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投稿者 | スレッド |
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marron | 投稿日時: 2025/3/6 18:56 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2023/4/26 居住地: 投稿: 601 |
Re: オーディオの判断基準につきまして 管理人Kさん、皆さん、こんばんは。
問題提起いただいたお話ですが…もしかしたら、オーディオマニアに限らず、「オーディオ機器で音楽を聴いている人全般」に関わる話かも?…と思う疑問がふと沸いたため、お話ししたいと思います。 ◾期待して購入したCDが… TOWER RECORDS(WEB)で、「ヴェラー弦楽四重奏団」のCDを購入しました。価格は1,200円ほどと手頃でしたので、「きっと余計な変なマスタリングはされていないだろう」と期待して聴いてみたのですが…これが大外れでした(笑)。 ◾違和感だらけの音 1960年代の録音なのに「背景ノイズ」がまったくなく、「倍音」や「空間情報」もない(笑)。それどころか、もしかすると「位相」が無茶苦茶なのか、聴いていて気持ち悪くなり、10分ほどで再生を断念しました。 演奏自体は本当に素晴らしいだけに、なんとももったいない! ◾意外な高評価 ここまでは、よくある話かもしれません。 ですが、今回の疑問はここからです。 「ヴェラー弦楽四重奏団」のCDを購入する人は、きっとコアな音楽ファンが多いのではないかと思います。 そのCDには4名の方が評価をつけていたのですが、なんと全員が★5つの最高評価。しかも、そのうち2名は「録音もとても美しい」「音も新鮮」とコメントしているのです。 ジャケット裏側に記載のある 「オリジナル・アナログ・マスターより、ハイビット・サンプリング(24bit 192Hz)化したマスターを使用」 という言葉に惑わされているのかもしれません。 ◾広がる疑問 もしかすると、オーディオファンだけでなく、オーディオ機器で音楽を聴いている人全般に、管理人Kさんが問題提起されているような傾向があるのかもしれませんね。 |
CableCar | 投稿日時: 2025/3/8 14:26 |
一人前 ![]() ![]() 登録日: 2022/6/3 居住地: 投稿: 138 |
Re: オーディオの判断基準につきまして ゆーすけ様、こんにちは。CableCarです。
リプライありがとうございます。返信が遅くなって申し訳ありません。 仰るとおり、復刻メーカーさんが「何も足さない、何も引かない」ことは他社さんと差をつけるためにも難しいことかも知れません。 私は微妙に音質の異なる同じ音源のCDを買い続けることに疲れてしまい、結果ほとんどの復刻音源を手放し、DGの全集を買い直しました。 個人の感想として申し上げると、フルトヴェングラーの音源で音が良いと思うのは、ウィーンフィルと録音したEMIの「トリスタンとイゾルデ」「ワルキューレ」くらいでした。 ただ、粗悪な録音であっても音楽の凄さが伝わるフルトヴェングラーの演奏には圧倒されるばかりです。 |
ゆーすけ | 投稿日時: 2025/3/10 6:54 |
常連 ![]() ![]() 登録日: 2024/2/19 居住地: 投稿: 50 |
Re: オーディオの判断基準につきまして CableCarさん、おはようございます。
トリスタン、ワルキューレですか!!いいですね! 昔の録音は録音、再生される条件が今とは違う為、再生、復刻は本当に難しいと思います。 CDを買い集めると「24Bit」「DSDマスタリング」「202◯年最新リマスター」などの宣伝文句に弱くなってしまいますよね。 |
メリメロ | 投稿日時: 2025/3/10 10:24 |
常連 ![]() ![]() 登録日: 2019/5/14 居住地: 投稿: 57 |
Re: オーディオの判断基準につきまして 管理人Kさん、みなさま
メリメロです。 リマスタリングには悩ましいものがありますね。 管理人Kさんの「ありのまま」という言葉には、リマスタリング処理のゲンジツを正確に判断しうる条件という含みもありそうです。 友人が「コルトーの親指を聴け!」と書いている(だいぶ昔の文章ですが)のをみて刺激され、またこの伝説的ピアニストを聴きたくなりました。 コルトー関係のものはあらかた処分してしまったので、何か適当なものがないかと思ってネット検索するなかで、XRリマスタリングなるものに出会いました。恐る恐る何年かぶりでダウンロードしたのはコルトーが弾くショパンの24の前奏曲(+ドビュッシーの前奏曲集第一巻)。もとはアビーロード・スタジオで1933年になされた有名な録音です。これを聴いて「ありのまま」もフクザツだと思いました。 