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     アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
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投稿者 スレッド
marron
投稿日時: 2025/12/28 13:56
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 1220
アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
皆さん、こんにちは。marronと申します。

アコリバ製品を導入したら、いつも聴き慣れた音源に
「えっ、こんな音が入っていたんだ!」と驚かれた方も多いと思います。

そんな中でも、「これは、格別にすごかった!」というエピソードが共有できれば、きっと楽しいのではないでしょうか。

◾「録音の古さ」が目立っていた歴史的なアルバム

ルイ・アームストロング & デューク・エリントン
/ The Great Summit(1961年)

このアルバムは、私にとってとても大切な一枚です。

ルイとエリントンという、ジャズの二人の巨匠が共演した歴史的な作品で、演奏は終始リラックスしていて、生き生きとした魅力に満ちています。

ただ、少し残念に感じていたのは、その録音でした。
大型システムを使っていた頃は、細かなことを気にせず気持ちよく聴いていたのですが、
スピーカーをブックシェルフに替えてからは、どうも「録音の古さ」が目立つように感じられ、しばらく大切に保管したままになっていました。

◾数年ぶりに聴いたら、まったく別の体験に

他のスレッドでも触れましたが、
アコリバ製品の導入を進める中で、久しぶりにこのアルバムを聴き直してみたところ、
冒頭から「こんなに生々しいの?」と驚かされました。

さらにスピーカー・ケーブルをアコリバ製に交換すると……
ほかの盤以上に、この一枚だけが、特に格段に音質が向上して聴こえるのです。
その違いに、正直とても戸惑いながらも、深い感動を覚えました。

◾初期の3トラック録音

「いったい、どういうことだろう?」と思い、
ジャケットの裏を見てみると、

Remixed from the original three-track tapes
──という表記がありました。

これは、当時のクラシック録音では比較的よく使われていた方式ですね。

左右のチャンネルに加えて中央にマイクを立て、
後に左右へ振り分けてミックスする。
中央のマイクには、左右の音がわずかに遅れて入ってくるため、
結果として、ホールの反響が加わったような効果になっているのかもしれません。

音がやや曖昧になる面は否めませんが、
その分、音場が豊かに感じられるのだと思います。

この手法が、大規模編成ではないジャズでも使われていたとは……これまで、まったく気がついていませんでした。

◾なぜ、あえて3トラック録音だったのか

現在ほど位相管理が徹底されていなかった時代。
3トラックにすると、位相が被り気味になり、
楽器の立ち上がりも鈍くなりがちなため、
小編成ジャズでは、あまり用いられていなかったかと思います。

それでもなお、このアルバムで3トラックが採用されたのは、二人の巨匠を迎え、当時としては最先端の録音手法を投入するほど、相当な意気込みがあったからなのかもしれません。

◾アコリバ製品を導入すると

かつての私のシステムでは、こちらの再生能力が追いつかず、
音が被り気味で、ややこもって聴こえていたのだと思います。

ところが、特にアコリバ製のスピーカー・ケーブルを導入してからは、その印象が劇的に変わり、「こもり」はすっかり感じられなくなりました。

残響が豊かな録音ですから、各マイクはボーカルや楽器から、ある程度距離を取って立てられていたのでしょう。
その結果、各トラックには、演奏そのものと同時に、スタジオの空気感や反響までもが、しっかりと刻み込まれていた──
しかし、以前はそれらを正確に再生しきれず、結果として音が被って聴こえていたのだと、いまなら理解することができます。

最新録音と比べると、やや不自然ではありますが、
それも含めて、この一枚は、音の良し悪しを超えて、
その時代の「録音の風景」をそのまま封じ込めた、
オーディオ的にも本当に貴重な作品なのだと、
あらためて理解することができました。

◾皆さんが感じた「録音の風景」も、ぜひ教えていただけると嬉しいです

もし、アコリバ製品を導入して
「これは録音の風景が見えた(笑)」と感じられたアルバムや体験がありましたら、
ぜひ皆さんのエピソードもお聞かせいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。


marron
投稿日時: 2026/1/3 8:56
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 1220
Re: アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
皆さん、おはようございます。marronです。

昨日、別スレッドでゆーすけさんからレスポンスをいただき、
以前に意気投合したピアニスト、アナトリー・ヴェデルニコフを思い出しました。

手に取ったのは、お気に入りの一枚。

アナトリー・ヴェデルニコフ
/ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
(1974年録音/COCQ-83653)

◾ トルクで弾くピアニスト

ヴェデルニコフの最大の魅力は、
ダイナミックでありながら、どこまでも繊細なところだと思います。

かなり大柄な体格で、
有り余る力を、繊細に制御しながら弾いていた──
そんな姿が、自然と浮かんできます。

ジャンルはまったく異なりますが、
オスカー・ピーターソンに通じるものがあるのではないかと、
以前から感じていました。

◾ ローアングルのマイク?

