メイン [00-02]オーディオ全般 ソフトに学ぶ「質感」の違い | 投稿するにはまず登録を |
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管理人K | 投稿日時: 2010/1/10 23:39 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1909 |
ソフトに学ぶ「質感」の違い 前回、「質感」についてお話ししましたが、ここの会員の方、ACOUSTIC REVIVE製品を使われている方以外でこの掲示板を観ている方の中には、一体何を言っているんだろう?と思われている方も少なくないと思います。
ですので今回は音楽ソフトの比較試聴から「質感」の違いをご説明したいと思います。 まずはヴァイオリンを中心とした演奏のこの2枚から 左がSAYAKAの「Palma Habanera」 http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1947145&GOODS_SORT_CD=101 右が宮本笑里の「dream」 http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1983191&GOODS_SORT_CD=102 です。 どちらもスタジオ録音という共通項があります。 まずは「Palma Habanera」ですが、凄まじくインパクトのある音質。デモンストレーション効果抜群です。 パーカッションなども登場し、コンプレッサーを多用したメリハリの利いたダイナミックな音質にオーディオマニアの100人中99人は優秀録音だと感じる事でしょう。 しかし、私にはいまいち物足りないものがあります。 それがヴァイオリンの「質感」です。 「dream」にはその「質感」が溢れているのです。 ジャンルや曲目的にも「Palma Habanera」に比べると地味な印象はあると思いますが、ヴァイオリンだけでなくピアノなど全ての楽器が生そのものと言っていい「質感」の高さがあります。 「dream」のヴァイオリンの質感を聴いてしまうと、「Palma Habanera」のヴァイオリンはいかにも人工的な音質に聴こえてしまいます。 もちろんジャンル的に録音の意図の違いもあるでしょうし、ヴァイオリン自体の違いもあるかもしれません(Palma Habaneraのヴァイオリンはライン録りかも?) ですが、もしも「Palma Habanera」に「dream」の質感の高さがあったならば、とてつもない優秀録音になったと思うともったいないと感じてしまうのです。 次にアカペラのこの2枚、 左がThe Idea of northの「EVIDENCE」 http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=943228&GOODS_SORT_CD=101 右がチキンガーリックステーキの「BLEND」 http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1998486&GOODS_SORT_CD=101 です。 まずは「EVIDENCE」からですが、やはり凄まじくインパクトのある音質。 メリハリのある音質で個々のヴォーカル音像も明瞭。 効果音もふんだんに取り入れて、オーディオ的に抜群のデモンストレーション効果があります。 オーディオメーカーのデモでもよくかかるCDで、これも殆どのオーディオマニアが良い音だと感じるソフトだと思います。 しかし、「BLEND」の声の質感の高さを聴いてしまうと「EVIDENCE」のヴォーカルは人工合成音のような声に聴こえてしまいます。 チキガリのアルバムは年々クオリティを増してきましたが、この「BLEND」にてそのクオリティは頂点に達したと言っても過言ではありません。 正に生そのもの、いや、生以上に生々しいそのヴォーカル、コーラスの質感の高さには鳥肌が立ちます。 これまでも何度となく至上最高峰のアカペラアルバムとご紹介させて頂きましたが、この「BLEND」こそ世界最高峰、究極のアカペラアルバムで、皆様にもぜひ一聴をお薦めします。 アカペラ以外でも、これだけ人の声がリアルに質感高く録られたソフトは他にないと思います。 「dream」「BLEND」共に録音ミックスは鈴木智雄氏、マスタリングは鈴江真智子さんの音質保証コンビによる作品で、さすがの仕上がりです。 今回のソフトを実際に比較試聴されて。「質感」の違いが判らなかった場合 残念ながらあなたのシステム自体が質感再現に問題があります 使われている機材、機材の組み合わせ、ケーブル、アクセサリーなどをもう一度見直してみて下さい。 それでも「質感」というものが解らない場合、 オーディオから一度離れて、子供の演奏会でもママさんコーラスでも何でもいいから生の音を出来るだけ聴きに行って、生の質感を頭(耳)に叩き込んでからオーディオ再開して下さい。 |
