メイン [00-02]オーディオ全般 今のオーディオ業界について思うこと | 投稿するにはまず登録を |
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zappa1993 | 投稿日時: 2023/2/21 22:10 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
今のオーディオ業界について思うこと 会員の皆さま
久しぶりに投稿させていただきます。 昨年は、コロナ禍の影響で足が遠のいていた群馬へPAKAさんと何年かぶりに寄せていただき、久しぶりに群馬の方々にお会いすることが出来ました。 そしてオーディオ・音楽という同じ趣味を通じて知り合った仲間と交流できる喜びを改めて感じました。 しばらくオーディオ誌を見ることがなくオーディオ業界やオーディオ製品等についてほとんど知りませんでしたので、そこで伺った現在の状況、またSNSで目にしたオーディオファン同士のやりとり等から推測すると、業界全体がどこかおかしな方向に向かっているような気がしてなりません。 オーディオ雑誌は長らく目にしておりませんが、昨今はインターネットの情報源やそこでのコミュニティ等をたまに目にし、オーディオ機器の異常なほどの高額化、荒んだコミュニティの様子などから誰もが趣味として気楽に楽しめるものではなくなってきている気がしていました。 そんな中、サブスクと呼ばれる音楽の定額配信サービスを多くのオーディオ・音楽ファンが利用しているということ、一部のオーディオ評論家のモラルの低下、オーディオファン同士のいざこざ等を知るにつけ、こうしたことがオーディオ業界の衰退に拍車をかけているのでは?と思うようになりました。 まずサブスクです。 趣味の世界ですから他人のことをとやかく言うものではありませんが、私の個人的な感覚からすれば、なんとも味気ない再生方法だと思います。 音楽は芸術で決して垂れ流しで安価に聴くものではないと考えます。 昔は無いお金を工面してレコードやCDを購入し、それを手にしながら何度も繰り返して聴いたものです。 新しい音楽との出会いは音楽雑誌やレコード店での新譜案内、ライナーノーツの情報、そしてジャケ買いなど、手に入れる喜び・聴く楽しみが大いにありました。 時代がそうだと言われれば返す言葉もありませんし、サブスクで新しい音楽を探す楽しみもあるのかも知れませんが、音楽の消耗品化を極端に進めているという点においては私は決してサブスクが台頭することを望みません。 私は音楽という芸術と対峙し、そこから多くのイマジネーションを得てより深い理解と感動へと繋げるような聴き方が好きです。 その音楽ができた時代もジャンルもアーティストも関係なしに音楽を摘まんで来られるサブスクは手軽に音楽を聴ける手段なのかもしれませんが、楽曲やアーティストへの敬意というものがともすれば希薄なものになってしまうような気がして手放しには喜べないのです。 つい先日も偉大なアーティストが亡くなりました。 私が彼らのいなくなった喪失感と残された音楽への敬意を改めて感じるのはそれだけ強い思い入れがあったからなのだと思います。 そうした思い入れを持ちづらい音楽との接し方はアーティストの平凡化を生むことになりはしないでしょうか? 相応の対価を支払うこと=大切にしていると言うことにはならないのかも知れませんが、音楽を聴けるというのは当たり前のことではないという思いがあるため良い音楽を聴ける喜びと感謝の気持ちを忘れてはいけないと思うのです。 もう一つはネットワーク社会のデメリットと言えるものだと思いますが、協調性の無い方が増えたことです。 多様性のある趣味の世界にも拘らず決めつけて他者の意見に耳を貸さない方が多いように思います。 言うまでもなくオーディオに正解は無く、皆が思い思いに自分の理想とする音を追い求めて切磋琢磨するのが楽しい趣味です。 好みの音も違うし、聴く音楽や使用する機器や環境も違う中で、自分の主観で他を貶すような行為や、そうしたことをする人を崇めて仲間意識を保っているような人を見るとうんざりします。 