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   [00-02]オーディオ全般
     オーディオの判断基準につきまして
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投稿者 スレッド
メリメロ
投稿日時: 2025/2/19 12:02
常連
登録日: 2019/5/14
居住地:
投稿: 57
Re: オーディオの判断基準につきまして
管理人Kさん、みなさま
メリメロです。

管理人Kさんが出された判断基準についての宿題に不束ながらお答えしたいと思います。

自分の場合ここ一年、二年をふりかえってみると、質感とか音色へのこだわりがありました。

ステージ上に2台のフォルテピアノを用意して弾き分ける(ブラウティハム)、ガット弦(およびフォルテピアノ)とスチール弦(およびモダンピアノ)の両方を聴かせる(ムローヴァ)、あるいはベヒシュタインの並行弦と交差弦のちがいを聴かせる(青柳いづみこ+高橋悠治)など、質感・音色の独自の追求が珍しいものではなくなった昨今のコンサートの動向にも関係しているようです。

電源ケーブルの一部にPC-Triple C単線を使うようになったのも質感や音色の表現に有利ではないかという気がしたからでした。

その少し後でCS-3K一個を導入して感じたのは、そもそも質感とか音色を個々の要素のひとつとして切り分けるの無理な話かもしれない、全部が有機的に(あるいは非線形的に)つながって変化している、質感や音色はその変化のなかにあるということでした。

分析的判断の観点から、SN比、音場および音域のひろがり、ダイナミックレンジ、分解能や分離などの項目が立てられるわけですが、これらに比べると、何をもって質感、音色というのか曖昧で複雑です。

家で録音を聴く際には、ともすれば過剰なまでに細部にこだわる傾向があるように思います。ことによると今日のアルバム制作に見られる細部の表現の精緻化と並行する現象なのかもしれません。キアロスクーロ四重奏団のベートヴェン(BISレーベル)など、ピアニシモの部分などこれでは聞こえないのではないかと思うようなレベルです。当然リスナーの方も細部に注意をむけなければということになるわけです。でもコンサートで彼らを聴くときは、おおらかに音楽の全体の流れを追い、うねりに身をまかせている自分がいるのに気づいたりします。録音を聞くきは、個々の楽器を分離してとりだそうとしている傾向があり、コンサートだと、むしろ個々のひびきが融合してハーモニーをなすのを聞き取ろうとする自分がいるようです。

オーディオマニアの世界にはOld Boys Club的(年齢はさまざまでも)な匂いがあります。そこに入り込んで「オトナ女子のためのオーディオ」を提唱し、積極的に発信している飯田有抄さんの存在は貴重です。熱心に発信をフォローしているわけではありませんが、とくに質感や音色についてのこのひとの表現力はすばらしいと思います。残念なことにまだAcoustic Revive製品に関する彼女の言及を見たおぼえがないのですが。

子供や女性など、Old Boys Club的共同体から離れたところにいるひとたちの感覚にむしろ正鵠を得たものがあるというKさんの指摘は興味深いです。わがパートナーはオーディオにはまったく関心がなく、Amazon Fire TV Stickを利用してストリーミングを活用するという音楽への接し方です。それでも音の良し悪しについての直感的判断に驚かされることがあります。分析的ではなく、総合的判断といえるかもしれません。彼女と音の良し悪しについて話をするとき、こちらはどうも会社の上司とか先輩のような口の聞き方になってしまい、自分でも変だなと滑稽に思えることがあります。

とりとめのない話ばかりですみませんが、今回のお話を機に、日頃世話になっている友人の演奏家にRR777を一台プレゼントしようと思い立ちました。長いこと自分の家で使ってきたニューヨーク・スタインウェイを手放し、その代わりにベーゼンドルファーを入れたので聞きにきてと言われているのです。彼女もオーディオにはほとんど関心がないほうですが、以前シューマン共鳴波の話をしたとき好奇心をしめしていたのを覚えています。まだまだ先の話ですが、どんな判断がしめされるのか、このフォーラムで紹介できるようになればよいなと思っています。







光ちゃん
投稿日時: 2025/2/19 20:19
一人前
登録日: 2015/10/14
居住地:
投稿: 84
Re: オーディオの判断基準につきまして

管理人Kさん、marronさん、BelCantoさん、スキャットさん、メリメロさん、皆様こんばんは


今回のテーマは深淵な内容、考え続けたら眠れなくなりそうなので、感想文を書かせて頂きました。
長くなってすみません。


・オーディオの判断基準とは何でしょうか?

