メイン [00-06]アナログレコード イコライジングカーブについて | 投稿するにはまず登録を |
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ケミ | 投稿日時: 2017/11/28 14:53 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
イコライジングカーブについて みなさん、こんにちは。ようやく『M2TECH Joplin MK2』が我が家にやってました。
結論から申し上げますと、アナログレコード再生においてイコライジングカーブを一致させることは”必須”であるということです。今まで録音が悪いと諦めていたオリジナル盤が、実はイコライジングカーブの不一致であったということのようで、その検証に胸躍っています。ただし、公開されていないことが多く、一筋縄ではいかないようです。 ELPEAMANさんの「レコード三昧」から引越しして、みなさんこちらであらたに議論していきましょう。 ピーター・バラカンさんの”A Taste of MUusic Event Report 04”で紹介されているレポート結果も気になった(http://www.a-taste-of-music.jp/article/event-report-04/)のですが、まずは以下の3枚で検証してみました。 1 Columbia(COL):ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル 、ビリー・ジョエル、そしてサンタナ、マイルス・デイヴィスなど最も多く所有しているレーベルのひとつで、Kさん宅であまりの変化にのけぞってしまった『カインド・オブ・ブルー(STEREO)』を我が家でも試してみました。Columbiaカーブではマイルスの独り舞台ではなくすべての奏者の演奏がすばらしく聞こえ、全体がリスナー側に迫ってきます。本当の意味での名盤であると思いました。 2 Capitol(CAP):ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ(STEREO)』で試してみました。低域はしっかり出てくるし、その低域に支えられコーラスワークはきれいにハモっているしで、DCCのリイシュー盤(monoですが)よりも鮮度が高くより生々しい再生に身震いしてしまいました。 3 クラシックでもDECCA以外はCDの方がよいと感じていましたが、HMV(His Master's Voice)を試してみて、これらの真価もRIAAでは表現できなかったということがわかりました。 まずは3つのイコライジングカーブについての報告ですが、今後いろいろ試していきます。 |
ELPEAMAN | 投稿日時: 2017/12/3 21:54 |
一人前 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 101 |
Re: イコライジングカーブについて ケミさん
いよいよ始まりましたか! 早いうちにおじゃまして聴かせていただきたいと思います。散々だったBeach Boys/Pet Sounds, Beatles/Sgt Peppers...Capitol盤の変貌にいちばん興味があります。 よろしくお願いいたします。 |
owl | 投稿日時: 2017/12/4 21:14 |
常連 登録日: 2013/9/2 居住地: 投稿: 70 |
Re: イコライジングカーブについて ケミさん、こんにちは。
考えることが多くて、まとまらなくてレス遅れました。 イコライジングカーブの変更、感動的でもあるし、解らない所も多いですね。 アナログは調整するところが多くてそれが楽しみでもあるのですが、私のようにアナログ再生の未熟者には他の調整の問題なのか、イコライジングカーブの不一致のせいなのか、慎重に見極める必要があるとも思います。 とは言うものの、Columbia盤は、はっきりしていますね。私はジャズ以外のオリジナル盤は集めていないのですが、聴くジャンルはジャズばかりではありません。今年還暦で、S&G、サンタナ、ビリージョエルあたりも昔、聴いておりましたので、そちらの方もちょっとネットで探してみようかなと思いました。 ケミさんの写真を拝見しました。下にヒッコリーと水晶でしょうか?が設置済みですね。バッテリーリファレンス電源RBR-1は、フォノイコライザーの近くでも問題は無いですか? それから、確か、ブルメスターのフォノイコライザーを持っておられたと思うのですが、使い分けや接続はどうされてますか? P.バカランさんのレポート興味深いです。選曲自体は私の範囲を超えておりまして、zappa1993さん等が詳しいのかもしれませんが、M2Tech菅沼さんのコメントが気になりました。 「アメリカでは当時、大きく3つ、コロムビア・カーヴとRIAAカーヴとAESカーヴが用いられていました。そのコロムビアの主導でできたのがNABカーヴです。聴感上、またレーベルの歴史から見ても、アトランティックはNABを採用していると考えられます。」 と言うことからいろんな疑問がわいてきます。 1.(先ほどはっきりしていると書いた)コロンビア盤でNABはどうなのか? 2.アトランティックは音が悪いという噂が合ったのでオリジナル盤は殆ど持っていないのですが、その噂が本当だとすれば、それはイコライジングカーブのマッチングの問題だったのか? 3.どこかの雑誌で「ブルーノートはAES?」と書いてあったのですが、今の所、うちではマッチする盤が見つからないのですが、どうなのか? 等々。 いろんな、情報交換ができれば楽しいですね。 |
