メイン [00-02]オーディオ全般 B&W Signature Diamond | 投稿するにはまず登録を |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿者 | スレッド |
---|---|
管理人K | 投稿日時: 2008/2/26 22:16 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
B&W Signature Diamond B&WのSignature Diamondを導入されたケミさん宅へ行って参りました。 このSignature Diamond、昨年テレオンさんのイベントのマランツさんのブースにて衝撃を受けて以来、2度目の試聴となります。どんな衝撃を受けたかと言いますと、圧倒的なスピーカーからの音離れと立体感、広大な音場に実在感のある音像が躍動する様にです。 B&Wの800シリーズはダイヤモンドツィーターになって以降、飛躍的に質感も高まっており、私自身も802Dと803Dをマルチシステムにて使用中ですが、その802Dと比べても質感の高さは尋常でないと感じたのです。しかもフェアの会場で殆どポン置きに関わらずその質感と再現性であった事が衝撃なのです。 この音離れの良さとスムーズな音場の広がりは私がAVALONのDiamondにおけるシステムで徹底的に追い込んだ先に出た音に近いものがあると感じました。しかも、フェア会場のポン置きでです…。今回は初めてきちんとした環境での試聴であり期待は増すばかりです。 ケミさん宅へ到着するとSignature Diamondは既に弊社アンダーボードYST-64の上に天然水晶インシュレーターRIQ-5010Wを介してセッティングされていました。最初に雑誌のレビューにて写真を観た時には、デザインにかなり違和感を感じたものですが、実物を見ると鏡面仕上げが素晴らしく、形も写真ほど違和感を感じず、実に高級感が漂います。 スピーカーの位置や振り角度を調整して更に追い込んだ先に出てきた音は正に別次元。スピーカーの存在を全く意識させない圧倒的な音離れとこのサイズのスピーカーが鳴ってるとは思えない左右の広がり、奥行き共に巨大な音場。非常に中間帯域が充実した音で、セッティングを追い込んだ先に出てくる音像定位は厚く実在感も素晴らしいものがあります。単にシャープなだけでなく、あくまでも立体的な音像定位であるのが特徴です。質感も高く滑らかで耳に優しい音色です。この質感、音色の良さはアリアのパワーアンプも大きく貢献しているかもしれませんが、それにしても以前のB&Wで感じたケブラーコーンやアルミツィーターの癖から発生していたがさがさした粒子感の粗さや粉っぽさは皆無になっています。 圧倒的な低域の押し出しや力感などはサイズやスピーカーの形態からして望むべきもありませんが、必要上充分な低域は出ていますし不足感はそれほど感じません。何しろ低域の押し出しや力感のなさを補って余り有る、音像表現や音場再現など、その他全ての要素が高次元に展開する様に圧倒されるのです。 このSignature Diamondの驚異的な音離れの良さはどこから来るのでしょうか?Signature Diamondは写真のようにユニット部だけがキャビネットから飛び出ています。これまでのB&Wの800シリーズなど最近のハイエンドスピーカーはスピーカーユニットに対して最小限のバッフル面積にした上で、キャビネットをリュート型やティアドロップ型と呼ばれる球面形に仕上げて、音波の余計な反射を防いで極力ユニットから発生した音波のみを放射するよう設計されている訳ですが、このSignature Diamondはキャビネット全体が楕円形になっており、前面までも球面になっているためバッフル面というものが存在していません。しかもその球面から更にユニット部だけを突起させていますから、ある意味、ユニットは宙に浮いた状態に限りなく近くなり、これまでのどのスピーカーの形態よりもキャビネットやバッフル面の影響を受けない事がこの圧倒的な音離れの良さやスムーズで広大な音場の広がりに繋がっているのは間違いありません。つまり、この郵便ポストのような奇妙な形(失礼)は必然の形だった訳です。 また、ダイヤモンドツィーターを搭載したヘッド部もこれまでのノーチラスヘッドのようなFRPではなく、強靭な天然大理石の削り出しとなっています。ノーチラスヘッドは一種の消音管で原理上、それほど強度が必要ないという事でFRPを使用してきたのでしょうが、強靭な大理石の削り出しにした事で、より他のユニットからの振動の影響も受け難くなったでしょうし、ヘッド自体の共振も抑えられた結果、滲みや歪みの低減など音質もより向上したと思われます。 このSignature Diamondは完全限定生産(世界で色違い各500組)で260万(税別)と非常に高額ですが、この種の音を狙った(いわゆるスピーカーの存在が消えるといわれる)スピーカーの理想郷であると思いますし、オーディオに音圧や迫力、圧倒的な低域の押し出しなどを求めるのではなく、音離れの良さや立体感、緻密で広大な音場感、繊細な質感などを求める向きには、現在最高峰のスピーカーであるのは間違いありませんので、購入して後悔される事はありませんし、今購入しないと後悔するかもしれません(笑) |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿するにはまず登録を | |