メイン [00-01]ACOUSTIC REVIVE全般 電源コンディショナー導入 | 投稿するにはまず登録を |
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Yo | 投稿日時: 2016/10/2 21:51 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
電源コンディショナー導入 Kさん、皆様
電源コンディショナーRPC-1についての書き込み大変遅くなりました。 皆様いろいろとRPC-1の効果についてお書きになっているので今更という感も無くはありませんが私なりの思い入れも含めて書かせて頂きたいと思います。 私がこのRPC-1を試聴させて頂いたのは5月の末のことで、拙宅にてPAKAさん、zappa1993さん同席の折にKさんが「これ一度試してください・・・どこでも良いのです空いたコンセントありませんか?」との事、「ではそこで如何ですか?」とオーディオ用の同じブレーカーからひいた3タップのコンセントを指しました。何が起こるのかと見ていると単にケーブルの付いた木箱をセットするだけのこと、そして音楽を聴き続けました。 そして次の曲を聴いたとたんに驚きました。基本的に音の質感も力感も変えることなく高域の歪っぽさだけが嘘のように消えたのです。それは私にとって最後の悩みというかあきらめていたところだったのです。そしてKさんに「どうですか?」と尋ねられて思わず「欲しい!」と言ってしまいました(笑)。その後も皆さんが音楽を聴いている途中で後ろで隠れてRPC-1をコンセントから抜き差ししてデメリットを探りましたが全くありません。たぶん聴いておられる皆さんも短時間の抜き差しでは分からなかったのだろうと思います。 私のSPは15インチウーハーにホーンとドライバーがセットされた同軸タイプ(UREI813BX)で、点音源になるメリットがある代わりに同軸独特のデメリットが多くありそれを克服するのに多くの時間と工夫、手間がかかる代物なのです。 列挙しますと 1)同軸歪と言われるもので、同軸のホーンとウーハー(コーン)から出る音がブレンドされる時に出る歪です。具体的にはホーンのエッジでの音のブレンドが起こることとホーンの背中に当たったコーンからの音の不均質な拡散などが原因です。 2)小型ホーンゆえにカットオフ周波数が高く、それとつなげる為に15インチウーハーを高音まで引っ張らないといけない。その為にエッジをハードエッジ(ギャザードエッジ)にしなければいけなく、この硬いエッジのエージングを丁寧に長期間(年単位)かける必要があります。 3)ホーン部分がウーハーの磁気回路を貫通しているのでホーンロードのストレート部分が長くなる為に高域部分での指向性が狭くなる。 ご覧になってお分かりの通りすべて中高域から高域にかけての歪感やキツさにつながるものです。評論家の故長嶋達夫氏がかつてお使いのジェンセンの同軸SPの新品のころの音の表現で「怪鳥の叫び」と仰いましたが正にその通りの音でした。 2)については実際にウーハーの高域がスムースに出るようになったのは10年くらいかかった記憶がありますし、3)の指向性についてはリボン型のスパーツイーターを載せることとその調整でビーム状になる高音を緩和できました。 しかし1)のいわゆる同軸歪と言われる歪感は完全には取りきることが出来ずわずかに残る歪感についてはSPの問題と諦めていたところでした。 RPC-1の採用でこの部分が改善されたことは私にとって天にも昇るような気持ちになりました。それもこれまで自分の好みに作ってきた質感を変えずにです。もちろん歪感が無くなったことによる質感改善はあります。音の粒立ちが良くなり、音と音が有機的に繋がることで滑らかさが増して、ひいては音の余韻が自然になったことなどがあります。アナログが良くなったことはもちろんですが、デジタルが良くなったことも見逃せません。これまでデジタル臭く感じていた部分がこの歪感だった部分を感じます。このことは別項でオーディオ用PCの改良で書かせて頂きますのでまたお読みください。 もう一つRPC-1の効果について驚くこと、それは私のシステムはすべて電源トランスを使っていることです。目的はもちろん高周波ノイズの除去、そしてデジタル系とアナログ系を電源系でアイソレーションすることですが、RPC-1はトランスを通してでもはっきりと効果があったという事です。 どういう機能がどういう効果を示しているか私にはわかりませんが、オーディオの基本的条件だと思っている「きれいでパワフルな電源」をRPC-1は満足させてくれていると感じました。トランス使いの私としてトランスも使い方でパワフルさを失うことを経験していますので本当に驚きでした。 