音楽はアーティストが純粋に全身全霊を傾けて紡ぎ出すからこそ、ライブでは観客が一体となった感動を共有出来るのだと思います。そのアーティストの音楽の感動を伝えるツールとしての音、それを伝える最高の装置が再生芸術としてのオーディオです。

イマジネーションとか感動、感情の動きは人間誰もが持っていて、それを他人に伝えるツールが芸術(絵画でも音楽でも何でも)なのだ、という話があります。
つまり、そのイマジネーションを何とかして伝えようとする人たちが「芸術家」であり、芸術は才能ではなく伝える技術なのです。斯様にオーディオという再生芸術において、アコリバはアーティストが伝える技術、その音を担っているのです。
その音が、勝手に改ざんされていたらどうでしょうか。「何も足さない、何も引かない」ことがアーティストのツール、芸術に寄り添える唯一の方法、これが良い音の正しい判断基準であるべきです。



・アコリバのミッションとは?

アーティストがイマジネーション、感動を最大限に伝える芸術=技術を発揮出来るように、個々のオーディオ装置が最大限の能力を発揮できる環境を整えることがアコリバのミッションです。
しかしながら、これらの芸術、技術は伝える側のアーティスト、受ける側の聴き手それぞれの資質、経験などにより千差万別、センスもコミュニケーション力も違います。
友人から聞いた話です。演奏会に足繁く通う方がオーディオマニアを訪ね、自慢のレコードやCDを聴かせていただきました。その時の感想は、「う〜ん…美味しい缶詰の料理を食べているみたいだ…」と言われたそうです。
かなり乱暴な言いようですが、生の料理が全て正しい、美味しいとも言い切れません。生よりも味付けが美味しく感じる缶詰もあります。缶詰やレトルト食品で十分、レストランに行く必要なしという方、コンサートには行かないオーディオマニアも沢山おられます。
しかしそれらの共通の認識として、料理に良い水が必要なようにオーディオにも良い電気が不可欠です。より良い電気の質を高めて歪を排し雑味をなくすため、「何も足さない、何も引かない」環境を整えて装置本来のキャパシティーを発揮させるためにアクセサリーが必要なのです。
アコリバのアクセサリーがライブのPA装置でもアーティストにどんどん取り上げられているのはその証でしょう。ライブ会場ではアーティストがその思いを伝えるために、スタジオでは録音される音に思いを込めるために導入されています。プロの耳が出した明確な答えですね。


・アコリバと私

アコリバのアクセサリーを導入した時はまさに“感動”です。今まで聴いたことのない音、自分の装置からこんな良い音が聞こえるなんて…いつも聞く音楽の細部が聴き取れる、生々しい息遣いと前に出てくる立体感、装置の潜在能力が解き放たれた…などなど驚きの連続です。

私は芸術家ではありませんが、アーティストと共に感動を分かち合う心、感性を持ち続けたいと思います。それは、感動により自分を高めることができる、感動を分かち合うことで喜びが何倍にも増幅されることを経験してしまったからです。自分にも良かったことは他の人にも味わってほしいと願う純粋な気持ちに他なりません。それがお互い様、コミュニケーションの基本だからです。

幸いにしてアコリバのポリシーは同じベクトル上にあるピュアなもの、一点の曇りもありません。無料貸出制度も採算度外視の価格設定も、そんな純粋な気持ちから発せられているもの、30有余年の歴史と実績が物語っています。プロのアーティスト、海外の批評家が実際に認める口コミほど強いものはありません。控えめな奥ゆかしさも美徳です。

実体験に勝る確証はありません。ここの掲示板に投稿されている皆さんは実機で検証されています。判断に迷ったらここに、この掲示板に戻ってきましょう。信頼出来る仲間がいます。この強い絆で結ばれた仲間たちと、これからもアコリバの進む道を共に歩んでいきたいと思います。


長文、失礼いたしました。

marron
投稿日時: 2025/2/19 20:25
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 601
Re: オーディオの判断基準につきまして
管理人Kさん、皆さん、こんばんは。

今回は、管理人Kさんからいただいた、もう一つの課題についてお話ししたいと思います。

◾ この判断基準や判断能力の差はいったいどこから来るものなのか?

