皆さん、こんにちは
LINNのネツトワークプレーヤーは、使用している方はご存じかと思いますが、背面に庇のようなものが伸びており、通常の大きさのプラグが挿入できず、使用できる電源ケーブルが限られます。ヨルマデザインの電源ケーブルが、LINNのネットワークプレーヤーに対応できるプラグに変更するサービスを提供していて、それを長年利用してきました。

今回、Kさん、Nさんのご協力により、LINNのKLIMAX　DS/3に挿入できるRAS-14TripleC（貴陽石バージョン）を製作していただきました。当初は穴あけ加工がうまくいかず、多大なご苦労をおかけしてしまいましたが、出来上がって送られてきた完成品を見て、その仕上げの素晴らしさやLINNにぴったりと挿入できた感触から、完成度の高さを十分に感じ取ることができました。

100時間くらいのエージングが終わりましたので、以下に感想を書きます。

何と素晴らしい音質かと、感動しました。高精細で歪感が皆無なため、ふわっとした空気感のようなものがしっかりと再生できています。演奏者の息使いのような微妙なニュアンスがリアルです。ここまで繊細さが極まると元気のない音になるかといえば、一方でとんでもないエネルギー感も表現できており、中域、低域の躍動感が逆に増している印象を受けます。当初、これ以上の改善の余地はなくても色々な電源ケーブルを試すこともできるようになると思い、注文したわけですが、音質の改善効果は確実にありました。

マーラーの交響曲第10番をテンシュテット・ロンドンフィルの演奏（CDのリッピング音源）と、ラトル・ベルリンフィルの演奏（CDのリッピング音源）で聴きますと、作曲家の意図のみならず、演奏者の意図をしっかりととらえることができます。各楽器の分離が明確なだけではなく、それらが有機的一体として、完成された芸術として心に響いてきます。

Kさん、Nさんには、感謝・感謝です。