ここで、私が私のSPの欠点を克服するために常に試聴してきた一枚のアルバムを紹介させて頂きます。 レナード・バーンスタイン指揮 バイエルン放送交響楽団 モーツァルト レクイエム(バイヤー版)DGG 1988年ライブレコーディングです。 この盤はバーンスタインが亡き妻で元俳優のフェリチア・モンテアレグレ(ジャケ写真)の命日にこのレクイエムを演奏したもので、バーンスタインの深い思い入れとともに多少「恐怖」に近い情感が漂います。(実際モーツァルト好きの私の友人に聴かせたところ「怖い」と言ってしばらく立ち上がりませんでした。)私もこの演奏を聴いてから他の演奏は耳に入らなくなりました。 そして録音技師にもバーンスタインの思い入れが伝わったのかとても厳しい録音なのです。合奏、合唱というのは同じ音程の演奏でも個々の楽器、声の位相が違い、その位相の違うものの集合体となったときノイズっぽく聴こえてしまう(再生してしまう)ことです。大観衆の拍手がジャーと聴こえるのと同じ理屈です。一般的にクラシックの場合大ホールの残響(遅延時間の長い反響)が入るとこの辺はかなり緩和されるのですが、この録音は残響のブレンドをあまりせずに演奏を近接マイクでストレートに近い録音をしているように感じます。 私のSPにとってこの録音はものすごく高いハードルでした。今となっては最も聴きやすい日本盤CDでさえ男女混声合唱が重なるところでは「ザワザワ」「ワサワサ」はたまた「ザー」というようなノイズが乗ってきて好きな演奏で無ければ聴けたものではありませんでした。 そして結局下記の4枚のCD,レコードを買いました。 1)日本盤CD : これでこの演奏が気に入ったので思い入れのあるCDです。今RPC-1を導入して聴いてみるとかなり聴き易いです。半面鮮烈さが弱まるのか少し物足りないです。 2)西ドイツCD : オリジナルCDだと思いますが確信はありません。音的には日本盤と比べて鮮度は高いですが厳しいところも目立ちます。特に混成合唱のところではザワツキのようなノイズに近い再生になりがちです。実は以前Kさん宅を訪問させていた折にこのCDをアバロンで聴かせて頂きました。結果はとても滑らかな再生の中でもやはり厳しいところは厳しいという事がわかり、ホッとするとともに目標も理解できました。今回RPC-1を導入してこのCDもかなり聴き易くなったと感じました。 3)オランダ盤レコード : 次の西ドイツ盤を見つけるまではこれがオリジナルだと思っていました。80年代の後半では最初からヨーロッパのレコード産地であるオランダにプレスを依頼することも多く、デジタル録音の時代でアナログの2ndプレスは基本的に無いものだと思っていたことが理由です。この盤は西ドイツ盤CDと同じくらい厳しさと鮮度を持っていて、かつアナログ的な音の厚みや量感が備わり、弦の艶やかさも素晴らしいので愛聴盤です。今回RPC-1の導入でも厳しさは厳しいまま音の実在感がしっかりして素晴らしい再生が出来ました。 4)西ドイツ盤レコード : たぶんこれがオリジナルレコードだと思います。オランダ盤と比べても鮮度感はアップしています。只混成合唱部分の厳しさもこの盤が一番厳しく聴こえて、これまではあまり聴いていませんでした。RPC-1を導入して聴いてみますと確かに合唱のノイズを伴ったような厳しさは相変わらずありますが、他の盤が合唱の塊として聴けるので聴き易いのであって、一人一人の声が重なっていることが分かるような聴こえ方がするようになって歪ではないなと分かるようになりました。合唱部分以外の鮮度や量感も素晴らしいので今後はこのレコードもターンテーブルに乗る機会が増えると思うようになりました。 以上、全くの私的な思い入れのレコードでの感想でわかりにくい面があったと思いますが、ホーン付き同軸SPに長年苦労したところにRPC-1をいかに福音として受け入れたかをご理解頂ければ幸いです。 |
管理人K | 投稿日時: 2016/11/24 23:12 |
管理人 登録日: 2007/12/10 居住地: 投稿: 1907 |
Re: 電源コンディショナー導入 Yoさん、こんばんは。