昨晩はすぐには答えが見つかりませんでしたが、自分の場合はどうだったのか、じっくりと考えてみました。そして、ある一つのことに気がつきました。それは、もしかすると、この掲示板にいらっしゃる皆さんにも共通することかもしれません。

それは、「自然さ」 を求めているということです。
今回は、このことについて、特に印象的だった2つの経験をお話ししたいと思います。

● 大好きなクリス・コナーのボーカル

私は、クリス・コナーのボーカルが大好きです。女性としては中低域が豊かなハスキーボイスですが、今まで何百回と聴いてきました。

彼女の声が「いかに自然に聴こえるか」は、私にとってとても大切なポイントです。例えば、以前に大型スピーカーを6台のパワーアンプで駆動していた頃は、彼女の声がフルレンジスピーカーで再生されたかのような音になるよう、一生懸命に調整していました。

ウーファーとミッドレンジのエンクロージャーが独立していたので、セッティングを細かく追い込み、位相がピッタリと合った瞬間は至福のひとときでした。

彼女のモノラル録音のボーカルは、たまにオーディオショップにも持ち込んで試聴するのですが、高価でハイファイなシステムでもダメなものはすぐにわかってしまいます(笑)。

● ラインケーブルの選択

オーディオファン向けのケーブルは卒業したつもりで(笑)、長い間、業務用ケーブルを使ってきました。

最初に使っていたのは、国産M社のものです。私のアンプの内部配線が同社のケーブルで手配線されていることがきっかけでした。

特に不満はなかったのですが、あるとき米国B社のケーブルを試してみると、大好きな50年代のジャズが、より生き生きと感じられました。最初は黒いタイプを使用し、その後、赤いタイプに統一すると、一気にワイドレンジになったように感じ、3年ほど愛用していました。

次に試したのは、スイスのG社のケーブル。最初は「何の特徴もないケーブルだな」と思っていたのですが、これによってB社の赤いラインケーブルが高域に強いクセを持っていることに気がつきました。同社のケーブルを3種類ほど試しましたが、今はその中で、最上位のものをプリ〜パワー間に、かれこれ十年以上、使用しています。

もちろん、ゆくゆくはアコリバ製に交換する予定ですが…そこそこ長いので…(笑)。
私にとって、このケーブルは 「最良の普通」 なのです(笑)。

皆さんはいかがでしょうか?
「自然さ」 は、やはりとても重要なことではないでしょうか?

管理人K
投稿日時: 2025/2/19 21:55
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1932
Re: オーディオの判断基準につきまして
marronさん、こんばんは。

コメント誠にありがとうございます。

オーディオマニアの中には「生とオーディオは別物、生なんて聴いたって意味がない」と豪語する方もいらっしゃいます。
確かに生とオーディオは違いますが、少なくとも「生の音色や質感」を知らずにオーディオをやっていたらmarronさんが仰るオーボエがフルートに聴こえてしまうような音を出してしまうことになり兼ねません。

一流アーティストの演奏会やライヴに行ければそれに越したことはありませんが、子供や学生の発表会などでも生の音色やや質感を体験することはいくらでも可能です。
オーディオを趣味として取り組むのであればせめて楽器の生の音色や質感くらいは経験しておいた方が良いのは間違いありません。


オーディオに興味がない女性や子供、お年寄りが意外と正しい判断をするのは「オーディオに対する先入観がない」からでしょう。
オーディオの余計な情報による先入観はない場合、人は生理的に心地よく感じる方を良しとしますので、少なくともノイジーで歪んだキツく煩い音を良しとすることはありません。

変わった導体や変わった部材、変わった構造であればあるほどケーブルは変わった音がします。
それが仮におかしな音であってもオーディオ雑誌や評論家が決しておかしいと言って来なかったツケでおかしな音が良い音、変わった音が良い音というオーディオマニアの履き違いに繋がってしまったのは間違いありません。

例えば金と銀の合金導体は導通率は最悪ですが、出て来る音はいかにも怪しく艶やかな音色に感じる場合があります。
しかし、ケーブルにおける音色の変化は周波数低域の偏りによって形成されていることを知る必要があります。
ある帯域が持ち上がりある帯域が引っ込むことで人はそのケーブルが独自の音色を持っていると履き違えてしまいます。

その独自の音色(帯域バランスの偏り)は音源によってはハマることもあるでしょう。
しかし他の音源を聴いてみれば明らかに何かがおかしいことに気付くことになります。
それはより多くの音源を聴き込んでいる方ならすぐに気付くはずです。

管理人K
投稿日時: 2025/2/19 22:29
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1932
Re: オーディオの判断基準につきまして
メリメロさん、こんばんは。

