メイン [00-03]音楽全般 SHM-CD 体験サンプラー登場 | 投稿するにはまず登録を |
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ゲスト | 投稿日時: 2008/6/2 21:35 |
SHM-CD 体験サンプラー登場 皆さん、こんばんは
この掲示板で3月上旬に、管理人KがSHM-CD(スーパー・ハイマテリアル・CD)を紹介しましたが、面白いタイトルがSHM-CDで発売されましたので、ご紹介したいと思います。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、SHM-CDの体験サンプラー「SHM-CDだ!」が5月28日に発売されました。こちらのサンプラーはロックの名曲17曲も収録されているのですが、なんとSHM-CD盤と通常CD盤の2枚組で価格が1000円なのです!しかもSHM-CD盤と通常CD盤(CD)は同じスタンパー、同じマスターから製造された物で、従来のCDとSHM-CDの音質比較が出来るという面白いサンプラーなのです。 どういった楽曲が収録されているかは、下記のURLをご覧下さい。 http://www.universal-music.co.jp/u-pop/special/shm-cd/index.html 前回、SHM-CDを紹介した時は、通常リマスター盤(CD)よりSHM-CD盤のほうが高音質だというのは分かったのですが、(詳しくは弊社掲示板の音楽全般というカテゴリー内にある「SHM-CD登場」をご覧下さい)果たして通常リマスター盤とSHM-CD盤は同じマスターを使用しているか?といった疑問が残っていました。今回の体験サンプラーは同じスタンパーとマスターを使用している為、SHM-CDの本領が分かるようになっています。 ↑左側がSHM-CD盤。右側が通常CD盤 まずSHM-CDとは何か?というのを簡単に説明しますと、CDに採用されているポリカーボネート樹脂より透明度が高い液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を採用し、素材の透明度が向上したことにより、マスター・クォリティに限りなく近づいた高音質CDなのです。更に詳しい内容はSHM-CD公式ホームページhttp://shm-cd.co-site.jp/about/index.html をご覧下さい。 ↑通常のCDとSHM-CDの素板を何枚か重ねて比較。上が従来のCD。下がSHM-CD。こうして見ると、いかにSHM-CDのポリカーボネートが透明かが一目で分かりますね。(SHM-CD公式ホームページから引用) さて、CDとSHM-CDの音質の違いですが、その前に付け加えておきたいのが、今回のサンプラーのマスタリングは、ユニバーサルミュージックの自社マスタリングスタジオで行なわれ、各楽曲のレベル差を揃える作業に留めておき、イコライザーやコンプレッサー等の音質や音色を調整する機材は使用していないとのことです。 では肝心の音質ですが、ロッド・スチュワードの「Maggie May」とレインボーの「Since You Been Gone」を中心に試聴しました。まずは通常のCDを試聴しましたが、聴き慣れたCDの音という印象。そして次はSHM-CD盤を試聴しました。これはかなりに音質に差があります。同じ曲?同じマスターなの?って疑ってしまうぐらい、SHM-CDのほうが遥かに高音質です。Maggie Mayのイントロはアコギで始まるのですが、SHM-CDのほうが情報量が多く、聴感上の音量が大きくなっています。CDではアコギは細く感じられ、中高域がギスギスしていたのですが、SHM-CDは音に厚みが増し、中高域が滑らかになったにも関わらず、音の立ち上がりと立下がりが向上しました。SHM-CDは音量感が大きくなったにも関わらず、非常に聴きやすい音になっています。中高域の刺激成分が無くなり滑らかになった為だと思います。中高域が強いと、音の立ち上がりが良くなったと感じる方もいますが、SHM-CDの場合は中高域は強くならず、透明度が増して滑らかになり、音の立ち上がりが向上するので本当の意味でのスピード感だと思います。 レインボーの「Since You Been Gone」のイントロではディストーションギターから始まるのですが、CDでは細くて薄かったエレキがSHM-CDでは厚みとエネルギー感が増し、音の粒立ちも良くなり、いかにも目の前でギターアンプが鳴っているかようなリアルな音になりました。ボーカルに関してはCDでは、平面的でフォーカスが曖昧な感じでしたが、SHM-CDでは音増定位が向上し、音が立体的で滑らかになり、息遣いもきちんと聴こえるようになりリアルな音質です。ボーカルの後方に定位しているドラムも、SHM-CDでは更に奥に定位し、抜けがよくエネルギーや密度が増しています。大音量で聴くと、どうしてもシンバルなどは刺激的で痛々しい音に聴こえてしまう時がありますが、SHM-CDではハイハット等も含めて滑らかで歯切れも良くなり、余韻も綺麗に出ています。キックも厚みがプラスされ、輪郭やアタックがシッカリと出る感じです。 CDとSHM-CDを比較して全体的な印象としては、SHM-CDはより解像度が高く、音圧や密度が増す。奥行きが増し音場も広くなり、それでいて定位が向上。音が全体的に滑らかで音の立ち上がりも向上しています。分離が良くS/Nが向上した為かダイナミックレンジも広くなっています。しかも音離れがよくCDと比べて音が非常にリアルで生々しいです。 SHM-CDが登場しまだ日は浅いですが、今後も様々なタイトルを発売して欲しいと思っています。今のところ、主に昔の名盤をSHM-CD化していますが、出来るのであれば新譜もどんどんリリースして欲しいと願うばかりです。今では圧縮音源の配信サービスが確実に広まり始め、多くの人たちが携帯電話などで音楽を聴くようになってしまい、パッケージメディアの将来が危うくなっている時代に、こういった良質なメディアが発売されたことを、私は嬉しく思います |
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