趣55 | 投稿日時: 2010/2/2 13:02 |
一人前 登録日: 2009/11/19 居住地: 投稿: 90 |
肉声を感じる質感 チキンガーリックステーキの「BLEND」を聴きました。
機械的に味付けされた音ではなく、自然な感じで人の優しい歌声、力強い歌声、リズミカルなコーラスが生の様に聞けるCDです。 アカペラのアルバムは初めてでしたが、チキンガーリックステーキのメリハリのある歌声と個々のヴォーカル音像を明瞭にしている録音技術よってステージの前で聞いているような歌声に、一気に聴いてしまいました。 このアルバムは、歌唱力もすばらしいのですが、その歌声をそのままCDとして仕上げたエンジニヤの人たちの情熱も感じる一枚です。 |
魚釣好人 | 投稿日時: 2010/6/5 12:43 |
長老 登録日: 2009/1/19 居住地: 大阪府 投稿: 404 |
Re: ソフトに学ぶ「質感」の違い 管理人K 様
魚釣好人です。 投稿を読んでなるほどね、、、と思いました。 私はバイオリンが好きで、かなりの枚数を持っています。 管理人さんが紹介している2枚のバイオリンCDも持っていますが、 今まで管理人さんのようなことを気にかけて試聴はしていませんでした。 しかし、Dreamは一聴して音が大人しく、情報量が少ないように感じたのですが、改めて聴いてみると、管理人さんおっしゃるようにバイオリンの質が良いですな、、、、同じことが、ムローバーのCDでも感じます。ムローバーのチャイコフスキー、バイオリン協奏曲のCD(フィリッフス版)は、本当にバイオリンの質が高く、気持ちよく音楽が楽しめます。 管理人さんは聴かれたことがありますか? まあ、このようなことが解るようになったのも、管理人さんをはじめ色々の方々からアドバイスを頂き、アコリバのアクセサリーを多数 導入したおかげだと思っています。 まだ道半ばですが、今後とも宜しくお願いします。 |
Yossy | 投稿日時: 2010/6/7 11:03 |
長老 登録日: 2008/3/7 居住地: 投稿: 402 |
Re: ソフトに学ぶ「質感」の違い 皆様、こんにちは。
質感の話が再度浮上しておりましたので せっかくですからYossyも参加(笑 うちの母親はもう70の半ばを超え、 体もあちこちにガタがきておりますが耳は元気です(笑 たまにうちに遊びに来ると、 「天童よしみ(テイチクアワー)聞かせて」と、 痛い足をかばいつつ2階のリスニングルームまで上がってきます(^^; もう去年の年末の話になりますが、 とあるDVDを持って遊びに行きました。 うちの母親もYossyと同じくまっさんの大ファンなのでこちらを・・・↓ amazonでどうぞ!! もっともチケットの取りにくい噺家の一人である真打ち・立川談春氏を迎えて「落語」を披露したり、 名曲「親父の一番長い日」とそのアンサーソング「ママの一番長い日」が一緒に入っていたり、 自分ではもっともお気に入りなトークの一つである「命の大切さ」が入っていたり^^ この「命の大切さ」は世の中のすべての人に聞いていただきたいと思うほどいい話しですよ^^ Yossyは機会があるごとに聞かせています(笑 ファン語りはこのくらいにして・・・(笑 まっさんのDVDですから「dream」「BLEND」同様、 鈴木智雄氏、鈴江真智子さんの音質保証コンビによる作品になります。 DVDは母親がもっと観たいというので手元になく、残念ながら写真が撮れませんが(^^; DVDを一緒に観ながら母親が言うのです。 落語の場面やトークの場面では「すごいね〜、本当にそこでしゃべっているようだね〜」 歌の場面では「本当にそこで歌っているようだね〜、楽器も本当に鳴っているよだね〜」と。 自宅のシステムではリアルな音像がスクリーンの映像と相まって、 まさにその場にいる臨場感を感じながら作品を堪能しまくっておりますが、 実家のテレビは普通の液晶テレビです。 当然聴いているのはテレビのスピーカーの音です(笑 Yossyはもう慣れているので当たり前と思ってさほど気にしていなかったのですが、 注意してみればただのテレビで観ているのに何となく奥行きや立体感が感じられます。 テレビのスピーカーでも音像がある程度の実在感をともなっているので、 普通に放送されている番組とかと比べると明らかにリアルというか、 70半ばのおばあちゃんが驚くほどの違いがあらわれている事に驚き、 これが質感の違いなんだな〜と感心したのをここを読み直して思い出しました(^^; 読み返してみればまっさんの話だけのような気がしなくもないですが(笑 機会があったら一度視聴してみてください。 観ればきっとあなたもまっさんのファンになる?! |
