皆様こんにちは。

拙宅では、数年前にシステムをゼロから構築するに当たり、ファイル再生およびストリーミングのみを対象とすることを決めていました。従いまして、ＣＤ音源についてはファイル化しストレージに格納するプロセスが必要になりますが、このＣＤリッピングに関わる経路には、皆様ご承知の通り、多くのノイズ混入する要素が数多あることから、如何にそれらを低減させ、品質のよいファイルとして保存するか、頭を悩ませていました。

ＣＤをリッピングする以上、ＢＤドライブが必要となる訳ですが、拙宅では音楽用ＰＣ（内部ドライブなし）を用いており、同PCではリッピングソフトを扱えることから、そのＰＣ内のストレージに直接的にファイルを取り込むことが最善と考えました。必然的に、外付けタイプのドライブをＵＳＢ接続する方法となります。その場合、ＢＤドライブの電源の品質も考えねばなりません。これら各機器の品質など、リッピングの各要素についても最善となるように考えたとき、別スレッドでご報告した音楽ＰＣ＋同リニア電源の貴陽石チューンアップ、RR-777用のリニア電源の貴陽石チューンアップと特注DCケーブル、がここで生きてきます。つまり、生成したファイルを受けるＰＣとその周辺機器、またRR-777用のリニア電源やDCケーブルは外付けＢＤドライブにも利用可能であり、BDドライブ以外は全てアコリバチューンアップが施された状態となっています。PCと接続するUSBケーブルは、DACとの接続ですでに使用中のアコリバUSB特注（EX線使用）を使用します。

残るはBDドライブですが、上記各チューンアップを管理人K様にご相談する際に、BDドライブへのチューンアップについてご相談したところ、やはりCDリッピングにも大きな効果を発揮する旨、ご経験があるとのご教示でした。そのため、GW直後に併せてチューンアップを依頼させていただきました。

チューンアップしていただいた各種機器が返送されたのち、慎重に機器をセットアップし、ＣＤリッピングを行い、生成されたファイルを試聴しました。比較対象は、貴陽石チューンアップ前の上記機器セッティング（ただしリニア電源のＤＣケーブルのみ標準品使用）でリッピングしたファイルです。

一聴して、全く、別物でした。
まず、従前の状態で作成したファイルに対して、音が小さいかのように聞こえます。アコリバユーザーの皆様ならご承知の通り、これは、質の低下とは真逆で、大幅な音質向上を見たときに経験する変化です。実際に聴き進めますと、各楽器の微細な音数がより多くなっており、各音の分離も良く、倍音の響きも豊富で、従前より曲の細かいニュアンスがよく伝わってきます。シンバルやドラム等の音刺激の多い場面でも、音のエネルギー感は保たれながらも従前に比べて耳への刺激が少なく、ボリュームを上げることが可能でした。従前のファイルに含まれ音が大きく聞こえた要因となる音の刺激や迫力は、その一部は原音のものではなく、ノイズによるものであったのだろうことが良く分かる変化でした。

結論として、CDリッピングの音楽ファイルの質は、音楽再生におけるオーディオ機器への対策と同様に、リッピング用いる周辺機器に適切な対策を施すことで、別物といえるほどに向上することを経験しました。

今回の各機器チューンアップの手順上、今回の評価はBDドライブ単体ではなく、BDドライブを含めた総合的なチューンアップの効果を見ていることになります。しかし音質向上は小さな一つ一つの変化の積み重ねであり、以前ご報告した各機器のチューンアップではもれなく効果が発揮されていたことを考えれば、BDドライブへのチューンアップが今回の結果に寄与した割合は決して少なくないものと思います。CD音源は今後ますます貴重になっていくと思われますし、それらを高品質のまま取り扱われることを考える皆様には、BDドライブへの貴陽石チューンアップをぜひお試しいたただいて、各環境で音質への影響を検証していただければと思います。今回の経験が皆様のご参考になれば幸いです。