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     【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
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投稿者 スレッド
marron
投稿日時: 2025/7/6 9:32
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
皆さん、こんにちは。marronと申します。

先日、リアリティーエンハンサーを導入してから、にわかに「位相」というものについて考えるようになりました。

▶ RES-RCA & RET-RCA:仮想アースやUSBターミネーターの効果とどう違う?
https://acousticrevive.jp/xoops/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6893&forum=62

そもそも「位相」とは何でしょうか。
私たちが聴いている音楽は、音の波が重なり合って成り立っていますね。この波がずれることで干渉が生じたり、音が不明瞭になったり、立体感が失われたりすることがあるようです。

そんなことを考えていたとき、ふと疑問が浮かびました。
それなら、なぜ「川のせせらぎの音」は心を癒すのでしょうか?
自然の中では、無数の音が同時に発生し、複雑に「干渉」しているはずです。それでも、不思議ととても癒やされますよね。

いろいろ調べてみると、「緩やかな位相のズレ」や「位相の揺らぎ」は、脳が自然なものとして受け止め、安心感を得やすいようです。一方で、非連続的で急激な位相のずれや、周波数ごとに不自然にずれる現象は、脳が「異常」と捉えやすく、生存本能から「緊張感」を生むことがあるようです。

このように考えると、オーディオルームの一次反射や二次反射は、調整の仕方によっては、川のせせらぎのように音楽体験を豊かにする可能性もありそうです。

一方で、再生機器から発する人工的な位相の乱れは、できるだけ減らしていく必要があるのではないかと思います。写真にたとえるなら、まずはピントをしっかり合わせることが大切だと感じます。

これは、あくまで私の個人的な感想にすぎませんが、皆さんはどのように思われますか。

CableCar
投稿日時: 2025/7/13 17:06
一人前
登録日: 2022/6/3
居住地:
投稿: 148
Re: 【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
marron様、こんにちは。CableCar です。

私も、プリタンプのTAPE入出力にRES-RCA &とRET-RCAを導入しています。
音が良くなったことは理解できるのですが、「位相」が整っている状況とはどんなものなのか、よくわかっていません。
「位相」で検索してみると、「物理学で、振動や波動などの周期運動の過程でどの点にあるかを示す変数。正弦関数で表すときの角度に相当する部分の量。」と表示され、ますますわからなくなりました。
オーディオ雑誌などでは、「スピーカーの存在感がなくなり、目の前でオーケストラが演奏しているような感じ」と表現されたりしていますが、オーディオでそこまでの体験をしたことはありません。
RHR-21の説明には、「定在波の解消だけでなく、リスニングルーム内の不要反射や帯域の偏りを解消することが可能で、その結果、オーディオの再生音や位相特性が飛躍的に向上します。」と記載されています。
ステレオ録音は左右両方のスピーカーに本来再生されるべきではない付帯音が混じるのは避けられないので、そのあたりの余分な音波をRHR-21が解消し、スピーカーの存在感がなくなるのでしょうか?
marron
投稿日時: 2025/7/13 23:10
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
Re: 【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
CableCarさん、皆さん、こんばんは。marronです。

「位相とは何か」、というお話ですね。私の理解ですが……

■ 音の波と「位相」

音は、空気の波ですよね。たとえば440Hzの音であれば、音速を約345m/sとすると、1秒間に345m進む音波が440回繰り返されるため、波長はおよそ78cmになります。
もしこの音が、(実際には減衰しますが)壁などで100%反射して、元の波と重なったらどうなるでしょうか?

ある地点で、ぴったり重なれば音は2倍に、ちょうど波長の半分(39cm)ずれて重なれば、打ち消し合って音圧はゼロに近づくはずです。

■ 駅構内の音が聞き取れない理由

もちろん実際には、特定の周波数が完全に反射されることはまずありませんが……
たとえば都会の駅構内などで、拡声器を使った選挙演説を耳にしたとき、少し離れると音量だけはあるのに、内容はまったく聞き取れないことがありますよね(笑)。
あれは、反射音によるマスキングに加えて、さらに位相干渉が、言葉を聞き取りにくくしているのだと思います。

■ オーディオルームの定在波

そして実際にオーディオルームでより深刻になるのが「低域」ですね。
低音はエネルギーが大きく、吸収されにくいため、時間的に長く残り、この干渉が拡大しやすいのだと思います。

こうした現象が特に低域で起きると、私たちはそれを「定在波」と呼んでいるのではないでしょうか。
ただし、この問題は程度の差こそあれ、実際にはすべての帯域で起きているはずで、それは「不要な反射」や「帯域バランスの偏り」になるのかと思います。

■ 自然界の心地よさと「連続的な位相のズレ」

問題はここからですね。たぶん……

たとえば、川のせせらぎを聴いているとき。近くの水音と、少し離れた場所の音では、耳に届くタイミングがわずかに異なります。
つまり、位相が連続的に少しずつずれて耳に届いているということですね。