すでにみなさんご存知かもしれませんが、XR Remastering(Pristine Classical)はBBCの録音エンジニアだったAndrew Rose氏が開発した方式(サイト)で夥しい数のダウンロード音源が提供されています。とくにフルトヴェングラーのものなどは、需要が多いからでしょうが、驚異的な点数です。HPには、古い音源のノイズ除去を主とするクリーンアップだけでなく、コンピュター・テクノロジーの力でコンサート・ホールや録音スタジオで聞こえていた(はずの)オリジナルなひびきを再現する、という謳い文句が掲げられています。 問題となるコルトーの場合は、コンピュター解析によって、当時の録音技術では解決しえなかったピッチの揺れなどの補正をおこない、元々そういうものだったはずの鋼のような揺るぎない安定したピアノのひびきを再現することが狙いだとされています。演算(足し算/引き算も含めて)しているわけですから、掲示板への投稿者のみなさま方の否定的な声がすでに聞こえてきそうです。 念の入ったことに四種類のダウンロード音源(ビット数とステレオ/モノのちがい)が用意されていました。オリジナル録音はもちろんSP時代のモノですが、サイトが推奨する24bitのambient stereoファイルをダウンロードしました。擬似ステレオを忌避している自分ですが、この場合、毒を喰らわば皿までというわけです。 このXRリマスターにはリアルを感じる驚きがありました(NODEにSDDスティックを差し込んで聴くという安易なやり方ですが)。記憶だけの曖昧な比較ですが、ピアノの音に芯があると同時に柔らかな感触もあり、空気感がちがうと感じました。これがほんとうのコルトーだったのかという気にさせられた(乗せられた?)という点で、少し前に聴いたコルトーのピアノロール録音に通じるものがありました。 24bitのambient stereo版は臨場感を加えるためにローマのサンタチェチリアの小ホールの音響環境を利用したと言われているので、想像するに32bitリマスターで仕上げた音をホールに流してマイクでひろったのかもしれません。空気録音ということになるのでしょうか、われわれに近い時空で鳴っている音をとるという意味でピアノロールに似たものを感じます。オーセンティックじゃない、仮想現実じゃないか、下手するとコルトーが初音ミクになってしまうと否定するひともいそうです。 ほとんど百年近く前の録音という時代のちがい(それに対応する再生のあり方も含め)も加わってますが、不安定なオリジナルがかえって伝説化に貢献しているとも考えられます。自分をふくめて誰もが伝説の上書きのような聴き方をしてしまっているゲンジツがあるのは確かで、marronさんはそのあたりに言及されているのかもしれません。XRリマスタリングのコルトーは正体不明のものとしてブラインドで聞いても引き込まれると思いますが。 Weller四重奏団もひさしぶりに聴いてみました。家にある廉価盤LPです。昨今の精緻な演奏(録音)になれた耳からすると、構えはおっとりしてますが、四匹の魚が自由に泳ぎ回りながらうまく呼吸が合うあたり(文字通り自然な呼吸を聴いているように思える瞬間がありました)、それぞれの演奏者が出す音の個性に思わず引き込まれました。カートリッジ交換の時期はとっくに過ぎているのではないかという悩ましい問題も感じるのですが。 |
Harry | 投稿日時: 2025/3/12 23:28 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2012/8/6 居住地: 投稿: 158 |
Re: オーディオの判断基準につきまして 管理人Kさん、皆さま
Harryです。こんばんわ。 すみません、このような原理的本質的なテーマについて語る知識や経験を持ち合わせていない若輩者で、投稿を躊躇しておりましたが、メリメロさんのリマスターによる音の変化について私も苦労してきたので、少しだけお話しさせて頂きます。 一時期、最新リマスターされたSACDを集中的に集めていた時期がありまして、その当時はレコード再生機器は持っておらず、SACD至上主義みたいになっていました。 オリジナルマスターからのDSDリマスターを売りにしたSACDを聴いて、これがオリジナルの音かーと悦に入っておりました。 しかしながら、レコード再生機器を揃えて、レコードのオリジナル盤とオリジナルマスターからの最新DSDリマスターのSACDを聴き比べると、再生媒体が違うことももちろんあるのですが、音が結構違うことに気付き愕然としました。 リマスター技術者の手が入っているので、その技術者の感性が入り込んでいるという当たり前のことに、また本家のオリジナルマスターテープにも経年劣化があったり、オリジナルマスターテープと言っても各国に渡したコピーのマスターテープであったりなどに気づいていなかったのです。 例えば、世評でとても評価の高いESOTERIC社のケルテスのドヴォルザークの新世界SACDなどは、オリジナル盤のレコードの音とは全然音が違って、SACDは低音がすごく分厚い図太い音に持ち上げられています。 