皆さん　こんにちは。

「電源ケーブル比較CD」 ≪続編≫

前回のDisc1での北島直樹のピアノ・トリオはMax version（メイク・
バージョン）でしたが、今回、Disc2での彩花のヴォーカルでも
Disc1と同様、北島直樹のピアノ・ソロとの絶妙なコラボレーションで、
各ケーブルの音を絶妙に引き出している様子等の録音が、ノンメークで
いっそうその素音が判断できるものです。
また、Disc1でも述べたようにメイクした録音は普段聴きなれていること
から、「これが当たり前！」と何気なく聴いていたのですが、このDisc2での
ノンメーク(Non Max version)で聴く音は、音圧がガクンと下がり素肌のままの
音なので、中には随分と物足りなさを感じる方もあると思いますが、あえて
これはEQ、コンプレッサー等を通さない、つまり電源ケーブルのみによって
行われた、「より色づけしない録音とはこういうもだ！」と、改めてそのことを
認識し強く感じさせてくれるものです。
それは逆に各ケーブルの素性の音が素直に反映され、判断できるのでは
ないでしょうか。

参加ケーブル会社
ACOUSTIC REVIVE、aet、KAISER SOUND、KOJO TECHNOLOGY、SAEC、Zonotone 以上6社です。

≪ The Legend of CABLE ≫
Disc2 (Non Max version)

7) Lulaby of Brdand
彩花のヴォーカルの声に色気があり、その弾力と躍動感がよく、
北島のピアノのダイナミズムと高域の伸びでも良好です。
ピアノとヴォーカルの音離れが非常にスムーズで、音離れも良好で
生演奏らしさが良く伝わってくるので、特にピアノの低音域の音圧と、
空間表現力も高く感じるものです。透明度の高く澄み切ったこの音が
断然魅力です。そこにヴォーカルのしっとりとした声のディテールが
素晴らしく、その解像度の向上とクリアネスも高いのです。

8) in a Sentmental Mood
一音が飛び出した瞬間ヴォーカルの質感に少し滲み感があるような
印象で、ピアノも硬さが感じられますが、深みのある中音域には生き生きとした
エネルギー感があると感じるのです。

9) Summertime
ヴォーカルはどこまでも澄み切った表現力を保ち、ピアノも音の芯は
ぼやけず豊かな音場感生み出しているようでした。
音像は広めでタップリとした綺麗な二人のコラボレーションに惹かれる
ようです。欲いえばもう少し艶があってもいいのでは、と感じるのです。

10) Moonlight Serenade
このまろやかな音質は、ノイズ成分を感じさせない静かなヴォーカルを
上手くコントロールし表現されているようです。
明るさを抑えて素直なトーンをうまく引き出しているようです。
音の空間も広く正確に再現されていると感じるものです。

11) Over the Ranbow
ヴォーカルのしっとり感は控えめになるようですが、ザラツキのある
ハスキー性を感じるのは、このケーブルの音の見通しの良さなのか、
それとも滑らかさが乏しいのか、いずれにしても一応彩花の歌声は無理なく、
ふわっとした柔らかな感触で聴き取れるようです。

12) Amazing Grace　
骨組みのしっかりした音域を軸に ピアノの低域感は力があり、ヴォーカルの
音像をしっかりと描いていくように、輪郭もはっきりしている感じです。
しかし低音が少しマスキングされているような感触を受けるので、力強さが
もっとあってもいいのでは、と感じるのです。

【総評】

今回の「「電源ケーブル比較CD」でのこのような企画は、現在まで一度もな
かったことで、オーディオ＆音楽ファンには素晴らしお贈り物であり、
好意あるケーブルブランド会社(6社)の積極的な参加により実現した
ものと思うのです。
それは参加された6社に対して敬意を表し、今後のオーディオケーブル
業界に「喝！」を入れていこうという、意欲的に参加された会社に敬意を表したい気持ちです。
今後もこのような素晴らしい企画には、今回は残念ながら6社でしたが、
これからは数多いケーブルブランドメーカー全て、積極的に参加してもらいたいと
切に願うところです。
このことにより、各社ケーブルの品質でのいっそうのクオリティ化が実現し、
よりハイコストパフォーマンス性の高い技術力に磨きをかけ、ケーブル業界の
底上に繋がるものといっていいいでしょう。そうすることでもっと
ケーブルを信頼し、常用するマニアが増えると信じるのです。そのことで
業界はより活性化された製品造りに弾みがつくというもので、また
将来に向け各ケーブルメーカー相互の発展にも繋がるものと確信するのです。