どうやらこのような「なだらかな位相のズレ」は、脳にとってとても自然で心地よく、「広がり」や「奥行き」として感じ取られるようです。
素晴らしいコンサートホールに包まれているような感覚も、壁や天井からの複雑な反射によって生まれる、こうした位相のゆらぎが鍵を握っているのだと思います。

一方で、自然界にはほとんど存在しないような「急激な位相のズレ」が発生すると、脳はそれを「異常」と認識し、生存本能が働いて緊張状態になることもあるそうです。
人工的な位相の乱れも、同様に無意識のうちに不快感をもたらすのではないでしょうか。たとえば「音が固い」「刺さる」と感じるときなど。

■ 電気信号の世界とリアリティーエンハンサー

これまでのお話は、スピーカーから音が出たあとの音響空間に関するものでしたが、私は、音になる前の電気信号の段階でも、ノイズや振動、静電気などの影響によって、微細な位相の乱れがすでに生じているのではないか、あるいは、そうした乱れの原因となる要素がそこで生成されているのではないかと想像しています。

そして、そうした目に見えない「ゆがみ」を、静かに整えてくれているのが……
それが、リアリティーエンハンサーなのではないかと思っています。

marron
投稿日時: 2025/7/14 11:29
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
Re: 【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
CableCarさん、皆さん、こんにちは。marronです。

お話しくださった、オーディオにおける「位相が合ったとき、どのような印象になるのか」について、お伝えするのを忘れておりました。

私の印象としては、「スッキリして、自然で、エネルギッシュな音」になると感じています。

これは、大型スピーカーで3Wayマルチを組んでいたときの経験です。

ウーファーのエンクロージャーとミッドドライバーは独立していて、クロスオーバーは720Hz(-6dB)に設定していました。

位相合わせには、いつもクリス・コナーの歌声を使っていましたが……
設置がまだ適当な状態では、ミッドドライバーを1〜2センチ動かしても、彼女の声にほとんど変化を感じませんでした。

しかし、位相がビタリと合ったポイントでは、ミッドドライバーをわずか1〜2ミリ動かしただけで、彼女の声が一気にくもってしまうのです!

この“ビタリと合った”ときの歌声は、「スッキリして、自然で、エネルギッシュ」。まるで望遠レンズの焦点がピタッと合った瞬間のように、グッとリアリティが増し、まるで目の前で彼女が歌ってくれている感じでした(笑)。

まったく個人的な感想ですが、ご参考にいただければ幸いです。

管理人K
投稿日時: 2025/7/15 1:04
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1933
Re: 【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
CableCarさん、marronさん、こんばんは。

「位相」を検索するといきなり専門用語や計算式ばかり出て来てしまい一般の方には到底理解出来ないと思います。
(私もwikipedia等の説明を読んでもさっぱり解りません)

オーディオにおいて最も解り易い「位相」は正相と逆相でしょう。
また、再生音における「位相」に関しましては、左右、前後、高低、大小、柔硬などありとあらゆる対極する要素が均等なバランス状態にある状態を「位相が整う」と思って頂くのが宜しいかと思います。

再生音の様々な位相の均等なバランスが崩れると不安定な再生音となりリスナーは不快感や不安感を抱いてしまうのだと思います。

対しましてmarronさんの仰る川のせせらぎが心地良く感じるのは自然界に多く存在すると言われている「1/fの揺らぎ」のようなものではないかと思います。
これは位相の説明とはある意味反対の見解になってしまうのですが、正確な周期性が必ずしも人にとって心地良く感じる訳ではないという現象になるのではないでしょうか?

アナログレコードはデジタルに対して心地良さを感じると言われるのは周波数的なことよりも、この「1/fの揺らぎ」のようなファジーな要素が加わることにあるのではないかという気もしています。


marron
投稿日時: 2025/7/15 7:09
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
Re: 【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
管理人Kさん、皆さん、おはようございます。marronです。

管理人Kさん、このたびは大変ご親切に、心あたたまるフォローをいただき、誠にありがとうございました。

「位相干渉」ばかりにとらわれて、「川のせせらぎがなぜ心地よいのか」と投げかけておきながら、「1/fの揺らぎ」にまったく触れていなかったとは…お恥ずかしい限りです。

そもそも、タイトルは次のようにすべきでしたね。

◾【位相の不思議】川のせせらぎは、無数の「位相干渉」がありながらも、なぜ心地よいのか

今回、管理人Kさんから教わったことを、これからしっかり学んでいきたいと思います。

まずは、ひとまずお礼まで。誠にありがとうございました。

marron
投稿日時: 2025/7/15 20:25
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
Re: 【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
管理人Kさん、皆さん、こんばんは。marronです。

