メイン [00-01]ACOUSTIC REVIVE全般 自分の中ではこれこそアコリバ | 投稿するにはまず登録を |
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patrickc | 投稿日時: 2013/10/1 12:53 |
新米 登録日: 2013/9/10 居住地: 投稿: 9 |
自分の中ではこれこそアコリバ いよいよ最終回の試聴になります。
RCA-1.0PAとSPC-PAの試聴では自分なりにかなり「厳密」な試聴をやってきた。その後も試聴用ケーブルを取り付けたまま音楽を楽しんでいますが、現システムから出てきた音を今までのと頭の中で比べ、まとめてみると?中域がほどよく厚くなり、?そのおかげかホールの雰囲気を簡単に感じ取ることができて、?楽器の響きがより自然になった。聴いていて音楽に浸っている感じがして気持ちがいい。一聴淡白に聞こえることもあるけど聴きこむとなるほど確かに味付けのない品のいい音だったことが分かる。素直に感心した。音楽(音)はバランスこそ何よりも大事なものだと思う。バイオリンの艶のようなものばかりを強調するものは、バイオリン以外では通用しないこともあるし、また長く聴くには耐えられない。この意味では、RCA-1.0PAとSPC-PAの導入は、すばらしい効果があったと思う。 さて、電源ケーブルのPower Referenceですが、はっきり言わせてもらいますと、RCA-1.0PAとSPC-PAをすでに取り入れた現状では、システムをあんまりいじりたくない気持ちがあった。これ以上音が変わるのか?これ以上変わらなくても十分満足のいく音ではないか?と試聴前はあまり乗る気なかった。 今回の試聴は、すべてCD(SACDも含む)で行った。理由は単に上記の「乗る気の無さ」にすぎなかった。しかも、Power Reference二本お借りしているのにうちの一本しか使わなかった(申し訳ありません)。でも、結果は完全に予想外でした。言い方が良くないかもしれないけど、Power Referenceの試聴は一本で十分だった。一本で十分にその効果が分かるものだった。本当に「怖い」製品です。きくりんさんはSPC-PAをアコリバのベストに推していて自分もSPC-PAの時はなんとなく同感だったのですが、ここに来てきくりんさんに異論を唱えざるを得なくなりました(きくりんさん、すみません)。効果は、自分のシステムに限っての話ですが、Power Referenceがダントツに大きかったです。もしかしたらPower Referenceは性格上全体のバランスを整える役割にあることから一点だけものすごく改善された時のような目立った部分がなく効果もそれほど気づかれないのかもしれません。どうだろう。ぜひアコリバさんに教えてもらいたいです。 試聴は、初めは乗る気がなかったため、CDを適当に取り出して聴いてました。でも途中からはまじめになった。一応、試聴ソフトは次の数点です(LPによる試聴の後、CDでの試聴はやはり楽だなあって改めて思いました)。 1. Antonin Reicha、クラリネット五重奏曲、演奏者Charles NeidithとL’Archibudelli、(SONY) 2.Gruberova、Operetta Gala(Nightingale) 3.Mahler Symphony No.2、演奏者Zubin Mehta、第5楽章(Decca/SACD) 4.MendelssohnのViolin Concerto、演奏者Michele Auclair(Philips/Tower Records) 5.Schubert、美しき水車小屋の娘、演奏者Ian Bostridge(Hyperion) 6.MessiaenのTurangalila Symphony、指揮者Riccardo Chailly、第1楽章(Decca) 7.Bachの無伴奏チェロ組曲第3番、演奏者Pieter Wispelwey(EPR-Classic) 8.Mahler、大地の歌、指揮者Otto Klemperer、第1楽章(EMI/Esoteric/SACD) 最後の休みの日なので音楽も聴きながらの試聴というのんびりした時間だったのですが、意外と音響面の収穫のほうが大きかったりしました。 ソフトの中で最初にあれ?と思ったのは、3のZubin Mehtaのマーラー第2でした。メゾ・ソプラノの声があんまりにも違ったからです。正直言って一瞬違和感さえ感じました。こんな音だったっけ?と思い一度ケーブルを元のものに戻し(自作のもので材料費だけでもけっこう高かったです)確認したのですが、やはりその違和感は間違いではなかった。Power Referenceではメゾ・ソプラノがだいぶステージの後ろに下がり、その代わりステージがより深く広く感じられた。メゾ・ソプラノの声も悪く言えば輝きが多少失ったように感じなくもないが、それをしばらく聴いていたら逆にすごくナチュラルに感じるようになった。これが本当のChrista Ludwigの声だなあって思わせるような音だった。このショックは大きかった。同じ効果が4のソフトでは、バイオリンという楽器の大きさとバックのオーケストラのスケールのバランスで現れた。やはりいいステージの再現ですね。Power Referenceはより自然な音を重要視して開発した製品だという開発意図(本当かわからないですけど)まで推測させられるような音だった。ソフト7を選んだのは、実はこれは今までどんなケーブルを使っても納得のいく音を出すことができなかったソフトだったからです。チェロ一本の音ですが、自分の想像ですが録音時マイクはかなりチェロの近くに置かれ、そのため聴く人もチェロの間近で聴いているような録音です。録音自体は決して悪くはない。運指運弓の音が生々しく演奏者の呼吸も入れるなど工夫もされているようでむしろいい部類に入れたいぐらい。もちろん演奏もすばらしい。ただ、スピーカーがそのままチェロのf字孔になるような録音はやはりどう聞いても好きにはなれないのが難点。Power Referenceは見事に「必要の無い」響きをカットしてくれてたぶん今までの中でベストの再生になっていたと思う。思わず一気に最後まで聴いてしまった。じゃこれはどうだろうと思って次聴いたのは8の大地の歌。このソフトもずっと同じ悩みがあったからだ。録音はいいけど(エソテリックがSACDを作ったぐらいだからね)テノールやメゾ・ソプラノの声が前に出すぎて威圧を感じてしまっていつも音量調整でなんとかしていたが、これはソフト7以上の効果があった。本当の話しで、試聴でここまで聴いて、音楽とは別に「音」にも感動してしまった。Power Referenceがすごかったのか、RCA-1.0PA+SPC-PA+Power Referenceの組み合わせがすごかったのかはなんかもうどうでもいいです。自分の中ではこれで人にアコリバはこんな音だって言えるようになったと思う。本当にいい試聴体験でした。 なお、補足ですが、Power ReferenceはCDP-700に使っての試聴でした。もう一本のPower Referenceはたぶんレポートを書く時間はないと思いますけど、プリ・アンプにつなげて聴こうと考えています。 駄文を辛抱強くお読みになっていただくことに、感謝します。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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» 自分の中ではこれこそアコリバ | patrickc | 2013/10/1 12:53 |
Re: 自分の中ではこれこそアコリバ | きくりん | 2013/10/1 22:24 |
Re: 自分の中ではこれこそアコリバ | patrickc | 2013/10/3 22:59 |
Re: 自分の中ではこれこそアコリバ | きくりん | 2013/10/4 22:46 |
Re: 自分の中ではこれこそアコリバ | patrickc | 2013/10/6 13:48 |
Re: 自分の中ではこれこそアコリバ | きくりん | 2013/10/6 20:08 |
Re: 自分の中ではこれこそアコリバ | patrickc | 2013/10/7 14:07 |
Re: 自分の中ではこれこそアコリバ | きくりん | 2013/10/13 10:52 |
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