メイン [00-02]オーディオ全般 官能的な JBL Everest“DD66000” | 投稿するにはまず登録を |
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RANZAN | 投稿日時: 2008/3/19 15:53 |
長老 登録日: 2008/2/16 居住地: 投稿: 3270 |
官能的な JBL Everest“DD66000” 皆さん こんにちは。
それはまさに威風堂々とした高峰なるハイエンドSPでした。 歴代銘機のフォルムをモチーフとし、昇華させた独創的デザインの Project Everest DD66000、それは同じJBLサウンドといっても質、量とも世界のトップブランドであるという証を、2006年9月「JBL創業60周年記念モデル」として発表されたのです。 発表されて間もなく、その年の秋「大阪ハイエンドオーディオショウ2006」で、早くも試聴することができました。 それも3ルームにおいて、異なった最強レファレンス機器を用いた贅沢な試聴を体験したのです。 JBL創立以来受け継がれてきたそのプレゼンス、存在感、佇まいは単なる継承ではなく、21世紀のモダンデザインとしてこのDD66000は見るものを納得させる真骨頂がそこにあったのです。 やっとその日が来ました。それはあのJBL創立60周年記念モデルとして開発された超弩級ハイエンドスピーカー、プロジェクト・エベレストDD66000が試聴できるという「大阪ハイエンドオーディオショウ2006」の11/3(祝)当日でした。 この日を今か遅しと楽しみにしていたからです。 逸る気持ちを押さえ、会場である大阪心斎橋(ハートンホテル)に着いたのは午前10時40分頃でした。 開催時間は(10:30〜19:00)で、注目のハーマンインタナショナル・ブースは予想していた通り祭日と重なり、もう既に20名ほどのオーディオファンで試聴開始されようとしていました。 ちょうど一番前席が空いていたので、「今日はこのJBL(ハーマンインタナショナル)のブースで注目のエベレストDD66000をゆっくりと1日試聴することに決めた!」と思っていたのです。 しかしハーマン担当者から進行説明があり「このDD66000は本日4Fのアキュフェーズ・ブースと、2Fのイベントホールにおいてもデモンストレーションを行っています」ということだったのです。 「これは他の2ヶ所でも試聴しなければならない。逆に忙しい一日になりそうだ!」と思ったのです。そして午前11時30分頃になり後席を見ると熱気ムンムンでもう既に超満員でした。 「大阪ハイエンドオーディオシュウ2006」の今年のオーディオファン注目の的は、何といってもこのJBLプロジェクト・エベレストDD66000であったと思ったからです。 一目でも早く見たい!聴きたい!という焦りもあり、資料を貰い担当者の説明を聞きながら、目の前にドーンと居座るDD66000を羨な眼差しでじっくり眺めていきました。 「いやぁ〜実に素晴らしい!!!」その存在感には思わず興奮し身震いがしてくるようでした。 まさにその雄姿はJBLのフラグシップモデルとして2001年発売の「Project K2 S9800」以来のモデルであり、それ以上に貫禄充分というところが見ていても素晴らしいものでした。 その品格ある面構えと官能的で堂々とした風格のスタイルに、何よりも音楽とオーディオを愛する我らリスナーは、その姿にずっと目が釘付けとなってしまったのです。 エベレストDD66000を実際目の前にして、そのデザインとスタイルが相まって、佇まいの素晴らしさも突起したものでした。 そしてこれを鳴らしきるアンプ群はパワーアンプがハルクロ製のモノラルL882台、プリーアンプはマークレビンソン?32L、CDプレーヤーは?390SLという最強のハイエンド機器で、これ以上強力なものがないという素晴らしいものでした。 またこのイベントのため、特にDD66000の形状に合わせた専用台(約20cm厚)も用意されていて、そのくびれた曲線美のかっこいい台に載せられているスタイルにも魅せられたのです。 しかしハーマンインタナショナルの説明では、残念ながらこの専用台の「市販は致しません!」ということでした。 それはこのような広い会場でのイベントでは、高さを確保するため音を遠くへ飛ばすため、少し高めの専用台を作ったということでした。 あのDD66000独特のスタイルの形状に合わせて製作してある非常に品格のいい専用台でした。(専用台で発売すると売れると思うのだが!) なお、「もし一般家庭で使うときは台に置かなくても、どのような設置条件化でも付属するインシュレーターにより、例えばじゅうたんの上においても十分満足がいく音質が得られる!」ということでした。 そこで資料を見ていくと、新設計のボイスコイルを採用した38cm口径(1501AL)ウーファー2基と10cm口径ベリリゥム・ダイヤフラムを持つ大型(476Be)コンプレッションドライバー、そしてスーパートゥイーター(045Be-1)構成の4ユニットからなる3,5ウェイということです。 それに従い目前に置かれたDD66000をよく見ていくと、38cm口径ウーファー2基を互いに少し外向きに角度を持たせて、安定感のあるワイドポロポーションは往年の銘機ハーツフィールドを思い起こさせるものだし、またパラゴンのイメージともオーバラップさせる官能的な魅力が備わっている優雅なものでした。 またダブルウーファーのバッフル表面には最高級の本革が張られていました。これを見るとさすがどこまでもプレステージ・フラグシップスピーカーであると感じ取ることができるものでした。 ダブルウーファーシステムの横幅いっぱいに広がる巨大なホーンのため、そのホーンの形状も大きくとれ、申し分のない再現性だということです。 担当者の説明ではハーマンブースのDD66000は「まだ下ろし立てなので慣らしきれていないため、音が硬いと思いますがその点ご了承ください!」ということでした。 試聴した音はその通りで、低音が硬く抜けがもう一つで、かなりブーミーな再現性だったのです。「これはまだ新品なので仕方ないか!」とも感じていました。ちょうどクラシック曲「惑星」が掛かったので、よく聴いてみたのですが、高域感は聴感上S/N比の高い、この適切なフーカス感は、やはり現代ハイエンドスピーカーの雄に位置づけられると感じとったのです。ボリュームを上げていくと凄いエネルギーが噴出してくるようで、その大音量の美しさは「さすがJBLの独壇場!」といった感がありました。 付け加えて「これから午後1時10分から2時まで2Fのイベントルームでは、オーディオ評論家三浦孝仁氏によるDD66000の解説とデモンストレーションが開催されます。盛況が予想されるため席が取れるどうか分からないので、参加される方は早目にイベントルームにお越しください!」とアドバイスがあったのです。 このイベントホールではDD66000をマークレビンソンのパワー、プリー、CDプレーヤーを使ってデモをやるということでした。 「ハーマンブースだけに入り浸りになる訳にいかん!これはじっとしておられない!」しかしまたアナウンスがあり「4Fのアキュフェーズのブースにおいては2台のパワーアンプを用いて、バイアンプ駆動でDD66000を鳴らしていますが、こちらの方がエージングに時間をかけているので試しに聴いてみてください!」という説明もあったのです。 「イヤァーこれにも試聴に行きたい。これは2日間程時間がほしいところだ!」と、嬉しいニュースばかりだったのです。 JBLエベレストDD66000の試聴での後半ですが、さて、そうこうしている内2Fイベントホールでの三浦孝仁氏解説によるDD66000のデモの時間1時10分が迫ってきたのです。 慌てて2Fイベントホールに急行したのですが、行ってみると既に始まっていて、より大きいホールは既に超満員でした。 仕方なく一人、二人と空くのを待って、ようやく20分ほどして3人ほど退席されたので、最後部からどうにか三浦氏の解説と音楽を聴くことができました。そしてスピーカーに目を移すと人波の間から見て取れるのは、ハーマンブースと同じ色のDD66000(エボニー)で、これまた同一の専用台に載せられ、悠然とした雄姿が見て取れたのです。 こちらのソース機器は全マークレビンソンで駆動され、パワーアンプ(モノラル)?436L、プリーアンプ?32L、CDプレーヤー?390SLという、これまた最高のラインナップでした。 途中からでしたが、それは2Fイベントホールでのアンサリーサの「星影の小路」での独特の澄んだ何ともいえないような、ジャズボーカルの透明感の素晴らしさに聴き惚れていました。解像度のよい鮮明な歌声が部屋中に響きわたっていたのです。サ行の発音が手に取るように鮮明に伝わってくるような快感は見事でした。そのボーカルの後を追うようにベースがこれまた低域感が深く、心地よい響きを提供してくれているのです。それはボーカルとベースの心地よいコンビネーションで、生々しいボーカルに思わずうっとりとして聴き惚れていました。 次もジャズボーカルで、ちょうど聴かせて欲しいアルバムが流れました「イージー・トゥ・・ラブ/ロバータ・ガンバリーニ」でした。 滑らかで厚みのある美声にサポートされて、ガンバリーニの張りのあるしなやかな声質も鮮やかにクッキリと中央に浮かび上がってくるのに魅了されました。そのスキャットにも魅力が伝わってくるような表現力だったのです。 しかしじっくり聴いていくともう一つ低域感が欲しいと感じたのです。それは欲を言うと、このソフトの録音状態が悪いのかどうか分からないのですが、 ウッドベースの音質が硬く、低音が完全に下がり切らないようでもあるのです。「これはまだまだ音が馴染んでいないのかなぁ!」とも感じたのです。 しかし続いての管弦楽とヴァイオリンのアンサンブルでは弦楽器の朗々と、床の底から響きわたる再現性には惚れ惚れする素晴らしい響きを聴かせてくれていたのには驚きました。 この威力は多分新設計のコンプレッションドライバーが全可聴帯域をカバーして、さらにスーパートゥイーター用のドライバーを加えることにより、このように素晴らしい音質で、聴感上遠くまで歪なく飛ばせるのがDD66000の魅力でそのJBLサウンドは新鮮そのものでした。 また交響曲「三角帽子」も触りだけ聴いたのですが、ピアニシモの「キーン!キーン!」と跳ねるような金管楽器の音域での最高域感が素晴らしい再現となってルームいっぱいに広がっていく見事な再現性でした。(このDD66000、クラシック音楽を悠々と鳴らしきるこの実力は大したものだと強く感じ取ったのです) 続いて日本人女性トランペッター「サラ・スマイル/市原ひかり」が掛かったのです。 