メイン [00-02]オーディオ全般 B&W Signature Diamond | 投稿するにはまず登録を |
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管理人K | 投稿日時: 2008/5/21 0:09 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: B&W Signature Diamond シュテファンさん、こんばんわ。
>そして素晴らしい演奏会の後では、やはりオーディオ再生とは違うという失望感さ>え感じることすらあります。 もちろん、素晴らしい演奏会の後にそう感じる事はあります。圧倒的な低域の音圧や量感、全く刺激成分のない気持ちよい質感など、オーディオ再生では難しいなと痛感させられる事は多いです。 しかし、その逆で座席位置が悪かったり、演奏者のコンディションが悪かったりすると、これなら自宅のオーディオシステムで聴いた方が遥かに上だと感じる事すらあります。 >そこで私たちは見果てぬ夢を追いかけて、少しでもそれに近づけたいという思いで>取り組んでいるのではないでしょうか。 そういう部分もあるとは思います。 出来る限り生の質感や迫力に近付けたいと思う気持ちはオーディオに取り組んでいる方なら誰もが持っているでしょうし、その気持ちと生に近付ける作業が出来なければ生とは全く異質の自己満足的な 音しか出す事は出来ません。 しかし、正当なやり方でオーディオシステムを追い込んだ先に出てくる音は下手な演奏会やライヴで聴くよりも良い場合が出てきます。 思うに、オーディオは演奏会の代替ではなく、オーディオならではの喜びや快感があるものだと思います。 全てがそうだとは言いませんが、録音物は演奏者がベストな状態でベストな演奏をしたものを記録し、視聴者がベストな状態、つまり、いつも特上のS席で聴けるようにされているものです。 真剣にオーディオに取り組んだ先には、自分一人のための特上のS席が用意されているようなものです。 もちろん、いつも特上のS席で一流の演奏会を聴ける人はオーディオなどせずに演奏会に行かれれば宜しいかと思います。 ですが現実的には地理的、金銭的にそのような事が出来る人は極めて少ないでしょうし、演奏者のコンディション、会場や座席など環境によって、得られる感動度は常に変化してしまいますし、場合によっては優れたオーディオシステムで聴く以下の感動しか得られない場合も多いでしょう。 その点、オーディオには音楽好きな方々が全てベストコンディションでいつも聴けるための条件が揃っていると言っても過言ではないと思います。 >オーディオ的なコンディションがバランス良く整うということと、次元の高い生のオーケストラ演奏とでは楽器の純度をはじめ、会場の空気をも揺り動かすオーディオバランスを超えた圧倒的な演奏者の気迫や迫力ある力感が生まれるという事実とでは別の問題なのだということです。 >狭隘的なオーディオ至上主義的な枠に陥るのは危険であって、システム再生音でオーケストラが眼前で演奏していると錯覚するのは残念ながら明らかに異なるのです。 シュテファンさんが仰る理想を「本当の意味」でオーディオで実現 するには巨大なスピーカーシステムやそれを鳴らしきるだけの巨大なアンプ、またかなり大きなリスニングルームが必要となるでしょう。もちろんクオリティも重要です。 オーディオにおいて全てのソースを分け隔てなく鳴らすにはバランスは必要だと思います。 もちろん、バランスが全てとも言いませんし、多少バランスが崩れた方が快感を感じる事もあります。 例を出せば、低域過多による床鳴りや壁鳴りによるブーミングなどです。 クラシック音楽などは録音自体で低域の量感を捕らえ切れてないものが多く、再生時に低域の量感不足を招いている事も少なくありません。 一般的なクラシック録音において低域不足を解消するには、あえて狭い部屋に大きなスピーカーを導入するとか、小型中型スピーカーでも振動対策などをあえて行わずに床鳴りや壁鳴りによるブーミングを発生させての低域感を補充するやり方です。 クオリティは多少劣化していたとしても、このブーミングを生演奏における低域の圧力や量感、迫力に近いと感じるならば、それを否定する事は出来ません。 おそらくですが、シュテファンさんは低域のブーミングを生演奏における低域の量感や迫力に近いものとして捉えているのではないでしょうか? 但し、この手法を取ってしまうと同じクラシックでも低域がしっかり収録されているディスクにおいては低域過多となってしまいますし、強烈な低域が多く収録されているROCK系ソフトなどでは完全に音自体が破綻してしまう事も少なくありません。 シュテファン宅においても、いくつかのソフトにおいて低域が破綻寸前であるのは確認しています。 この現象はトーン・コントロールやグラフィック・イコライザー、パラメトリック・イコライザーなどを駆使して、各ソフトごとの低域のコントロールをする事である程度解決出来ます。 著名な評論家先生が多少の劣化を嫌うより、イコライザーによる周波数特性コントロールを重視する意義はここにあります。 シュテファンさんのプリアンプはトーン・コントロール機能が付いていますので、これを有効に利用するといいかもしれません。 もちろん、破綻寸前の低域が快感と感じておられるのであれば、それはシュテファンさんの感覚ですから否定もしませんし、無理にトーン・コントロールを使用する必要もないと思います。 |
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