スピーカースタンド、オーディオラックに次いで、私にとってはアコリバ第3弾となる電源ケーブルPOWER STANDARD-tripleC-FMの導入です。管理人K氏から、小さなライブハウスで聴くジャズの臨場感を出すためには電源ケーブルの交換がよいと勧めていただいたからです。
FM付きを選んだのは、部屋の家庭電化製品からくる電源へのノイズの逆流が気になったからです。というのは、使用しているS社のDACのトランスから僅かなノイズが出ており、メーカーに修理を依頼したところ機器には異常がなく、家庭電化製品から逆流してくる電源からのノイズが原因ということでした。懇意にしている電気屋さんにお願いして部屋の一番のノイズ原因となっている照明器具をなるべくノイズの逆流の少ないというものに取り換えてもらいました。
今回は、S社のCDデッキとDAC、M社のプリメインアンプの純正ケーブル3本を変更した私なりの感想を投稿させていただきます。
まず私の大好きなCheryl Bentyne sings "Waltz for Debby"から。
シェリル・ベンティーンがより前に出てきた感じがします。僅かなざわつき感、濁りが無くなり、全体がクリアーになりました。
ケニーバロンのピアノは、より繊細で、滑らかに。耳に障る部分が無くなり少し大人しくなったように感じたのは、楽器と楽器のフレーズの切れ目となる空間の存在がよりはっきりしてきたこともあるのでしょうか。静寂感があり、躍動感はそのまま、グッと聴きやすい落ち着いた音になったように感じました。
2曲目はStefano di Battista（as）の"Parker's Mood"から「Embraceable You」を聴き比べてみました。アルトサックスの音の輪郭が、よりはっきりしてきました。床にどっしりと置かれたピアノから出される、重心の低い芯のはっきりした音に変わってきました。
もう１枚は、竹田 一彦さん（g）のアルバム「TAKEDA MEETS TANA AGAIN」から全曲において静寂感、音の輪郭が向上し、リムショットを打つ時には、リムに当たるスティックの先の太さが想像できるような感じになりました。演奏している4人それぞれの位置から聴こえてくる音の広がり方、楽器の音の重なり方がとても自然です。
3つの機器の中で、特にDACに繋いだときには、僅かな浮つきがスッと落ち着いたように感じました。
また、プリメインアンプもより力強さが増したように思いました。
アコリバ様のご好意によって、今回は無料貸出し制度を利用させていただきました。FM付きのケーブルをお願いしたら、FM付きとFM無しの両方のケーブルを送っていただきました。貸出し期間もゆったりしていて、休日に家の機器で一つ一つ繋ぎ替えて確かめて選ぶことができたこと、とても感謝しております。どうもありがとうございました。