのに変えさせてしまいました。故障のときはスピーカーからキーキー甲高い音が出てどうしようもなかったのですが、それだけが異常ではなかったのですね。

これで落ち着いてよい音楽が聴けます。

セッティングは追及したいです。

それとアコリバのアクセサリを買うたびにセッティングはしなければなりませんね？まあ取り敢えずできているので少し動かすだけで、大変だとは思いませんけれど。