コメント頂き誠にありがとうございます。

フォルテピアノの種類による違い、ガット弦とスティール弦の違い、並行弦と交差弦の違いを聴かせるコンサートもあるんですね。
音色や質感を体験させる試みは良いことだと思いますし大変興味深いです。

オーディオにおいて生を彷彿とさせる音色や質感、臨場感を実現するには実は全てのオーディオ的要素が高い次元で融合していなければなりません。
つまりS/N比、位相特性、Fレンジ、Dレンジ、解像度、駆動力、制動力、チャンネルセパレーションなど全ての要素が向上した結果に達成するものであって、このうち何か一つでも狂っていれば理想的な音は無残にも消え失せてしまいます。

残念ながら上記の要素を優れたケーブルやアクセサリー使わずとも実現するオーディオ機器はどんなに高額なものであっても存在しません。
逆に高額機器は物理特性が高いが故に何がおかしいとその部分をより一層おかしい形で増幅してしまいます。

オーディオシステムではまかない切れない電気的、物理的要素の乱れを補いオーディオ機器本来のパフォーマンスを引き出し生を彷彿とさせる音を実現するがケーブルアクセサリーの役目とも言えるでしょう。
もちろん、それは単に音が極端に変わるだけのケーブルアクセサリーには不可能です。

演奏会においてオーディオシステムに対峙するように細かい部分を気にすることは普通しませんが、それでも私は演奏会に行った際は一度はここはオーディオではどう鳴るのであろう?とかどう聴こえるのだろうとかは考えることがあります。

飯田有紗さんはご主人と共に元々音楽業界におられた方ですから音楽的知識や感覚はオーディオ評論家と比べるまでもありません。
ましてや音楽的観点がまるでない現存するオーディオ評論家を考えれば、もて流行らされるのも当然かと思います。
彼女のYoutubeやオーディオ誌における記事はメーカーや代理店、編集部からの依頼と報酬によって成り立っていますから、残念ながら彼女が自ら弊社のケーブルアクセサリーを試すことも語ることもないでしょう。
ギャラが高くなければ弊社のYoutubeチャンネルにて本当にオーディオがお好きなのかどうかも含めて対談してみたいとは思います。

オーディオに興味がない方が正しい音の判断をする理由はmarronさんへの返信で述べた通り、生理的に心地よいか否かで判断している部分が大きいと思います。
演奏者に関しては自身の理想とする音、追及する音を確実に持っているため、その音に近いか否かは瞬時に判断されますね。
弊社のケーブルアクセサリーが多くの著名演奏者に支持されるのは音を変質させず自身が求める音に近付くからに他ならないと思います。

ご友人のピアニストにもぜひRR-777を体験して頂きたいですね。
必ず効果を実感して頂けるはずです。
ちなみにリハーサル時にRR-777のスイッチをONにしたところ演奏を止めてしまったピアニストが何名かいました。
自身へのピアノの音の伝わり方がまるで変ってしまうのだそうです。

Koike Strings
投稿日時: 2025/2/19 22:46
半人前
登録日: 2015/10/26
居住地:
投稿: 21
Re: オーディオの判断基準につきまして
オーディオにおける判断基準

かなり難しい問題提起ですね。
判断は人それぞれここに問題があり、そこには価値観、重要性などが大きく関係してくると思います。
私の想いを書かせていただきます。
抽象的な書き方ですがご容赦ください。

管理人K氏によれば、「本質的なクオリティUPというものをご理解頂けないオーディオマニア」とありますが、
そもそものオーディオ・マニアとは一体何なのだろうと考えたときに、私なりにオーディオを弄ってきた半世紀から少し謎が見えたような気がしております。

私が考えているのは、そもそも音楽とオーディオを一緒に考えてはならないのでないかと考えます。
私もそうですが、管理人K氏も生の音楽に触れ、多ジャンルの音楽を実際に体験していながら、自身の耳を信じてオーディオ・アクセサリーの制作に携わっておられると思います。
その音に共感を得て、実際に使用されているユーザーも少なくないと思います。

では何のためにそういった機材を使用しているのか?

今回の問題は私達の食生活によく似ていると思います。

食に対して貪欲な方はただ口にするだけではなく、その料理人はもちろん、食材や食文化を吟味して自身の舌を磨こうという意識を持っています。
恐らくこのような方は自身が料理をしなくてもしっかりとした確固たる自身の舌を持っていると思います。

でも世の中には口の中に入れば良い、腹が満たされれば良いと言う方もいらっしゃいます。
良くわからないけど、あの店は評価が良いみたいだし、料理評論家も推しているから間違いないだろうと思ってそのお店に行く方もいらっしゃいます。

私が思うのは、音楽に言い換えるのなら、前者は音楽マニアで後者はオーディオ・マニアの一部と言って良いかと思います。
自分自身が音楽マニアなのかどうかもわからなくなっている方も多くいらっしゃるのではないかと考えます。
音楽マニアの方は何も自身が楽器に携わらなくても純粋な気持ちで接している方で、音楽を愛している方でしたら誰でもがその耳を持っているはずです。

YouTubeで空気録音が掲載されておりますが、聴く人が聴けばスマホでもその違いがわかると思います。
それでもなおその評価が正しく為されないのは、きちんと聴かないというのもあるかと思いますが、私が一番強く思うことは「音のわからない方達」がかなり多いという事です。

オーディオ・マニアを自称する方は自身が聴く音が良いと思うのならそれで全く構わないと思います。
実際に演奏家の方でも聴ければ良いという方もいらっしゃいます。
そういう方は吟味した食材の料理よりもファストフードでも全く構わないのだと思います。

音楽は感受性に大きく影響があるかと思いますが、それらは何も音楽家に限らず音楽を愛す気持ちを持っている方であれば、
より深く作曲者や演奏者の気落ちを汲み取ろうとすることはごく当たり前の事だと思います。
そのためにオーディオの重要性を知り、自分が求める「音」にしたいと思うのです。

評論家の先生の言うことは間違いではないかもしれませんが、そこは必ずしも自身の求める音ではないことを私達がもっと認識すべきと考えます。
味の趣味、料理の趣味は人それぞれですから。
蘊蓄だけ語って自分の舌に責任を持てない人の言うことに耳を貸す必要はありません。

オーディオは自分が良いと思う音ならばそれで良いと思います。
その中には音のわからない方もいらっしゃいますし、何となくわかるけれど予算的なものを音楽にまわせないという事情の方もいらっしゃると思います。
でも音楽を愛する方であれば、それらは絶対にあり得ないと思うのです。
管理人K
投稿日時: 2025/2/19 23:14
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1932
Re: オーディオの判断基準につきまして
光ちゃんさん、こんばんは。

真摯なコメント感謝申し上げます。

アーティストや演奏家は人生をかけて作品を作り上げています。
エンジニアもまたより素晴らしい作品になるように情熱を込めてレコーディングやミキシング、マスタリングを行っています。
(もちろん、酷いエンジニアリングも作品もない訳ではありませんがとりあえずそれは置いておいて)

その作品をオーディオで楽しむリスナー側はアーティストや演奏家、エンジニアが精魂込めた作品を変質させることなく味わいたいですし、変質させずありのまま引き出すことでアーティストや演奏家、エンジニアが意図した部分、伝えたい部分を聴き取ることになり大きなる感動を得られるはずです。

故菅野沖彦さんが提案した「レコード演奏家論」にはこういった面が含まれていたはずですが、自分が買ったレコードやCDをどう聴こうと自由だとばかり、音源に記録されたものとはかけ離れたイビツな音で再生しているオーディオマニアもおられます。

もちろん、趣味の世界ですからどんな酷い音で鳴らそうと鳴らし手の自由ですが、少なくともその音に共感する方は少ないでしょうし、オーディオなんてこんなものかと誤解され兼ねません。
それ以上にもったいないのはアーティストや演奏家が伝えたいものを聴き取ることが出来ず大きな感動を得る機会を逃してしまっているということです。

聞く耳を持たない方はどうしようもありませんが、少なくとも正しい手法で調整したオーディオシステムは時に生を超えるような感動を得られることを知って欲しいですね。
弊社ケーブルアクセサリーは必ずその手助けをしてくれるはずです。

缶詰めの話、興味深く拝読致しました。
生至上主義の方は確かにいらっしゃいますし、実際生演奏やライヴならではの感動は非常に大きく他に代えがたいものがあります。
しかし、繰り返しますが正しい手法で調整した真に優れたオーディオシステムは時に生を凌駕する感動を得られます。

レコーディングやミキシングエンジニアの作業は常に特上席で聴こえるようにイメージして制作しています。
演奏会やライヴでステージから遥かに後方の席や中央からずれた端の席で聴いたことがある方なら判るはずですが、これならオーディオで聴いた方がいいなと思うことは多々ありますし、響きの悪いホールで聴く演奏会もまたしかりです。