今朝は、管理人Kさんから「位相」について大変奥深いご教授をいただきましたが、すぐにはすべてを理解することができませんでした。

その後、じっくりと考えてみましたので、改めて自分なりに整理してみたいと思います。

■ これまでの私の「位相」についての理解

「位相」とは、ある地点において「音の波」がどのタイミングで届くか、そして「波形」がどのようにずれているか……
私は、そんなふうに理解していました。

■ 管理人Kさんのご教授

再生音における「位相」とは:

左右・前後・上下・大小・柔硬といった、あらゆる対極的な要素が、均等で調和の取れたバランス状態にあること。
これこそが「位相が整う」ということなのだと教えていただきました。

■ 私なりの解釈

ある音楽を再生したとき、それは……

・左にも右にも偏らず
・前に出すぎず、後ろに引っ込みすぎず(上下のバランスも同様)
・楽器やボーカルの各帯域は、大きすぎても小さすぎてもいけない
・音には、強烈なアタックもあれば、包み込むような柔らかさもあるが、それぞれが自然でなければならない
・そして何より大切なのは、全体として「調和が取れている」こと

──こうしたすべての要素が、ごく自然に成立しているとき。
それこそが「位相が整っている」という証しなのではないかと、今は感じています。

つまり、「位相」を考えるときには、理屈だけでなく、感性をもって音の状態を捉えることの大切さを教えていただいたのだと、私は受け取りました。

■ 弓道家の姿に重なる「整った位相」

もしこの理解が的外れでなければ……

位相が整った音というのは、どこか「弓道家が静かに弓を引く瞬間」に似ているようにも思えます。
身体の「芯」には揺るがぬ強さがあり、「動作」はしなやかで、「姿勢」は凛として美しい。

オーディオの「整った位相」とは、そんな美しさに通じるものがあるのかもしれません。

■ クリス・コナーの歌声から感じたこと

以前、クリス・コナーの歌声を聴いて、「位相」がピタリと合ったと思った瞬間……
そのとき、「スッキリして、自然で、エネルギッシュ」と感じたことも、あながち間違ってはいなかったのかもしれない……

そう思えて、少しホッとしています(笑)。

marron
投稿日時: 2025/7/16 19:37
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
【豊かな音色と、その消失】 Re: 【位相の不思議】 なぜ「川のせせらぎ」は心を癒すのか?
管理人Kさん、皆さん、こんばんは。marronです。

実は今、ちょっとワクワクしています!
長いあいだ心の中でモヤモヤしていたことに、ようやく答えが見えてきたような気がして……(笑)

順を追ってお話しさせてください。

◾ 1/fの揺らぎと「心地よさ」

〉marronさんの仰る川のせせらぎが心地良く感じるのは、自然界に多く存在すると言われる「1/fの揺らぎ」のようなものではないかと思います。これは位相の説明とは、ある意味で反対の見解になってしまうのですが、正確な周期性が必ずしも人にとって心地良いとは限らない、という現象なのではないでしょうか?

この管理人Kさんのお話に触れたうえで、「オーディオの判断基準につきまして」のスレッドにて、プロの奏者でもいらっしゃる Koike Stringsさんが投稿された文章を拝読し、“ハッと”させられました。

アコリバ製品を導入することによって、エレキ楽器をアコースティック楽器のように奏でることができる、というお話です。

◾ 「不規則さ」が生む美しさ

私たちは、音楽に限らず、「ある程度の規則性の上にある、ある程度の不規則性」に心地よさを感じるのではないでしょうか。

たとえば、お好み焼きはきれいに焼きたいけれど、事前に混ぜすぎてはいけない(笑)。
都市は整っている方が便利ですが、あまりにも計画的に整えられすぎた都市には、どこか味気なさを感じてしまう。

そんな感覚に通じるように、音楽にもまた、「高いクオリティを保ちつつ、どこかにある種の“揺らぎ”があること」が、私たちに心地よさを与えてくれるのだと感じています。

◾ “揺らぎ”という音の豊かさ

その“揺らぎ”とは、音の「豊かさの源」とも言える、「位相・音量・リズム・音程・音色」など、あらゆる要素に宿る、“ごくわずかな不規則性”なのではないでしょうか。

ただし、それはあまりにも微細な“揺らぎ”であるため、電送の段階で失われたり、あるいは機材やケーブル、ルームアコースティックによって生じる、より大きな“位相の乱れ”によってかき消されてしまい、一般的な再生環境では、聴き取ることが難しいのかもしれません。

◾ 音楽が本来持つ“揺らぎ”を聴くために

だからこそ、アコリバ製品の導入を重ねていくことで……
一つ一つの楽器や歌声が本来持っている心地よい“揺らぎ”が、少しずつ姿を現してくる……
そんな気がして、今、なんだかとてもワクワクしているんです(笑)。

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