管理人K | 投稿日時: 2010/6/28 22:14 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1909 |
Re: ソフトに学ぶ「質感」の違い 魚釣好人さん、こんばんわ。
ムローバのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は持っていなかったので、先日ベスト100シリーズの廉価版を入手して聴きました。 魚釣好人さんが仰る通り、確かに自然で質感が高いヴァイオリンですね。 ソロヴァイオリンもそうですが、オーケストラの質感も自然な質感と重厚さを感じました。 ヴァイオリンとオケの配置のバランスも良いと思います。 さすがに現代の優秀録音のような鮮度の高さや絶大な立体感はありませんが、この時代のフィリップスに共通する自然で穏やかな音色の中庸なバランスの好録音だと思いました。 |
Plain | 投稿日時: 2010/7/10 13:55 |
長老 登録日: 2008/11/7 居住地: 投稿: 156 |
Re: ソフトに学ぶ「質感」の違い みなさんこんにちは
先月末SACD SHM仕様なるCDが発売されたので1枚購入してみました。 買ったのはゲッツ・ジルベルトです。 SHMサンプラーCDとの比較になりますが音質差にビックリです CDの音もまだまだ良くなるのだなぁと感心してしまいました。 これからは優れた録音と優れた素材(パッケージ)で優秀録音が決まる時代になるかも知れません。 しかし値段¥4500は・・・お世辞にも安くありません。 またSACD専用(非ハイブリッド)なので聴く側を選ぶのも残念な点です。 昔管理人Kさんに「ハイブリッドは音が悪い」と言われたのを思い出しました。 |
PAKA | 投稿日時: 2010/7/13 10:35 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: ソフトに学ぶ「質感」の違い Plainさん
ご無沙汰しております、PAKAです。 SACDのSHM仕様の盤は音質が良いのですね。 SACDプレーヤーに変更してから何枚かSACD盤を購入してみたのですが、自分の所有している質の良いCD盤と比較したら「これがSACDだ」という程のクォリティの高い盤がなく、SACDのメリットをあまり感じておりませんでした。 Plainっさんもおっしゃられているように、シングルレイヤーの物がなく、全てハイブリッド盤だったのも原因なのかもしれませんね。 Plainさんのご投稿を参考に、私も何か1枚購入してみようと思います。 情報ありがとうございました! |
Plain | 投稿日時: 2010/7/16 22:29 |
長老 登録日: 2008/11/7 居住地: 投稿: 156 |
Re: ソフトに学ぶ「質感」の違い PAKAさん
こんばんは。 情報が参考になったのでしたら、こんなにも投稿冥利につきることはありません。 私もSACDは何枚か所有していますがSACDだからCDより音が良い訳でないのが残念です。 PAKAさんも買われたら是非、感想を聞かせてください。 |
PAKA | 投稿日時: 2010/7/17 18:37 |
長老 登録日: 2008/2/22 居住地: 兵庫県 投稿: 764 |
Re: ソフトに学ぶ「質感」の違い Plainさん
こんばんは。 私も1枚「バルトーク:管弦楽のために協奏曲」を購入してみました。 私はクラシックはあまりわからないのですが、とある所で聴いたクラシックに感動して、これからは今まであまり聴かなかったジャンルの音楽も色々聴いてみようと思うようになり、管弦楽が好きなので、まずこれからという感じです(笑) 再生してみると、確かに良い音質ですね。 透明感というのでしょうか?空間の冴えのようなものがよく聴き取れます。 そしてダイナミックレンジも広く、音の強い部分でも濁らず安定感がある印象で、確かに自分の持っているクラシックのCDと比較すると際立った音質だと思います。 次は演奏自体を楽しみたいと思います。 ただ、価格はさておき一般的なCDに比べ、盤の出し入れが少し面倒ですね(苦笑) これはレコードのパッケージをイメージしたものなのでしょうか? ともあれ、良い情報を教えていただきありがとうございました! |
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