RPC-1ご購入誠にありがとうございます。 詳細なレポート感謝申し上げます。 アイソレーショントランスを多用されているYoさん宅においてRPC-1があれほどまでに効果を発揮したのには驚くと共に発売するに当たって自信を持つことが出来ました。 この場所を借りて御礼申し上げます。 Yoさんのオーディオ装置は殆どがC社のアイソレーショントランスを経由して給電されています。 ですので、理論的にはオーディオ装置には家庭内のノイズが混入することは極めて少ないはずです。 しかし、オーディオ装置とは関係ない、しかもアイソレーショントランスとは別経路の壁コンセントに装着したRPC-1は非常に大きな効果を発揮することが出来ました。 これまでRPC-1を多くの場所にて試して来ましたが、Yoさんのお宅での効果はその中でもトップクラスでした。 本来、RPC-1は機能的にノイズの多い環境にてより大きな効果を発揮するはずですが、ノイズの少ないYoさん宅での効果は意外なほど大きかったです。 これはYoさんの研ぎ澄まされたセッティングによる良い環境だからこそRPC-1本来の効果が最大限発揮出来たのではないかと思います。 ありがとうございました。 愛聴盤がより魅力的に聴こえるようになって嬉しい限りです。 今後も宜しくお願い致します。 |
Yo | 投稿日時: 2016/12/4 11:48 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 電源コンディショナー導入 K様
ご返事ありがとうございます。 仰る通りアイソレーショントランス6台使いの変わり者です(笑)。 なぜこんなに使うかと言うと、もちろん外部や家電からのノイズ混入と機器間のノイズのやり取りを防ぐ為とその徹底、そして200V給電の変圧が基本的な目的なのですが、もう一つ目的がありまして、それは各機器への給電の極性合わせを簡易にするためにすべてのトランスからの出力をバランス出力として使ってるのです。 ご存知の通り家庭用三相100Vからの100Vを取るとアンバランス電源(±100V⇔0V)となり、200Vを取ろうとするとバランス電源(±100V⇔0⇔∓100V)となります。私の場合パワーアンプ(オーディオ用PCも)は200V給電、プリアンプを含む前段はすべて100V給電としていますので、その中で各機器の極性を合わせるとなるとたいへんですし、悩みだすときりがないので「ええぃ、めんどくさい」という事ですべて機器にはバランス100V(±50V⇔0⇔∓50V)で給電しているのです。厳密には位相まで合わせないと・・・と言うことになるのでしょうが私の耳程度ではこれで十分でした。 もちろんオーディオ用100V(±100V⇔0V)と一般家電用100V(0V⇔∓100V)は配電盤から分けていまして200Vはその両側にまたがって給電しているという事になります。 こういう電源条件の中で、Kさんが「これを試してみてください」とRPC-1の試作機を持ってこられて、オーディオ用100V側コンセント(ブレーカーは別)に挿して聴いたというのが実情です。仰る通り効果ははっきりと分かりました。 同行されたIさんが「うわぁ、全然違う」と仰ったので「そんなに前は悪かったですか?」と聞くと「いえ、そんな訳では・・・。」と言葉を詰まらせられたのでちょっといじめてしまったかと反省しています。・・・この場を借りて謝ります(笑)。本当に変わりましたから・・・。 RPC-1を導入してその後は前文にも書きましたように「音の粒立ちが良くなった」「雑味が消えた」などの感想はありますが、ここ数か月使い続けての感想は 「音が有機的につながった」「音と音の有機的なつながりが増した」 という印象が強くなっています。このことはCDにも大きな効果として感じました。 「CDを聴き続けた後レコードを聴くとホッとする」という感触はアナログ好きの人ならほとんどの方が同意されると思いますが、RPC-1導入後はその「ホッとする」という落差が小さくなりました。つまり「デジタルの人肌への相性が良くなった」と言うような感触を感じています。 RPC-1の実際の機能、効果は分かりませんが、私のアイソレーショントランス多用の中でのあの効果は単にノイズ成分を減らすという事だけではなく「電源交流波形をきれいな正弦波に仕立てる」という作用があるのではと思ってしまいます。 Kさんのオーディオへの真摯な取り組み、そして機器、アクセサリーの開発力にはいつも驚かされます。今後の新たな機器開発に期待するとともに、ご紹介頂けること楽しみにしております。 (追記)上記に私の電源状況を書いているとオーディオ用100Vの逆側である一般家電用100VにもRPC-1を挿入するともっと効果があるのだろうか?200V給電はその両側にまたがっているのだから効果はあるはずだ。・・・いや今のままでも十分だ。・・・などと思いを巡らせています(笑)。 |
zappa1993 | 投稿日時: 2016/12/8 1:21 |
長老 登録日: 2011/3/17 居住地: 投稿: 1916 |
Re: 電源コンディショナー導入 Yoさん