高額な機器を持っている人、発信力のある人、コミュニティで慕われている人が必ずしも偉いわけではありませんし、その方々の発言が正しいというわけでもありません。 オーディオ・音楽が誰かの顔色をうかがいながらするような趣味にならないことを切に願います。 同じ趣味を持つ者同士で意見交換や議論をすることは良いことですし、そのことにより知見を広げたり、オーディオの音が良くなることは喜ばしいことですが、相手の意見を全く聞き入れようともせずに孤立したり投稿が激化したりするのを見ていると、この人たちは何の正義の為に戦っているのだろうかとの疑問を持ちますし、楽しいはずの趣味がストレスを生む物になっているのではないかと思うと悲しくなります。 目上の方に対する最低限のマナーは必要ですが、謙虚さをもってもっと楽しくざっくばらんに付き合える趣味にしたいものです。 つまらない個人の愚痴の様のものを投稿して申し訳ございません。それこそ私の勝手な思い込みで、人それぞれの考え方や環境というものを理解していないだけなのかもしれません。 気分を害した方がおられましたらお詫びいたします。 新生のメーカーや会社が停滞したオーディオ業界に活気をもたらしているのは嬉しい話題です。 新製品の開発や高額な機器を売ることだけがオーディオ業界を盛り上げることではないと思います。 真摯にオーディオに向き合い、理念をもって取り組まれている方を見ると応援したくなりますし、更なるオーディオの可能性が感じられ嬉しくなります。 ご無沙汰している間にAcoustic Reviveからは魅力的な商品が色々と発売されていました。 新製品のコンセントスタビライザーCS-3Kの効果は凄いですね。 電源コンディショナーRPC-1を使用していますが、CS-3Kを追加すると今までの音は何?と俄かに信じられないような違いが感じられます。 皆さんの投稿を拝見させていただきながらまた使用感などをぼちぼち投稿しますのでよろしくお願いいたします |
平蔵 | 投稿日時: 2023/2/21 23:10 |
長老 登録日: 2017/11/14 居住地: 投稿: 260 |
Re: 今のオーディオ業界について思うこと zappa1993さん はじめまして。
内容は胸に落ちます。 ちょうどアコリバ全般スレッドのパート1、特にパート3の動画前半でKさんが述べられていることと共通と思いました。 https://youtu.be/X08ffRdk9yw コンセントスタビライザーCS-3Kは試作段階から、 電源コンディショナーRPC-1はRPC-1K(貴陽石化)を経て、今はRPC-1KMにバージョンアップしていただいております。 基板はテフロンのほか、芯線が5Nグレードの銀と銅を鍛造製法により強固に一体化しつつ銀と銅双方の結晶構造を電流が流れる横方向に連続化させたPC-Triple/EXを採用など大幅な改善が図られていています。 実際にうちでKさんたちとも聴いてみましたが、これがないと今のうちの音は出ないくらいのレベルと勝手に思っています。 予算が許せば、是非バージョンアップをご検討くださいませ。 |
BelCanto | 投稿日時: 2023/2/25 9:26 |
一人前 登録日: 2021/7/20 居住地: 投稿: 139 |
Re: 今のオーディオ業界について思うこと zappa1993さん、平蔵さん、会員の皆様、おはようございます。
zappa1993さん初めまして、BelCantoと申します。 zappa1993さんが仰っていることは正に自分が感じていることであり、現在のオーディオ界隈が抱える問題の本質を捉えていらっしゃいますね。 当方はオーディオを始めて2年半ほどの若輩者ですが、元々オーディオに力を入れるきっかけになったのは、コロナ禍でことごとく楽器の演奏をする機会が奪われたことにありました。 吹奏楽団でトランペットを吹いていますが、2020年は楽団は活動停止を余儀なくされ、また会場となるホールは閉鎖されまさに散々な状況でした。 音楽聴くのも好きでしたので、集めたCDをひたすら聴く事が多くなっていきました。 その中で、ブックシェルフ型よりさらにスケール感の大きなシステムにしたいと思ってオーディオ店に通い始めたのが転機です。 