掲示板トップページ

お知らせ

「長時間かけて書いたコメントが送信できなかった」等の送信エラーのご報告をいただいております。 こちらは一定時間が経過した段階で、タイムアウトと判断している為です。 掲示板のセキュリティ上、どうしてもタイムアウト時間を設定する必要がございます。 つきましては、メモ帳などで下書きいただく等でご対応いただければ幸いです。 今後とも当掲示板をよろしくお願いいたします。
メイン
   [00-02]オーディオ全般
     Stereo Sound No.190号
投稿するにはまず登録を

フラット表示 前のトピック | 次のトピック
投稿者 スレッド
Yo
投稿日時: 2014/6/18 20:56
一人前
登録日: 2012/3/21
居住地:
投稿: 120
Re: Stereo Sound No.190号
ホワイトメタル様

ご返事ありがとうございます。「書き逃げ」と仰っているのに追いかけるような真似をしては失礼かと思ったのですが、多少の誤解があるようなので少しばかり書かせて頂きます。

まず、前項で述べさせて頂いた「芸術の積み増し論」は以前音楽の本質を自分なりに考えたときとても便利な考えだったので披露させていただきました。「作曲の芸術」「演奏の芸術」そして「録音の芸術」が存在するということです。 ここですべて「芸術」と書きましたがもちろん芸術域に達しないものも多々有ることも事実ですが、すべてが芸術粋に達した時に名盤が生まれると考えています。そして「録音の芸術」が存在するなら「再生の芸術」も有って良いのでは?という簡単な気持ちから出たものです。

ホワイトメタルさんが生で聴かれて(うらやましい)感激されたゲルギエフの春の祭典を例にとらせていただくと、「ゲルギエフの芸術」をキャンセルして「ストラヴィンスキーの芸術」だけを味わうことが出来ないのと同じように、パッケージメディアから「録音の芸術」をキャンセルして生の「原音」を再生(回帰)することは不可能だ・・・と言うのが私の考えの基本です。あくまで「録音の芸術」を受け入れた上で自然な質感、エネルギー感、そして自然なプレゼンスを求めて調整することが「再生の芸術」に繋がると思っているわけです。

 私の再生を「原音再生とは少々異なる種類の再生音なのだど勝手ながら解釈しております。」との事、上記の通り原音再生を求めていないのですから仰る通りだと思いますし、その事には反論はいたしません。ただ、記憶音に頼って調整はせずに低音から高音までのエネルギー感を揃える事だけを主目的として調整することで結果としてエンジニアの意図(録音の芸術)を理解できるように再生することを心がけており、そのことが普遍性(ジャンルの違いや録音の違い、そして録音の時代に得意不得意がないこと)に繋がり、その延長線上に「再生の芸術」があるものと思っています。

何が「原音(生音)」か?・・・このことはとても難しい問題だと思っています。BlueNoteのヴァンゲルダー録音とて極めてオンマイクで録ったものゆえに、通常のライブ演奏で聴くより太くエネルギッシュな音として自然ではないと言えますが、現代のようにデジタル加工で音質まで変えたものではないだけにある意味「原音(生音)」に近いと言えます。何が言いたいかと申しますとマイクの位置で録音された音が変わります。そして同じように楽器とリスナーの位置関係や環境でも原音(生音)のイメージが変わるのです。そしてその際たるものがクラシックだと思っています。

ご承知のようにヴァイオリンは弦を擦って発音する楽器ですので近距離や狭い部屋での演奏はかなり荒く厳しい音が聴こえます。しかしこれを響きの豊かな大ホールで奏者から距離を取って聴きますと甘く漂うような美音として聴こえます。クラシック音楽を好む人でもどちらが好きかは大きく分かれるところです。そして多くの録音は指揮者の少し後ろの上方にマイクをセッティングして録音し、別マイクで録ったホールトーンをブレンドするのが一般的と理解していますので音的には前席で聴いた音に近いと思っています。私はヴァイオリンの厳しさも聴こえたほうが生々しいと感じるほうですので前席が好きですし一般的な録音にあまり違和感は感じません。しかし比較的後ろの席や2階席を好まれる「弦の荒さは聴きたくない」と言う方も多く、多ユニットのシステムで位相を混濁気味にしてその雰囲気を出したり、デジタルディレイを駆使してホールトーンを合成してプラスしたりとご苦労されている方もいらっしゃいます。もうひとつ特殊な例ですが、私の知人でクラシックの造詣が深く多くの名盤も揃えスコアで勉強もされている方ですが、その方の音を聴かせて頂いて通常以上の厳しいヴァイオリンの音に驚いたことがあります。よく聞くとかつて学生オーケーストらの一員で有ったとの事、その至近距離で多くの楽器が鳴り響く感動をもう一度聴きたいとのこと・・・なるほどと思いました。同じようなことは一関のジャズ喫茶ベイシーにVPOのメンバーが遊びに来たときに彼らの演奏したレコードを大音量でかけたら「これこそ我々がいつも聴いている音だ」と喜んで盛り上がったと言う話もあります。

ホワイトメタルさんが「CDの音が生音と違う」と仰る所以は上記の質感だけとは思いませんが、原音(生音)のイメージも人それぞれであること、そして一定ではないことをご理解頂ければ幸いです。
失礼いたしました。
フラット表示 前のトピック | 次のトピック

題名 投稿者 日時
   Stereo Sound No.190号 zappa1993 2014/3/12 23:50
     Re: Stereo Sound No.190号 ケミ 2014/3/13 17:59
       Re: Stereo Sound No.190号 zappa1993 2014/3/16 9:59
         Re: Stereo Sound No.190号 zappa1993 2014/6/5 0:29
           Re: Stereo Sound No.190号 Yo 2014/6/12 17:03
             Re: Stereo Sound No.190号 ホワイトメタル 2014/6/15 14:53
             » Re: Stereo Sound No.190号 Yo 2014/6/18 20:56
                 Re: Stereo Sound No.190号 ホワイトメタル 2014/6/19 23:46
                   Re: Stereo Sound No.190号 zappa1993 2014/6/28 21:28
                     Re: Stereo Sound No.190号 Yo 2014/7/6 1:24
                       Re: Stereo Sound No.190号 zappa1993 2014/9/7 10:36
                         Re: Stereo Sound No.190号 ホワイトメタル 2014/9/9 23:20
                           Re: Stereo Sound No.190号 zappa1993 2014/9/12 2:25

投稿するにはまず登録を
 

新しい登録ユーザ

Pinco 2024/6/14
wataru 2024/6/14
HD 2024/5/31
テイコー 2024/5/31
ボニー 2024/5/23
麿 2024/5/8
inari 2024/5/8
リュカ 2024/4/23
とりすたん76 2024/4/11

たいらん
2024/4/3

ログイン


ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失

オンライン状況

20 人のユーザが現在オンラインです。 (16 人のユーザが フォーラム を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 20

もっと...