こんばんは Yoさん宅のオーディオは何度も聴かせていただいておりますが、RPC-1を導入後の音は今まで聴かせていただいた中で一番良い音だと思いましたし、普遍性と言う言葉を強く感じました。 JAZZを聴かれる割合が高いためか、以前はROCKもCLASSICも十分良い音である中でもやはりJAZZを聴いた時にYoさん宅の音の良さというものが一番感じられたのですが、RPC-1を導入された後はThe BandやTrafficといった60年代後半のそれ程音が良いとは思えない盤がとてもクリアで新鮮な感覚で聴けることに驚きました。 とても自然で有機的な音だったと思います。 拙宅もRPC-1を導入して更に良い音になった感触はあるのですが、Yoさん宅の改善度合はそれ以上でした。 電源をバランス化しているというお話は以前お聞きしましたが、ノイズ対策の他にバランス出力を目的としてアイソレーショントランスを使われている人も少ないのではないでしょうか?(最初お聴きした時はどういう事なのかな?と頭を悩ませました^^;) オーディオ用100Vと一般家電用100Vを別の相で分けるという方法は僅かな費用で大きな効果が得られそうですね。 そこまでのノイズ対策をして、尚且つオーディオ用のコンセントにRPC-1挿してあれだけの効果があるのですから、Yoさんが仰るように「電源交流波形をきれいな正弦波に仕立てる」という効果もあるのかも知れません。 >(追記)上記に私の電源状況を書いているとオーディオ用100Vの逆側である一般家電用100VにもRPC-1を挿入するともっと効果があるのだろうか?200V給電はその両側にまたがっているのだから効果はあるはずだ。・・・いや今のままでも十分だ。・・・などと思いを巡らせています(笑)。 私が試したのは同じ単相の100VコンセントにRPC-1を2台接続する方法でしたが、3線の両側の100Vにそれぞれ繋げればまた違った効果があるかも知れませんね。 RPC-1は200Vでも使えるようですので、こちらも一度試されては如何でしょうか? |
Yo | 投稿日時: 2016/12/11 16:48 |
一人前 登録日: 2012/3/21 居住地: 投稿: 120 |
Re: 電源コンディショナー導入 zappa1993さん
ご返事ありがとうございます。 >電源をバランス化しているというお話は以前お聞きしましたが、ノイズ対策の他にバランス出力を目的としてアイソレーショントランスを使われている人も少ないのではないでしょうか? 私の知る限り誰もいません(笑)。 C社のアイソレーショントランスの中でも旧TXシリーズと現行IPシリーズはバランス出力が可能です。ですが、メーカーも可能とはいえ推奨はしていません。要するに「自己責任でやってください」と言うことだろうと思います。ですから私も決してお勧めはしません。只、私も十数年この形でやってきて何のトラブルもありません。そして経験上一部の機種だけやっても意味がありません。やるなら全機種やるべきです もちろん音楽専用PCもやっています(笑)。 現在はアースタップ付きのプラグが主流ですので壁コンセントの極性がきちんとしていて、オリジナルの電源ケーブルもしくは信用できるメーカーの(もちろんアコリバの)電源ケーブルを使う限り極性合わせに神経を使う必要はないかも知れません。 トランス使いの経験上、トランスを使う場合のアドバイスとしてひとつだけ申して置きますと、「そのトランスに繋ぐ機器の合計消費電力の最低でも3倍の容量を持つトランスを使うこと」・・・これは絶対です。よく「トランスを使うと音が眠たくなる」「音の力感がなくなる。」などと言う人がいますが、あれはトランスの容量不足が原因です。 zappa1993さんもご存知と思いますが、私の音楽専用PCは850Wの電源を積んでいます。これは決して消費電力ではないので1000Wのトランスでも大丈夫かと思って使ってみましたが音は全くダメでした。2000Wのトランスを使ってやっと満足いく音になりました。たぶんトランスはその容量は数値上あったとしても、いざと言う時に瞬時に電力を供給する力がないのだと思います。話はそれますが、PCでの音楽再生にこれだけの電源の容量が必要という経験からすると、評論家でノートPCで音楽再生をやっている人には疑問を感じますし、オーディオフェアでノートPCでデモをする評論家の再生音は確かに眠く、そのブースのメーカーの人に「ノートPCの再生音でデモするなんて客を馬鹿にしてますよね。」と言ってやったら苦笑しつつも頷いていました(笑)。 トランスの話ばかりしてしまいましたが、RPC-1は私のようなトランスの使い方の中でこれだけの効果を見せてくれることには驚くほかありません。 もしご興味があるなら次回拙宅に来られるときzappa1993さんの1台を持って来てください。オーディオ用の逆側に挿しても効果あるか試してみましょう。・・・今でも文句ない程良いですけどね(笑)。 |
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