メイン [00-03]音楽全般 たかがロックンロール、されど・・・ | 投稿するにはまず登録を |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿者 | スレッド |
---|---|
スペンサー&ホーク | 投稿日時: 2013/10/20 17:16 |
長老 登録日: 2011/3/24 居住地: 投稿: 595 |
Re: たかがロックンロール、されど・・・ 皆様こんばんは
今回、70年代ROCKの素晴らしいライブアルバムに出会いましたのでご紹介致します。 経緯は、とうようさんの古いレコードアルバム評を見ていたら、「サンタナ/ロータスの伝説」が98点となっていました。とうようさんがこんな高得点を付けることはあまりなかったように記憶していましたし、サンタナ評はあまりよくなかったので、これにはビックリしました。 ロータスの伝説というのは確か、鈴木智雄さんのブログで見た記憶があり、鈴木さんの録音だと思い出しましたので、これは聞く価値があると思い、ネットで探しましたが、もう中古しかなかったので中古で購入しました。 このアルバムは73年の大阪厚生年金会館での実況録音盤で、74年に3枚組LPで発売されたものです。91年にCDが発売されていますが、今回のは2006年にリマスターされたものです。 鈴木さん、鈴江さんコンビによるリマスターですが、40年前のライブが目の前で再現されるような音質です。 バンド構成はサンタナのギター、キーボード兼パーカッション2人、パーカーション2人、ベース、ドラム、ボーカル兼パーカッションという8人編成。 最初1分間の瞑想があり、それからはラテンパーカッションとサンタナのギター、キーボードの凄まじい緊張感のある競演です。CD3枚一気に突っ走りました。これだけ緩みのないライブも少ないと思います。パーカッションが引っ張って、それにサンタナのギターが乗るような感じですね。サンタナのギターも「天の守護神」より少しぜい肉を削ぎ落としたような音です。 このCDはLPと全く同じ曲順で構成されていますが、DISC3の3曲目の祭典がこの中で一番いいですね。サンタナのギター吠えまくり、パーカッションとの壮絶な戦いです。キューバ音楽大好き人間の私には堪らない演奏でした。 今回のこのCDに付属しているライナーノーツがまた面白い。このプロジェクトに関わった方々のこのライブ録音に関する思い出話などが出ていて楽しく、興味深く読ませていただきました。 なんといってもこの横尾忠則さんのレコードジャケットが凄いのです。このジャケットに関する話が非常に面白いものでした。 「お前ら一体何を考えて仕事しているのだ。印刷所から600万円の請求書が来たぞ。どうする気だ」という部長の罵声に磯田ディレクターは「やっちゃたもの仕方ないよな」と耐えたそうです。 (私などはこんなこととても言えません。) また、グラフィックデザイナーの田島さんは横尾さんのアシスタント役をやられたそうですが、その話が面白いのでご紹介します。 『横尾さんと何回か打ち合わせをしていると、横尾さんと一心同体となり、会社のことなど気持ちの片鱗にもない。そして、ついに言ってしまった。 「世界一のジャケットを作るんですね。」 横尾さんは笑ってうなずく。「そういうことだね。」』 その後に先ほどの印刷所の請求になるわけですが、横尾さんのこのジャケットに関する言葉も面白い。 『「いやー、しかし、凄いものになったねー、誰がこんなこと考えたんかねー・・・田島くんと磯田くんがよしゃあいいのに、悪ノリして、こんな凄いものにしちゃたんだよな。」 僕は絶句して心の中で叫ぶ・・・そんなこと聞いてませんよ、横尾さん。このレコードジャケットをロックミュージック史上、世界最大のものにしたのは横尾さん、誓って僕や磯田さんじゃない。あなたですって!・・・・』 横尾忠則さんは、ジャケットが出来たのを見てやりすぎたと思ったのでしょうか。 しかし、このCDもレコードと同じものになっています。懲りない面々のようです。 しかし、楽しい会社ですね。 ウィリー・ナガサキさんが、今回のCDのライナーノーツを書かれていますが、そこに「・・・それらのディティールが今回のミックスでさらに鮮明になった、エンジニアの鈴木智雄さんの技術力に改めて敬意を表したい。」 もう中古しかありませんが、この素晴らしいライブアルバムを買って聞いて欲しいですね。 なんたってROCKはこの時代が最高! |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿するにはまず登録を | |