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スペンサー&ホーク | 投稿日時: 2022/5/10 15:37 |
長老 登録日: 2011/3/24 居住地: 投稿: 595 |
TAKURO TOUR 1979 吉田たくろうの 「TAKURO TOUR 1979」という中古アナログ盤を4月にアマゾンで購入しました。 吉田たくろうは、70年代当時はテレビやラジオで見たり聞いたりする程度で、レコード買って聴くほどの興味もありませんでした。 数年前にはBSで2006年のつま恋のかぐや姫とのコンサートを放送していたので、とりあえず録画して見ていました。 これまでの吉田たくろう=フォークというイメージではなく、大編成のミュージシャンとコーラス隊をバックに、ギターを弾きながら歌うというスタイルでした。 その時にたくろうのボーカルもなかなか良いなと思っていました。 という事で、昔聴いていなかった吉田拓郎でも聴くかということで、何か良いアルバムはないかと探したところ、「TAKURO TOUR 1979」がヒット曲も網羅していていいかといところで決めました。 このアルバムは愛知県篠島、日本武道館、静岡市民会館のライヴを収録したもので、アルバムの箱を開けるとLP2枚、EP1枚、あとミュージシャンやエンジニア等のクレジットと歌詞が書かれたブックが入っています。 バックのメンバーを見ると、なんとキーボードは松任谷正隆でした。 松任谷はミュージシャンというより、車(主に外車)の紹介番組のCGTVのMCをやっており、私にはカーマニアという印象が強い人です。 今回ミュージシャンとして初めてキーボードやシンセサイザーを聴くこととなりました。 ギターは有名な鈴木茂です。この人も初めてですね。 ドラムスが島村英二です。この人も有名です。岡林のラブソングスにも参加いています。 吉田たくろうのボーカルは全曲シャウトしているようで、歌うというよりアジっているようにも聞こえます。よほど声帯が強いのだろうと思います。 アルバムを聴いていくと、2枚目のA面に「祭りのあと」という曲がありますが、これが素晴らしい。 ハーモニカで赤とんぼのメロディーを吹き、途中でアコギが何とも良いフレーズで入ってここから本曲に移るわけですが、ハーモニカがとても物悲しい響きで曲の中に引き込んでいきます。 このあたりは天才的です。ディランのハーモニカとは違い何か日本的なものを感じます。 ギター、ハーモニカ、ボーカル三位一体で素晴らしいと思います。 一方、詩が難解で作詞は岡本おさみとなっています。 突然「ひびを いあんが吹き荒れて」と歌っています。 何のことかと思って歌詞を見ると「日々を慰安が吹き荒れて」書いてあります。 意味不明の言葉なので、ネット検索すると、私と同様な疑問を持った方がおられるようで、質問されていました。 この一節だけは吉野弘さんという詩人からの借用という事でした。 「日々を慰安が吹き荒れる。 慰安がさみしい人の心に吹く。 さみしい心の人が枯れる。」 ここからとっているようです。 この「祭りのあと」の次が「外は白い雪の夜」ですが、曲はは特に何もないのですが、詩が吉田たくろうらしくないのです。 都会的です。 「だからBye- bye love 外は白い雪」このBye- bye loveというフレーズがサビで入っていますが、何ともカッコいい言葉です。 男女の別れの時の心情を交互に歌った曲ですが、曲よりも詩に聞き入ってしまいました。 という事で、クレジットの中を見ると、なんと作詞が松本隆でした。 どおりで違うなと思ったはずでした。 https://www.uta-net.com/song/13141/ 同じ面にヒット曲の「結婚しようよ」が入っていますが、このアルバムの中では唯一明るくアップテンポの曲で、バックのサウンドとボーカルが一体となった良い曲です。 あとEP盤1枚両面に「人間なんて」が入っていますが、がなっているだけで歌になっていないため、途中で聴くのを止めました。 音質はよくありませんが、吉田たくろうの魅力を十分に味わえるライブアルバムだと思います。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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» TAKURO TOUR 1979 | スペンサー&ホーク | 2022/5/10 15:37 |
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