管理人K | 投稿日時: 2017/12/5 3:45 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: イコライジングカーブについて ケミさん、ELPEAMANさん、owlさん、皆様こんばんは。
M2TECH Joplin MK2によるEQカーブの違いをお楽しみ頂いているようで何よりでございます。 米Capitol盤はBEATLESのサージェントペパーズ〜の大激変を体験していましたが、ペットサウンズも大化けしましたか! しかも私が奇跡のリマスターと呼んでいたDCC盤をも超えるとは!!! 今度ぜひ聴かせて下さい。 ジャクリーヌ・デュプレのエルガー協奏曲のオリジナル盤は私もこれまでどこか良いのかさっぱり解りませんでした。 音場が全体にひきつって委縮しており演奏の流れが明らかにおかしいのです。 とても名演奏とは思えなかったその原因はEQカーブのミスマッチングだったとはね(苦笑) |
管理人K | 投稿日時: 2017/12/5 3:58 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: イコライジングカーブについて owlさん、ケミさん、ELPEAMANさん、皆様こんばんは。
EQカーブについて推測しているサイトがありましたのでご参照下さい。 https://midimagic.sgc-hosting.com/mixlabls.htm 確かにこの中でもブルーノートはAESと記されています。 しかし菅沼氏はNABではないかと言われてました。 NABカーブはコロンビアカーブに近いようですので、拙宅でブルーノートのオリジナル盤をコロンビアカーブで聴いてみたところ、これがバッチリはまりました。 ブルーノートのオリジナル盤独特の異様なまでのハイ上がりが抑えられ低重心でまともな帯域バランスとなり、楽器の音も自然になりました。 ブルーノートは再発のアナログ盤やCDではまともな帯域バランスと音色になっているのですが、これらとほぼ同じ帯域バランスとなりオリジナル盤で感じていた違和感はなくなりました。 アトランティックのオリジナル盤も同様で、RIAAカーブよりもコロンビアカーブで聴いた方が明らかにまともな演奏と帯域バランスに聴こえます。 コロンビア同様、1980年までRIAAではなく独自のカーブでカッティングしていたようで1981年のAC/DCなどを聴いても明らかにコロンビアカーブの方がしっくり来ます。 アトランティックのオリジナル盤はコルトレーンやミンガスの名盤でも音が良いと思ったことはありませんが、コロンビアカーブで聴いてみるとこれはこれで凄みのある音だなと思わせるものがありました。 ぜひ、NABカーブやコロンビアカーブで聴いてみて下さい。 |
ケミ | 投稿日時: 2017/12/7 17:07 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
Re: イコライジングカーブについて ELPEAMANさん、こんにちは。
Beach Boys/Pet Sounds, Beatles/Sgt Peppers...Capitol盤だけでなく、さまざまなレーベル検証をしてみましょう。 管理人Kさん、こんにちは。 EQカーブについて推測しているサイト https://midimagic.sgc-hosting.com/mixlabls.htm の紹介ありがとうございます。大変参考になりました。 これらを参考に耳で確認していくしかありませんが、どうも一筋縄ではいかない(同一レーベルであってもEQカーブに違いがあるように思います)ようです。しかし、楽しくて仕方ありません。モノラル盤も聴けるようにしておきます。 |
ケミ | 投稿日時: 2017/12/7 17:08 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
Re: イコライジングカーブについて owlさん、こんにちは。
イコライジングカーブの解明は、解らない所も多いから楽しみも大きいと思います。そして、イコライジングカーブを一致させて再生することが最も気持ちよくレコード再生を楽しめるのですが、たとえ一致してなくても気持ちよく聴けるカーブで楽しむくらいの軽い気持ちでいいのかなとも思います。 私が感じるイコライジングカーブを一致させての再生は、高域のきつさが減り低域の伸びが違います・立体感が増しダンピングも増します・余分な音がなくなり背景が静かになります・・・。以下owlさんからのご質問にお答えしてみます。 ・Columbia盤は、ジャズ以外のS&G、サンタナ、ビリージョエルあたりも、本当はこうだったのかと目からうろこが落ちると思います。出会えたら購入し聴いてみてください。 ・機材の下にはヒッコリーと水晶をQR-8用の和紙シールで貼り付けたものを使用しています。この組み合わせがマグネットフローティングインシュレーターRMF-1の次に有効だと感じているからです。 ・バッテリーリファレンス電源RBR-1とフォノイコライザーが近いことは問題だと思いますが、設置場所の制約からこの方法しか選択肢がありません。したがって、どれくらい悪影響を及ぼしているかは確かめていません。 ・ブルメスター100の方がRIAA再生においてのポテンシャルは上です。RIAA再生で楽しめるビートルズやクラシックのデッカ盤を楽しみたいと思います。接続はMCトランスからのラインケーブルの差し替えで行います。 ・コロンビア盤のNABもありだと思いますが、やはりコロムビア盤にはコロムビアカーブの方が合うと思います。順を追ってレポートさせていただきます。 ・アトランティック盤はどうもNABでの再生が適しているようです。これについては週末にレポートします。 ・ブルーノートの前期盤はAESのように感じます。後期盤はNABで気持ちよく再生できるものありました。順を追ってレポートさせていただきます。 『M2TECH Joplin MK2』導入後、年末ということもあり土日も自分の時間が持てません。間違った情報を流してしまうかもしれませんが、私なりの情報を発信させていただきたいともいます。ご意見をいただけたら幸いです。 |
