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Harry | 投稿日時: 2025/10/13 17:45 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2012/8/6 居住地: 投稿: 166 |
疑似ステレオ 皆さん、こんにちは。Harryです。
最近、フルトヴェングラー のベートーヴェン交響曲5番(1947年)とシューベルト ザ・グレイト(1951年)のDGGのステレオ・トランスクリプション盤、いわゆる疑似ステレオ盤のレコードを入手しました。 ネットで検索してみると、疑似ステレオレコードはすこぶる評判が悪いようです。オリジナルはモノラルなので、モノラルの音が本来の録音の音だ、マスターテープに電気的に手を入れている疑似ステレオは所詮、偽物で加工品、音の芯の強さや勢いが削がれると言った内容のことが散見されます。 疑似ステレオで検索すると、Capitolのデュオフォニック(Duophonic)とEMIのブライトクランク(Breitklang)が出て来ますが、どちらも原理的には、モノラル信号を2つのチャンネルに分け、片チャネルはオリジナルのモノラル信号で、もう片チャネルに時間的に遅延を付けてステレオのように聴こえるようにするみたいです。周波数特性はいじってないとのこと。 実際に聴いてみた感想ですが、電気的に加工して右と左で遅延差を付けることで、エコーというか響きが付加され、ステレオみたいに聴こえます。 しかし、音の分離や定位、空間性があるわけではないので、あくまで響きでステレオっぽく聴こえるだけで、本来のステレオではなく、疑似というわけです。 ただ、おっしゃる通り音の芯の強さや勢いはモノラルが上です。 いや反対ですね、フワッと響きを付けたから、音の輪郭が少しあやふやになり、芯の強さや勢いが減退して聴こえるんだと思います。 でも不思議ですね、ステレオ的に聴こえます。 モノラルのように音が凝縮した太い音も魅力ですが、フワーッとですが響きが出てステレオ的に聴こえる疑似ステレオも、先入観なしに音が良いなあと思いました。これはこれで全然ありと思います。 元のモノラルのマスターテープの音が良いからと思いますし、私はモノラルも良く聴く方ですが、持っているレコードはやはりステレオが多く、ステレオの音に慣れ親しんでいるからかも知れません。 疑似ステレオはモノラルからステレオへの移行期の限られた時期しか発売されていないと聞きますし、DGGはドイツでは正式には発売しなかったそうです。 そう意味ではわざわざモノラル録音をいじってステレオっぽく聴くような需要はなかったわけで、ステレオが聴きたかったら、正式にステレオ録音されたレコードを聴けばよいわけで、モノラルはモノラルで聴くのが正統なのかなと思います。 でも個人的には、疑似ステレオは邪道と切り捨てず、フルトヴェングラーのようにステレオで聴くことは絶対不可能な指揮者が、もしも、もう少し長生きしてくれて、ステレオの録音があったら、どんな音がしたんだろうととても興味がありますし、疑似ステレオでその感覚を少しでも味わうのはありだなと思った次第です。 |
あじなめろう | 投稿日時: 2025/10/13 23:02 |
長老 ![]() ![]() 登録日: 2022/7/4 居住地: 投稿: 848 |
Re: 疑似ステレオ Harryさん、こんばんは!
僕も長年の愛聴盤で、オリジナルモノーラル盤と にわかに疑似ステレオ盤と思えないタイトルがあります↓JAZZの名盤です。 . ![]() . オリジナルはDECCAで1947年発売、ステレオ盤はRCA Coralで1957年発売。 しかしRCA Coral盤はデュオフォニックに聴こえないんです。 しっかりパート毎に左右振り分けられているし、オーディエンスの拍手はしっかりモノーラルなのです。 DECCAでは1945年には試験的に一部のレコーディングで2トラックでの収録を開始していたようです。 僕はついついRCA Coral盤を聴いてしまいます。 でも、SNSでこれを書くと10人中10人に「疑似ステレオに決まってる」と言われます笑 |
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