メイン [00-02]オーディオ全般 「吾が西方の音」(1) | 投稿するにはまず登録を |
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西方の人 | 投稿日時: 2012/2/13 9:04 |
半人前 登録日: 2012/2/1 居住地: 東京都 投稿: 22 |
「吾が西方の音」(1) 「吾が西方の音」(1)
座右の音楽・オーデオ指南書 クラシック音楽を良い音で聴きたくてオーデオ遍歴を始めてから半世紀が経つ。そのきっかけは、五味康祐氏の著書「西方の音」に出会ってからである。マタイ受難曲のリヒターの演奏に於いて「キリストの受難・死・悲劇にも拘らず、かくも美しく演奏し、聴く者に感動を与える・・」の記述に見られる、小説家独特の逆説的表現や、又「マーラの闇とフォレ的夜」「トリスタンはなぜ死んだか」等、魅力的な表題も多く、読む者を酔わせる。若いころのカラヤンを絶賛しながら、円熟期の指揮への失望を何度も語る一方、フルトベングラーの偉大な人間性や指揮ぶりを熱く語り更に、レコードはどの演奏家を選ぶべきかを説いている。 オーデオでは何を大事にすべきかでは、「教養のある音」のタンノイオートグラフの存在をお知えられ、未だ聴いた事の無いその音を想聴した。やがてオートグラフは、いつの日か所有すべき存在に膨れ上がったが、当時の私には、夢のような話であり、目標が適う迄と、直系の?LZでオートグラフの片鱗を味わったつもりでいた。やっとオートグラフの導入を決意した時、タンノイの工場は、火災に遭い、オートグラフは、過去の存在に成ってしまった。その時の落胆ぶりを今でも思い出す。この時、オートグラフを所有できていたなら、違うオーデオ人生を歩んでいたかもしれない。 大田区の文化事業の中で五味康祐氏が、長年愛用していたタンノイオートグラフやマッキントッシュの真空管アンプやEMTのプレイヤーで、氏の愛蔵盤を用いた音楽鑑賞会が開催されている。五味信者あり、かつ熱心なクラシックフアンと主催者側の熱意により活況を呈している。ここに行けば、「西方の音」を実体験できる。五味氏の時代は、アナログ再生の全盛期であり、現在と状況は、かなり違うが、オーデオの心がけや、名盤とは、などの教えは、今でも変わるまい。わたしにとって「西方の音」は、座右の書であり、この書を通して再生装置の選択耳を養ってきた。 即ち、音の本質をシンプルな手法でデザインし具現化されたもの、作り手の拘りが伺え、所有する喜びを与えてくれるものと確信した。ちなみに、私の愛器は、スピーカーは、「ジャーマンフジックス」の120HRSカーボンである。これに「アキュフエーズ」のA級アンプとSACDプレイヤーで鳴らして、かなり満足していが、最近、「ACOUSTIC REVIVE」のケーブルを一聴して嵌り、全てのケーブルをシングルコアケーブルに取り換えた。愛器が奏でる再生音の雰囲気や形は、実に心地よくなり、音色も、何と魅力なことか、吾が「西方の音」が、ここから聴こえてくる。 つづく |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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» 「吾が西方の音」(1) | 西方の人 | 2012/2/13 9:04 |
Re: 「吾が西方の音」(1) | わっちー | 2012/2/13 19:08 |
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