管理人K | 投稿日時: 2017/12/10 1:14 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: イコライジングカーブについて ボブ・ディランやジェフ・ベック、シカゴやハービー・ハンコックなどの数々の名盤を録音されたエンジニアの鈴木智雄さんがサンタナ・ロータスの伝説完全版のアナログ盤の検聴に来られたので、やはり鈴木智雄さんが録音されたマイルス・デイヴィスのアガルタの
米columbiaオリジナル盤のEQカーブ比較をして頂きました。 米columbiaオリジナル盤はコロンビアカーブだと思われますのでコロンビアカーブとRIAAカーブでの比較を行いました。 結果はRIAAカーブでは音場が萎縮してこじんまりとしてしまい楽器の音色もハイ上がりでヒステリックで煩く演奏もつんのめっているように感じていたのが、コロンビアカーブでは低重心で安定感のある音質となり、躍動感のある凄みを感じる演奏に大激変しました。 実際に現場で録音をされた鈴木智雄さんも、とても同じ演奏とは思えない、まるで違う演奏に感じる。当時現場で聴いたイメージに近いのは圧倒的にcolumbiaカーブだと仰っていましたので、やはり70年代までcolumbiaがRIAAではなく独自カーブでカッティングしていたのは間違いないようです。 ちなみに鈴木智雄さんにはハービー・ハンコックの処女航海のブルーノートオリジナル盤もRIAAカーブとコロンビアカーブで聴き比べて頂きましたが、RIAAで聴くブルーノートオリジナル盤は奇怪なEQを施したハイ上がりの妙な帯域バランスであり、普通に音楽を理解出来る人ならばRIAAカーブではないことは誰でも判るレベルだとも仰ってました。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2017/12/13 0:15 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: イコライジングカーブについて 管理人さん
こんばんは 興味深いご報告ありがとうございます。 アガルタの日本盤(オリジナル)とUS盤の聴き比べはYoさん宅でさせていただいた事があり、流石に日本盤は鮮度が高くて生々しい音に感じました。 一方のUS盤は日本盤に比べると音の引き締まった感じが後退し、ふくよかな音像に感じられました。 私には日本盤の方が良い音に感じられましたが、この時はUS盤も厚みの感じられる音で国が違えば表現も変わるものだなと、これはこういう音にカッティングしたものだと思い込んでいました。 この時聴かせていただいたのと同じUS盤(プロモ盤)をYoさんから頂いて後日自宅で聴いてみたのですが、これがサッパリな音で分解能の悪い中低域が厚ぼったく、マイルスのトランペットも奥に引っ込んで聴こえないし帯域バランスが崩れているように感じました。 しかし、Yoさん宅では日本盤には及ばないものの全く聴けないほど醜くは感じませんでしたので、これは拙宅のセッティング等の問題だろうと考えていたのですがイコライジングカーブの問題ということも考えられるのですね。(拙宅のオーディオとの相性もあると思います) 因みに拙宅のフォノイコはRIAAカーブ固定ですのでイコライジングカーブを変えて聴くことは出来ません。 アガルタをRIAAカーブで聴かれた時の管理人さんの感想を拝見させていただくと拙宅の音とはまた少し違っているようにも思うのですが、columbiaカーブで聴かれた時の方が本来の音に近いという事であれば、拙宅でもcolumbiaカーブで聴くことができれば今の音のイメージとは違って聴こえる可能性は高そうです。 |
ケミ | 投稿日時: 2017/12/16 8:41 |
長老 登録日: 2008/2/17 居住地: 投稿: 851 |
Re: イコライジングカーブについて 管理人Kさん、こんにちは。
録音を行った本人(鈴木智雄さん)によるEQカーブ比較という普通ではありえない報告本当にありがとうございます。 Columbiaが少なくとも70年代まではRIAAではなく独自カーブでカッティングしていたことは間違いないようですね。 マイルス・デイヴィスのアガルタの米Columbiaオリジナル盤は所有していませんので、ほかのColumbiaオリジナル盤でのEQカーブ比較試聴の報告を後にさせていただきます。 zappa1993さん、こんにちは。 Yoさん宅にて日・米盤の比較試聴済みとは流石ですね。アガルタの存在を私は知りませんでした。 したがって、アガルタについては未試聴なのですが、Columbia盤のRIAAでの再生は一般的に、高域がきつく低域に伸びがありません。その結果音が上方へと展開します。 これをColumbiaカーブにて再生すると、違和感が解消されて定位も整うように聞こえます。リスナー側に展開するようになります。追って別途報告させていただきます。 |
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