三浦孝仁氏の説明でも「世界的にも珍しい女性トランペッターで、とにかく上手い下手は別にして、この録音のよさを味わってもらいたい!」ということでした。 それはストレートに美しく奏でる市原ひかりと、それに寄り添うようにドミニク・ファリナッチの何とも言えない哀愁を帯びたミューズ・トーンが織り成す色彩感を、DD66000は見事な再現性で飾ってみせる素晴らしさと、その持てる潜在能力の奥深いものを感じたのです。 そこで感じたのは、挑戦すればするほどこのDD66000が忘れなくなり、「嵌まり込むこと間違いなし!」とも思ったのです。 DD66000で最後の試聴はアキュフェーズ・ブースでした。ここでもブースは盛況でオーディオファンで満員でした。そして待つこと10分ほどして少し空いたので、試聴することができたのです。 このブースではDD66000のセッテングは専用台には載っておらず、床に直接専用のインシュレーターを使ってのベタ置きでした。 アンプ群に目を移すと、ここではアキュフェーズ最新のパワーアンプP-7100を2台使ってバイアンプ駆動でした。プリーアンプはこれも最新鋭機C-2810で、SACDプレーヤーはDP-78でした。 途中からだったのですが、エリック・クラプトンのギターのライブ感での音色が、直に伝わってくるような臨場感を素晴らしいボリューム感で再現していたのです。そのライブ会場にあたかもいるかのような雰囲気に包まれていました。しかも何処まで音量を上げても歪まず崩れないところが、逞しいとも思いました。このアキュフェーズ・ブースのDD66000が一番、音がこなれているということだったので楽しみにしていたのです。 そしてジャズCDで「ブライアン・ブロンバーグ/ウッド2」が掛かったのです。そのウッドベースの低域感はダイナミックで骨太でありながら分厚く、これほど深く沈み込む低音は無いといって過言ではない音圧でもあったのです。まさに水道の蛇口を全開したかのように淀みなく溢れ出るその曲が流れだして間もなくして、頑丈な造りである部屋の天井点検口のフタが、その振動と音圧で突然外れたのです。会場のオーディオファンは一瞬の出来事だったので、全員一斉に天井を見上げていたのが印象的な場面でした。それはまざまざとこのDD66000の能力の高さを垣間見た感じがしたのです。 しかし何といっても、このソフトでの録音も凄いと思うのですが、やはりDD66000をバイアンプで駆動すると、「ここまで頑丈な部屋を揺り動かすか!」と感じてしまったのです。「さすがダブルウーファーの威力だ!」とその音質に驚き、まさに感無量だったのです。 しかしこの状況を見ただけで、このエベレストDD66000の潜在能力がいかに優れているか、ということが立証できたのではないかと思えてくるものでした。 今後、もしこのDD66000の導入を検討しておられるオーディオファンは、第一にリスニングルームの改善から見直さなければならないと強く感じたのでした。 各ブースの試聴は短時間ではあったが、このスピーカーユニットの底知れぬ性能の高さからして、DD66000はさまざまなリスニング環境下においてリスニングされ、底知れぬ可能性を感じさせるサウンドをファンに届けてくれることと思います。 そのエベレストが持つ潜在能力をリスナーはいかに万全に出し切れるか、今後逆にその知識と経験、感性が試されるもので、オーディオマニアならこれまた挑戦のし甲斐あるハイエンドスピーカーでもあるのだと、その思いは心の奥底に終い込み、仄かな暖かさを抱きしめて、外は少し秋風が冷たく感じるハイエンドオーディオショウ会場を後にしたのです。 |
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» 官能的な JBL Everest“DD66000” | RANZAN | 2008/3/19 15:53 |
Re: 官能的な JBL Everest“DD66000” | 管理人K | 2008/3/20 20:17 |
Re: 官能的な JBL Everest“DD66000” | RANZAN | 2008/3/22 17:40 |
Re: 官能的な JBL Everest“DD66000” | 管理人K | 2008/3/22 22:12 |
Re: 官能的な JBL Everest“DD66000” | 管理人K | 2008/4/1 19:30 |
Re: 官能的な JBL Everest“DD66000” | RANZAN | 2008/4/3 13:49 |
Re: 官能的な JBL Everest“DD66000” | 管理人K | 2008/4/4 2:05 |
私もJBLユーザーです | かっぱ | 2008/4/12 0:35 |
愛着を持って鳴らしましょう! | RANZAN | 2008/4/12 15:10 |
Re: 愛着を持って鳴らしましょう! | かっぱ | 2008/4/12 22:30 |
Re: 愛着を持って鳴らしましょう! | RANZAN | 2008/4/12 23:00 |
Re: 愛着を持って鳴らしましょう! | かっぱ | 2008/4/14 3:36 |
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