スピーカー・ケーブルを交換してから、はじめてこの盤を聴きました。
すると、ヴェデルニコフの魅力が、これまで以上に際立って感じられます。

そして、あらためて気づいたのは、
私がこのアルバムに惹かれているのは、
演奏だけでなく、録音そのものにもある、ということでした。

古い録音ですが、ピアノの響きはとても美しく、本当に繊細。
位相の乱れのようなものは、まったく感じません。

技術的なことは分かりませんが、
聴いていると、ワンポイントのステレオ録音なのでは──
そんな想像が、自然に浮かんできます。

さらに、少し大袈裟に言えば──
「ピアノの肉体」が見えてくる。

ピアノ・ソロというと、
上方から空間と一緒に捉えるイメージがありますが、
この録音は、もっと下方、
硬い床に伝わった振動が、そのまま戻ってくる──
そんな気配までも、見事に捉えているように聴こえるのです。
まるでピアノが、床と一体となって鳴っているかのように。

……そんなふうに、耳ではなく、
脳裏に風景が浮かび上がってきたのでした。


ゆーすけ
投稿日時: 2026/1/7 17:11
一人前
登録日: 2024/2/19
居住地:
投稿: 92
Re: アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
marronさん、こんにちは!
これは!私が飛びつきたくなる話じゃないですか!!
オーディオシステムが進化すれば、そこから新たな発見がありますよね!
スピーカーケーブルは買い替えたいと思っていたものの一つですので、また、物欲が…笑
録音の背景が見えるというのは興味深いです。ヴェデルニコフの演奏をより楽しみたいので今年もご指導よろしくお願いします!
marron
投稿日時: 2026/1/7 19:50
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 1220
Re: アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
ゆーすけさん、皆さん、こんばんは。

〉これは!私が飛びつきたくなる話じゃないですか!!

はい、そして今まさに聴いているのは、
ゆーすけさんが教えてくださったヴェデルニコフのブラームス
《3つの間奏曲》です。
──このアルバムも、私の宝物になっています。

そして気づいたのですが…
このCDに収められている他の曲とは、
この《間奏曲》だけ、明らかに録音の雰囲気が違いますよね。
先日お話ししたベートーヴェンの《月光》に、とても近い録音だと感じました。
マイクの位置は、《月光》ほど低くはないように思いますが……。

よく見ると、《月光》が1974年、
この《間奏曲》が1975年の録音なのですね。
アルバムは別でも、もしかしたら同じホールで、
同じ録音エンジニアによるものなのかもしれませんね。

これからもよろしくお願いいたします。

ゆーすけ
投稿日時: 2026/1/8 8:11
一人前
登録日: 2024/2/19
居住地:
投稿: 92
Re: アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
marronさん、おはようございます!
確かにブラームスの間奏曲と月光は録音環境が近いかもしれません。
マイク位置までは分かりませんでした…スピーカーケーブルでそこまでの情報が浮き彫りになるなんて…
先日、入り口の大切さを実感したばかりですが出口もやはり大事ですよね!
ヴェデルニコフのDENONのCDはどちらの録音もモスクワ放送局のものだったかと思います。(自信全くないです笑)
marronさんのお話から音の情報量が増えても録音のボロが出るとかそういうものではないのだなぁと思ったのですが、そこのところはどうですか?
marron
投稿日時: 2026/1/8 11:33
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 1220
Re: アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
ゆーすけさん、皆さん、こんにちは。marronです。
コメントありがとうございます。

〉marronさんのお話から、音の情報量が増えても
〉録音のボロが出るとか、そういうものではない
〉のだなぁと思ったのですが、そのあたりは
〉どうですか?

はい、アコリバ製では、その点も万全だと感じています。

個人的な経験ですが……
オーディオ機材のグレードを上げていったときには、
解像度やSNが向上するにつれ、かえって
「聴きにくい音源」が増えていくことがありました。

ところがアコリバ製品は、
まさに“清濁併せ呑む再現力がある”という印象です。

とにかくリアルになる。
音の厚みや温度感などが格段に増すからなのかな、
そんなふうに感じています。

ゆーすけ
投稿日時: 2026/1/8 18:06
一人前
登録日: 2024/2/19
居住地:
投稿: 92
Re: アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
marronさん、こんにちは!
確かに電源ケーブルを変えた時には良くなった所しか聞かれなかったです。
初売りの時期にアコリバ製品欲しいですけど何を導入するかすごい悩みます。
半年、一年先だと高くなるかもしれない!!と思ってしまうんですね。
楽しい悩みではあるんですけどね。
marron
投稿日時: 2026/1/8 19:55
長老
登録日: 2023/4/26
居住地:
投稿: 1220
Re: アコリバ製品で浮かび上がる“録音の風景”
ゆーすけさん、こんばんは。

〉初売りの時期にアコリバ製品欲しいですけど
〉何を導入するかすごい悩みます。

そんな時が、いちばん楽しいのですよね。
また、何を導入されたのか、ぜひ教えてください。
楽しみにしています。

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