SACDとレコードの比較ではなく、初期CDと最新リマスターCDの比較でも同じことが言えて、例えばスターウォーズのエピソード4,5,6のサントラは、1980年代の初期のCDの音と2015年ごろの最新リマスターの音では全然違います。 最新リマスターの音は歯切れの良いクッキリハッキリの元気な音でした。 トスカニーニのベートーヴェン第九のCDの音はとてもデッドな音で響きや艶、鮮度がほとんどなくガッカリしましたが、レコードのオリジナル盤を聴くとモノラルなのでFレンジやDレンジは狭いですが、響きや艶、鮮度が段違いに素晴らしかったです。 いずれもオリジナル盤は整った自然な音で、一見大人しく聞こえますが、よく聴くと豊かな響きで艶々しく、生々しい鮮度の高い音です。 これはもしかしたら、最近の音楽を聴く大衆の好みの傾向に合わせてなのか、一見して音が良いように見せる・錯覚させるために、デジタルで音がクッキリハッキリ元気に聴こえるように、またポータブルオーディオやスマホとヘッドホンで音が良く聴こえるように、リマスターされているのではないかと勘ぐったりしています。 そういう音を良い音と認識している人から見ると、ハイ上がりや低音重視の傾向の音でないと、物足りなく思うのかもしれません。 結局のところ、オリジナルのレコードやCDだって、生音とは違うはずですが、アーティストがその音でOKを出している、そのオリジナルもしくはそのオリジナルに近い音を、何も足さないし何も引かない、本来の音に整えるアコリバのケーブルやアクセサリーで聴くしか、本来の音は分からないと思います。 本来の音を知らない人に本来の音はこれだ!と知らせるのはそう簡単なことではないとは分かっているのですが、とにかく、本来の音はこれだ!と地道に啓蒙していくしか方法はないと思った次第です。 アコリバYouTubeでの比較視聴は本来の音というものがどういうものかが一目瞭然なので、私も良く視聴していますし、素晴らしい啓蒙になるのではないかと思いました。 オリジナル盤と最近のリマスター盤の比較視聴なども取り入れると本来の音がどういうものか分かり易いのではと思った次第です。 また、横軸を音の周波数、縦軸を音の強さdBみたいに比較前後で音の見える化をしてあげるのも、オリジナル盤の本来の音を知らない人には、一つの手かもしれません。 変なヒゲが整えられてるとか、音の偏りが治っているとか、20kHz以上の倍音成分が増えてるとかなど、目に見えると納得し易いのかもしれません。 管理人Kさんの解説や対談など入れていただけると、私などはとても嬉しいですし、その辺のオーディオ評論家より、とても信頼できますし、本当の音が何かがよく理解できると思います。 Kさんお忙しい身と存じますので、ご無理を承知で言って大変申し訳ありません。 すみません、取り留めのない話で申し訳ありません。以上です。 |
marron | 投稿日時: 2025/3/13 21:15 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2023/4/26 居住地: 投稿: 601 |
Re: オーディオの判断基準につきまして Harryさん、皆さん、こんばんは。
まずはHarryさん、そんなに謙遜なさらず、ぜひどんどんお話をお聞かせいただければ嬉しいです。 Harryさんは、もう10年以上前に POWER REFERENCE を使ってヘッドフォンで「ALL単線化」を達成されているんですよね。…私にとっては、まだ想像すらできない世界です。 〉最新リマスターの音は歯切れの良いクッキリハッキリの元気な音でした。 シンプルで、とても的確な表現ですね! 本当は、もっと優しくてスッキリとした透明感のある音が理想で、ボリュームを上げて聴くべきなのですよね。 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。 |
Harry | 投稿日時: 2025/3/14 12:58 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2012/8/6 居住地: 投稿: 158 |
Re: オーディオの判断基準につきまして marronさん
返信下さり、誠にありがとうございます。 実は10年近く前に耳を悪くしてしまい、老化もあるとは思うのですが、医者からヘッドホンで音楽を聴くのは止めるように言われ(ヘッドホンは耳に装着するので、減衰せずに音が直接内耳に届くのは良くないそうで)、それを契機に、ヘッドホンでのシステム構築を辞めて、スピーカーによる本格的なオーディオシステムの構築を目指して一から10年近くかけてシステム更改と増強をしてきました。 お陰様でこつこつアコリバ化をしてきて、スピーカーでのオーディオシステムの更改・増強&TripleCやTripleC/EXによるALL単線化を昨年秋にやっと実現できました。 そのおかげで、レコードやSACD、CDの媒体の違いやオリジナル盤とリプレス盤の違い、リマスタリングの違いなど、よく分かるようになってきました。 