メイン [00-02]オーディオ全般 不死鳥のごとく復活 | 投稿するにはまず登録を |
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RANZAN | 投稿日時: 2008/3/13 23:32 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3266 |
不死鳥のごとく復活 皆さん こんばんは。 日本のオーディオファンであれば、使ったことは無くても名前だけは知っておられるでしょう。 その国産スピーカーブランドの名門、三菱ダイヤトーンスピーカーは長い歴史を誇る日本の名 ブランド「三菱ダイヤトーンスピーカー」が三菱電機グループの業績悪化のため、業務縮小の あおりを受け、1999年そのスピーカー部門が生産中止され、撤退を余儀なくされたのです。 現代のオーディオ業界では、一度失われたものはなかなか復活しにくいというのが定説でもありました。 だが、2005年12月ダイヤトーンスピーカーは6年間というブランク期間はありましたが、我々オーディオファンにとって遠く待ち望んでいた、音楽再生の頂点を目指した高級スピーカーシステムとされる、その雄姿を再び目にし聴くことができるということは夢のようであり、うれしいニュースでした。 60年間以上、多くの人々にいい音だけを見つめ届けてくれたダイヤトーンスピーカー、長く受け継がれた伝統の技術とその最新技術を投入して復活したのです。 ダイヤトーンスピーカーといえば、1958年には放送局用モニタースピーカーで2S-305が発表され、その後AS-3001、2S-3003とプロのダイヤトーンから、音楽のダイヤトーンへと、つまりプロの耳からオーディオファンの耳へと、その美しさを急速に広めていったのす。それ以来国産モニタースピーカーの雄として君臨し続けてきたのです。 その不死鳥のごとく復活したダイヤトーンスピーカー「DS-MA1」の試聴会が、2006年1月21日(土)、22日(日)の両日、東京と京都で開催されたのです。 早速1月21日(土)京都会場である、三菱電機京都製作所AV視聴室で行われた試聴会に参加しました。 AV視聴室で最初にDS-MA1のフェースを目にしたとき、それはダイナミックなサーフェースカットを施し、響きの美しさを追求した楽器用チェリー材によるゴージャスなエンクロージャーの採用であり、ネットグリルなしの飾り気がなく、全くシンプルな3ウェイフロア型バスレフタイプで、設置用砲金製専用インシュレーターを付属した堂々としたスタイルでもあったのです。 しかし何といっても日本人のハンドクラフト技術の端正込めらた、木工技術の粋の高さ美しさにしばし見惚れていました。 またバッフルに振動特性に優れたピアノ響板材スプルースを適所に採用していたのが実に美しいものでした。 そのDS-MA1は音楽再生の頂点を目指して、伝統あるダイヤトーンの最新技術を投入した高性能スピーカーシステムの誕生でもあったのです。 その音は低音域から高音域まで全ての音域にわたって、技術担当者の説明では『緻密でエネルギー感溢れる音質の表現』を開発目的に してきたということです。 ユニットはネオジューム磁石による低歪み磁気回路を全ユニットに搭載したことです。ウーファー(低音)30cmコーン型、スコーカー(中音)7,5cmドーム型、ツゥイーター(高音3cmソングラジエーター型の堂々とした3ウェイシステムです。 だが実際背面に回ってよく見ると、スピーカー端子部は最新のバイワイヤリングタイプではなく、なぜかシングルワイヤリングタイプだったのです。 これにはなぜか納得いかなかったので、技術担当者に伺ったのです。「なぜシングルワイヤリングに拘ったのか?」答えは『バイワイヤリングタイプはいいところもあるのだが、それ以上に音質の劣化を招くディメリットの方が大きい』ということでした。(しかしこれ未だ納得がいかないでいます!) そこでまず試聴した感想ですが、ここで駆動に用いられた機器群は、パワーアンプはスイスの新星ブランドDar TZeel/ダージール製「NHB-108model one」プリーアンプAccuphase C-2400、SACDプレーヤーAccuphase DP-78という、これも興味あるニューフェース機器ばかりでした。 その一音が発せられた瞬間、低音が分厚くダイナミックで自然な響きとS/N感も高く、その反応のよい音には心地よい快感を覚えるようでした。またそれでいてハイスピード感が増してくるようで、音の立ち上がりも早く、骨格のある骨太な迫力が実に生き生きとして素晴らしいと感じました。 ソースもクラシック、ジャズ、ヴォーカルを試聴し、普段聴きなれたソフトを持参して聴かせてもらったが、各々楽器のガッシリした図太い低音と、ヴォーカルのガッツがあり、溢れんばかりのリアルで透明感がある響き、解像力に優れたスピード感溢れる明るい高音、そしてハイレベルでオーディオ的な忠実度と驚異的な音像定位には、これはどのジャンルのソースも難なくこなすのではないだろうか、という高い能力を保持していることが判断できるものでた。 このスピーカーの正確な音場空間の伸びやかさの再現性を聴かされると、見た目以上に大きなスピーカーの存在を想像させられるくらい高性能で偉大なスピーカーであると感じとったのです。 やはりこれはダイヤトーンのクラフトマンが長年培った独自の最新テクノロジーと優秀なエンジニアのノウハウを凝縮して、現代的な音を再現する、優れたスピーカーであると改めてその技術の高さに感服したのです。 試聴時間は1時間30分と短い限られた時間でしたが、特にもうひとつ楽器の音で気に入ったのはピアノの再現性でした。 それはシーンと静まりかえったホールに素早く空気を切り裂いていくように生々しく『まるでそこにスタインウェイかベヒシュタインがあるかのような!』そのリニアリティーに優れた繊細な臨場感と、またその音離れもよくエネルギー感が直に伝わってくるのには魅了されっぱなしでした。 現在まで数々のオーディオ試聴会に参加しましたが、今回これだけ興奮し感動したのはここ何年ぶりでしょうか。 |
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» 不死鳥のごとく復活 | RANZAN | 2008/3/13 23:32 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | 管理人K | 2008/3/14 23:26 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | RANZAN | 2008/3/15 14:10 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | 管理人K | 2008/3/16 2:58 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | RANZAN | 2008/3/16 22:52 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | 管理人K | 2008/3/17 3:53 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | RANZAN | 2008/3/17 13:06 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | 管理人K | 2008/3/18 1:03 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | ケミ | 2008/3/18 17:59 |
Re: 不死鳥のごとく復活 | RANZAN | 2008/3/19 14:49 |
復活 " DIATONE " | RANZAN | 2017/10/23 14:30 |
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