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   [00-03]音楽全般
     アコリバ製品でよみがえる、アナログ録音の瑞々しさ
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投稿者 スレッド
marron
投稿日時: 2025/7/10 20:14
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
Re: アコリバ製品でよみがえる、アナログ録音の瑞々しさ
皆さん、こんばんは。marronです。

今回ご紹介するのは、このアルバム。

カーメン・マクレエ / Woman Talk: Live at the Village Gate(1965年)

◾ 1950〜60年代のアルバム

これまでも1950〜60年代のジャズボーカルをご紹介してきましたが、この時代のアルバムの多くは、スタジオ録音であっても、おそらくひとつの空間の中で、耳だけを頼りにマイクの位置やバランスを丁寧に調整していたのだと思います。
そのため、とても自然な“空間表現”が魅力です。

アコリバ製品を取り入れて音質が向上すると、この空間表現をいっそう堪能できるようになりました。

◾ 再生が難しかったカーメン・マクレエ

そんな中、お気に入りのボーカリストの中に、なかなかうまく再生できない人がいました。
その一人が、カーメン・マクレエです。

声量が豊かで、声の芯が強く、明瞭でパワフル。
同じく声量のあるエラ・フィッツジェラルドが全域でふわりと広がるような印象があるのに対し、カーメンは特に中高域が突き抜けるように感じます。

このため、ボリュームを上げて聴いていると、ところどころキツく感じてしまい、繰り返し聴こうと思えないこともありました(笑)。
(これはあくまでもCDでの印象で、もしかしたらレコードでは異なるのかもしれませんが…)

当時の録音技術にとっては、“規格外の声量”だったのかもしれません。

◾ アコリバ製品で輝くオフマイク録音の魅力

そんな中で出会ったのが、この『Woman Talk』です。

かなりのオフマイクで収録されたライブアルバムで、そのおかげで音量を上げてもボーカルがキツくならず、ライブ会場の雰囲気をそのまま捉えています。
ただ、一般的には「少しボーカルが遠くに聴こえる」と感じられる録音かもしれません。

それでも、アコリバ製品を使ってしっかりとボリュームを上げて聴くと、まさにそのライブ会場にいるかのような臨場感を味わえます。

特に「Don’t Explain」など、言葉のひとつひとつに重みがあって、それでいて美しい……そんな魅力があります。

私にとって、思いがけない幸運のアルバムになりました(笑)。

ChocoIchi
投稿日時: 2025/7/12 8:33
一人前
登録日: 2024/7/19
居住地:
投稿: 104
Re: アコリバ製品でよみがえる、アナログ録音の瑞々しさ
marronさん、おはようございます。

アルバムのご紹介ありがとうございます。
新たに聴き始めた曲や、これから聴いてみたい曲が増えてきています。

私は、クラシックが好きなのですが、marronさんからジャズの推奨版を教えていただき、ジャズへの関心が高まってきました。
いい曲、いい歌い手(演奏者)は、ジャンルなど関わりなく、やはりいいものだなと思います。音楽表現は色々あれども、送り手と受け手のキャッチボールが上手く行けば、手段を選ばないといった感じです。

marronさんの、曲と音響機材等との関係性を描写しているところは、とても興味深く読ませていただいています。イメージが湧いてくる気がします。
楽しく読ませていただいています。

それから、アコリバ製品を、録音時点から使用しているとの情報をネットから得ました。いいことだなーと思っています。どんなに素晴らしい機材やアクセサリーを整えようが、原音に問題があれば改善の余地はありません。アコリバ製品を使用した録音ソフトが増えていくことを願っています。
marron
投稿日時: 2025/7/12 8:38
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
Re: アコリバ製品でよみがえる、アナログ録音の瑞々しさ
ChocoIchiさん、おはようございます。marronです。

〉音響機材等との関係性を描写しているところは、とても興味深く読ませていただいています。

とても嬉しいお言葉をいただき、ありがとうございます。
そのお言葉で、今日は1日元気に過ごせそうです(笑)。

marron
投稿日時: 2025/7/13 11:49
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 746
Re: アコリバ製品でよみがえる、アナログ録音の瑞々しさ
皆さん、こんにちは。marronです。

いま、先ほど届いた1枚のCDを繰り返し聴きながら、とても幸せな気分に浸っています。今日はそのご紹介です。

ドリス・デイ & アンドレ・プレヴィン / DUET(1961年)

◾ 四半世紀前の出会い

このアルバムとの出会いは、実は20年以上前。
最初に入手したのは米国盤(再発盤CD)でしたが、録音があまりにも“古ぼけて”聴こえたため、ずっとお蔵入りしていました。
私のCDコレクションの中でも、正直、もっとも残念な1枚と思っていたものです。

この作品は、アンドレ・プレヴィン・トリオが、私の愛聴盤『Dinah Sings, Previn Plays』を録音してから2年後、今度はドリス・デイと共演したアルバムです。
見た目はシリーズもののようにも思えますが、前者がCapitol、後者がColumbiaと、レーベルが異なります。

◾ もう一度聴いてみたら……

ボーカルも演奏も最高なのに、あの“古ぼけた録音”がどうにも残念で……そんなふうに思っていたのですが、これを機に、15年ぶりくらいに米国盤を再生してみました。

すると……
あれ? 音が痩せていない。ふくよかさもあって、空間情報もきちんと感じられる。
2〜3曲聴いているうちに、ふと気づいたのです。

「これは、録音そのものが悪いのではなく、その後のマスタリングで、ダイナミックレンジが極端に圧縮されたのでは?」と。

◾ 20年越しの感動

そこでAmazonを調べてみると、2014年にソニー・ミュージックから国内盤(SICP-4063)が発売されています。
しかも廉価盤とはいえ、ソニーミュージック製。つまり、Columbia音源の“本家本元”です。

一縷の望みを託して、迷わず注文。そして本日、ついに到着。

聴き始めてすぐ、最初のベースの一音で、もうまったく違うと確信しました!
ボーカルが右、ピアノが左という古いスタイルながら、それを補って余りあるほど、広いスタジオならではの抜けの良さ、残響の豊かさ、そして瑞々しさが音楽全体に満ちています。

これは、まぎれもなく「素晴らしい録音」です。心から聴き入ってしまいました。

◾ 米国盤の謎

では、あの2001年の米国盤は、いったい何の目的であのように極端な圧縮がされていたのでしょうか?

真相は謎のままですが、おそらく、車社会のアメリカでのカーステレオ再生や、商業施設のBGM用途などには、ダイナミックレンジが狭い方がメリットがあり、これが優先されたのかもしれません。

◾ アコリバ製品で見えてきた真実

かつては「古ぼけた録音」としか感じられなかった音源が、今では少し聴いただけで、本来の音源の姿やマスタリングの傾向が“見えてくる”ようになりました。

それは、やはりコツコツと導入してきたアコリバ製品たちの功績であると、しみじみ感じています(笑)。

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