正しい手法で調整したオーディオステムでは常にベストポジションで演奏に対峙することが出来ますし、生を超えるクオリティで楽しむことも決して不可能ではありません。

そういう意味でも光ちゃんさんが仰るように録音物は美味しい缶詰めとも言えますし、干すことでより旨味成分が増す極上の干物とも言えるかもしれません。

オーディオマニアが独断で吹聴することがオーディオの結論ではありませんし到達点ではありません。
正しく調整されたオーディオは果てしなくクオリティが向上して行きその都度感動度は増して行きます。

オーディオは青天井です。

この掲示板にはオーディオで大きな感動を味わえるためのヒントが沢山あります。
独り善がりのYoutubeやブログ、SNSに惑わされることなく、素直な気持ちでこちらの掲示板情報をご参照頂けましたら幸いです。 

管理人K
投稿日時: 2025/2/19 23:47
管理人
登録日: 2007/12/10
居住地:
投稿: 1932
Re: オーディオの判断基準につきまして
marronさん、こんばんは。

自然さ、大切ですよね。
ありのままとも言えるかもしれません。

クリス・コナーのデビュー盤「バードランドの子守歌」は私も愛聴盤ですが、このアルバムの録音はヴォーカル以外の演奏が遠く音量も小さく後ろに定位してますのでおそらくマイク1本で録っているのではないかと思います。

マイク1本ということはミキシングもなく位相が乱れようがありませんのでヴォーカルの質感と合わせてある意味最高の位相チェックのリファレンス音源になるでしょうね。

marronさんは業務用・産業用と呼ばれるケーブルを愛用されて来られたのですね。
これらの業務用・産業用ケーブルこそ真理と大々的に宣伝して大成功した業者を思い出します(苦笑)
プロ(スタジオやエンジニア)が使うからプ●ケーブルとはよく名付けたものですが、スタジオはそもそも高額なオーディオケーブルを導入する予算がないだけなんですけどね。

しかしこれらの業者の大成功にはおかしな音のするオーディオケーブルが深くかかわっているのは間違いありません。
異様にハイ上がりやドンシャリになるだけのオーディオケーブルや位相グチャグチャになるオーディオケーブルに懲りた方が業務用ケーブルを聴いた場合、極めてマトモな音に聴こえるのは事実だからです。

業務用・産業用ケーブルは少なくとも極端な帯域バランスの偏りや位相の乱れは起きませんので、極めて普通の音がします。
この極めて普通の音がイビツな音を聴き続けたオーディオマニアには新鮮に聴こえます。
この心理を利用したのは商売的には素晴らしいアイデアだと思います。

しかし、業務用はあくまでも業務用です。
伝送特性的には不足はなくともクオリティを極限まで追求したものではありません。
仮に現在愛用されているG社のケーブルから弊社のケーブルに換えた場合、これほどまでに様々な損失があったのかと気付かれるはずです。

まあ、こちらは将来のお楽しみとして取っておいて下さい。
オーディオは生涯かけて長く楽しめる素晴らしい趣味ですから。

marron
投稿日時: 2025/2/20 0:55
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 601
Re: オーディオの判断基準につきまして
管理人Kさん、皆さん

コメントありがとうございます!

「バードランドの子守歌」は、まさに私のリファレンス盤ですが、このアルバムで位相チェックをしていたのは正解だったのですね。なんだか嬉しいです。

〉仮に現在愛用されているG社のケーブルから弊社のケーブルに換えた場合、これほどまでに様々な損失があったのかと気付かれるはずです。

これは、すでにSACD〜プリ間のラインケーブルで体験させて頂きました。
当時の感想は、以下の通りです。

https://acousticrevive.jp/xoops/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6665&forum=59

来年には、【 ALL ACOUSTIC REVIVE 】をぜひ達成したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

スキャット
投稿日時: 2025/2/20 21:27
長老
登録日: 2020/12/11
居住地:
投稿: 416
Re: オーディオの判断基準につきまして
Koike Stringsさん

こんにちは。
スキャットです。

演奏家としての深いお言葉に
自分は音楽マニア、オーディオマニアのどちらなんだろう?と改めて考える機会を与えてくださり感謝いたします。
まず音楽があって、再生する機材(オーディオシステム)があるはずが、
なぜかオーディオシステムばかりに拘り、音楽は二の次と言う方も多いですね。
ハイエンドシステム持ってるのにソフトは数枚という方も。
機材マニアって言うのでしょう。

使い手も感性を養ってゆかなくてはなりませんね。
自分はこれからも純粋に音楽を愛し、探究心と向上心を持ちながら楽しんでゆきたいと考えています。
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