SNSも始めは参考になる情報があり勉強になりましたが、次第にシステム自慢や他人のシステムを貶す発言をされる方が増えていて嫌気が差してきました。 その中で、こちらの関係者と知り合いになり、掲示板に参加させていただきました。 音楽あってのオーディオ機器ですので、こちらの掲示板の方々とのやり取りは本当に勉強になることが多くてとても楽しいです。 コロナ禍で演奏の機会が奪われて荒んだ心を癒してくれたのもまた音楽でした。 オーディオは音楽を深く追及することのできる、本当に素敵な趣味であると思っております。 zappa1993さん、これからもよろしくお願いします。 自分は先人たちに比べたらまだまだ未熟ですので、これからも勉強させて頂けたら幸いです。 |
marron | 投稿日時: 2023/5/3 13:03 |
長老 登録日: 2023/4/26 居住地: 投稿: 400 |
Re: 今のオーディオ業界について思うこと zappa1993さん、平蔵さん、BelCantoさん、はじめまして。
新メンバーのmarronと申します。よろしくお願いいたします。 皆さんのおっしゃること、胸に染み入ります。 私も、皆さんと全く同感なのですが、もう1つ、思っていることをお話させてください。 それは、オーディオの特徴に「わかりにくい」ということがあり、それ故、オーディオという趣味が「未成熟」なのではないか、ということです。 私自身、オーディオは素晴らしい趣味と思っているのですが、「趣味は何ですか」と聞かれた際は、ストレートに返さず「音楽を聴くこと」と答えたりします。 その方が、聞き手が「どんな音楽を聴くのですか?」など、更に会話が弾みやすいように思うからです。 また、SNSが荒んでいる、というお話がありましたが、私もそう思います。 この背景には、基準がファジーなオーディオという趣味の中で、未だ自分自身の軸をしっかりと持てていない人がいる、という事情があるのではないでしょうか。 そうした人々は、自分と異なる意見には寛容になれなかったり、自分より高額な機材を所有している人を妬んだり・・・ オーディオにある程度のお金がかかることは否めませんが、それでは、高額な資金を出したら満足できるか、と言えば、必ずしもそうではないのに。 逆に、とても「わかりやすく」「成熟した趣味」と思っている例をあげたいと思います。それは「釣り」です。 魚釣りは、ある意味で誰にも「わかりやすく」それ故「成熟した趣味」となっているのではないでしょうか。 まず、食べる分だけを魚屋さんで買った方が安くなることをわかっていながら、皆、純粋に魚を釣るというプロセスを楽しんでいますね。また、高価な道具を揃えたからといって、大きな魚が釣れるとは限らない、ということも誰もがシンプルに理解していることと思います。 そして、大きな魚が釣れた時には、堂々と自慢し、多くの人が「よし、次は自分も!」と前向きに捉える。 そして「どこで?」「どんな仕掛けで?」と、会話が弾み、成功体験を共有しますね。 私は、これらの点で、オーディオも、本来は釣りと同じだ、と思っています。 釣りは「魚を釣る」というゴールに向かってそのプロセスを楽しみ、釣れた時の達成感を味わう。 オーディオは「自分好みの音にする」というゴールに向かってそのプロセスを楽しみ、それが上手くいった時の達成感を味わう。 もちろん、魚を美味しく食べたり、音楽を楽しく聴いたり、という実の効用もある事は言うまでもありません。 ところで、最近、オーディオの動向に、ちょっと嬉しい事があると感じています。 一部の若者にレコードの人気が出ているらしいですね。若者からすると、格好いい!ということらしいのですが、明らかに不自由なこととわかっていながら、音楽を再生するというプロセスを楽しむ・・・いいじゃないですか! 将来、CDというものを所有したことがなかった若者が、クラシックな趣味としてCD再生する、なんていうように、レコード同様に復活するといいな〜、と願っております。 |
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