ただ、オーディオにそれほど造詣が深いわけでもなく、クラシックばかり聞いているので、他のジャンルのことは分からずで、このような本質的なテーマでは、発言になかなか勇気が要りますね。 おっしゃるとおり、本来の音は優しく、透明感のある、それでいて鮮度が高く、艶や響きのある分厚い音ですよね。 ALLアコリバ化・単線化の環境では、何かいじってあるソースや他社アクセサリーの癖は直ぐに分かり、とても違和感が出ます。 そういう意味では、言葉ではうまく言い表せませんが、ALLアコリバ化・単線化により、オーディオの判断基準が、知らない間に自分の中に確立しているのかもしれないなあと思った次第です。 でも、これを人に分かってもらうって、本当に難しいですよね。 本来の音を勘違いしてる人に本来の音を知ってもらわないといけないけど、勘違いしている音が本来の音の傾向と凝り固まって思ってしまっているので、その固定観念を改めてもらうのって、至難の技ですよね。 地道に啓蒙していくツールとして管理人Kさんの凄いオーディオシステムとALLアコリバ化システムを使ったアコリバYouTubeはとてもよいツールと思います。 それでも違いが分からない方は、もはや当惑しかないですが、放っておくしかないかもですね。 こちらこそ、引き続きどうぞよろしくお願い致します。 |
marron | 投稿日時: 2025/3/14 23:30 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2023/4/26 居住地: 投稿: 601 |
Re: オーディオの判断基準につきまして Harryさん、皆さん、こんばんは。
本来の音は、鮮度が高く、艶や響きのある分厚い音…まさにその通りですね!お話を伺う限り、すっかり快復されたご様子で何よりです。 ◾「ALL単線化」への憧れ そして、オーディオシステムの「ALL単線化」を実現されたとのこと、羨ましい限りです。私も、来年には「ALL ACOUSTIC REVIVE」を実現し、できるだけ単線を取り入れたいと思っています。 ◾違いが分からない人への思い 〉それでも違いが分からない方は、もはや当惑しかないですが、放っておくしかないかもですね。 そうなのかもしれませんね(笑)。 ただ、ちょっと諦めたくない気持ちもあります。 というのも、私自身、つい最近まで、高級ケーブルに懐疑的で、業務用ケーブルを使い、大人気の他社製仮想アースで高域を持ち上げて喜んでいたんです(笑)。 ◾業務用ケーブルのグレード また、管理人Kさんがおっしゃるように、クセの強い高級ケーブルに戸惑い、業務用ケーブルを使っている方も多いと思います。そういう方々には、まだ可能性があるのではないでしょうか。 今思えば、「ケーブルは業務用が一番」なんていうのは、「クルマはタクシー用車両が一番」と言うのと同じようなものですよね(笑)。 ◾高級ケーブルの落とし穴 しかし、多くの方が業務用ケーブルがベストだと思ってしまうのも、それだけ、世の中に流通している高級ケーブル類は、クルマに例えればシャコタンのように車検に通らず、実際に走らせると遅くてレースでも使えないものが多いのかもしれません。 高性能なクルマがしなやかで速いように、高品質なオーディオシステムは、音量を上げても煩くならない。 そんな魅力を、もっと多くの方に知ってもらえたらと思っています。 |
marron | 投稿日時: 2025/3/31 19:38 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2023/4/26 居住地: 投稿: 601 |
Re: オーディオの判断基準につきまして 管理人Kさん、皆さん、こんばんは。marronです。
お話の本筋とは少し異なるのですが、アコリバ・レーベルの以下のCDについて、Amazonのレビューを見て驚きました。 『ショパン : 夜想曲&小品集 ~ 1842年製プレイエルで聴く / 川口成彦』 そこには、「録音がひどい」「まるでお風呂場で聴いているよう」「演奏が良いのに残念」といった、録音に対するかなり辛辣な意見が書かれていました。 しかし、録音が行われたのは、オランダ・ハーレムのドープスヘジンデ教会。長い時を刻んできた教会の構造が、ショパンが愛したプレイエルの響きを豊かに引き出していて、この教会ならではの響きを忠実に収めた、非常に魅力的な録音だと思います。 そのため、空間の響きを意識せず、エッジの効いた加工された音に慣れている方には、最初は違和感があるかもしれません。ただ、ピュアなオーディオシステムでじっくり聴けば、その場の空気感まで伝わる豊かなサウンドを楽しめるはずです。 ちなみに、Amazonのレビューの「誤解」が少しでも解ければと思い、私もAmazonに感想を書いてみました。よろしければ、ご覧いただけると嬉しいです。 |
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