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     ACOUSTIC REVIVE レーベルより新作発売です😊
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メリメロ
投稿日時: 2026/7/2 14:00
一人前
登録日: 2019/5/14
居住地:
投稿: 84
Re: ACOUSTIC REVIVE レーベルより新作発売です😊
メリメロです。スキャットさん、みなさま、その後この欄がこれほどのもりあがりをみせていたことに気がつかずにいました。以下は遅ればせの応答です。

一週間ほど前、根津教会で川口成彦さんの演奏を聴きました。「スペイン音楽の森」と題するシリーズの一環です。プログラムにはアルベニスやグラナドスの名もありますが、ほぼ馴染みのない作曲家の知られざる曲ばかり、それでいて落穂拾いなどいう印象とは無縁、むしろ輝かしいものに接した思いになったのは、演奏者のタグイマレな才能と音楽愛がなせるわざにちがいない、とあらためて感じ入ったしだいです。用いられたのはアントン・ワルター(1795年製作のものの復元)で、川口さんご自身の所有になるという貴重な楽器でした。低域のひびきが明快で、膝ペダルによる弱音効果もダイレクトに感じられ、ストレスなしにこの楽器を聴くにあたって根津教会はコンサートホール以上に理想的な環境であるように思いました(おそらく川口さんご自身はたいへん苦労されているはずですが)。休憩時間にはこのピアノを覗き込んで華奢な弦の張り具合を眼にすることができて、独特なひびきの体感がさらに具体的なものになりました。合間になされる川口さんのお話には、わが偏愛の対象たるモンポウにかかわる部分もあってうれしかったです。そのうち「スペイン音楽の森」シリーズのプログラムにモンポウの名を見る日が来るでしょう。大昔にワタクシが通っていた幼稚園がこれもまた古き小さな教会と一体化したものであったせいもあるのか、なんだか夢を見ているようにすべてが展開する一夕でした。

会場でメンデルスゾーン姉弟の曲を入れた今回のアルバムを購入し、サインも頂戴しました。こちらのほうも馴染みのない曲ばかりです。冒頭のチェロソナタはフェリックスとファニーの弟ポールのために書かれたものだそうですね。酒井さんはライナーノートで「家族愛」や「アットホームな温もり」に言及されてますが、騙されちゃいけないです。酒井さんと川口さんは初顔合わせだと思いますが、最初から以心伝心の演奏の自由が感じられます。文字通り歌の翼に乗って、音楽がどこまでもひろがってゆくスケールの大きさが感じられます。

酒井さんの腱鞘炎の話、当初予定したプログラム内容とは別のものになったということに驚きました。ですが、メンデルスゾーンに落ち着く流れはとても自然に感じました。川口さんは「女性作曲家への憧れ」と題するシリーズを王子ホールで展開されておられるし、酒井さんは(メリメロはまだよく知らない部分ですが)カンビーニ四重奏団の一員として古典派からロマン派にいたる流れの掘り起こしを進められているご様子。プログラム変更をめぐるお二人の議論も、想像するに、さぞかし実り多いものだったにちがいありません。11月末の王子ホールの川口さんの演奏会ではファニー姉のト短調のソナタも演奏される予定ですが、じっさいどのような楽器が使われるのか楽しみです。それにしてもこのソナタ、第三楽章アダージオはワルツだし、すでにソナタというよりもFantasia(幻想曲)の領域に入り込んでますね。酒井さんが言われる「豊かで自由闊達」という言葉に納得です。

スキャットさん、ブルーローズについてのお尋ねありがとうございます。すでに一ヶ月が過ぎましたが、鮮明な印象とモヤモヤ感が入り混じったままです。プログラム前半はバッハ、やはり目玉はチェロピッコロで演奏される無伴奏第6番。ビルスマ以来第6番をチェロピッコロで演奏するやり方は(少なくとも録音では)定番になった感がありますが、じっさいに演奏会で聴くのははじめてでした。ときどき変な音が出るし、上手いのか下手なのかわからない、などと妻は言ってましたが、とんでもないことです。絶品でした。とくにアルマンドとクーラントの永遠にたゆたうようなカンタービレ。そしてガヴォットの懐かしいひびき。演奏が終わって間髪をいれずbravoの声が飛びました。少し早すぎるようなそのタイミング、母音を伸ばさない発音の仕方からすると、半年前に酒井淳+渡邉順生によるバッハ(ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ)を横浜で聴いたときにbravoを発したひとと同一人物です(どうでもよいことですが)。

モヤモヤ感はプログラム後半のシューベルトのアルペジオーネ・ソナタ。演奏会が終わって、隣の席に座っていた女性から感想を聞かれて、会場出口まで移動しながら数分間、言葉のやりとりをしましたが、それがまたモヤモヤ感を強めるはたらきをしたようです。酒井淳は腱鞘炎を患ってCD録音のプログラム変更をしたということですが、ならば当初予定していたのはベートーヴェンのチェロソナタだったのだろうか、あるいはこのアルペジオーネ・ソナタも候補にあがっていたのだろうか、とモヤモヤ感は強まるばかりです。場合によって、少し気持ちの整理がついたら、この続きを書くことになるかもしれません。
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